2021年11月22日
11月21日(日) 当別丸山(南西尾根コース)
渡島当別のトラピスト修道院の裏手にある丸山(482.3m)を、「当別丸山」と呼んでいる(石狩の当別町にも丸山がある)。よく利用する一般登山道は東側のトラピスト修道院から付いているが、当会では昨年初めて南側の尾根から笹薮を漕いで登った(こちら)。今回も、函館市在住のMさんから教わった南西側の尾根を初めて登ってみた。参加は29名。
国道228号線を函館から木古内町方面に向かい、大釜谷川に架かる橋を過ぎてから右側後方に上がる大釜谷川林道に入る。工事中の函館江差道の高架橋を潜ると、林道C30地点(大釜谷川に当別丸山の頂上から落ちる顕著な沢が合流する地点)に至る。ここを発着点とした。頂上との標高差は約450m。
前日に頂上まで下見をした際に、発着点近くに車8台を停める場所も見つけておいた。9時46分に出発、合流沢左岸の林道跡を辿っていく。

合流沢は水量が少なく、沢底は泥岩状のきれいな滑(なめ)になっている。

200m余り進んで崩落しそうな橋を渡り、南西尾根末端を斜上している林道を進む。結構な傾斜がある。

その途中、道の真ん中に羆のリアルな落とし物があった(前日の下見時にも)。

C110あたりで右にヘアピンで曲がると林道の傾斜は緩くなり、185.9m三角点(四等、点名:深沢)の東側山腹を巻いていく。

道端に、アザミ類の名残り花を見かけた。

傾斜が緩い林道を辿っていく。歩きやすい所もあれば、笹で足元の岩塊や石ころなどが見えにくい所もあった。


C260付近から南~南西方面に、釜谷漁港の防波堤と建設中の函館江差道が見えた。右遠方は、知内山塊。

C270付近の針葉樹の植林地で林道を離れ、尾根に上がる。

尾根の稜線上は広葉樹林と笹原に覆われていた。

エビネ属の葉の緑色が鮮やか。

C340あたりから、このコース最大の急登が始まる。その前に休憩をとる。

標高差70mほどの急登を、20分ほどで登りきる。落ち葉が積もって滑りやすく、浮石もあるので慎重に。


傾斜が緩くなると尾根は歩きやすくなり、頂上のすぐ西にある480mの小ピークに向かって登る。

ナニワズの緑色も、多く目に付いた。

480m小ピークのすぐ下を巻いて頂上に向かうと、羆の寝床と思われる痕跡裸地があった。

目の前に、笹に覆われた頂上の丸い高まりが見えてきた。部分的に背丈を超える笹薮を掻き分けていく。

11時51分、笹薮の中から、綺麗に刈り払われた頂上広場に飛び出した。その瞬間をNkさんに再現してもらった。

気持ちの良い頂上で、函館市方面などを眺めながら、ランチタイムとする。

北斗市上磯地区の太平洋セメント上磯工場を俯瞰。

大人数なので、マスクを着用して、恒例の全体集合写真を撮る。

12時24分、頂上広場から笹薮に潜り込んで下山を始める。

急な斜面も、想像したよりスムーズかつ安全に下ることができた。

林道に降り立って、周りの植生などを眺めながら、下っていく。ハウチワカエデの紅葉・黄葉が残っていた。

ところどころで、別種の樹木が互いに寄り添って幹を伸ばしているカップルがあり、ほほえましい気分になる。これはナラ類とイタヤカエデのカップル。

ブナとナラ類のカップル。

Atさんが見つけた、サワシバと思われる果穂。

季節外れのフキノトウが頭を出していた。

林道の下部で見かけた白くて小さな花は、名前が分からない。斜めに写っているのが本体の茎で、その途中に小枝(細かい毛がある)が輪生して葉と六弁花が開いている。

13時57分、大釜谷川林道C30地点に到着して下山を終了。出発時の集合場所だった北斗漁港(上磯)駐車場に戻って挨拶を済ませ、解散した。
これまでのコロナ禍にあっては、狭い車中で長時間移動する山域や、山小屋・テントを利用しなければならない山域は避けてきた。どうしても道南の山々を対象とした山行が中心となるが、今回のように馴染みの山でもコースを変えて登行してみると、新しい発見があって十分に楽しめる。
今後も、初めての山も含め、変化に富んだ山行を企画していきたいと思う。
情報を提供して下さったMさん、ありがとうございました。
国道228号線を函館から木古内町方面に向かい、大釜谷川に架かる橋を過ぎてから右側後方に上がる大釜谷川林道に入る。工事中の函館江差道の高架橋を潜ると、林道C30地点(大釜谷川に当別丸山の頂上から落ちる顕著な沢が合流する地点)に至る。ここを発着点とした。頂上との標高差は約450m。
前日に頂上まで下見をした際に、発着点近くに車8台を停める場所も見つけておいた。9時46分に出発、合流沢左岸の林道跡を辿っていく。

