2025年02月25日
2月23日(日) 北斗700峰
通称・北斗700峰は北斗市の中山・戸切地両地区の境界にあり、北を大野川支流の上河汲沢川、南を戸切地川に挟まれた山塊の最高峰である。標高696.3mの無名峰(二等三角点、点名:河汲沢)から北北西へわずか160m離れたところに、円い頂きを持ち上げている。会山行では2021年3月7日以来、4年振りに訪れた。参加は20名。
北斗市中山地区の国道227号線から林道を580mほど入った北海道電力ネットワーク(株)北斗変換所近くの除雪終了点(C135付近)に車を置かせてもらった。登山準備を整え、リーダーから注意事項などが伝えられる。
奥に向かう林道には、最近の入山者によるラッセル跡が残っていた(ラッキー)。8時5分に出発。

上河汲沢川(大野川支流)に沿う林道を辿る。ラッセル跡は、北斗毛無山(750.4m)の中腹に上がる林道分岐の手前(出発地点から距離580mほど)で終わっていた(残念だが感謝)。

ラッセル跡が途切れてから70mほど進んで左後方に斜上する道に入り、上河汲沢川右岸台地の水道(貯水)施設に上がる(C210付近)。施設は地下に埋設されているので、広い雪原はエゾユキウサギなどの運動場。
上空は気持ちの良い青空が広がっているが、昼前後には雪が降り出すかも…。

ここから標高点261付近を経てC300付近の尾根末端に取り付くまで、小さな尾根や沢がやや複雑に入り組んでいる。地形を確かめながら、進む。

積雪は70cmくらいだろうか。雪面に付いた動物の足跡(アニマルトラック)を見るのは楽しい。この写真では、エゾユキウサギ(右下から左上へ)とキタキツネ(左右)の足跡が交差している。

標高点261を少し過ぎた小さな沢で、このあとのコース取りを確認する。結局、沢を越さないで、写真手前右の小尾根に上がった。

トドマツ林の脇で休憩。太いダケカンバの幹と枝に、サルノコシカケのような形の雪塊が乗っかっていた。

青空を背景にして、雪塊を乗せたダケカンバの林が広がる風景は、何となく「春近し」の雰囲気。

標高点346から同491に繋がる顕著な尾根を上がっていく。

ネズミ類の足跡を見つけた。真ん中に尻尾を引きずった細い線を残すのが特徴。写真上の樹木の根元から出てきて、写真下にある灌木根元の穴に潜り込んだらしい。

尾根の樹木の間から進行方向の右手(北北西方向)に、北斗市の最高峰である二股岳(825.6m)。頂上にマイクロ波反射板を載せている。

尾根の上部に到達すると、さらに展望が開けてきた。進行方向の右手(北北東)に、木地挽山(683m)のアンテナ群と北海道駒ヶ岳・剣ヶ峯(1131m)。

左手(南東方向)には函館山(334m)と函館湾、北海道新幹線の高架線路が見える。海岸の右端は北斗市谷好(たによし)地区にあるセメント工場、手前の白い窪地は結氷した上磯ダム湖。

小広くなった尾根を快適に辿っていく。北西の空から、雪雲が近づいてきた。

季節風が吹き抜ける尾根の雪面に、小規模ながら風雪紋(シュカブラ:ノルウェー語で「波」を意味する「skovla」が語源)が現れていた。

間もなく、前衛の無名峰(696.3m、点名:河汲沢)に到着する。

前衛鋒から南方向を眺める。手前は階段状に石灰石を採掘している峩朗鉱山。ここから北斗市谷好地区のセメント工場まで、砕かれた石灰石はベルトコンベヤーで運ばれる。
右遠方は南に17.6km離れた当別丸山(482.3m)で、トラピスト大修道院の裏山にあたる。

南西方向は、雪雲のため遠くが霞んでいた。15km離れた桂岳(733.6m)と、尾根繋がりの681峰(通称:釜谷岳)が望めた。

当会会員のYmさん作成による山名標識。下の看板には「北隣に700ピークあり」と。

前衛峰から北斗700峰までは、北北西へ距離わずかに160m。初めて登頂するメンバー数名を先頭に、ヒョイと下ってヨヨィと登っていく。

頂部の手前(南東側)に、雪庇が発達していた。気温が高い日には、崩落に十分注意しなければならない。

10時55分、陽射しが降り注ぐ頂上に到着。画面中央に山名標識、右側に二股岳(北に約8km先)を入れて、恒例の集合写真に納まるメンバー。

銘々が山頂から南東斜面に散らばり、函館平野と横津連山を眺めながらランチタイム。風が弱く、陽が射して割合に暖かいので、ゆったりできた。

11時40分、人数を確認して頂上をあとにする。尾根上部から正面に、横津連山が一望できた。麓のやや右に七飯町の中心部、手前にはカーブを描く北海道新幹線の高架線路。

下りで見かけた風物を3枚。まず、雪塊のオブジェから(遠景は木地挽高原)。

たくさん付いたアニマルトラックは、エゾリスだろうか。

[左]葉脈だけが残った枯れ葉、[右]装飾花が一枚だけのつる性落葉木イワガラミ(岩絡み)。

麓の林道に出るまでに雪が降り出した。13時25分、出発点に停めた車に戻って、無事に下山を終えた。

装備を解いて挨拶を済ませ、国道227号線経由で北斗市役所総合分庁舎(旧・大野町役場)駐車所に戻って解散した。
冬型の気圧配置となり、上空に流れ込む強い寒気の影響で北海道・本州の日本海側を中心に大雪が降る予想であったが、北斗700峰周辺は幸い、昼頃まで青空が覗く天候に恵まれた。
西方向の展望は雪雲がかかって良くなかったが、北~東~南の方向は、美しい景観を楽しむことができた。アニマルトラックの動物特定も面白かった。
北斗市中山地区の国道227号線から林道を580mほど入った北海道電力ネットワーク(株)北斗変換所近くの除雪終了点(C135付近)に車を置かせてもらった。登山準備を整え、リーダーから注意事項などが伝えられる。
奥に向かう林道には、最近の入山者によるラッセル跡が残っていた(ラッキー)。8時5分に出発。

