2022年03月29日
3月27日(日) 雁皮山北峰 & 本峰
今年度最後の会山行は、2月20日に予定していたものの、悪天予想と新型コロナウイルス感染症感染防止の観点から中止になった雁皮山北峰(747m)と本峰(743.3m)を再設定・実施した(会山行としては初)。参加は16名。
発達中の低気圧の通過で朝まで雨が残っていたが、日中は天気が回復する予想であった。新中野ダム下の駐車場に各自で集合。青空が広がってきたが雲の流れは速く、上部では風がまだ強そう。雪が残る林道でスノーシュー・わかんを装着して、8時10分に出発。

200m足らずを歩いて、幅5~6mの雁皮川を渡る。このすぐ先で林道を外れ、右手の樹林帯に入っていく。

顕著な小尾根の末端に取り付く。植林のための作業道なのか、踏み分け路が付いていた。

C410付近から尾根が少し広くなってきた。C450付近を登るメンバー。気温はやや高いが雪は思ったより腐っておらず、歩きやすかった。

C480付近で林道に上がって休憩。

これから先の尾根は、さらに広く緩やかになる。春らしい青空のもと、標高点631がある台地に上がる。

台地の一角に大きな岩の塊が鎮座していた。

台地から少し下りになると、樺林の間から右前方に雁皮山の本峰(743.3m)、左前方に北峰(747m)が見えてきた。


北峰と本峰を繋ぐ稜線の鞍部(C695)に到着。本峰側尾根の末端には、大きな岩塊が積み重なっている。先ほどの台地一角にあった岩塊も含めて、約1500万年前にできた「雁皮山溶岩」によると思われる。

鞍部で休憩してから、北峰に向かう稜線をゆっくり辿る。なだらかな頂上が見えてきた。

10時44分、雁皮山北峰に到着。小さな山名標識が出迎えてくれた。

頂上の東側が開けており、しばらく北北東から南東方向の展望を楽しむ。北東に見えた泣面山(834.9m、左端の三角形が本峰)と、その先に太平洋。

東北東に三森山(842.1m)。

その右奥(南東)の古部丸山と恵山をズームアップで。

展望を楽しんだあと、恒例の全体集合写真(その1)を撮る。

10時56分、北峰をあとに本峰へ向かう。いったん鞍部に戻り、細い岩稜の尾根を避けて東側の緩やかな斜面を登っていく。手前(東側)に張り出した雪庇は落ち着いているようだ。左端が本峰頂上。

春らしい陽光を浴びて、本峰直下の稜線に上がっていく。

稜線に上がって振り返ると、北峰からは樹木の枝で良く見えなかった横津連峰がくっきりと望まれた。横津岳頂部にある航空路監視レーダーのドームも。

11時23分、雁皮山本峰に到着。

ここでも、北東から南方向の展望が楽しめた。

南東に、古部丸山から恵山のほか、毛無山(通称:蛾眉野(がびの)毛無山)や三枚岳、丸山龍神宮の山の三角形も認められた。

南には、無雪期に訪れる蝦夷松山からの縦走路稜線、四等三角点がある蓬揃山(よもぎぞろやま)、石山(358m、石崎地主海神社の裏山)の東隣りにある396.8m峰など。

ここでも、恒例の全体集合写真(その2)を撮る。

11時28分、本峰をあとにして少し下がり、稜線東側の風陰でランチタイムとする(25分間)。

下山は同じコースを戻る。標高点631がある台地を過ぎてから、尾根を南に少し外れたところにある岩塔(611m?)を訪れた。尾根側からは高さ10mほどだが、斜面の下からは60~70mの岩峰になって立ち上がっており、坂口さんのブログにも紹介されている(こちら)。基部にザックとポールを置いて、4~5人ずつ登って展望を楽しんだ。