合流沢は水量が少なく、沢底は泥岩状のきれいな滑(なめ)になっている。

200m余り進んで崩落しそうな橋を渡り、南西尾根末端を斜上している林道を進む。結構な傾斜がある。

その途中、道の真ん中に羆のリアルな落とし物があった(前日の下見時にも)。

C110あたりで右にヘアピンで曲がると林道の傾斜は緩くなり、185.9m三角点(四等、点名:深沢)の東側山腹を巻いていく。

道端に、アザミ類の名残り花を見かけた。

傾斜が緩い林道を辿っていく。歩きやすい所もあれば、笹で足元の岩塊や石ころなどが見えにくい所もあった。


C260付近から南~南西方面に、釜谷漁港の防波堤と建設中の函館江差道が見えた。右遠方は、知内山塊。

C270付近の針葉樹の植林地で林道を離れ、尾根に上がる。

尾根の稜線上は広葉樹林と笹原に覆われていた。

エビネ属の葉の緑色が鮮やか。

C340あたりから、このコース最大の急登が始まる。その前に休憩をとる。

標高差70mほどの急登を、20分ほどで登りきる。落ち葉が積もって滑りやすく、浮石もあるので慎重に。


傾斜が緩くなると尾根は歩きやすくなり、頂上のすぐ西にある480mの小ピークに向かって登る。

ナニワズの緑色も、多く目に付いた。

480m小ピークのすぐ下を巻いて頂上に向かうと、羆の寝床と思われる痕跡裸地があった。

目の前に、笹に覆われた頂上の丸い高まりが見えてきた。部分的に背丈を超える笹薮を掻き分けていく。

11時51分、笹薮の中から、綺麗に刈り払われた頂上広場に飛び出した。その瞬間をNkさんに再現してもらった。

気持ちの良い頂上で、函館市方面などを眺めながら、ランチタイムとする。

北斗市上磯地区の太平洋セメント上磯工場を俯瞰。

大人数なので、マスクを着用して、恒例の全体集合写真を撮る。

12時24分、頂上広場から笹薮に潜り込んで下山を始める。

急な斜面も、想像したよりスムーズかつ安全に下ることができた。

林道に降り立って、周りの植生などを眺めながら、下っていく。ハウチワカエデの紅葉・黄葉が残っていた。

ところどころで、別種の樹木が互いに寄り添って幹を伸ばしているカップルがあり、ほほえましい気分になる。これはナラ類とイタヤカエデのカップル。

ブナとナラ類のカップル。

Atさんが見つけた、サワシバと思われる果穂。

季節外れのフキノトウが頭を出していた。

林道の下部で見かけた白くて小さな花は、名前が分からない。斜めに写っているのが本体の茎で、その途中に小枝(細かい毛がある)が輪生して葉と六弁花が開いている。

13時57分、大釜谷川林道C30地点に到着して下山を終了。出発時の集合場所だった北斗漁港(上磯)駐車場に戻って挨拶を済ませ、解散した。
これまでのコロナ禍にあっては、狭い車中で長時間移動する山域や、山小屋・テントを利用しなければならない山域は避けてきた。どうしても道南の山々を対象とした山行が中心となるが、今回のように馴染みの山でもコースを変えて登行してみると、新しい発見があって十分に楽しめる。
今後も、初めての山も含め、変化に富んだ山行を企画していきたいと思う。
情報を提供して下さったMさん、ありがとうございました。
2021年11月19日
11月17日(水) 磐石岳(送電線下・西尾根コース)
初冬の自然部企画として、八雲町の上の湯地区と蕨野地区の境界にある里山・磐石岳(ばんじゃくだけ、496.6m)を初めて訪れた。参加は25名。
八雲町落部(おとしべ)地区から道道67号・八雲厚沢部線に入り、銀婚湯温泉の手前から右へ広域基幹林道「盤石岳線」(八雲町管理)に折れる。約0.5kmで無人の盤石温泉「磐石の湯」を過ぎ、林道としては立派な磐石岳トンネルを潜って、林道入り口から約6kmで送電線下の登山口に達する。10時27分、送電線保守点検のための開削道に取り付く。林道から高さ6~7mの急傾斜の土壁が、このコース最大の「難所!」である。ロープをフィックスして安全な登行を確保した。


送電線の下に沿って、501mピークまで刈り払いの保守点検路を辿る。標高差は123m。


刈り払い道には、名残りのエゾノコンギクとキオン(別名:ヒゴオミナエシ)が見られた。


点検路の途中から振り返ると、野田追川を挟んで、鋭角の頂上を持つ砂蘭部岳(左、984.1m)となだらかな横山(右端、928.8m)が望めた。

その左側(西側)には、先日(11月14日)に予定していたが悪天のため中止した小鉾岳(791.7m)の岩峰も見えた。

25分強の登りで送電鉄塔が立つ、稜線上の501mピークに到着。しばらく休憩して展望を楽しんだあと、本峰に向かって稜線を辿り始める。

途中の504mピークに向かう途中、後方(南西方向)に10月24日の会山行で訪れた乙部岳(1016.9m)が見えてきた(こちら)。山頂のレーダ雨雪量観測所のレドームは保守点検の足場により、球形でなく円柱形になっている。

