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山楽人2
山楽人2
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2020年07月25日

7月23日(木) 汐首岬(山野草探訪)

 汐首岬を訪れて山野草を愛でながらゆっくりと散策する企画は、当クラブで人気が高い。昨年(こちらのブログ)と一昨年はエゾヤマツツジを目当てに6月前半の実施だったが、今年は別の花々を探しに、この時期に企画した。参加は24名。

生憎と低い雲がたれ込めるなか、「7/10にクマ目撃情報」の看板を見ながら、9時25分に林道ゲートを出発。
最初に目に付いたのは、霧の露をまとったキンギンボク(ヒョウタンボク)の赤い実。美味しそうに見えるが、有毒とのこと。
キンギンボク[ヒョウタンボク]

黄色が目立つカセンソウとエゾカワラマツバ。
カセンソウ
エゾカワラマツバ

ヤマブドウの実は、熟すと羆のお目当てに。
ヤマブドウ

登るにつれて雲の中に入り、霧の状態になってきた。その中に揺れるオカトラノオ。
オカトラノオ

秋には衣服に付着してやっかいなヌスビトハギも、花は小さくて可憐。
ヌスビトハギ

一見すると地味だけれど、小さな花をたくさん纏って華やかなヤマブキショウマ。
ヤマブキショウマ

ピンク色のノコギリソウ。
ピンク色のノコギリソウ

お馴染みのハマフウロ。
ハマフウロ

サルトリイバラの実。これが繁茂したところへ追いやられると猿さえも脱出できず、人間に捕らえられてしまうという意味合いで名付けられたとか。
サルトリイバラ

ノリウツギの花。白く小さい粒々が花で、4枚の花弁は装飾花。
ノリウツギ

10時25分、林道の分岐で休憩。霧で見通しが効かないので、このあとは離れないように注意して行動する。
霧の中で休憩

霧の中で見かけた花々。(左上)エゾノキリンソウ、(右上)ホソバキソチドリ?、(左下)トンボソウ?、(右下)ウツボグサ(花の後に花穂のみが枯れたように褐色に変わることから、カコソウ(=夏枯草)の別名がある)。
花4態

孤高を楽しんだかのような、盛りを過ぎたシュロソウ。
盛りを過ぎたシュロソウ

ママコナ2態。名前の由来は、花の中に飯粒のような白い膨らみが2つ並んでいる姿からとか…。
ママコナ①
ママコナ②

そして、黄色の斑が鮮やかなノハナショウブ3態。
ノハナショウブ①
ノハナショウブ②
ノハナショウブ③

ハマフウロを訪れた、ナミヒョウモン蝶2態。
ナミヒョウモン①
ナミヒョウモン②

11時20分、花探訪を終えて早めの「リンドウ de ランチ」。
リンドウ de ランチ

霧のため三角点がある頂上には向かわず、12時20分、林道ゲートに戻って下山を終了。短い時間での探訪ではあったが、このほかにも多くの山野草を目とカメラに収めることができた。
  


Posted by 山楽人2 at 18:45Comments(0)登山アウトドア自然観察

2020年07月22日

7月19日(日) 横津岳~烏帽子岳(山野草探訪)

 この日の会山行(大千軒岳・松前新道~旧道コース)は、車の事情から参加人数を絞らざるを得なくなり、ベテラン組は涙を呑んで笑顔で受け止めた。…が、しかし、すぐに別の山を計画。人の入れ替わりはあったが、7人の精鋭で横津岳から烏帽子岳まで、ゆっくり花を楽しんできた。

横津岳頂上から北西方向、国土交通省東京航空局の遠隔対空通信施設(対空受信所)を望む。足元の大沼方面は、雲海の下。冬期、この先を1時間半ほど下ると函館七飯スノーパークに至る。
対空受信所と雲海

烏帽子岳に向けて辿る車道は、雲(霧)がかかって幻想的な雰囲気に…。
雲霧の中をノンビリと

烏帽子岳から望む横津岳。右手(噴火湾方面)斜面から湧き上がる霧で、視界は半分。
烏帽子岳から横津岳方面

烏帽子岳の頂上で集合写真を撮る。
烏帽子岳頂上で全体集合

目にとまった山野草を御覧ください。まず、(左上)フタバツレサギソウ、(右上)イヌツゲ?、(左下)トンボソウ?、(右下)ツレサギソウ。
花①

(左上)ベニバナイチヤクソウ、(右上)オオヤマオダマキ、(左下)ハイオトギリ、(右下)トウゲブキ。
花②

(左上)ワタスゲ、(右上)オニシモツケ、(左下)イネ科植物に付いた霧の露、(右下)フランスギク。
花③

そして、イチヤクソウ。その足元には、赤く色づいてきたコケモモの実。
イチヤクソウ

開き始めのミヤマオグルマ?。
ミヤマオグルマ?