岩塔の上から南東に、同じく「雁皮山溶岩」でできたと思われる580m峰の雄姿と、左上に蝦夷松山が望まれた。

南西には函館山(334m)と函館市街地。

北西には、鳴川岳から木地挽山、二股岳、北斗毛無山など。

13時59分、新中野ダム下の駐車場に到着して、下山を終了した。

新型コロナウイルス感染症が少しずつ収束に向かっている中、天気に恵まれて新中野ダムからの雁皮山北峰と本峰を訪れることができた。春の気配が十分に感じられ、展望も得られた良い山行であった。
発達中の低気圧の通過で朝まで雨が残っていたが、日中は天気が回復する予想であった。新中野ダム下の駐車場に各自で集合。青空が広がってきたが雲の流れは速く、上部では風がまだ強そう。雪が残る林道でスノーシュー・わかんを装着して、8時10分に出発。

200m足らずを歩いて、幅5~6mの雁皮川を渡る。このすぐ先で林道を外れ、右手の樹林帯に入っていく。

顕著な小尾根の末端に取り付く。植林のための作業道なのか、踏み分け路が付いていた。

C410付近から尾根が少し広くなってきた。C450付近を登るメンバー。気温はやや高いが雪は思ったより腐っておらず、歩きやすかった。

C480付近で林道に上がって休憩。

これから先の尾根は、さらに広く緩やかになる。春らしい青空のもと、標高点631がある台地に上がる。

台地の一角に大きな岩の塊が鎮座していた。

台地から少し下りになると、樺林の間から右前方に雁皮山の本峰(743.3m)、左前方に北峰(747m)が見えてきた。


北峰と本峰を繋ぐ稜線の鞍部(C695)に到着。本峰側尾根の末端には、大きな岩塊が積み重なっている。先ほどの台地一角にあった岩塊も含めて、約1500万年前にできた「雁皮山溶岩」によると思われる。

鞍部で休憩してから、北峰に向かう稜線をゆっくり辿る。なだらかな頂上が見えてきた。

10時44分、雁皮山北峰に到着。小さな山名標識が出迎えてくれた。

頂上の東側が開けており、しばらく北北東から南東方向の展望を楽しむ。北東に見えた泣面山(834.9m、左端の三角形が本峰)と、その先に太平洋。

東北東に三森山(842.1m)。

その右奥(南東)の古部丸山と恵山をズームアップで。

展望を楽しんだあと、恒例の全体集合写真(その1)を撮る。

10時56分、北峰をあとに本峰へ向かう。いったん鞍部に戻り、細い岩稜の尾根を避けて東側の緩やかな斜面を登っていく。手前(東側)に張り出した雪庇は落ち着いているようだ。左端が本峰頂上。

春らしい陽光を浴びて、本峰直下の稜線に上がっていく。

稜線に上がって振り返ると、北峰からは樹木の枝で良く見えなかった横津連峰がくっきりと望まれた。横津岳頂部にある航空路監視レーダーのドームも。

11時23分、雁皮山本峰に到着。

ここでも、北東から南方向の展望が楽しめた。

南東に、古部丸山から恵山のほか、毛無山(通称:蛾眉野(がびの)毛無山)や三枚岳、丸山龍神宮の山の三角形も認められた。

南には、無雪期に訪れる蝦夷松山からの縦走路稜線、四等三角点がある蓬揃山(よもぎぞろやま)、石山(358m、石崎地主海神社の裏山)の東隣りにある396.8m峰など。

ここでも、恒例の全体集合写真(その2)を撮る。

11時28分、本峰をあとにして少し下がり、稜線東側の風陰でランチタイムとする(25分間)。

下山は同じコースを戻る。標高点631がある台地を過ぎてから、尾根を南に少し外れたところにある岩塔(611m?)を訪れた。尾根側からは高さ10mほどだが、斜面の下からは60~70mの岩峰になって立ち上がっており、坂口さんのブログにも紹介されている(こちら)。基部にザックとポールを置いて、4~5人ずつ登って展望を楽しんだ。