504mピークを過ぎると暫くの間、刈り分け道が不明瞭となり、笹が被さってくる。その手前から南東方向に、駒ヶ岳(剣ヶ峯1131m、砂原岳1112.2m)や濁川毛無山(684.5m)を望むことができた。右端には「近くて遠い」狗神岳(899.5m)も…。

504mピークの下から本峰(496.6m)の間は笹が被っている所もあるが、おおむね歩きやすくなっている。


刈り払い道の所どころに、林野管理者区境の標識が埋め込まれている。


樹林と笹原に覆われた本峰が見えてきた。

本峰に向かう最後の登り。

ツルリンドウの葉と実(実の方は登り口の近くで撮影)。


11時37分、本峰に到着。早速、恒例の全体集合写真を撮る。手だけ参加のメンバーも。

笹原の中に、三角点標識があった。この三等三角点(点名「釜別沢」)は不思議なことに、「全国の三角点など測量基準点一覧マップ」(こちら)に掲載されていない。なぜだろうか。

頂上からの展望をどうぞ。北東方向の足元には、国道5号線から折れてきた八雲町落部地区。

東南東方向に駒ヶ岳の双耳峰。

南東には峩々たる山容の狗神岳(899.5m)。

11時45分、下山を開始。青空を背景にナナカマドの赤い実が美しい。

所どころに、威勢の良いブナの大木が…。

ブナの高木を賑わすツルウメモドキ。

504mピークを登り返した見晴らしの良い刈り払い道で、ゆったりとランチタイム(25分間)。

左前方に砂蘭部岳を見ながら、往路を下る。取り付き点の土壁は、メンバーによってはテープスリングのチェストハーネスを付けてビレー確保を取った。13時10分、全員が林道に降り立った。

林道出口の手前、知る人ぞ知る秘湯の盤石温泉「磐石の湯」に立ち寄って内部を見物する。

気持ち良さそうな湯舟に、やや温めの湯がコンコンと注ぎ込んでいた。足湯を楽しんだメンバーも。

「磐石の湯」の前の林道で簡単に挨拶を済ませて解散し、車ごとに帰函した。

間もなく雪が降り始めようとするこの時期、低山ながら変化があって展望の良い里山で、ゆったりとしたひと時を楽しむことができた。春の妖精が姿を見せる頃にも訪れてみたい山である。
「ばんじゃく」の漢字には、山と林道途中のトンネル、温泉の建物には「磐石」、林道と温泉自体には「盤石」の字が使われている。この経緯を探ると面白いかも知れない。
八雲町落部(おとしべ)地区から道道67号・八雲厚沢部線に入り、銀婚湯温泉の手前から右へ広域基幹林道「盤石岳線」(八雲町管理)に折れる。約0.5kmで無人の盤石温泉「磐石の湯」を過ぎ、林道としては立派な磐石岳トンネルを潜って、林道入り口から約6kmで送電線下の登山口に達する。10時27分、送電線保守点検のための開削道に取り付く。林道から高さ6~7mの急傾斜の土壁が、このコース最大の「難所!」である。ロープをフィックスして安全な登行を確保した。


送電線の下に沿って、501mピークまで刈り払いの保守点検路を辿る。標高差は123m。


刈り払い道には、名残りのエゾノコンギクとキオン(別名:ヒゴオミナエシ)が見られた。


点検路の途中から振り返ると、野田追川を挟んで、鋭角の頂上を持つ砂蘭部岳(左、984.1m)となだらかな横山(右端、928.8m)が望めた。

その左側(西側)には、先日(11月14日)に予定していたが悪天のため中止した小鉾岳(791.7m)の岩峰も見えた。

25分強の登りで送電鉄塔が立つ、稜線上の501mピークに到着。しばらく休憩して展望を楽しんだあと、本峰に向かって稜線を辿り始める。

途中の504mピークに向かう途中、後方(南西方向)に10月24日の会山行で訪れた乙部岳(1016.9m)が見えてきた(こちら)。山頂のレーダ雨雪量観測所のレドームは保守点検の足場により、球形でなく円柱形になっている。

504mピークを過ぎると暫くの間、刈り分け道が不明瞭となり、笹が被さってくる。その手前から南東方向に、駒ヶ岳(剣ヶ峯1131m、砂原岳1112.2m)や濁川毛無山(684.5m)を望むことができた。右端には「近くて遠い」狗神岳(899.5m)も…。

