2023年03月13日
3月12日(日) 烏帽子山(軍川コース)
烏帽子山(703m)は、大沼南岸に流れ込む軍川(いくさがわ)上流域の谷中に、七飯岳(779.2m)と横津岳(1167m)の間から尖頭を持ち上げている。訪れる登山者は少ない山だが、鋭角の山容に惹かれて軍川沿いに頂上へ至るコースを初めて辿った(2月16日に下見)。参加は17名。
城岱スカイラインC230付近の道路脇に車を停めて、出発準備を整えた。牧草地から烏帽子山を望む。

南西から北東の方向に、渡り鳥の群れがいくつも飛んでいった。「鉤」になり「棹」になり…。

7時48分に出発。牧草地の雪原は下見時より積雪が少なく締まっていて、歩きやすい。15分ほど歩いて衣服調整のため立ち止まると、背後には凛々しい駒ヶ岳の姿。

軍川左岸の針葉樹林帯の中を進む。スノーシューやわかんを装着して快適に歩くが、倒木の脇などでは、時々すっぽりと踏み抜く。

出発から1時間20分で、C360付近の軍川二股のすぐ下流に架かる営林作業道の橋に到着した。流量が少ない右股の沢を渡って左に回り込み、奥に見える段丘に上がる。

段丘上で見かけた年期物のサルノコシカケ。

すぐに、狭くて急傾斜の尾根に取り付く。

30分ほど登ると、C480付近で尾根の幅が広がって、傾斜が緩む。

ブナの根開けが始まっていた。

C610の小尾根にある小さなポコに上がる。

C630付近から再び傾斜がきつくなってくる。

頂上が近づくにつれて傾斜はますます急になり、ジグを切って登る。

急な登りを詰めると、目の前のひょこっと頂上が現れ、10時38分に到着。ラッセルの苦労がほとんどなかったので、登りに要した時間は2時間50分と、想定より50分ほども早かった。

頂上に設置した山名標識を入れて、全体集合写真を撮る。狭いので2組に分かれた。


頂上から南、七飯岳(779.2m)のライオン岩方面を望む。

同じく東方向、「ばんだい号遭難慰霊碑」の山(左、986m)と慰霊碑のズームアップ。
![ばんだい号遭難慰霊碑の山[左] ばんだい号遭難慰霊碑の山[左]](//img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub2/20230312-Q%E7%83%8F%E5%B8%BD%E5%AD%90%E5%B1%B1k%E3%81%B0%E3%82%93%E3%81%A0%E3%81%84%E5%8F%B7%E9%81%AD%E9%9B%A3%E6%85%B0%E9%9C%8A%E7%A2%91%E3%81%AE%E5%B1%B1k.jpg)

11時2分、頂上を後にして、急傾斜を慎重に下る。

C610のポコで、ゆったりとランチタイムをとる(25分間)。


ブナの樹木にできた瘤。

やや広い尾根を下る。

右手(北東方向)に、横津岳の頂部から楢山(592.2m)に伸びる尾根上に位置する770峰が見えた。

尾根の末端に近づくと、幅が狭くて急な下りになる。

二股の左股沢に下りて、右股沢を渡る。下流には営林作業道の橋。

軍川左岸の針葉樹林帯を戻る途中、大きな古木に付けられた営林関係の標識を見かけた。旧い作業道は「ムサノ沢歩道」と呼ぶらしい。


樹林帯から牧草地に出て、駒ヶ岳を見ながら休憩をとる。駒ヶ岳には、右手の太平洋から流れ込む海霧(層雲)がかかっていた。この雲は春の兆し。

13時30分、城岱スカイライン脇の民家付近に到着して下山を終了した。下りに要した時間は2時間5分(ランチタイムを除く)。

道路上で人数確認と挨拶を済ませ、現地で解散した。冬季閉鎖中の城岱スカイラインだが、たまにスノーモービルを載せたトラックが通るので油断は禁物。
上軍川地区の道道43号線に出たところから、烏帽子山を望む。右の平たい頂部は七飯岳。

