2021年05月03日
5月2日(日) 岩部岳
知内山塊にある岩部岳(794.2m、三等三角点、点名も岩部岳)は、同じ山塊の知内丸山(665.3m)や最高点の通称・知内岳(852m)などから西に連なる主稜線上に聳え、福島町に属する。三角形の端正な山容が、遠くからでも目を引く。当会の会山行では、たぶん初めての山である。
知内川支流の大川に沿うコースをとり、前半は「大きい沢林道」とその左股支線、後半は伐採地から頂上まで続く刈り払い道を利用して登頂した。参加は16名。
道の駅「しりうち」を過ぎた国道228号線から、岩部岳(右)を望む。
「大きい沢林道」の車止めゲート前に車を停め、7時53分に出発。林道歩きは単調だが、ときどき目を楽しませてくれるものが現れる。道路脇斜面に咲くスミレサイシン。
大川対岸斜面の新緑とサクラ。遠くに、大千軒岳付近の雪山が頭を見せている。
林道脇の水溜まりで見かけたエゾサンショウウオの卵塊と、孵化したばかりの幼生。
岩部岳を仰ぎながら、新緑に囲まれた林道を辿る。
大川の沢中に、対岸の急斜面から雪崩れ落ちた雪がブリッジを作っていた。
前夜から当日の朝にかけて降った雨が、林道に付いた羆の足跡(右前足か)に溜まって、よりリアルに見える。
林道のC245付近から、左股支線に入る。
満開のキタコブシの花や、瑞々しい若葉をまとったブナの大樹が迎えてくれた。
林道のC330付近から、大千軒岳や前千軒岳が望まれた。ズームアップでどうぞ。
林道をさらに直進すると、道幅が狭まり荒れた状態になってきた。右前方に頂上を仰ぎながら辿っていく。
C340付近の谷に落ちる滝。沢筋斜面に、ひと群れのエゾノリュウキンカ。
道のぬかるみが終わると、C370付近の大岩下に観音菩薩像が安置されていた。何かいわれがあるのだろうが、説明書きは見当たらなかった。ここまで出発から1時間40分(時間的にはちょうど半分)。
観音像の前から左の登山道に入る。この上は広く伐採地となって荒れているが、ピンクテープ(4月27日の下見で付けたものも含む)を目印に縦横に付けられた作業道をつないで登っていく。
陽当たりが良い伐採地では、色の濃いスミレが花盛りであった。
明瞭な登山道に入って振り返ると、大千軒岳方面と七ッ岳の展望が素晴らしい。
C550前後はやや長い急登になっている。登山道は幅広く刈り払われているので、足元にだけ注意してゆっくり登る。渡島総合振興局西部森林室の管理下だろうか、昨秋に作業されたと思われる。
主稜線に出て右へ鋭角に折れると、フィックスロープがある最後の登りが待っている。
11時13分、頂上に到着(登り3時間20分)。会員Ymさん作成の新しい山名標識を取り付ける。
標識を背に、恒例の全体写真を撮ってランチタイムとする。
頂上(および付近)からの展望もどうぞ。右の尖りは[知内]燈明岳(577.5m)、やや左に海岸から立ち上がる当別丸山(482.3m)。燈明岳の向こうに、うっすらと函館山。
知内山塊の最高峰ながら正式名がない、通称・知内岳(852m)。左手前は主稜線で繋がる683m峰。
足元の海岸には、福島町の岩部集落。ここから東(写真の左側)の海岸には、知内町の小谷石集落まで通じる陸路がない。
11時55分、頂上を発つ。683m峰まで往復して、岩部岳の頂上部を振り仰ぐ。
長い林道歩きに飽きた14時45分、車止めゲートに到着して下山終了(下り2時間35分[683m峰往復の時間を除く])。挨拶を済ませて道の駅「しりうち」に向かい、適宜に買い物などをして解散した。