504mピークの下から本峰(496.6m)の間は笹が被っている所もあるが、おおむね歩きやすくなっている。


刈り払い道の所どころに、林野管理者区境の標識が埋め込まれている。


樹林と笹原に覆われた本峰が見えてきた。

本峰に向かう最後の登り。

ツルリンドウの葉と実(実の方は登り口の近くで撮影)。


11時37分、本峰に到着。早速、恒例の全体集合写真を撮る。手だけ参加のメンバーも。

笹原の中に、三角点標識があった。この三等三角点(点名「釜別沢」)は不思議なことに、「全国の三角点など測量基準点一覧マップ」(こちら)に掲載されていない。なぜだろうか。

頂上からの展望をどうぞ。北東方向の足元には、国道5号線から折れてきた八雲町落部地区。

東南東方向に駒ヶ岳の双耳峰。

南東には峩々たる山容の狗神岳(899.5m)。

11時45分、下山を開始。青空を背景にナナカマドの赤い実が美しい。

所どころに、威勢の良いブナの大木が…。

ブナの高木を賑わすツルウメモドキ。

504mピークを登り返した見晴らしの良い刈り払い道で、ゆったりとランチタイム(25分間)。

左前方に砂蘭部岳を見ながら、往路を下る。取り付き点の土壁は、メンバーによってはテープスリングのチェストハーネスを付けてビレー確保を取った。13時10分、全員が林道に降り立った。

林道出口の手前、知る人ぞ知る秘湯の盤石温泉「磐石の湯」に立ち寄って内部を見物する。

気持ち良さそうな湯舟に、やや温めの湯がコンコンと注ぎ込んでいた。足湯を楽しんだメンバーも。

「磐石の湯」の前の林道で簡単に挨拶を済ませて解散し、車ごとに帰函した。

間もなく雪が降り始めようとするこの時期、低山ながら変化があって展望の良い里山で、ゆったりとしたひと時を楽しむことができた。春の妖精が姿を見せる頃にも訪れてみたい山である。
「ばんじゃく」の漢字には、山と林道途中のトンネル、温泉の建物には「磐石」、林道と温泉自体には「盤石」の字が使われている。この経緯を探ると面白いかも知れない。
2021年11月09日
11月7日(日) 知内尖山
知内山塊の最東端に位置する知内尖山(360.7m)で、名残りの紅葉と頂上からの展望を楽しんだ。復路では、北側山麓にある通称「龍神沼」(C216)を初めて訪れてみた。参加は22人。
知内火力発電所付近から眺めた端正な三角形の容姿。安山岩質の溶岩や火山角礫岩でできているらしい。

知内町のイカリカイ駐車公園に車を停めさせてもらい、海岸に下りて岩峰を見物する。標高0mからの登りになった。

10時13分、イカリカイ駐車公園を出発。民家の脇を静かに通らせてもらい、小谷石大明神社への階段を上がる。

大明神社の脇から登山を開始。

ナラ類の落ち葉に埋まって滑りやすい、踏み跡程度の急登を上がっていく。

「二合目」の標識があった。「一合目」は見かけたが、「三合目」以降は目に入らなかった。

ナラ類の落ち葉が積もった褐色の斜面で目に付いた緑色は、キンセイランの葉か?

広葉樹と針葉樹植林地の境界尾根を辿る。

広葉樹林帯になると、赤色や黄色が目立ってきた。こちらはハウチワカエデの紅葉。

こちらもハウチワカエデらしいが、黄葉になっている。ハウチワカエデは、ブナやミズナラの林の中に生えると赤くならず、黄色いままのこともあるらしい。高木類に遮られ、日射が不足するためと考えられるそうだ。

紅葉・黄葉が彩るミズナラの尾根を辿る。

休憩地点で目に入った、いっそう美しいハウチワカエデの紅葉。

知内尖山の中腹を巻いているNTT無線中継所の保守管路道(C220)に出て、休憩を取る。

道路を横切って、頂上に向かう。ブナとミズナラの急斜面を登っていく。

樹間から、尖山の頂上が見えた。

次の急登は岩塊が多いので、落石に注意してゆっくり登る。

ナニワズの幼木が、小さな蕾を付けていた。

頂上に近づくと、尾根が細くなってきた。右側が切れ落ちているので、慎重に歩を進める。

最後の急登を抜けて11時53分、ワラビの枯れ葉に覆われた狭い頂上に到着(イカリカイ駐車公園からの登りは1時間40分)。恒例の全体集合写真を撮る。

頂上からの展望をどうぞ。先ず南西方向、登って来た尾根の向うに小谷石漁港と地区集落などが一望できた。

西南西には、左に矢越岳(548.5m)。この頂上まで、小谷石地区から夏道が付いている。右上は知内丸山(665.3m)方面。右端にNTT無線中継所も見えている。
![頂上から矢越岳[左]と知内丸山方面 頂上から矢越岳[左]と知内丸山方面](//img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub2/20211107-U%E7%9F%A5%E5%86%85%E5%B0%96%E5%B1%B1k%E9%A0%82%E4%B8%8A%E3%81%8B%E3%82%89%E7%9F%A2%E8%B6%8A%E5%B2%B3%5B%E5%B7%A6%5D%E3%81%A8%E7%9F%A5%E5%86%85%E4%B8%B8%E5%B1%B1%E6%96%B9%E9%9D%A2k.jpg)
遠く北西方に見えた尖岳(604m)は、木古内・上ノ国町境の稜線上に位置する。夏道はなく、残雪期には長い林道を辿って尾根伝いに登頂できる。「とんがり山」から眺めた「とんがり岳」ということで…。

