2020年02月21日
2月20日(木) 峠下台場山周辺
2月2日の清水山以来、2週続けて悪天候で中止したため、久しぶりの会山行となった。今回は自然部行事として、七飯町の小沼南方(国道5号線・大沼トンネル上部)に位置する峠下台場山(345m)周辺の雪上ハイク。風が弱く柔らかい日差しの下、駒ヶ岳を望みながらゆったりと巡った。参加は16名。
小沼南方、道道338号線脇の駐車スペースに車5台を止めさせてもらい、駒ヶ岳と結氷した小沼を背にして8時55分出発。

最初は夏道に沿う比較的新しいトレースを追いながら、ゆっくりと高度を稼ぐ。

このコースには、ブナの大樹が多く見られる。自然部行事らしく、見かけたヤドリギの実をついばむ鳥の話題で盛り上がる。

30分ほど進み、駒ヶ岳方面を眺めながら衣服調整の休憩。

雪面にいた昆虫。早春に見られるというセッケイカワゲラだろうか。

出発からちょうど1時間、245mコルに到着して休憩をとる。

コルで見かけた、樹幹のコブ。「コアラだ」、「ダッコちゃんみたい」との声も。

コルから西の275mポコに向かう。その中腹にある樹幹に、鹿の角研ぎ痕を発見。

275mポコの頂上部で見つけた、笹葉の「涙」(「鼻水」、「よだれ」との声も…)。

次の265mポコを北西に下ると、林道の終点に出た。雪の影響か、L字に変形したミズナラの老木が立つ。

国道5号線とJR函館本線が抜けるトンネルの、ちょうど上部を緩く下る。

最低コル付近には、「藤峠横断歩道」や「函館営林署・集合解散場所」などの旧い標識が残っており、近世の歴史が感じられる。


かつての峠越えバス道路に出会うあたりに聳える、大きなブナの木。

大沼トンネル北側出口の上部、駒ヶ岳が望める風の弱い場所で、しばしの「モグモグタイム」。駒ヶ岳の端正な姿をどうぞ。


トンネルが通じる前の旧いバス道路を辿って、登山口に戻る。枝に新雪を纏った樹木が美しい。


途中に聳える立派なブナの大木の前で、集合写真を撮る。


週明けに降った雪による樹枝からのスノーシャワーを浴びながら、ゆっくりと歩を進める。

12時10分、道道338号線沿いの駐車スペースに到着して下山を終了。挨拶を済ませ、現地で解散した。
トチの木の丸く粘着性のある冬芽を見つけたり、鳥の声を聴いたりしながら、穏やかな天候のもと、3時間15分の雪上ハイクを気持ち良く楽しむことができた。このルートは「積雪期の方が魅力的」との声にも頷ける。
小沼南方、道道338号線脇の駐車スペースに車5台を止めさせてもらい、駒ヶ岳と結氷した小沼を背にして8時55分出発。

