2025年04月22日
4月20日(日) 札幌山
八雲町春日地区に位置する札幌山(539.8m)を、この時期として2年ぶりに訪れた。参加はフリーを含めて16名。
八雲町営スキー場の奥にある変則四差路(標高点185m)の登山口には、寒冷前線の通過に伴う雨が止んだ直後に到着した。ごく細かい雨が残っていたので、完全に収まるまで10分間ほど車内で待機したあと、足回りを整えて9時49分に出発。
5分ほど歩くと、沢の中にミズバショウ(水芭蕉)が開いていた。雪も少し残っている。

雨上がりの林道を辿る。空には低い雲が垂れこめ、風もこれから強くなる予想。

広葉樹の若葉が瑞々しい。

林道のやや急な箇所を過ぎたC240m付近で、残雪が現れてきた。

林道の真ん中に、比較的新しそうな羆の落とし物。

林道を歩き始めて25分、C260m付近で小規模な送電線の下に達する。ここで林道を離れ、送電線巡視用の刈り分け道を登っていく。
このあとの送電鉄塔の形に注目。

巡視路は笹が刈り払われていて、歩きやすい。雨水と雪解け水が路上を流れていた。

雪が解けて地面が現れると、真っ先にフキノトウが頭を出してくる。たくさん出ていたので、「フキノとう(十)じゃなく、フキノひゃく(百)だ、フキノせん(千)だ」と洒落てみる。

途中に倒木が一か所。2021年に登ったときは通過にやや手間取ったが、太い2本の幹以外は処理されていたので、容易に通過できた。

トレッキングポールのバスケットから剥がれ落ちた雪のリング。春のザラメ雪ででき上がる。

送電鉄塔の下で休憩。この付近までの送電鉄塔は、丸い電柱状が1本。

カタツムリを見かけた。冬になると、落ち葉の下や土中など寒さを避けられる場所に潜り込み、殻の入り口に透明な膜を張って冬眠するという。

C360m~C400mは、巡視路で最も急な傾斜になっている。ここの送電鉄塔は、丸い電柱状2本が組み合わされている。

周囲の展望がほとんど効かない中で、上記急傾斜地の下から北方向の山麓がチラっと見えた。八雲町営スキー場の西側に広がる樹林と思われる。

巡視路と営林作業道が交差するC425mまで上がって、ひと息入れる。

このあとは傾斜が緩く広い雪原になる。頂上直下までの送電鉄塔は、鉄骨造りの塔1本に代わっていた。

11時29分、札幌山の頂上に到着。ここの送電鉄塔は、途中の急傾斜部分にあった丸い電柱状2本の組み合わせと同じ。傾斜の違いなど、地形によって送電線にかかる張力に耐える構造に代えているのかもしれない。

頂上は雲の中で、展望は得られなかった(右の樹木の幹にYmさん作成の山名標識)。西風がやや強いため、風下の笹薮の陰などの雪面でランチタイムとする。

山名標識を囲んで、全体集合写真を撮る(カメラのレンズに細かい水滴が付いたため、画像の一部がぼやけてしまい、失礼しました)。

NHK・TVの「ブラタモリ」だったら、収録時に見通しが悪いときは「展望が良いと、このように見えます」と、写真フリップが出てくる。
ということで、2023年4月24日に頂上から撮った展望写真を3枚再掲してみた。西北西方向の遊楽部山塊の全体を、少しズームで…。

冷水岳方面と遊楽部岳を、さらにズームアップ。


展望を満喫したつもりで(^_^;)11時58分、下山にかかる。傾斜が緩くてやや締まった雪面の下りは速い。

カンバの自然林が美しい。

雪解け後の山道で見かけた緑色は、フユノハナワラビ(冬の花蕨)。秋に葉を出してそのまま冬を越し、初夏に地上部が枯れるという。

林道を下がっているときに見かけたタラノキ(楤木)の芽は、まだ小さくて硬い様子だった。

13時2分、登山口駐車場に到着して下山を終了。山の装備を解いて、人数確認、慰労の挨拶と次週の山行予定紹介を済ませ、現地で解散した。車ごとに直帰、または日帰り温泉に向かった。