北には北海道電力知内火力発電所と、木古内町に続く海岸線。

12時23分に下山を開始。中腹の保守管路道に出てから参加者の希望もあって、通称「龍神沼」に向かってNTT無線中継所方面に歩を進める。

保守管路道のコルから東に向かって付いている道に入る。道は不明瞭な箇所も多く、やや複雑に入り組んでいる。

途中にあった緩い谷状地形の樹林はエゾシカが集まる所らしく、ほとんどの木の幹に角研ぎの跡が付いていた。

やや遠回りをした末、「龍神沼」に到着。上段と下段に二つの沼があり、両者の水面の高さには2mほどの差があった。やや神秘的な趣がある下段の沼の畔には、供え物の清酒瓶などもあった。
![龍神沼[上段] 龍神沼[上段]](//img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub2/20211107-Z2%E7%9F%A5%E5%86%85%E5%B0%96%E5%B1%B1k%E9%BE%8D%E7%A5%9E%E6%B2%BC%5B%E4%B8%8A%E6%AE%B5%5Dk.jpg)
![龍神沼[下段] 龍神沼[下段]](//img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub2/20211107-Z3%E7%9F%A5%E5%86%85%E5%B0%96%E5%B1%B1k%E9%BE%8D%E7%A5%9E%E6%B2%BC%5B%E4%B8%8B%E6%AE%B5%5Dk.jpg)
落ち葉を踏みしめて(蹴散らして)保守管路道を戻る。辿った登山道と保守管路道の交差点から沼までの往復は、休憩を入れて1時間25分。

林道を離れ、海に向かって急な斜面を下っていく。

14時54分、イカリカイ駐車公園に到着(頂上からの下りは1時間5分[沼までの往復時間を除く])。

駐車公園で挨拶を済ませ、サラキ岬駐車場と北斗漁港(上磯地区)駐車場で三々五々に解散した。最後に、北斗漁港(上磯地区)駐車場で撮った夕陽と飛行機雲のショットをどうぞ(飛行機雲が伸びていく先に当別丸山(482.3m)のシルエット)。
![北斗漁港[上磯]駐車場から夕陽と飛行機雲 北斗漁港[上磯]駐車場から夕陽と飛行機雲](//img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub2/20211107-Z7%E7%9F%A5%E5%86%85%E5%B0%96%E5%B1%B1k%E5%8C%97%E6%96%97%E6%BC%81%E6%B8%AF%5B%E4%B8%8A%E7%A3%AF%5D%E9%A7%90%E8%BB%8A%E5%A0%B4%E3%81%8B%E3%82%89%E5%A4%95%E9%99%BD%E3%81%A8%E9%A3%9B%E8%A1%8C%E6%A9%9F%E9%9B%B2k.jpg)
北海道中部を寒冷前線が通過した影響で昼過ぎまでやや雲が多く、頂上では(すぐに止んだが)パラッと小雨も落ちてきた。その後は青空が広がり、気温も暖かくて、まずまずの天候に恵まれた。参加の皆さんは、晩秋の山を十分に堪能されたことと思う。
初めて訪れた「龍神沼」は、神秘的な雰囲気を醸し出していた。この沼の存在を教えていただいた、函館市在住のMさんにお礼申し上げます。
知内火力発電所付近から眺めた端正な三角形の容姿。安山岩質の溶岩や火山角礫岩でできているらしい。

知内町のイカリカイ駐車公園に車を停めさせてもらい、海岸に下りて岩峰を見物する。標高0mからの登りになった。

10時13分、イカリカイ駐車公園を出発。民家の脇を静かに通らせてもらい、小谷石大明神社への階段を上がる。

大明神社の脇から登山を開始。

ナラ類の落ち葉に埋まって滑りやすい、踏み跡程度の急登を上がっていく。

「二合目」の標識があった。「一合目」は見かけたが、「三合目」以降は目に入らなかった。

ナラ類の落ち葉が積もった褐色の斜面で目に付いた緑色は、キンセイランの葉か?