最初は夏道に沿う比較的新しいトレースを追いながら、ゆっくりと高度を稼ぐ。

このコースには、ブナの大樹が多く見られる。自然部行事らしく、見かけたヤドリギの実をついばむ鳥の話題で盛り上がる。

30分ほど進み、駒ヶ岳方面を眺めながら衣服調整の休憩。

雪面にいた昆虫。早春に見られるというセッケイカワゲラだろうか。

出発からちょうど1時間、245mコルに到着して休憩をとる。

コルで見かけた、樹幹のコブ。「コアラだ」、「ダッコちゃんみたい」との声も。

コルから西の275mポコに向かう。その中腹にある樹幹に、鹿の角研ぎ痕を発見。

275mポコの頂上部で見つけた、笹葉の「涙」(「鼻水」、「よだれ」との声も…)。

次の265mポコを北西に下ると、林道の終点に出た。雪の影響か、L字に変形したミズナラの老木が立つ。

国道5号線とJR函館本線が抜けるトンネルの、ちょうど上部を緩く下る。

最低コル付近には、「藤峠横断歩道」や「函館営林署・集合解散場所」などの旧い標識が残っており、近世の歴史が感じられる。


かつての峠越えバス道路に出会うあたりに聳える、大きなブナの木。

大沼トンネル北側出口の上部、駒ヶ岳が望める風の弱い場所で、しばしの「モグモグタイム」。駒ヶ岳の端正な姿をどうぞ。


トンネルが通じる前の旧いバス道路を辿って、登山口に戻る。枝に新雪を纏った樹木が美しい。


途中に聳える立派なブナの大木の前で、集合写真を撮る。


週明けに降った雪による樹枝からのスノーシャワーを浴びながら、ゆっくりと歩を進める。

12時10分、道道338号線沿いの駐車スペースに到着して下山を終了。挨拶を済ませ、現地で解散した。
トチの木の丸く粘着性のある冬芽を見つけたり、鳥の声を聴いたりしながら、穏やかな天候のもと、3時間15分の雪上ハイクを気持ち良く楽しむことができた。このルートは「積雪期の方が魅力的」との声にも頷ける。
2020年02月07日
2月5日 2月例会
記憶にないほど雪の降らない1月でした。いつもなら、ふかふか雪のラッセルに悪戦苦闘のはずが、
ずぼずぼぬかる雪と笹の中をかき分け山頂へ。この後ど~んと降るのでしょうか?
12・1月の行事報告
12月15日(日)七飯岳
前日の雨で雪がどうなのか心配されたが、上の方にはそこそこ雪があり、いつもなら苦労する牧場に上がる地点の傾斜の雪が、今回はなんなくクリアできた。頂上は風もなく快適だった。
12月22日(日)庄司山(蒜沢川左岸コース)
恒例の納会登山。ちょうどこの日は冬至、いつものように餅入りカボチャ汁粉をみんなで味わい1年の締めくくりとした。
1月7日(火)函館山
これも恒例の函館八幡宮での「どんと焼き」のあと、今年は七曲がりコースを登り千畳敷~旧登山道を下山した。以前、千畳敷要塞のあたりに気象庁の気象レーダー観測所が建っていた。当時、この観測所に2泊3日交替で勤務していたというフリー参加の方(元・気象庁職員)から、当時の話を伺うことができた。
1月12日(日)石山
雪が少なく、尾根に出るころにやっと積雪が見られた。途中、広葉樹林の奥に12頭くらいの鹿の群れが見られた。恵山や津軽海峡、函館空港に発着する飛行機を眺めながらゆっくり昼食をとって下山。
1月19日(日)笹積山+丸山龍神宮の山
いつもはどちらかを登っていたが、両方の山を登ったのは久しぶり。平坦な笹積山のあと、林道をもどり丸山龍神宮の山へ、ジグを切って落石に注意しながら急な登山道を上がった。希望者のみ、社殿奥の急斜面の頂上をめざした。
1月26日(日)駒ヶ岳
駐車場からゲートまでの道路がツルツルのためアイゼンをつけて出発。長い長い6合目までの登山道、やはり雪が少ない。山スキーやボードを担いだ登山者が追い越していく。天気が良く、剣ケ峰が冬ならではの美しい姿を見せてくれた。
2月2日(日)清水山(西尾根コース)+310峰
駐車地点から歩く道にも、取り付く斜面にも雪がなく、ツボ足で笹の中を行く。310峰分岐あたりでスノーシュー・ワカンに履き替える。頂上を踏んだ後、戻り310峰でランチタイム。この時期に、風もなくぽかぽかと素手でも寒さを感じなかった。
2月の行事予定
北斗700峰 846峰(横津岳北方・精進川東尾根)※or恵山(高原コース) 峠下台場山※or東円山 三九郎岳 写万部山(西尾根コース)
学習会 『山岳団体における山行管理について』
2019年11月に参加した登山研究集会の内容を報告していただきました。
〇登山するなら山岳会へ→最近は敬遠傾向
〇安全登山について学べる場→徐々に会の平均年齢が上がる。(例外もあるが)組織的に行動するための統一された登山論(会の常識)が必要
〇情報の共有方法→報告や下山確認などにおいて、ラインやメーリングリストの活用
〇山行→他の会での登山・ガイド登山・グループ登山等に参加するときの山行届の扱いについて
※山行の名称➡・会山行 ・自主山行→会員中心の登山 ・個人山行→会員以外と登山