岩塔の上から南東に、同じく「雁皮山溶岩」でできたと思われる580m峰の雄姿と、左上に蝦夷松山が望まれた。

南西には函館山(334m)と函館市街地。

北西には、鳴川岳から木地挽山、二股岳、北斗毛無山など。

13時59分、新中野ダム下の駐車場に到着して、下山を終了した。

新型コロナウイルス感染症が少しずつ収束に向かっている中、天気に恵まれて新中野ダムからの雁皮山北峰と本峰を訪れることができた。春の気配が十分に感じられ、展望も得られた良い山行であった。
2022年03月22日
3月20日(日) 奥三角山(628m峰)~596m峰周回
北斗市中山地区の大野ダムから下流側(南)を眺めると、国道227号線をはさんだ目の前に、急斜面をまとった三角山(605m)が聳えている。今回は、その三角山の後方に控える628m峰(通称:奥三角山)と596m峰(こちらを奥三角山と呼ぶグループもある)を、周回コースで訪れた(会山行としては初)。参加は12名。
(2022年3月8日撮影)大野ダムの傍にある天狗岳(373m)の狭い頂上から三角山(左、605m)を眺めると、奥の中央に奥三角山(628m峰)、右に596m峰の頂きを望むことができる。

大野ダム入口ゲート前の駐車場から国道227号線を中山峠方面に300m歩き、左の林道に入る。道路脇の雪面でわかん・スノーシューを装着し、9時14分に出発。

林道は雪で埋まっているが、表面はクラストしていて歩きやすい。暫くすると、右前方に596m峰が見えてきた。

四つ目のヘアピンカーブを過ぎた先で林道を離れ、三角山と奥三角山をつなぐ鞍部を目指す。広い鞍部から、奥三角山北東側の急斜面が見えた。

奥三角山の急斜面を仰ぐ。稜線には雪庇が張り出し、斜面右手は雪庇崩落によるブロック雪崩の跡や雪面の亀裂が認められる。左手は、それらが見えていない。幸いに雪面がクラストしているので、斜面左側の樹林帯近くを慎重に上がる。

急斜面の基部から北西を見ると、隣の596m峰の右奥に三角形の山が二つ。大野川・国道227号線を挟んで立つ、615m峰と712.0m峰と思われる。

急斜面を上がって雪庇を乗り越した稜線から振り返ると、北斗市最高峰の二股岳と、遠くに北海道駒ヶ岳も眺められた。

11時4分、奥三角山の頂上に全員が揃った。しばらく展望を楽しんでから、函館山(左奥)を背景に、恒例の全体集合写真を撮る。

11時12分、頂上から北西に伸びる小尾根を、596m峰に向かって下り始める。

展望が開けて、正面にこれから登る596m峰、さらに北~北西方向の山々が望めた。中二股山以外はアクセスが不便なので、登った人はごく少ないと思われる。

その少し左(西北西方向)には、厚沢部町の827.2m峰。左に緩く下がる尾根の向こうに、乙部岳がわずかに頭を出している。

尾根上に、二本の大木(コナラ?)が門のように立っていた。全員が振り返って…。

右手に三角山と、奥にはマイクロ波反射板を載せた二股岳。

広い鞍部に到着し、ここでランチタイムとする(25分間)。

鞍部から東方向に、なだらかな木地挽高原(アンテナ群が建つ木地挽山)と横津岳を望む。右端は七飯岳。

596m峰への登りで、奥三角山を振り返る。

12時3分、596m峰の頂上に到着。一息いれて、すぐ下山にかかる。

北側斜面が緩くなったC470付近から、596m峰の頂上を振り返る。

小さな沢の源頭部を巻いて北東に下り、C400付近で林道に降り立った。

林道のヘアピンカーブをショートカットしながらのんびりと歩き、13時ちょうど、林道入り口に到着。国道227号線を、大野ダム入口ゲート前に戻る(今回の山行でここが一番危険?)。