広葉樹と針葉樹植林地の境界尾根を辿る。

広葉樹林帯になると、赤色や黄色が目立ってきた。こちらはハウチワカエデの紅葉。

こちらもハウチワカエデらしいが、黄葉になっている。ハウチワカエデは、ブナやミズナラの林の中に生えると赤くならず、黄色いままのこともあるらしい。高木類に遮られ、日射が不足するためと考えられるそうだ。

紅葉・黄葉が彩るミズナラの尾根を辿る。

休憩地点で目に入った、いっそう美しいハウチワカエデの紅葉。

知内尖山の中腹を巻いているNTT無線中継所の保守管路道(C220)に出て、休憩を取る。

道路を横切って、頂上に向かう。ブナとミズナラの急斜面を登っていく。

樹間から、尖山の頂上が見えた。

次の急登は岩塊が多いので、落石に注意してゆっくり登る。

ナニワズの幼木が、小さな蕾を付けていた。

頂上に近づくと、尾根が細くなってきた。右側が切れ落ちているので、慎重に歩を進める。

最後の急登を抜けて11時53分、ワラビの枯れ葉に覆われた狭い頂上に到着(イカリカイ駐車公園からの登りは1時間40分)。恒例の全体集合写真を撮る。

頂上からの展望をどうぞ。先ず南西方向、登って来た尾根の向うに小谷石漁港と地区集落などが一望できた。

西南西には、左に矢越岳(548.5m)。この頂上まで、小谷石地区から夏道が付いている。右上は知内丸山(665.3m)方面。右端にNTT無線中継所も見えている。
![頂上から矢越岳[左]と知内丸山方面 頂上から矢越岳[左]と知内丸山方面](http://img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub2/20211107-U%E7%9F%A5%E5%86%85%E5%B0%96%E5%B1%B1k%E9%A0%82%E4%B8%8A%E3%81%8B%E3%82%89%E7%9F%A2%E8%B6%8A%E5%B2%B3%5B%E5%B7%A6%5D%E3%81%A8%E7%9F%A5%E5%86%85%E4%B8%B8%E5%B1%B1%E6%96%B9%E9%9D%A2k.jpg)
遠く北西方に見えた尖岳(604m)は、木古内・上ノ国町境の稜線上に位置する。夏道はなく、残雪期には長い林道を辿って尾根伝いに登頂できる。「とんがり山」から眺めた「とんがり岳」ということで…。

北には北海道電力知内火力発電所と、木古内町に続く海岸線。

12時23分に下山を開始。中腹の保守管路道に出てから参加者の希望もあって、通称「龍神沼」に向かってNTT無線中継所方面に歩を進める。

保守管路道のコルから東に向かって付いている道に入る。道は不明瞭な箇所も多く、やや複雑に入り組んでいる。

途中にあった緩い谷状地形の樹林はエゾシカが集まる所らしく、ほとんどの木の幹に角研ぎの跡が付いていた。

やや遠回りをした末、「龍神沼」に到着。上段と下段に二つの沼があり、両者の水面の高さには2mほどの差があった。やや神秘的な趣がある下段の沼の畔には、供え物の清酒瓶などもあった。
![龍神沼[上段] 龍神沼[上段]](http://img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub2/20211107-Z2%E7%9F%A5%E5%86%85%E5%B0%96%E5%B1%B1k%E9%BE%8D%E7%A5%9E%E6%B2%BC%5B%E4%B8%8A%E6%AE%B5%5Dk.jpg)
![龍神沼[下段] 龍神沼[下段]](http://img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub2/20211107-Z3%E7%9F%A5%E5%86%85%E5%B0%96%E5%B1%B1k%E9%BE%8D%E7%A5%9E%E6%B2%BC%5B%E4%B8%8B%E6%AE%B5%5Dk.jpg)
落ち葉を踏みしめて(蹴散らして)保守管路道を戻る。辿った登山道と保守管路道の交差点から沼までの往復は、休憩を入れて1時間25分。