ずぼずぼぬかる雪と笹の中をかき分け山頂へ。この後ど~んと降るのでしょうか?
12・1月の行事報告
12月15日(日)七飯岳
前日の雨で雪がどうなのか心配されたが、上の方にはそこそこ雪があり、いつもなら苦労する牧場に上がる地点の傾斜の雪が、今回はなんなくクリアできた。頂上は風もなく快適だった。
12月22日(日)庄司山(蒜沢川左岸コース)
恒例の納会登山。ちょうどこの日は冬至、いつものように餅入りカボチャ汁粉をみんなで味わい1年の締めくくりとした。
1月7日(火)函館山
これも恒例の函館八幡宮での「どんと焼き」のあと、今年は七曲がりコースを登り千畳敷~旧登山道を下山した。以前、千畳敷要塞のあたりに気象庁の気象レーダー観測所が建っていた。当時、この観測所に2泊3日交替で勤務していたというフリー参加の方(元・気象庁職員)から、当時の話を伺うことができた。
1月12日(日)石山
雪が少なく、尾根に出るころにやっと積雪が見られた。途中、広葉樹林の奥に12頭くらいの鹿の群れが見られた。恵山や津軽海峡、函館空港に発着する飛行機を眺めながらゆっくり昼食をとって下山。
1月19日(日)笹積山+丸山龍神宮の山
いつもはどちらかを登っていたが、両方の山を登ったのは久しぶり。平坦な笹積山のあと、林道をもどり丸山龍神宮の山へ、ジグを切って落石に注意しながら急な登山道を上がった。希望者のみ、社殿奥の急斜面の頂上をめざした。
1月26日(日)駒ヶ岳
駐車場からゲートまでの道路がツルツルのためアイゼンをつけて出発。長い長い6合目までの登山道、やはり雪が少ない。山スキーやボードを担いだ登山者が追い越していく。天気が良く、剣ケ峰が冬ならではの美しい姿を見せてくれた。
2月2日(日)清水山(西尾根コース)+310峰
駐車地点から歩く道にも、取り付く斜面にも雪がなく、ツボ足で笹の中を行く。310峰分岐あたりでスノーシュー・ワカンに履き替える。頂上を踏んだ後、戻り310峰でランチタイム。この時期に、風もなくぽかぽかと素手でも寒さを感じなかった。
2月の行事予定
北斗700峰 846峰(横津岳北方・精進川東尾根)※or恵山(高原コース) 峠下台場山※or東円山 三九郎岳 写万部山(西尾根コース)
学習会 『山岳団体における山行管理について』
2019年11月に参加した登山研究集会の内容を報告していただきました。
〇登山するなら山岳会へ→最近は敬遠傾向
〇安全登山について学べる場→徐々に会の平均年齢が上がる。(例外もあるが)組織的に行動するための統一された登山論(会の常識)が必要
〇情報の共有方法→報告や下山確認などにおいて、ラインやメーリングリストの活用
〇山行→他の会での登山・ガイド登山・グループ登山等に参加するときの山行届の扱いについて
※山行の名称➡・会山行 ・自主山行→会員中心の登山 ・個人山行→会員以外と登山
2020年02月02日
2月2日(日) 清水山
今回の会山行は、函館空港の北東にある清水山(321.1m)。標高は低いが二等三角点が設置されており、展望が良い。かつては南東尾根を利用して登っていたが、今回は西側の尾根から上がった。傾斜は急だが、距離的にはずっと短い。参加者は24名。
函館市豊原町の民家前に車を止めさせてもらい、9時40分に出発。積雪がほとんどない牧草地の脇を通って、針葉樹林帯に入っていく。

