2025年04月07日
4月6日(日) 設計山(西尾根コース)
大野川と戸切地川の源流部に位置する設計山(もっけやま、701.5m、一等三角点、点名も設計山)を、3年ぶりに訪れた。いつものように国道227号線の中山トンネル函館寄り出入り口付近の駐車場から、戸切地中山線林道を利用して西尾根コースを往復した。参加は15名。
戸切地中山線林道の大野川に架かる橋を8時44分に出発。風はやや強いものの薄日が射す中、深さ50~60cmの雪が残る林道を辿っていく。

大野川源流部の支流に架かる橋の上から、下流を眺める。岸辺に雪はたっぷりあるが、水の流れは春を感じさせる。

歩き始めて20分少々で林道のヘアピンカーブ手前(C390m付近)に到着し、衣服調整を兼ねてひと息入れる。

空には薄いながら日暈(ハロ)が現れていた。日本海から低気圧が接近中で、夕方には雨が降り出すかも知れないとの予報。

この場所から、真南に向かう尾根(先に延びる戸切地中山線林道にほぼ沿う)に上がっていく。

ブナ大木の根元には、春到来を告げる「根開き」。

尾根は幅がやや狭いながら、傾斜に緩急のアクセントを付けて延びている。C500m付近の樹林帯は、短い急登になる。

尾根を800mほど辿ったところで、尾根が東と西に分かれる接合点(ジャンクション)のピークに至る(C520mの丸い頂部)。

東に向かう尾根に入る。しばらくは傾斜の変化が少ない、穏やかな様相。

C530m付近から尾根の傾斜が強まってくる。C590m付近まで上がると左手に、頂上の手前から北に延びる尾根上のピークが望めた。

C620m付近を登るメンバー。


C670mの前衛峰が近づいてきた。雪面に映る木の影からも、春を感じられる。

前衛峰を越え、頂上の一角に向かう最後の登りにかかる。

周辺の山々の展望が開けてきた。南には戸切地川の谷を挟んで、隣りの雷電山(702.5m)。

北東方向には北斗市の最高峰で、頂上にマイクロ波反射板を載せた二股岳(825.6m)。

東北東方向には、穏やかな起伏の木地挽高原(最高点:683m)。

東方向には、これから「春の妖精たち」を迎える北斗毛無山(750.4m)と、左奥になだらかな横津岳(1167m)。

頂上の東側は急な雪崩斜面になっており、大きな雪庇が張り出している。

11時7分、頂上に到着。恒例の全体集合写真に納まる。

南東の風がやや強かったので、西側斜面で風を避けてランチタイム。食後、頂上から北北西方向の山並みを撮る。3月23日に濁川毛無山で眺めた狗神岳を、ほぼ反対の方向から遠望できた。
手前は頂上の少し下から北に延びる尾根で、三年前の設計山周回(西尾根コース → 北尾根コース)で利用した。そのときの様子は、こちらをクリック(タップ)してご覧ください。

頂上から南南東方向に続く主稜線は緩い傾斜で下がっていくが、距離650mほど先の標高点671m峰付近で三方に枝別れして、それぞれが急傾斜で戸切地川に落ち込んでいる。

11時42分に下山を開始し、往路を戻る。C670m前衛峰を下がっているとき、進行方向右前方の樹木の間から乙部岳(1016.9m)が望めた。

同じく、西南西方向には八幡岳や笹山などの山並みも。

左前方に焼木尻岳(561.0m)を見ながら、急な斜面を滑り下りる。

起伏が少ない尾根を辿りながら見かけた風物は、アカゲラなど中型キツツキ類の食痕。

枯れたブナの幹に生えた、いろんな形と色合いのサルノコシカケ類。

ツルアジサイのドライフラワー。

13時30分、大野川に架かる橋を渡って下山を終了。中山トンネルの函館寄り出入り口付近駐車場に移動して登山装備を解き、挨拶と連絡事項伝達を終えて解散した。
この日は日本海から接近する低気圧の影響で南東風が強かったので、解散の前に「真後ろから風を受けて立つと、左斜め前方に低気圧の中心がある」ことを知識として共有した。その方角が西であれば天気はこれから悪化、東であれば回復の可能性が高い。
積雪は想像した以上に多かったが、薄日が射す天気に春を感じ取ることができ、まずまずの展望も得られて、残雪の山をのんびりと楽しむことができた。帰宅途中で弱い雨が降り始めたが、行動中に降られなくて幸いであった。
戸切地中山線林道の大野川に架かる橋を8時44分に出発。風はやや強いものの薄日が射す中、深さ50~60cmの雪が残る林道を辿っていく。