林道を離れ、海に向かって急な斜面を下っていく。

14時54分、イカリカイ駐車公園に到着(頂上からの下りは1時間5分[沼までの往復時間を除く])。

駐車公園で挨拶を済ませ、サラキ岬駐車場と北斗漁港(上磯地区)駐車場で三々五々に解散した。最後に、北斗漁港(上磯地区)駐車場で撮った夕陽と飛行機雲のショットをどうぞ(飛行機雲が伸びていく先に当別丸山(482.3m)のシルエット)。
![北斗漁港[上磯]駐車場から夕陽と飛行機雲 北斗漁港[上磯]駐車場から夕陽と飛行機雲](http://img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub2/20211107-Z7%E7%9F%A5%E5%86%85%E5%B0%96%E5%B1%B1k%E5%8C%97%E6%96%97%E6%BC%81%E6%B8%AF%5B%E4%B8%8A%E7%A3%AF%5D%E9%A7%90%E8%BB%8A%E5%A0%B4%E3%81%8B%E3%82%89%E5%A4%95%E9%99%BD%E3%81%A8%E9%A3%9B%E8%A1%8C%E6%A9%9F%E9%9B%B2k.jpg)
北海道中部を寒冷前線が通過した影響で昼過ぎまでやや雲が多く、頂上では(すぐに止んだが)パラッと小雨も落ちてきた。その後は青空が広がり、気温も暖かくて、まずまずの天候に恵まれた。参加の皆さんは、晩秋の山を十分に堪能されたことと思う。
初めて訪れた「龍神沼」は、神秘的な雰囲気を醸し出していた。この沼の存在を教えていただいた、函館市在住のMさんにお礼申し上げます。
2021年11月06日
11月例会 11月3日(水)
紅葉も終盤、カサカサと落ち葉の音を楽しみながら、ふかふかの登山道もそろそろ終わりでしょうか。気温も少しずつ下がり、お山も私たちも冬の準備ですね。
10月の行事報告
10月7日(木)・・・・・・汐首岬
思ったより花々があり、秋の風情を楽しむことが出来た。津軽海峡を挟んでの眺望も良かった。
10月10日(日)・・・・・・目国内岳
久しぶりに遠くの山を計画。途中、強風と見通しが望めそうにないと判断し、前目国内までとした。時間が早かったので近くの神仙沼散策に変更。沼は日曜日で人出の多さにびっくり。
10月17日(日)・・・・・・カニカン岳
悪天予想のため中止・・・・ここ数年、林道崩壊や悪天候で、会山行ではなかなか行けない山となっている。
10月20日(水)・・・・・・殿様街道&重内神社
悪天予想のため中止
10月24日(日)・・・・・・乙部岳
強風・低温・積雪が心配され、防寒対策・軽アイゼンなどしっかり準備したが、思いのほか風も弱く暖かかった。ゆっくりと眺望と紅葉を楽しむことが出来た。今年も登山道は沢コースも、尾根コースも、きれいに整備されていた。
10月31日(日)恵山(十三曲がりコース)
久しぶりに大人数での登山となった。目が届きやすい2グループに分かれて行動した。紅葉もベストなタイミングだった。
11月の行事予定
知内尖山 磐石岳 小鉾岳 当別丸山(南西尾根コース) 野田追岳 七飯岳

10月の行事報告
10月7日(木)・・・・・・汐首岬
思ったより花々があり、秋の風情を楽しむことが出来た。津軽海峡を挟んでの眺望も良かった。
10月10日(日)・・・・・・目国内岳
久しぶりに遠くの山を計画。途中、強風と見通しが望めそうにないと判断し、前目国内までとした。時間が早かったので近くの神仙沼散策に変更。沼は日曜日で人出の多さにびっくり。
10月17日(日)・・・・・・カニカン岳
悪天予想のため中止・・・・ここ数年、林道崩壊や悪天候で、会山行ではなかなか行けない山となっている。
10月20日(水)・・・・・・殿様街道&重内神社
悪天予想のため中止
10月24日(日)・・・・・・乙部岳
強風・低温・積雪が心配され、防寒対策・軽アイゼンなどしっかり準備したが、思いのほか風も弱く暖かかった。ゆっくりと眺望と紅葉を楽しむことが出来た。今年も登山道は沢コースも、尾根コースも、きれいに整備されていた。
10月31日(日)恵山(十三曲がりコース)
久しぶりに大人数での登山となった。目が届きやすい2グループに分かれて行動した。紅葉もベストなタイミングだった。
11月の行事予定
知内尖山 磐石岳 小鉾岳 当別丸山(南西尾根コース) 野田追岳 七飯岳

2021年11月01日
10月31日(日) 恵山(十三曲がりコース)
準ホームグラウンドの恵山(617.6m)。自生するサラサドウダンなどの紅葉を愛でに訪れた。参加は29人。
ホテル「恵風(けいぷ)」の駐車場から恵山の頂上方面を仰ぐ。中腹までは樹林帯だが、上部は火成岩の岩塊で埋め尽くされている。

参加メンバーが多いので二つのグループ(AチームとBチーム)に分け、それぞれにCLとSLを割り当てて、付かず離れずで行動することにした。駐車場を9時15分に出発。「森林浴コース」に向かう。