霧の中に白いワタスゲの群落。
霧の中のワタスゲ

花の端境期かと思ったが、多くの方々が山野草観察に訪れていた。「身近な山」ということを再認識した一日であった。
  


Posted by 山楽人2 at 08:15Comments(0)登山アウトドア自然観察

2020年07月21日

7月19日(日) 大千軒岳(松前新道・旧道コース)

 お花畑の見事さは大雪山クラスと言われる道南屈指の花の名山を訪れた。道道607号石崎松前線が今年5月29日に通行可能となったので、最短で登頂できる松前新道コースを利用し、頂上から十字架が立つ千軒平を経て旧道コースを下りた。参加は23名(フリー参加&ドライバーの2名を含む)。

木古内町~知内町を走行している間は雨がそぼ降る天気だったが、登山開始の場所・時刻では回復していることを期待しつつ、旧道コース登山口に到着した。幸いに雨は降っておらず、ここにRV車2台を残して7台で新道コース登山口駐車場に向かう。雲(霧)の中で陽は射していないが蒸し暑い中、10時35分に登り始める。
整備されて歩きやすい道をしばらく登ると、黒いカタツムリを何匹か目にした。狩場山で見かける「ブドウマイマイ」とは、色つやが違うようにも思われた。
黒いカタツムリ

周囲がブナ林から草原に替わるあたりから、山野草が現れ始めた。最初にウツボグサ。
ウツボグサ

霧の中に見えたオレンジ色の正体は、何かの拍子で一枝だけ紅葉したナナカマドの葉だった。
ナナカマドの病的紅葉

同じく、霧の中で目立った黄色(ハイオトギリ)と赤色(ノウゴウイチゴ?の実)。
ハイオトギリ
ノウゴウイチゴ?

白色(エゾシオガマ)とピンク色(タカネナデシコ)も。
エゾシオガマ
タカネナデシコ

頂上は間近だが、あいにく霧の中。
頂上見えず

頂上直下、イブキトラノオとエゾカンゾウ(最盛期は過ぎていたが…)の群落が現れた。
イブキトラノオとエゾカンゾウの群落

12時30分、頂上に到着。新型コロナウイルス感染症拡大防止のために控えていた集合写真を、3か月ぶりに撮った。
久し振りの頂上集合

10分少々の滞在で千軒平に向かう。行手の江良岳・中千軒岳方面の見通しが効くようになってきた。
江良岳・中千軒岳方面

西の空には、青空も…。
大鴨津川支流・右石崎越沢源流部の花畑

天気が良くなると、顔もほころぶ。頂上を背に、ポーズ。
頂上をあとに千軒平へ

大鴨津川支流・右石崎越沢源流部の斜面に広がるお花畑。イブキトラノオとエゾカンゾウの群落が素晴らしい。
源流部の花畑

その中に、ギョウジャニンニクの花とヤマブキショウマ。
ギョウジャニンニク
ヤマブキショウマ

お花畑の来し方と行く先。歩みを進めるのがもったいないほどで、足取りが自然と遅くなる…。
来し方
行く先

ヤマハハコとヨツバシオガマも。
ヤマハハコ
ヨツバシオガマ

千軒平で広がって、ゆっくりと昼食を摂る。頂上は再び雲の中に。
千軒平で昼食

千軒平で見かけたクモキリソウ。
クモキリソウ

13時45分、千軒平を出発して旧道コースを辿る。途中で見かけたアリドオシラン。
アリドオシラン

15磁45分、旧道コース登山口に到着。先行下山したドライバー9名が、残しておいたRV車2台で新道コース登山口駐車場から車を回収してきたところであった。
旧道入口に到着

 簡単な挨拶・連絡のあと、道道607号線を慎重に走行した。国道228号線に出る直前で集結し、全車両・全メンバーの安全を確認してから解散した。道道を走行中、先頭の車2~3台が羆1~2頭を目撃したとのことであった。登山行動中に出くわさなくて、幸いであった。