大野ダム入口ゲート前で挨拶ののち解散し、帰宅の途に就いた。
曇天ながら、ときどき陽が射したり青空がのぞいたりと、割合に穏やかな天候に恵まれ、展望も十分に楽しめた。
今回のコースは雪面が安定しない場合、奥三角山(628m峰)の急斜面を上がるのは危険なので、逆コースをとって奥三角山を往復するか、奥三角山北側の小尾根を上がると良いと思われる。
(2022年3月8日撮影)大野ダムの傍にある天狗岳(373m)の狭い頂上から三角山(左、605m)を眺めると、奥の中央に奥三角山(628m峰)、右に596m峰の頂きを望むことができる。

大野ダム入口ゲート前の駐車場から国道227号線を中山峠方面に300m歩き、左の林道に入る。道路脇の雪面でわかん・スノーシューを装着し、9時14分に出発。

林道は雪で埋まっているが、表面はクラストしていて歩きやすい。暫くすると、右前方に596m峰が見えてきた。

四つ目のヘアピンカーブを過ぎた先で林道を離れ、三角山と奥三角山をつなぐ鞍部を目指す。広い鞍部から、奥三角山北東側の急斜面が見えた。

奥三角山の急斜面を仰ぐ。稜線には雪庇が張り出し、斜面右手は雪庇崩落によるブロック雪崩の跡や雪面の亀裂が認められる。左手は、それらが見えていない。幸いに雪面がクラストしているので、斜面左側の樹林帯近くを慎重に上がる。

急斜面の基部から北西を見ると、隣の596m峰の右奥に三角形の山が二つ。大野川・国道227号線を挟んで立つ、615m峰と712.0m峰と思われる。

急斜面を上がって雪庇を乗り越した稜線から振り返ると、北斗市最高峰の二股岳と、遠くに北海道駒ヶ岳も眺められた。

11時4分、奥三角山の頂上に全員が揃った。しばらく展望を楽しんでから、函館山(左奥)を背景に、恒例の全体集合写真を撮る。

11時12分、頂上から北西に伸びる小尾根を、596m峰に向かって下り始める。

展望が開けて、正面にこれから登る596m峰、さらに北~北西方向の山々が望めた。中二股山以外はアクセスが不便なので、登った人はごく少ないと思われる。

その少し左(西北西方向)には、厚沢部町の827.2m峰。左に緩く下がる尾根の向こうに、乙部岳がわずかに頭を出している。

尾根上に、二本の大木(コナラ?)が門のように立っていた。全員が振り返って…。

右手に三角山と、奥にはマイクロ波反射板を載せた二股岳。

広い鞍部に到着し、ここでランチタイムとする(25分間)。

鞍部から東方向に、なだらかな木地挽高原(アンテナ群が建つ木地挽山)と横津岳を望む。右端は七飯岳。

596m峰への登りで、奥三角山を振り返る。

12時3分、596m峰の頂上に到着。一息いれて、すぐ下山にかかる。

北側斜面が緩くなったC470付近から、596m峰の頂上を振り返る。

小さな沢の源頭部を巻いて北東に下り、C400付近で林道に降り立った。

林道のヘアピンカーブをショートカットしながらのんびりと歩き、13時ちょうど、林道入り口に到着。国道227号線を、大野ダム入口ゲート前に戻る(今回の山行でここが一番危険?)。

大野ダム入口ゲート前で挨拶ののち解散し、帰宅の途に就いた。
曇天ながら、ときどき陽が射したり青空がのぞいたりと、割合に穏やかな天候に恵まれ、展望も十分に楽しめた。
今回のコースは雪面が安定しない場合、奥三角山(628m峰)の急斜面を上がるのは危険なので、逆コースをとって奥三角山を往復するか、奥三角山北側の小尾根を上がると良いと思われる。
2022年03月19日
3月17日(木) 吉野山
久し振りの自然部主催の会山行は大沼の近く、かつて函館市民で賑わうスキー場があった吉野山(484.3m)。今回は頂上から更に先の南西稜線を進み、末端から旧スキー場のゲレンデに降り立って登山口に戻る周回コースをとった。参加は15名。
七飯町大沼町の登山口前道路の路肩を幅1mほど除雪して、乗用車5台を縦列に駐車。標高点141から頂上まで、恒例のコースを辿る。9時44分、伐採作業の車両が停まる登山口を出発。

