2020年01月27日
1月26日(日) 駒ヶ岳
今年4回目の会山行は北海道駒ヶ岳(1,131m)、アイヌ語名はカヤベヌプリ。海上から眺めた山容が帆船に似ていることから、「帆のある崖山」の意味だという。古くは内浦岳、江刺岳、茅部岳、砂原嶽などとも呼ばれた。C225付近の冬期登山者用駐車場を発着点としてC900の馬ノ背付近まで往復し、雪の衣装を纏った駒ヶ岳を楽しんだ。参加者は12名。
8時5分、C225付近駐車場を出発し、この先で冬期閉鎖ゲートを越す。登山道路は氷結しており、最初からアイゼンを装着した(転ばぬ先のアイゼン)。

30分ほど歩いて、衣服調整のため休憩を取る。朝日が射し、風も弱くて穏やかな空模様。スキーやスノーボードを背負った方々も、上部を目指して歩いて行った。

登山道路をさらに30分ほど歩いて、水飲み休憩。木の間越しに駒ヶ岳の白い雪肌が見えてきた。

六合目の夏期駐車場に向けて、単調な登山道路を進む(C225付近駐車場から六合目駐車場までの道のりは約3.5km)。剣ヶ峯(左)から隅田盛(右)に至る馬ノ背の稜線が見えてきた。

六合目を過ぎると、積雪が次第に深くなってきた。アイゼンを外して、スノーシューやワカンに履き替える。

馬ノ背のなだらかな稜線を目指して高度を上げる。

九合目付近から、剣ヶ峯の迫力ある姿を仰ぐ。


馬ノ背まで、あと500m。

11時30分、馬ノ背に到着。恒例の全体写真を撮る。久しぶりに見る蒼空は、吸い込まれそうに深く美しい。


馬ノ背の稜線には、風によって積雪表面にできる波状の紋様である雪の風紋(シュカブラ:ノルウェー語の「波=skovla」が語源)が発達して、見事であった。


雪の風紋と共に、周囲の景観もどうぞ。先ず剣ヶ峯。

砂原岳。

隅田盛。

大沼・小沼と遠く函館山、津軽海峡。

横津岳。

風を避けて、ゆったりと昼食を摂った。12時40分に下山を開始。大沼・小沼を眼下に見ながら、快適に下っていく。

六合目の夏期駐車場から、剣ヶ峯を振り仰ぐ。雪を纏うと、精悍な姿がいっそう際立って見える。右前は円山(まるやま)。

14時35分、C225付近駐車場に到着して下山を終了。山の装備を解いて挨拶を済ませ、温泉は各車ごととして解散した。おまけとして、帰路に東大沼地区から撮った駒ヶ岳の全景をどうぞ。火口原を取り巻く外輪山の主峰・剣ヶ峯(左、1,131m)、隅田盛(中、892.2m)、砂原岳(右、1,112m)。

積雪時の駒ヶ岳は低温と強風が気掛かりだったが、幸い緩やかな天候に恵まれた。無雪期に登り慣れた山ではあるが、冬景色と雪の造形を新鮮な気分で楽しむことができた。
8時5分、C225付近駐車場を出発し、この先で冬期閉鎖ゲートを越す。登山道路は氷結しており、最初からアイゼンを装着した(転ばぬ先のアイゼン)。

30分ほど歩いて、衣服調整のため休憩を取る。朝日が射し、風も弱くて穏やかな空模様。スキーやスノーボードを背負った方々も、上部を目指して歩いて行った。

登山道路をさらに30分ほど歩いて、水飲み休憩。木の間越しに駒ヶ岳の白い雪肌が見えてきた。

六合目の夏期駐車場に向けて、単調な登山道路を進む(C225付近駐車場から六合目駐車場までの道のりは約3.5km)。剣ヶ峯(左)から隅田盛(右)に至る馬ノ背の稜線が見えてきた。

六合目を過ぎると、積雪が次第に深くなってきた。アイゼンを外して、スノーシューやワカンに履き替える。

馬ノ背のなだらかな稜線を目指して高度を上げる。

九合目付近から、剣ヶ峯の迫力ある姿を仰ぐ。


馬ノ背まで、あと500m。

11時30分、馬ノ背に到着。恒例の全体写真を撮る。久しぶりに見る蒼空は、吸い込まれそうに深く美しい。


馬ノ背の稜線には、風によって積雪表面にできる波状の紋様である雪の風紋(シュカブラ:ノルウェー語の「波=skovla」が語源)が発達して、見事であった。


雪の風紋と共に、周囲の景観もどうぞ。先ず剣ヶ峯。

砂原岳。

隅田盛。

大沼・小沼と遠く函館山、津軽海峡。

横津岳。

風を避けて、ゆったりと昼食を摂った。12時40分に下山を開始。大沼・小沼を眼下に見ながら、快適に下っていく。

六合目の夏期駐車場から、剣ヶ峯を振り仰ぐ。雪を纏うと、精悍な姿がいっそう際立って見える。右前は円山(まるやま)。

14時35分、C225付近駐車場に到着して下山を終了。山の装備を解いて挨拶を済ませ、温泉は各車ごととして解散した。おまけとして、帰路に東大沼地区から撮った駒ヶ岳の全景をどうぞ。火口原を取り巻く外輪山の主峰・剣ヶ峯(左、1,131m)、隅田盛(中、892.2m)、砂原岳(右、1,112m)。