大野川源流部の支流に架かる橋の上から、下流を眺める。岸辺に雪はたっぷりあるが、水の流れは春を感じさせる。

歩き始めて20分少々で林道のヘアピンカーブ手前(C390m付近)に到着し、衣服調整を兼ねてひと息入れる。

空には薄いながら日暈(ハロ)が現れていた。日本海から低気圧が接近中で、夕方には雨が降り出すかも知れないとの予報。

この場所から、真南に向かう尾根(先に延びる戸切地中山線林道にほぼ沿う)に上がっていく。

ブナ大木の根元には、春到来を告げる「根開き」。

尾根は幅がやや狭いながら、傾斜に緩急のアクセントを付けて延びている。C500m付近の樹林帯は、短い急登になる。

尾根を800mほど辿ったところで、尾根が東と西に分かれる接合点(ジャンクション)のピークに至る(C520mの丸い頂部)。

東に向かう尾根に入る。しばらくは傾斜の変化が少ない、穏やかな様相。

C530m付近から尾根の傾斜が強まってくる。C590m付近まで上がると左手に、頂上の手前から北に延びる尾根上のピークが望めた。

C620m付近を登るメンバー。


C670mの前衛峰が近づいてきた。雪面に映る木の影からも、春を感じられる。

前衛峰を越え、頂上の一角に向かう最後の登りにかかる。

周辺の山々の展望が開けてきた。南には戸切地川の谷を挟んで、隣りの雷電山(702.5m)。

北東方向には北斗市の最高峰で、頂上にマイクロ波反射板を載せた二股岳(825.6m)。

東北東方向には、穏やかな起伏の木地挽高原(最高点:683m)。

東方向には、これから「春の妖精たち」を迎える北斗毛無山(750.4m)と、左奥になだらかな横津岳(1167m)。

頂上の東側は急な雪崩斜面になっており、大きな雪庇が張り出している。

11時7分、頂上に到着。恒例の全体集合写真に納まる。

南東の風がやや強かったので、西側斜面で風を避けてランチタイム。食後、頂上から北北西方向の山並みを撮る。3月23日に濁川毛無山で眺めた狗神岳を、ほぼ反対の方向から遠望できた。
手前は頂上の少し下から北に延びる尾根で、三年前の設計山周回(西尾根コース → 北尾根コース)で利用した。そのときの様子は、こちらをクリック(タップ)してご覧ください。

頂上から南南東方向に続く主稜線は緩い傾斜で下がっていくが、距離650mほど先の標高点671m峰付近で三方に枝別れして、それぞれが急傾斜で戸切地川に落ち込んでいる。

11時42分に下山を開始し、往路を戻る。C670m前衛峰を下がっているとき、進行方向右前方の樹木の間から乙部岳(1016.9m)が望めた。

同じく、西南西方向には八幡岳や笹山などの山並みも。

左前方に焼木尻岳(561.0m)を見ながら、急な斜面を滑り下りる。

起伏が少ない尾根を辿りながら見かけた風物は、アカゲラなど中型キツツキ類の食痕。

枯れたブナの幹に生えた、いろんな形と色合いのサルノコシカケ類。

ツルアジサイのドライフラワー。

13時30分、大野川に架かる橋を渡って下山を終了。中山トンネルの函館寄り出入り口付近駐車場に移動して登山装備を解き、挨拶と連絡事項伝達を終えて解散した。
この日は日本海から接近する低気圧の影響で南東風が強かったので、解散の前に「真後ろから風を受けて立つと、左斜め前方に低気圧の中心がある」ことを知識として共有した。その方角が西であれば天気はこれから悪化、東であれば回復の可能性が高い。
積雪は想像した以上に多かったが、薄日が射す天気に春を感じ取ることができ、まずまずの展望も得られて、残雪の山をのんびりと楽しむことができた。帰宅途中で弱い雨が降り始めたが、行動中に降られなくて幸いであった。