しばらく登ると、登山道で伐採の重機が作業をしていたので、迂回する。

C280付近までの登山道は、重機により泥々の道路(どろどろのど~ろ)に変貌。

この先、ようやく雪の上を歩いて(スノーシューに付いた泥を落としながら)北尾根に向かう。

北尾根には、短いがやや急な登りが2か所ある。ゆっくりと歩を進める。

頂上の肩にあがると、吉野山で一番のブナの大木が迎えてくれる。後続組で記念写真に納まる。

11時15分、頂上に到着。恒例の全体集合写真を撮る。

ここまでの登山道や頂上からは、展望があまり得られない。今回は会山行で初めて、往路と反対側の南西に伸びる稜線に足を踏み入れた。11時25分に頂上を発って300mほど進むと、伐採地に出て東の横津岳方面の展望が開ける。正面やや左前方(南方向)には、函館山も見えていた(ここから函館山が見えるとは思わなかった)。

C430付近の展望地でランチタイムとする(30分間)。青空も覗き、陽が照って気持ちが良い。

展望レストランから東~南の眺めをどうぞ。




南西稜線を更に進むと突端(C410付近)に小さなポコが現れ、ここから右(西方向)へほぼ直角に折れる

すぐに岩が積み重なった小山に至るので右に斜降し、大きな樹木の脇から北西に向かう小尾根(南西稜線と標高点346尾根との間)を距離で400mほど下る。尾根には多少密だが狭い範囲の樹林帯と、笹藪も僅かにある程度で歩きやすい。

途中で「雪あられ」が降ってきた。直径が5mmを超えると、「ひょう」と呼ぶ。

小尾根の末端、C260付近で小さな沢を渡る。水量は少ない。先ほどの岩場から標高点346がある尾根を下ってから渡る沢幅はやや広いので、水量が多い場合は苦労するかも知れない。

小沢を越えて方向を定め、標高点201がある林道の最初のヘアピンカーブに行き当たる(13時ちょうどに着・発)。すぐ下に車止めゲートがあった。

標高点201付近までは林道を、その先は旧スキー場の広いゲレンデを辿る。

右に吉野山の頂上を見上げる。

右の高台に、やや大きな建物がある。何だろうか。

左後方には、隣りにある321m峰の北東尾根末端が見えていた。

旧スキー場のゲレンデを通過し終えると、雪で煙っていた駒ヶ岳が再び姿を現してきた。

13時30分、登山口(標高点141)の100mほど下に停めた車列に戻って、下山を終了。

ゆっくりノンビリがモットーの自然部企画山行であるが、馴染みの山でも初めて通るコースでは野性味を感じることができ、山行にちょっとしたスパイスを効かせてくれる。コロナ禍で遠距離の山にはなるべく行かないだけに、馴染みの近場山域でもバリエーションが楽しめるよう工夫したい。
七飯町大沼町の登山口前道路の路肩を幅1mほど除雪して、乗用車5台を縦列に駐車。標高点141から頂上まで、恒例のコースを辿る。9時44分、伐採作業の車両が停まる登山口を出発。