尾根の取り付きに雪が少なく、思わぬ笹薮漕ぎとなった。

広葉樹林帯になって笹薮は少し薄くなったが、やはり雪が少なくて歩きづらい。衣服調整の休憩を取る。

雪の少ない急な斜面を詰めて、C280付近で傾斜が緩くなると、ようやく30cmほどの積雪になった。スノーシューやわかんを装着する。

麓には積雪がほとんどない。津軽海峡の右側(函館山方面)から雪雲が流れてくるが、幸いにも頭上には到来しなかった。

右の丸い頂は、北西隣りの310m峰。あとでこちらの頂上も訪問する。

その左奥に横津岳(1,167m)から烏帽子岳(1,078m)、袴腰岳(1,108.4m)に至る稜線が望めた。手前に雁皮山(743.3m、747m)なども。

10時55分、頂上に到着。小さな山頂標識を入れて、恒例の全体写真を撮る。


C280付近まで戻って右に折れ、吊り尾根を310m峰に向かう。函館市中心部方面は晴れて、函館山もはっきりと見えた。

尾根の途中で積雪が少なくなり、スノーシューやわかんをデポした。

最後の登りはご覧のような状態であった。

30分足らずで310m峰に到着。西側に樹林があるため、頂上は風が弱く暖かい。津軽海峡や恵山などを眺めながら、ランチタイムとする。

展望をどうぞ。東に恵山(617.6m)と海向山(569.4m)。
![恵山[617.6m]と海向山[左奥、569.4m] 恵山[617.6m]と海向山[左奥、569.4m]](//img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub2/20200202-N%E6%B8%85%E6%B0%B4%E5%B1%B1k%E6%81%B5%E5%B1%B1%5B617.6m%5D%E3%81%A8%E6%B5%B7%E5%90%91%E5%B1%B1%5B%E5%B7%A6%E5%A5%A5%E3%80%81569.4m%5Dk.jpg)
東北東に古部丸山(691.0m)。
![古部丸山[691.0m] 古部丸山[691.0m]](//img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub2/20200202-O%E6%B8%85%E6%B0%B4%E5%B1%B1k%E5%8F%A4%E9%83%A8%E4%B8%B8%E5%B1%B1%5B691.0m%5Dk.jpg)
北東には毛無山(630.6m)。
![毛無山[630.6m] 毛無山[630.6m]](//img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub2/20200202-P%E6%B8%85%E6%B0%B4%E5%B1%B1k%E6%AF%9B%E7%84%A1%E5%B1%B1%5B630.6m%5Dk.jpg)
12時、310m峰から下山を始める。

C280付近から見上げる空に、上弦の半月。ここからは雪が少ないので、足元に注意しながら急斜面を慎重に下りる。

牧草地に出て、途中から作業道を辿った。

13時に下山を終了。車を止めさせてもらった民家の方に謝意を伝え、全員で挨拶を済ませて現地解散とした。予想以上に雪が少なくて苦労したが、緩やかな天候に恵まれ、展望もまずまずであった。
函館市豊原町の民家前に車を止めさせてもらい、9時40分に出発。積雪がほとんどない牧草地の脇を通って、針葉樹林帯に入っていく。

尾根の取り付きに雪が少なく、思わぬ笹薮漕ぎとなった。

広葉樹林帯になって笹薮は少し薄くなったが、やはり雪が少なくて歩きづらい。衣服調整の休憩を取る。

雪の少ない急な斜面を詰めて、C280付近で傾斜が緩くなると、ようやく30cmほどの積雪になった。スノーシューやわかんを装着する。

麓には積雪がほとんどない。津軽海峡の右側(函館山方面)から雪雲が流れてくるが、幸いにも頭上には到来しなかった。

右の丸い頂は、北西隣りの310m峰。あとでこちらの頂上も訪問する。

その左奥に横津岳(1,167m)から烏帽子岳(1,078m)、袴腰岳(1,108.4m)に至る稜線が望めた。手前に雁皮山(743.3m、747m)なども。

10時55分、頂上に到着。小さな山頂標識を入れて、恒例の全体写真を撮る。


C280付近まで戻って右に折れ、吊り尾根を310m峰に向かう。函館市中心部方面は晴れて、函館山もはっきりと見えた。

尾根の途中で積雪が少なくなり、スノーシューやわかんをデポした。

最後の登りはご覧のような状態であった。

30分足らずで310m峰に到着。西側に樹林があるため、頂上は風が弱く暖かい。津軽海峡や恵山などを眺めながら、ランチタイムとする。

展望をどうぞ。東に恵山(617.6m)と海向山(569.4m)。
![恵山[617.6m]と海向山[左奥、569.4m] 恵山[617.6m]と海向山[左奥、569.4m]](http://img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub2/20200202-N%E6%B8%85%E6%B0%B4%E5%B1%B1k%E6%81%B5%E5%B1%B1%5B617.6m%5D%E3%81%A8%E6%B5%B7%E5%90%91%E5%B1%B1%5B%E5%B7%A6%E5%A5%A5%E3%80%81569.4m%5Dk.jpg)
東北東に古部丸山(691.0m)。
![古部丸山[691.0m] 古部丸山[691.0m]](http://img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub2/20200202-O%E6%B8%85%E6%B0%B4%E5%B1%B1k%E5%8F%A4%E9%83%A8%E4%B8%B8%E5%B1%B1%5B691.0m%5Dk.jpg)
北東には毛無山(630.6m)。
![毛無山[630.6m] 毛無山[630.6m]](http://img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub2/20200202-P%E6%B8%85%E6%B0%B4%E5%B1%B1k%E6%AF%9B%E7%84%A1%E5%B1%B1%5B630.6m%5Dk.jpg)
12時、310m峰から下山を始める。

C280付近から見上げる空に、上弦の半月。ここからは雪が少ないので、足元に注意しながら急斜面を慎重に下りる。

牧草地に出て、途中から作業道を辿った。

13時に下山を終了。車を止めさせてもらった民家の方に謝意を伝え、全員で挨拶を済ませて現地解散とした。予想以上に雪が少なくて苦労したが、緩やかな天候に恵まれ、展望もまずまずであった。