針葉樹と広葉樹が混じる林の中、落ち葉を踏みしめながら辿る。

砂防ダム付近から「十三曲がりコース」のつづら折れの登りに入る。

その入り口付近で目にとまった、ハウチワカエデの紅葉。

つづら折れを登っていく。黄葉もきれい。

樹林帯を抜けると、背の低いミヤマホツツジのオレンジ色が目に留まる。

視界が開けた所で休憩。赤や黄に色付いた葉が増えてきた。

恵山灯台方面を俯瞰する。山麓の樹林帯は、ナラ類などの葉で褐色に支配されている。

脇の笹原で見つけたツルリンドウの赤い実。宝石のような光沢が美しい。

ウルシの幼木も、一人前に紅葉している。

ハナヒリノキの紅葉は、暗い赤みを帯びたベンガラ色。

本日のメイン会場に近づいてきた。

ここから、錦繍のグラデーションをご覧ください。





火口原駐車場からのコースとの合流点で休憩。賽の河原を隔てて望む海向山は、紅葉・黄葉が終わって、山肌はほぼ褐色になっていた。

「権現堂コース」を登り始めるAチーム。

Bチームのスナップも。

今日は風向きの関係で噴煙が登山道側に流れ、硫黄臭で息苦しさを覚える箇所も複数あった。登山道の脇にも小さな噴気孔が…。

このコースには奇岩が多い。この岩塔は「しゃちほこ」にも見える。

頂上台地に上がって振り返ると、北海道で最初に設置された一等三角点を持つ古部丸山(691.0m)が、端正な姿を見せていた。

11時40分、頂上に到着。恒例の全体集合写真は、狭いためチーム別に撮った。


頂上台地で風を避けて昼食を摂り、12時20分にBチームを先頭に下山開始。「権現堂コース」のガンコウランは、実が熟していた。

「十三曲がりコース」に入って見かけた緑色の葉に赤い実は、ツゲの仲間。

岬展望台からのコースと合流して、さらに下っていく。中腹の錦繍と山麓の褐色が対照的。

「十三曲がりコース」のつづら折れを終えて、砂防ダムに到着。高い樹木の上にヤマブドウが鈴なりになっている。手が届かないので、「あのブドウはまだ酸っぱいに違いない」(イソップ物語)。

その近くにあったイタヤカエデの葉は、色付き始めたばかりで緑と黄の混交であった。

ホテル「恵風」のすぐ近くで見かけたハウチワカエデの綺麗な紅葉で、フィナーレとなった。駐車場には14時10分に到着。

駐車場で挨拶を済ませ、参加者に道央連盟から届いていた第50回北海道登山研究集会論文報告集(50周年記念号)と記念講演会パンフレットを配布して解散した。
高曇りの空であったが、時折り陽が射すなどの穏やかな天候のもと、秋の豊かな色彩をほぼベストなタイミングで堪能することができた。
ホテル「恵風(けいぷ)」の駐車場から恵山の頂上方面を仰ぐ。中腹までは樹林帯だが、上部は火成岩の岩塊で埋め尽くされている。

参加メンバーが多いので二つのグループ(AチームとBチーム)に分け、それぞれにCLとSLを割り当てて、付かず離れずで行動することにした。駐車場を9時15分に出発。「森林浴コース」に向かう。

針葉樹と広葉樹が混じる林の中、落ち葉を踏みしめながら辿る。

砂防ダム付近から「十三曲がりコース」のつづら折れの登りに入る。

その入り口付近で目にとまった、ハウチワカエデの紅葉。

つづら折れを登っていく。黄葉もきれい。

樹林帯を抜けると、背の低いミヤマホツツジのオレンジ色が目に留まる。

視界が開けた所で休憩。赤や黄に色付いた葉が増えてきた。

恵山灯台方面を俯瞰する。山麓の樹林帯は、ナラ類などの葉で褐色に支配されている。

脇の笹原で見つけたツルリンドウの赤い実。宝石のような光沢が美しい。

ウルシの幼木も、一人前に紅葉している。

ハナヒリノキの紅葉は、暗い赤みを帯びたベンガラ色。

本日のメイン会場に近づいてきた。

ここから、錦繍のグラデーションをご覧ください。





火口原駐車場からのコースとの合流点で休憩。賽の河原を隔てて望む海向山は、紅葉・黄葉が終わって、山肌はほぼ褐色になっていた。

「権現堂コース」を登り始めるAチーム。

Bチームのスナップも。

今日は風向きの関係で噴煙が登山道側に流れ、硫黄臭で息苦しさを覚える箇所も複数あった。登山道の脇にも小さな噴気孔が…。

このコースには奇岩が多い。この岩塔は「しゃちほこ」にも見える。

頂上台地に上がって振り返ると、北海道で最初に設置された一等三角点を持つ古部丸山(691.0m)が、端正な姿を見せていた。

11時40分、頂上に到着。恒例の全体集合写真は、狭いためチーム別に撮った。


頂上台地で風を避けて昼食を摂り、12時20分にBチームを先頭に下山開始。「権現堂コース」のガンコウランは、実が熟していた。

「十三曲がりコース」に入って見かけた緑色の葉に赤い実は、ツゲの仲間。

岬展望台からのコースと合流して、さらに下っていく。中腹の錦繍と山麓の褐色が対照的。

「十三曲がりコース」のつづら折れを終えて、砂防ダムに到着。高い樹木の上にヤマブドウが鈴なりになっている。手が届かないので、「あのブドウはまだ酸っぱいに違いない」(イソップ物語)。

その近くにあったイタヤカエデの葉は、色付き始めたばかりで緑と黄の混交であった。

ホテル「恵風」のすぐ近くで見かけたハウチワカエデの綺麗な紅葉で、フィナーレとなった。駐車場には14時10分に到着。

駐車場で挨拶を済ませ、参加者に道央連盟から届いていた第50回北海道登山研究集会論文報告集(50周年記念号)と記念講演会パンフレットを配布して解散した。
高曇りの空であったが、時折り陽が射すなどの穏やかな天候のもと、秋の豊かな色彩をほぼベストなタイミングで堪能することができた。