 なお、悪路の道道607号線の走行に耐える車の確保台数と新型コロナウイルス感染の防止対策として、1台の車で2~3人の乗車としたため、参加申し込みの中から、何度か大千軒岳の頂上を踏んでいる方7人には、参加をお断りせざるを得なかった。今後に課題を残すことになり、改めてお詫びします。
  


Posted by 山楽人2 at 00:05Comments(0)登山アウトドア自然観察

2020年07月07日

7月5日(日) 駒ヶ岳(山野草探訪)

 駒ヶ岳の中腹一帯を訪れて、山野草を愛でた。第1グループ21人はゆっくりじっくり観察し、第2グループ15人は少し上部にあがって楽しんだ。

多くの種類の山野草を観察することができたので、以下に紹介します。

(左上)コウリンタンポポはヨーロッパ原産の帰化植物、(右上)タカネニガナとシロバナニガナ、(左下)開花準備中のウメガサソウ、(右下)クモキリソウは花の姿が「蜘蛛」に似ているから付いた名前という説も。
花①

(左上)スズムシソウ、(右上)オオフガクスズムシソウ(別名:エゾノクモキリソウ)、(左下)エゾスズラン(別名:アオスズラン)、(右下)右上と同じオオフガクスズムシソウで、稀に見られる淡緑色の花。
花②

(左上)シャクジョウソウは葉緑素を欠く腐生植物、(右上)イワガラミ、(左下)タツナミソウ、(右下)イワブクロ(別名:タルマエソウ)。
花③

(左上)ハコネウツギ、(右上)シラタマノキ、(左下)エゾチドリ(別名:フタバツレサギソウ)、(右下)イワギキョウ。
花④

暖色系の花をまとめた。(左上)エゾスカシユリ、(右上)ハマナシまたはハマナス、(左下)シャクナゲ、(右下)ベニバナイチヤクソウ。
花⑤

双子のエゾスカシユリ。
エゾスカシユリ

名前不明の樹木(樹高40cm程度)の実。
名前不明

当クラブのほか、いくつかのグループが訪れて山野草探訪を楽しんでいた。初めて名前を聞く植物もあり、自然観察の奥深さを感じた。
  


Posted by 山楽人2 at 11:40Comments(0)登山アウトドア自然観察

2020年07月04日

7月3日(金) 毛無山(登山道整備[笹刈り])

 北斗市の毛無山(750.4m、通称:北斗毛無山)は、かつて中腹の「大石の沼」まで散策路があっただけだったが、2003年に沼から頂上までの登山道が開削された。そのような経緯や森林管轄の関係からか、登山口(C230)から大石の沼(C470)までは北海道森林管理局檜山森林管理署が整備(8月下旬に刈り払い)し、沼から頂上までは山仲間が務めている。今年からは当クラブが名実とも主担当となった。また、昨年までは11月初めに笹刈りを行っていたが、夏前からフキやイタドリ、笹が被って登山道が藪化してくるため、この時期に実施してみることにした。刈り払い機4台を投入し、高山植物の周辺は手で刈る。参加者は当クラブ12名と会友1名、「函館マウンテンクラブ」さんから3名(うち、1名は会友)の計16名。

大石の沼から七合目(C580付近)まで、既に刈り払われていた(当クラブ会員のYさん夫妻の作業に頭が下がる)。しかも、シラネアオイの株などは、しっかりと残されていた。
七合目に向かう

七合目に到着。写真の手前はYさん夫妻によって笹刈りが済んだ部分、奥はこれから作業を行う登山道。
七合目から笹刈りを開始

脇にあったギンリョウソウの群落に見送られて9時50分、頂上に向けて作業を開始した。
七合目にあったギンリョウソウの群落

刈り払い機1台に4名を付けて4グループを作り、適当な距離間隔を空けてグループ単位で作業を進めていく。いつも遅くまで雪が残る斜面(C615付近)は150cm程に伸びた草藪となっていた。作業をする第2グループのFさん。あとの3人は刈り倒した笹の除去、刈り残した高山植物の周辺や刈りこぼした笹の手刈り、操作担当者のザックや燃料の運搬を担当する。刈り払い機の操作も適宜に交替した。
雪崩斜面を刈るG2

作業を行っている第4グループ(左側)を、後方から行ってきた第1グループ(右側)の作業道がつながり、追い越して先の作業場に向かうところ。追い越しにあたっては、刈り払い機の操作担当に笛で知らせ、機械を止めるなど安全を確保した。
雪崩斜面手前を刈り進むG4とG1