現地で雨が上がるタイミングを見計らいながら出発し、ほぼ予定どおりに行動できた。低い雲に覆われて展望は期待できないこと、西風がやや強いことも想定のとおりではあったが、頂上から展望が得られなかったのはやはり残念であった。
今春の残雪は例年より多く、過去(2021年と2023年の4月)の登山時に比べて、季節の進みが7~10日ほど遅れている感があった。山野草はフキノトウがたくさん頭を出していたが、そのほかはまだ雪の下であった。
八雲町営スキー場の奥にある変則四差路(標高点185m)の登山口には、寒冷前線の通過に伴う雨が止んだ直後に到着した。ごく細かい雨が残っていたので、完全に収まるまで10分間ほど車内で待機したあと、足回りを整えて9時49分に出発。
5分ほど歩くと、沢の中にミズバショウ(水芭蕉)が開いていた。雪も少し残っている。

雨上がりの林道を辿る。空には低い雲が垂れこめ、風もこれから強くなる予想。

広葉樹の若葉が瑞々しい。

林道のやや急な箇所を過ぎたC240m付近で、残雪が現れてきた。

林道の真ん中に、比較的新しそうな羆の落とし物。

林道を歩き始めて25分、C260m付近で小規模な送電線の下に達する。ここで林道を離れ、送電線巡視用の刈り分け道を登っていく。
このあとの送電鉄塔の形に注目。

巡視路は笹が刈り払われていて、歩きやすい。雨水と雪解け水が路上を流れていた。

雪が解けて地面が現れると、真っ先にフキノトウが頭を出してくる。たくさん出ていたので、「フキノとう(十)じゃなく、フキノひゃく(百)だ、フキノせん(千)だ」と洒落てみる。

途中に倒木が一か所。2021年に登ったときは通過にやや手間取ったが、太い2本の幹以外は処理されていたので、容易に通過できた。

トレッキングポールのバスケットから剥がれ落ちた雪のリング。春のザラメ雪ででき上がる。

送電鉄塔の下で休憩。この付近までの送電鉄塔は、丸い電柱状が1本。

カタツムリを見かけた。冬になると、落ち葉の下や土中など寒さを避けられる場所に潜り込み、殻の入り口に透明な膜を張って冬眠するという。

C360m~C400mは、巡視路で最も急な傾斜になっている。ここの送電鉄塔は、丸い電柱状2本が組み合わされている。

周囲の展望がほとんど効かない中で、上記急傾斜地の下から北方向の山麓がチラっと見えた。八雲町営スキー場の西側に広がる樹林と思われる。

巡視路と営林作業道が交差するC425mまで上がって、ひと息入れる。

このあとは傾斜が緩く広い雪原になる。頂上直下までの送電鉄塔は、鉄骨造りの塔1本に代わっていた。

11時29分、札幌山の頂上に到着。ここの送電鉄塔は、途中の急傾斜部分にあった丸い電柱状2本の組み合わせと同じ。傾斜の違いなど、地形によって送電線にかかる張力に耐える構造に代えているのかもしれない。

頂上は雲の中で、展望は得られなかった(右の樹木の幹にYmさん作成の山名標識)。西風がやや強いため、風下の笹薮の陰などの雪面でランチタイムとする。

山名標識を囲んで、全体集合写真を撮る(カメラのレンズに細かい水滴が付いたため、画像の一部がぼやけてしまい、失礼しました)。

NHK・TVの「ブラタモリ」だったら、収録時に見通しが悪いときは「展望が良いと、このように見えます」と、写真フリップが出てくる。
ということで、2023年4月24日に頂上から撮った展望写真を3枚再掲してみた。西北西方向の遊楽部山塊の全体を、少しズームで…。

冷水岳方面と遊楽部岳を、さらにズームアップ。


展望を満喫したつもりで(^_^;)11時58分、下山にかかる。傾斜が緩くてやや締まった雪面の下りは速い。

カンバの自然林が美しい。

雪解け後の山道で見かけた緑色は、フユノハナワラビ(冬の花蕨)。秋に葉を出してそのまま冬を越し、初夏に地上部が枯れるという。

林道を下がっているときに見かけたタラノキ(楤木)の芽は、まだ小さくて硬い様子だった。

13時2分、登山口駐車場に到着して下山を終了。山の装備を解いて、人数確認、慰労の挨拶と次週の山行予定紹介を済ませ、現地で解散した。車ごとに直帰、または日帰り温泉に向かった。

現地で雨が上がるタイミングを見計らいながら出発し、ほぼ予定どおりに行動できた。低い雲に覆われて展望は期待できないこと、西風がやや強いことも想定のとおりではあったが、頂上から展望が得られなかったのはやはり残念であった。
今春の残雪は例年より多く、過去(2021年と2023年の4月)の登山時に比べて、季節の進みが7~10日ほど遅れている感があった。山野草はフキノトウがたくさん頭を出していたが、そのほかはまだ雪の下であった。