しばらく登ると、登山道で伐採の重機が作業をしていたので、迂回する。

C280付近までの登山道は、重機により泥々の道路(どろどろのど~ろ)に変貌。

この先、ようやく雪の上を歩いて(スノーシューに付いた泥を落としながら)北尾根に向かう。

北尾根には、短いがやや急な登りが2か所ある。ゆっくりと歩を進める。

頂上の肩にあがると、吉野山で一番のブナの大木が迎えてくれる。後続組で記念写真に納まる。

11時15分、頂上に到着。恒例の全体集合写真を撮る。

ここまでの登山道や頂上からは、展望があまり得られない。今回は会山行で初めて、往路と反対側の南西に伸びる稜線に足を踏み入れた。11時25分に頂上を発って300mほど進むと、伐採地に出て東の横津岳方面の展望が開ける。正面やや左前方(南方向)には、函館山も見えていた(ここから函館山が見えるとは思わなかった)。

C430付近の展望地でランチタイムとする(30分間)。青空も覗き、陽が照って気持ちが良い。

展望レストランから東~南の眺めをどうぞ。




南西稜線を更に進むと突端(C410付近)に小さなポコが現れ、ここから右(西方向)へほぼ直角に折れる

すぐに岩が積み重なった小山に至るので右に斜降し、大きな樹木の脇から北西に向かう小尾根(南西稜線と標高点346尾根との間)を距離で400mほど下る。尾根には多少密だが狭い範囲の樹林帯と、笹藪も僅かにある程度で歩きやすい。

途中で「雪あられ」が降ってきた。直径が5mmを超えると、「ひょう」と呼ぶ。

小尾根の末端、C260付近で小さな沢を渡る。水量は少ない。先ほどの岩場から標高点346がある尾根を下ってから渡る沢幅はやや広いので、水量が多い場合は苦労するかも知れない。

小沢を越えて方向を定め、標高点201がある林道の最初のヘアピンカーブに行き当たる(13時ちょうどに着・発)。すぐ下に車止めゲートがあった。

標高点201付近までは林道を、その先は旧スキー場の広いゲレンデを辿る。

右に吉野山の頂上を見上げる。

右の高台に、やや大きな建物がある。何だろうか。

左後方には、隣りにある321m峰の北東尾根末端が見えていた。

旧スキー場のゲレンデを通過し終えると、雪で煙っていた駒ヶ岳が再び姿を現してきた。

13時30分、登山口(標高点141)の100mほど下に停めた車列に戻って、下山を終了。

ゆっくりノンビリがモットーの自然部企画山行であるが、馴染みの山でも初めて通るコースでは野性味を感じることができ、山行にちょっとしたスパイスを効かせてくれる。コロナ禍で遠距離の山にはなるべく行かないだけに、馴染みの近場山域でもバリエーションが楽しめるよう工夫したい。
2022年03月15日
3月13日(日) 鏡山、砂蘭部岳&横山
オミクロン株による新型コロナウイルス感染症・第六波の急速な拡大により、当クラブは二か月にわたって月例会や会山行の活動を控えていた。
このたび、函館市と周辺市町の感染者数(前一週間平均)がピーク時の四割程度に減少し、やや落ち着いてきたことから、会山行として活動を再開することにした。
久し振りの会山行には、軽い雪中散歩の鏡山(330.3m)南尾根コースと、早春限定でハードな砂蘭部岳(984.1m)北尾根コース&横山(928.8m)の二本を組んだ。
先ず、鏡山の報告から。参加は19名。
北斗市「渡島廃棄物処理広域連合・クリーンおしま」の先、C110付近の林道入口を10時ちょうどに出発。林道を利用して南尾根コースの標高点303に上がり、北に続く尾根を辿って、頂上には11時40分に到着。

広い頂上から、西方に桂岳(中央、733.6m)と681m峰(左)を望む。

北方に木地挽山(683m)の高原。左は北斗毛無山(750.4m)。

恒例の全体集合写真に納まる。

同じコースを戻る。途中で見かけた立派なツルウメモドキの蔓。


標高点303手前のコルで、ゆったりとランチタイム(12時3分着、12時33分発)。


下山途中のスナップ。

北海道新幹線・新茂辺地トンネルの真上あたりから、函館山を望む。

13時30分、登山口に到着して下山終了。
久し振りの会山行は、曇り空ながらも穏やかな天候に恵まれ、ゆっくりと雪上ハイクを楽しむことができた。
==========
次に、砂蘭部岳と横山の報告をどうぞ。参加は10名。
八雲町中心部から砂蘭部川右岸に沿う道路を上流に向かい、C186付近の林道分岐まで車を乗り入れることができた。7時5分に出発。すぐ先の標高点193から左の林道に入り、標高点308から正面尾根の急斜面を左寄りに斜上して、三角点(500.9m)に上がる。雪塊の重みに耐えるダケカンバが迎えてくれた。