このコースは、途中の伐採地周辺で作業道が入り組んで分かりにくいため、事前(4月27日)に下見をしておいた。そのため、当日はコース取りに迷うことはほとんどなく、安全に登降することができた。また、上部の登山道はきれいに刈り払われて、歩きやすかった。急傾斜の登山道で作業された方々に感謝します。
知内川支流の大川に沿うコースをとり、前半は「大きい沢林道」とその左股支線、後半は伐採地から頂上まで続く刈り払い道を利用して登頂した。参加は16名。
道の駅「しりうち」を過ぎた国道228号線から、岩部岳(右)を望む。
「大きい沢林道」の車止めゲート前に車を停め、7時53分に出発。林道歩きは単調だが、ときどき目を楽しませてくれるものが現れる。道路脇斜面に咲くスミレサイシン。
大川対岸斜面の新緑とサクラ。遠くに、大千軒岳付近の雪山が頭を見せている。
林道脇の水溜まりで見かけたエゾサンショウウオの卵塊と、孵化したばかりの幼生。
岩部岳を仰ぎながら、新緑に囲まれた林道を辿る。
大川の沢中に、対岸の急斜面から雪崩れ落ちた雪がブリッジを作っていた。
前夜から当日の朝にかけて降った雨が、林道に付いた羆の足跡(右前足か)に溜まって、よりリアルに見える。
林道のC245付近から、左股支線に入る。
満開のキタコブシの花や、瑞々しい若葉をまとったブナの大樹が迎えてくれた。
林道のC330付近から、大千軒岳や前千軒岳が望まれた。ズームアップでどうぞ。
林道をさらに直進すると、道幅が狭まり荒れた状態になってきた。右前方に頂上を仰ぎながら辿っていく。
C340付近の谷に落ちる滝。沢筋斜面に、ひと群れのエゾノリュウキンカ。
道のぬかるみが終わると、C370付近の大岩下に観音菩薩像が安置されていた。何かいわれがあるのだろうが、説明書きは見当たらなかった。ここまで出発から1時間40分(時間的にはちょうど半分)。
観音像の前から左の登山道に入る。この上は広く伐採地となって荒れているが、ピンクテープ(4月27日の下見で付けたものも含む)を目印に縦横に付けられた作業道をつないで登っていく。
陽当たりが良い伐採地では、色の濃いスミレが花盛りであった。
明瞭な登山道に入って振り返ると、大千軒岳方面と七ッ岳の展望が素晴らしい。
C550前後はやや長い急登になっている。登山道は幅広く刈り払われているので、足元にだけ注意してゆっくり登る。渡島総合振興局西部森林室の管理下だろうか、昨秋に作業されたと思われる。
主稜線に出て右へ鋭角に折れると、フィックスロープがある最後の登りが待っている。
11時13分、頂上に到着(登り3時間20分)。会員Ymさん作成の新しい山名標識を取り付ける。
標識を背に、恒例の全体写真を撮ってランチタイムとする。
頂上(および付近)からの展望もどうぞ。右の尖りは[知内]燈明岳(577.5m)、やや左に海岸から立ち上がる当別丸山(482.3m)。燈明岳の向こうに、うっすらと函館山。
知内山塊の最高峰ながら正式名がない、通称・知内岳(852m)。左手前は主稜線で繋がる683m峰。
足元の海岸には、福島町の岩部集落。ここから東(写真の左側)の海岸には、知内町の小谷石集落まで通じる陸路がない。
11時55分、頂上を発つ。683m峰まで往復して、岩部岳の頂上部を振り仰ぐ。
長い林道歩きに飽きた14時45分、車止めゲートに到着して下山終了(下り2時間35分[683m峰往復の時間を除く])。挨拶を済ませて道の駅「しりうち」に向かい、適宜に買い物などをして解散した。
このコースは、途中の伐採地周辺で作業道が入り組んで分かりにくいため、事前(4月27日)に下見をしておいた。そのため、当日はコース取りに迷うことはほとんどなく、安全に登降することができた。また、上部の登山道はきれいに刈り払われて、歩きやすかった。急傾斜の登山道で作業された方々に感謝します。