上河汲沢川(大野川支流)に沿う林道を辿る。ラッセル跡は、北斗毛無山(750.4m)の中腹に上がる林道分岐の手前(出発地点から距離580mほど)で終わっていた(残念だが感謝)。

ラッセル跡が途切れてから70mほど進んで左後方に斜上する道に入り、上河汲沢川右岸台地の水道(貯水)施設に上がる(C210付近)。施設は地下に埋設されているので、広い雪原はエゾユキウサギなどの運動場。
上空は気持ちの良い青空が広がっているが、昼前後には雪が降り出すかも…。

ここから標高点261付近を経てC300付近の尾根末端に取り付くまで、小さな尾根や沢がやや複雑に入り組んでいる。地形を確かめながら、進む。

積雪は70cmくらいだろうか。雪面に付いた動物の足跡(アニマルトラック)を見るのは楽しい。この写真では、エゾユキウサギ(右下から左上へ)とキタキツネ(左右)の足跡が交差している。

標高点261を少し過ぎた小さな沢で、このあとのコース取りを確認する。結局、沢を越さないで、写真手前右の小尾根に上がった。

トドマツ林の脇で休憩。太いダケカンバの幹と枝に、サルノコシカケのような形の雪塊が乗っかっていた。

青空を背景にして、雪塊を乗せたダケカンバの林が広がる風景は、何となく「春近し」の雰囲気。

標高点346から同491に繋がる顕著な尾根を上がっていく。

ネズミ類の足跡を見つけた。真ん中に尻尾を引きずった細い線を残すのが特徴。写真上の樹木の根元から出てきて、写真下にある灌木根元の穴に潜り込んだらしい。

尾根の樹木の間から進行方向の右手(北北西方向)に、北斗市の最高峰である二股岳(825.6m)。頂上にマイクロ波反射板を載せている。

尾根の上部に到達すると、さらに展望が開けてきた。進行方向の右手(北北東)に、木地挽山(683m)のアンテナ群と北海道駒ヶ岳・剣ヶ峯(1131m)。

左手(南東方向)には函館山(334m)と函館湾、北海道新幹線の高架線路が見える。海岸の右端は北斗市谷好(たによし)地区にあるセメント工場、手前の白い窪地は結氷した上磯ダム湖。

小広くなった尾根を快適に辿っていく。北西の空から、雪雲が近づいてきた。

季節風が吹き抜ける尾根の雪面に、小規模ながら風雪紋(シュカブラ:ノルウェー語で「波」を意味する「skovla」が語源)が現れていた。

間もなく、前衛の無名峰(696.3m、点名:河汲沢)に到着する。

前衛鋒から南方向を眺める。手前は階段状に石灰石を採掘している峩朗鉱山。ここから北斗市谷好地区のセメント工場まで、砕かれた石灰石はベルトコンベヤーで運ばれる。
右遠方は南に17.6km離れた当別丸山(482.3m)で、トラピスト大修道院の裏山にあたる。

南西方向は、雪雲のため遠くが霞んでいた。15km離れた桂岳(733.6m)と、尾根繋がりの681峰(通称:釜谷岳)が望めた。

当会会員のYmさん作成による山名標識。下の看板には「北隣に700ピークあり」と。

前衛峰から北斗700峰までは、北北西へ距離わずかに160m。初めて登頂するメンバー数名を先頭に、ヒョイと下ってヨヨィと登っていく。

頂部の手前(南東側)に、雪庇が発達していた。気温が高い日には、崩落に十分注意しなければならない。

10時55分、陽射しが降り注ぐ頂上に到着。画面中央に山名標識、右側に二股岳(北に約8km先)を入れて、恒例の集合写真に納まるメンバー。

銘々が山頂から南東斜面に散らばり、函館平野と横津連山を眺めながらランチタイム。風が弱く、陽が射して割合に暖かいので、ゆったりできた。

11時40分、人数を確認して頂上をあとにする。尾根上部から正面に、横津連山が一望できた。麓のやや右に七飯町の中心部、手前にはカーブを描く北海道新幹線の高架線路。

下りで見かけた風物を3枚。まず、雪塊のオブジェから(遠景は木地挽高原)。

たくさん付いたアニマルトラックは、エゾリスだろうか。

[左]葉脈だけが残った枯れ葉、[右]装飾花が一枚だけのつる性落葉木イワガラミ(岩絡み)。

麓の林道に出るまでに雪が降り出した。13時25分、出発点に停めた車に戻って、無事に下山を終えた。

装備を解いて挨拶を済ませ、国道227号線経由で北斗市役所総合分庁舎(旧・大野町役場)駐車所に戻って解散した。
冬型の気圧配置となり、上空に流れ込む強い寒気の影響で北海道・本州の日本海側を中心に大雪が降る予想であったが、北斗700峰周辺は幸い、昼頃まで青空が覗く天候に恵まれた。
西方向の展望は雪雲がかかって良くなかったが、北~東~南の方向は、美しい景観を楽しむことができた。アニマルトラックの動物特定も面白かった。