ここから、やや広い尾根上を辿って高度をゆっくり上げていく。上空は高層雲から高積雲に変わって時々薄日が射したり青空が覗いたり、また風も弱くて穏やかな天候になった。標高点625付近の雪原を進むメンバー。

標高点726を過ぎると、このコースで二回目の急登に差し掛かる。数トンの重い雪塊に耐える樹木が励ましてくれる。

砂蘭部岳と横山を繋ぐ稜線に出ると、目の前に乙部岳(1016.9m)の雄姿が目に飛び込んでくる。

左手には稜線続きの横山。

右手の961m峰を越えると、砂蘭部岳の本峰が初めて姿を現した。

稜線から西北西方向の視界が開け、遊楽部岳(右、1277m)や雄鉾岳(中央、999.5m)などが望めた。

雄鉾岳(右)と元小屋沢山(中央、969.3m)をアップで。

稜線上のコルから、砂蘭部岳の本峰を見上げる。

稜線の東側に雪庇が大きく張り出し、一部は崩落を始めていた。稜線を離れて、右手の樹林帯を登っていく。

11時45分、頂上に到着。

恒例の全体集合写真に納まるメンバー。

上空はまた厚い高層雲に変わっていたが、頂上からの展望は見ごたえがあった。駒ヶ岳方面(東南東方向)は霞んで見えなかったが、乙部岳方面(南南東方向)から時計周りにどうぞ。

眼下には、頂上周辺に岩壁を巡らした小鉾岳(791.7m)。通常の登山コース最終点(山名標識あり)と最高点(岩峰の頂)には10m以上の標高差がありそう。

西南西方向。

西方向。

西北西方向。

北北西方向には、はるか遠くに道南の最高峰・狩場山(左、1520.2m)が望めた。右は辿ってきた961m峰。

961m峰(左)と横山(中央)。

両方の山の間、ズームにすると遠くに羊蹄山の頂部が浮かんでいた。

頂上を11時55分に出発。少し下がった風の弱い鞍部でランチタイムとする(12時5分~30分)。横山に向かう稜線から、眼下に野田追岳(705.8m)を眺める。

稜線上のオブジェと横山。

13時18分、横山の頂上に到着。

ここでも全体集合写真を撮る。13時39分、下山にかかる。

登りと同じコースを辿って出発点に戻る。間もなく到着という標高点193付近で、巨大なマッシュルームの形をしたオブジェが迎えてくれた。15時42分、車を置いた地点に到着して、下山を終了した。

これまでは自主山行で行く「近くて遠い」砂蘭部岳&横山、今回会山行では初めて登ることができた。行動時間が8時間37分とハードではあったが、まずまずの好天と素晴らしい展望に恵まれ、大満足の復活山行であった。
このたび、函館市と周辺市町の感染者数(前一週間平均)がピーク時の四割程度に減少し、やや落ち着いてきたことから、会山行として活動を再開することにした。
久し振りの会山行には、軽い雪中散歩の鏡山(330.3m)南尾根コースと、早春限定でハードな砂蘭部岳(984.1m)北尾根コース&横山(928.8m)の二本を組んだ。
先ず、鏡山の報告から。参加は19名。
北斗市「渡島廃棄物処理広域連合・クリーンおしま」の先、C110付近の林道入口を10時ちょうどに出発。林道を利用して南尾根コースの標高点303に上がり、北に続く尾根を辿って、頂上には11時40分に到着。