下見(こちら)から約1か月経った時期で積雪が半分ほどになり、朝の冷え込みで雪面が締まっていたため、ラッセルはほとんど必要がなかった。メンバーは多かったが、割と楽に登頂することができた。当クラブの会山行で初めての山であったが、下見を済ませていたこともあり、安心して行動することができた。
城岱スカイラインC230付近の道路脇に車を停めて、出発準備を整えた。牧草地から烏帽子山を望む。

南西から北東の方向に、渡り鳥の群れがいくつも飛んでいった。「鉤」になり「棹」になり…。

7時48分に出発。牧草地の雪原は下見時より積雪が少なく締まっていて、歩きやすい。15分ほど歩いて衣服調整のため立ち止まると、背後には凛々しい駒ヶ岳の姿。

軍川左岸の針葉樹林帯の中を進む。スノーシューやわかんを装着して快適に歩くが、倒木の脇などでは、時々すっぽりと踏み抜く。

出発から1時間20分で、C360付近の軍川二股のすぐ下流に架かる営林作業道の橋に到着した。流量が少ない右股の沢を渡って左に回り込み、奥に見える段丘に上がる。

段丘上で見かけた年期物のサルノコシカケ。

すぐに、狭くて急傾斜の尾根に取り付く。

30分ほど登ると、C480付近で尾根の幅が広がって、傾斜が緩む。

ブナの根開けが始まっていた。

C610の小尾根にある小さなポコに上がる。

C630付近から再び傾斜がきつくなってくる。

頂上が近づくにつれて傾斜はますます急になり、ジグを切って登る。

急な登りを詰めると、目の前のひょこっと頂上が現れ、10時38分に到着。ラッセルの苦労がほとんどなかったので、登りに要した時間は2時間50分と、想定より50分ほども早かった。

頂上に設置した山名標識を入れて、全体集合写真を撮る。狭いので2組に分かれた。


頂上から南、七飯岳(779.2m)のライオン岩方面を望む。

同じく東方向、「ばんだい号遭難慰霊碑」の山(左、986m)と慰霊碑のズームアップ。
![ばんだい号遭難慰霊碑の山[左] ばんだい号遭難慰霊碑の山[左]](http://img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub2/20230312-Q%E7%83%8F%E5%B8%BD%E5%AD%90%E5%B1%B1k%E3%81%B0%E3%82%93%E3%81%A0%E3%81%84%E5%8F%B7%E9%81%AD%E9%9B%A3%E6%85%B0%E9%9C%8A%E7%A2%91%E3%81%AE%E5%B1%B1k.jpg)

11時2分、頂上を後にして、急傾斜を慎重に下る。

C610のポコで、ゆったりとランチタイムをとる(25分間)。


ブナの樹木にできた瘤。

やや広い尾根を下る。

右手(北東方向)に、横津岳の頂部から楢山(592.2m)に伸びる尾根上に位置する770峰が見えた。

尾根の末端に近づくと、幅が狭くて急な下りになる。

二股の左股沢に下りて、右股沢を渡る。下流には営林作業道の橋。

軍川左岸の針葉樹林帯を戻る途中、大きな古木に付けられた営林関係の標識を見かけた。旧い作業道は「ムサノ沢歩道」と呼ぶらしい。


樹林帯から牧草地に出て、駒ヶ岳を見ながら休憩をとる。駒ヶ岳には、右手の太平洋から流れ込む海霧(層雲)がかかっていた。この雲は春の兆し。

13時30分、城岱スカイライン脇の民家付近に到着して下山を終了した。下りに要した時間は2時間5分(ランチタイムを除く)。

道路上で人数確認と挨拶を済ませ、現地で解散した。冬季閉鎖中の城岱スカイラインだが、たまにスノーモービルを載せたトラックが通るので油断は禁物。
上軍川地区の道道43号線に出たところから、烏帽子山を望む。右の平たい頂部は七飯岳。

下見(こちら)から約1か月経った時期で積雪が半分ほどになり、朝の冷え込みで雪面が締まっていたため、ラッセルはほとんど必要がなかった。メンバーは多かったが、割と楽に登頂することができた。当クラブの会山行で初めての山であったが、下見を済ませていたこともあり、安心して行動することができた。