第2グループも先行作業道とつながり、作業中である第4グループの前に進む。
G4がG2を追い越す

C710付近まで進むと、頂上まであまり高低差がない、長い稜線に出る。藪は下ほど濃密ではないが、葉だけになった(実を付けたものは分かりやすいが…)高山植物に気を付けながら作業する。
C710付近を刈るG2
C730付近を刈るG2

地面を這っていたマイマイカブリを手の平に載せて遊ぶOさん。
マイマイカブリ

苔むしているが太くて邪魔な倒木があった。会友のIさんが、通りやすいように鋸で処理。
太い倒木を切って通過を円滑に

頂上が見えてきた。ここの草藪も背が高く伸びていた。その「Before」と「After」をどうぞ。
頂上直下のBefore
頂上直下のAfter

頂上部を広く刈り払って、13時15分に作業を終了。30分間のランチタイムの後、「高速道路」のような道を意気揚々と下る。
意気揚々と下山

登山道の脇に刈り残したシラネアオイ。実が付いている。
実を付けた刈り残しのシラネアオイ

同じく、実が付いたエンレイソウ。
(実を付けた刈り残しのエンレイソウ

C660付近から見下ろすと、緩やかな尾根の斜面に一筋の明瞭な道が蘇っていた。
C660付近からAfter登山道

C650付近から眺めた北斗市最高峰の二股岳(左の高い山、825.6m)、弥五兵衛岳(中央の黒っぽい山、649.9m)、通称・四九郎岳(二股岳の右奥、759.0m)。画面右奥で頭が雲の中に隠れているのは駒ヶ岳(1,131m)。
二股岳[左]と駒ヶ岳[右奥]

五合目に静かに佇む大石の沼。
大石の沼

ギボウシの仲間。
ギボウシの仲間

サンカヨウの実。だいぶん色付いてきた。
サンカヨウの実

面白い姿のギンリョウソウの実。
ギンリョウソウの実

15時35分、国道脇の駐車場に下山終了。K会長と作業指導のWさんからの挨拶を終え、現地で解散した。
解散前の挨拶

今回も会友さんと「函館マウンテンクラブ」さんの協力があり、作業を順調に終えることができた。皆さん、お疲れ様でした。
今回の作業時期の良否については今後の評価になるが、効果が認められればこの時期に笹刈りを行うようにしたい。
なお、春は「桧沢の滝」までの沢に架かる丸木橋の補修を行っている。その時の様子は、こちらを御覧ください。
また、2019年11月2日に行った登山道整備(笹刈り)の様子は、こちらをどうぞ。

  


Posted by 山楽人2 at 22:11Comments(2)登山アウトドア自然観察

2020年07月04日

7月1日(水) 7月例会

今回もマスクをつけて、入口ドア・窓オープンでの例会です。工夫された素敵なマスクをされている方もチラホラ・・・なるほど・・・・

6月の行事報告

6月7日(日)・・・・・・蝦夷松山・雁皮山

 天気にも展望にも恵まれ、久しぶりの会山行。雁皮山手前の笹藪や、山頂もきれいに刈りはらわれていて気持ちよく歩くことができた。途中のシラネアオイや花の道の燕万年青など最盛期は過ぎたがいくつか見られた。

6月9日(火)・・・・・・木地挽高原・鉄山湿原

キャンプ場の下から林道を歩き湿原へ。林道わきにノビネチドリ、ギンラン、タニウツギなどが見られ、湿原の近くには大きなシウリザクラ、トチノキ、ホウノキの花が満開。

6月14日(日)・・・・・・知内尖山

イカリカイ駐車場から神社の横の急登から上がった。林道を横切り痩せ尾根を慎重に通過し、頂上へ。木古内と上ノ国の間にある同じ字の尖岳(604m)が遠くに見えた。下りは何人かがよく整備されたNTTの林道(約3km)を降りた。

6月21日(日)・・・・・・駒ヶ岳

 天気も良く、すでに登山口には多くの車があり、子ども連れの登山者も見られた。登山道は相変わらず掘れていた。ちょうどクリーンハイクの日だったので、ゴミ拾いをしながらのんびりと景色や山野草を楽しんだ。

7月の行事予定

北斗毛無山(登山道刈り払い)  西円山と周辺  カニカン岳  大千軒岳(松前新道&旧道コース)  汐首岬  黒松内岳  知内丸山

  


Posted by 山楽人2 at 11:17Comments(0)登山アウトドア自然観察