広い頂上から、西方に桂岳(中央、733.6m)と681m峰(左)を望む。

北方に木地挽山(683m)の高原。左は北斗毛無山(750.4m)。

恒例の全体集合写真に納まる。

同じコースを戻る。途中で見かけた立派なツルウメモドキの蔓。


標高点303手前のコルで、ゆったりとランチタイム(12時3分着、12時33分発)。


下山途中のスナップ。

北海道新幹線・新茂辺地トンネルの真上あたりから、函館山を望む。

13時30分、登山口に到着して下山終了。
久し振りの会山行は、曇り空ながらも穏やかな天候に恵まれ、ゆっくりと雪上ハイクを楽しむことができた。
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次に、砂蘭部岳と横山の報告をどうぞ。参加は10名。
八雲町中心部から砂蘭部川右岸に沿う道路を上流に向かい、C186付近の林道分岐まで車を乗り入れることができた。7時5分に出発。すぐ先の標高点193から左の林道に入り、標高点308から正面尾根の急斜面を左寄りに斜上して、三角点(500.9m)に上がる。雪塊の重みに耐えるダケカンバが迎えてくれた。

ここから、やや広い尾根上を辿って高度をゆっくり上げていく。上空は高層雲から高積雲に変わって時々薄日が射したり青空が覗いたり、また風も弱くて穏やかな天候になった。標高点625付近の雪原を進むメンバー。

標高点726を過ぎると、このコースで二回目の急登に差し掛かる。数トンの重い雪塊に耐える樹木が励ましてくれる。

砂蘭部岳と横山を繋ぐ稜線に出ると、目の前に乙部岳(1016.9m)の雄姿が目に飛び込んでくる。

左手には稜線続きの横山。

右手の961m峰を越えると、砂蘭部岳の本峰が初めて姿を現した。

稜線から西北西方向の視界が開け、遊楽部岳(右、1277m)や雄鉾岳(中央、999.5m)などが望めた。

雄鉾岳(右)と元小屋沢山(中央、969.3m)をアップで。

稜線上のコルから、砂蘭部岳の本峰を見上げる。

稜線の東側に雪庇が大きく張り出し、一部は崩落を始めていた。稜線を離れて、右手の樹林帯を登っていく。

11時45分、頂上に到着。

恒例の全体集合写真に納まるメンバー。

上空はまた厚い高層雲に変わっていたが、頂上からの展望は見ごたえがあった。駒ヶ岳方面(東南東方向)は霞んで見えなかったが、乙部岳方面(南南東方向)から時計周りにどうぞ。

眼下には、頂上周辺に岩壁を巡らした小鉾岳(791.7m)。通常の登山コース最終点(山名標識あり)と最高点(岩峰の頂)には10m以上の標高差がありそう。

西南西方向。

西方向。

西北西方向。

北北西方向には、はるか遠くに道南の最高峰・狩場山(左、1520.2m)が望めた。右は辿ってきた961m峰。

961m峰(左)と横山(中央)。

両方の山の間、ズームにすると遠くに羊蹄山の頂部が浮かんでいた。

頂上を11時55分に出発。少し下がった風の弱い鞍部でランチタイムとする(12時5分~30分)。横山に向かう稜線から、眼下に野田追岳(705.8m)を眺める。

稜線上のオブジェと横山。

13時18分、横山の頂上に到着。

ここでも全体集合写真を撮る。13時39分、下山にかかる。

登りと同じコースを辿って出発点に戻る。間もなく到着という標高点193付近で、巨大なマッシュルームの形をしたオブジェが迎えてくれた。15時42分、車を置いた地点に到着して、下山を終了した。

これまでは自主山行で行く「近くて遠い」砂蘭部岳&横山、今回会山行では初めて登ることができた。行動時間が8時間37分とハードではあったが、まずまずの好天と素晴らしい展望に恵まれ、大満足の復活山行であった。