積雪時の駒ヶ岳は低温と強風が気掛かりだったが、幸い緩やかな天候に恵まれた。無雪期に登り慣れた山ではあるが、冬景色と雪の造形を新鮮な気分で楽しむことができた。
2020年01月21日
1月19日 笹積山と丸山龍神宮山
笹積山(ささづもりやま:366.8m)と丸山龍神宮山(400m)を同日に登ったのは8年振り(そのときのブログはこちら2012年1月29日),丸山龍神宮山単独は5年振り3回目の山行になる(ブログはこちら2013年1月12日と,こちら2015年1月25日)。丸山龍神の由来などについては過去ログをご覧ください。
林道入り口右側にある広場に車を止めて,9時15分に出発。参加33名。天候は曇り。


30分余り林道を歩くと丸山龍神宮山が見えて来る。

50分ほどで丸山龍神宮前の十字路に着いた。休憩中の様子と後で登る予定の丸山龍神宮山。


笹積山に向かう林道には野生馬の足跡や落とし物,シカの足跡が多数見られた。



10時40分笹積山の登りに掛かる。


10時50分笹積山頂上到着。頂上標識の前で全体写真を2枚。



少し休憩した後,来た道を戻らず北側の林道へ下りる。丸山龍神宮へ戻る途中,龍神宮山がはっきり見えた。

11時半過ぎ,竜神山の登りに掛かる。

社殿への急な登りをジグを切って登る。


正午に社殿到着。さらに頂上を目指すもの以外はここで昼食とした。


いずれ行ってみたい気無山方面。

下山前に社殿を背に全体写真を2枚。


12時40分下山開始。途中,笹積山と面白い雪の造形(雪紐)が見られた。


13時35分下山終了。挨拶を済ませた後,車を一台一台注意深く誘導して道道に出し,帰途に就いた。
林道入り口右側にある広場に車を止めて,9時15分に出発。参加33名。天候は曇り。


30分余り林道を歩くと丸山龍神宮山が見えて来る。

50分ほどで丸山龍神宮前の十字路に着いた。休憩中の様子と後で登る予定の丸山龍神宮山。


笹積山に向かう林道には野生馬の足跡や落とし物,シカの足跡が多数見られた。



10時40分笹積山の登りに掛かる。


10時50分笹積山頂上到着。頂上標識の前で全体写真を2枚。



少し休憩した後,来た道を戻らず北側の林道へ下りる。丸山龍神宮へ戻る途中,龍神宮山がはっきり見えた。

11時半過ぎ,竜神山の登りに掛かる。

社殿への急な登りをジグを切って登る。


正午に社殿到着。さらに頂上を目指すもの以外はここで昼食とした。


いずれ行ってみたい気無山方面。

下山前に社殿を背に全体写真を2枚。


12時40分下山開始。途中,笹積山と面白い雪の造形(雪紐)が見られた。


13時35分下山終了。挨拶を済ませた後,車を一台一台注意深く誘導して道道に出し,帰途に就いた。
2020年01月13日
1月12日(日) 石山
今年二回目の会山行は、自然部行事としての石山(358m)。函館空港の東方、函館市白石町・石崎地主海神社のすぐ東に位置する低山でアプローチが容易なうえ、頂上から津軽海峡方面を始めとする展望に優れている。参加者は21名。
神社の社務所に入山挨拶を済ませ、駐車場を9時50分に出発。このあたりの若い樹木には、鹿の食害から幹を守るカバーが取り付けられている。

この冬は雪が少なく、白石川の枝沢に沿う針葉樹林帯も御覧のとおり。

その上部の広葉樹林帯も、落ち葉を踏みしめて登る。

出発から30分弱、C200付近の尾根に上がる手前で西風を避けて休憩。地形図と方位磁針の使い方を復習するグループも…。

古い林道を少し辿って、尾根の斜面に上がる。ようやく積雪量が増えてきた。

320m前衛峰に到着し、休憩。雲は多いものの、青空から陽が射して風も弱く、暖かい。

前衛峰から本峰に向けて、吊り尾根状の稜線を進む。樹木の幹の左側(北側)に雪が付着しているので、1月9日未明に東北北部を抜けていった低気圧に伴う北風による湿雪と思われる(平地では雨だった)。

尾根上には縦横無尽に鹿の足跡が付いている。「鹿の集会所・情報交換場所か」との話も…(皆で相談「カクカクシカジカ」?)。

11時10分、頂上に到着。積雪は30cmくらい。東隣りの山(396.8m峰)の斜面に、数頭の鹿を見つけたメンバーも。

今回参加のメンバーが標識を作成してきた。


標識を背景に、岩石が折り重なった狭い空間で集合写真を撮る。

東方~南方~西方が開けた一角で、展望を楽しみながらランチタイムとする。

函館空港への着陸態勢に入る、スターアライアンス加盟の航空機。

ここからの展望をどうぞ。東に恵山(右の雪山)と海向山(左)。

南東には、なだらか汐首岬の台地と釜谷富士(右の三角錐)。

西に、うっすらと函館山と函館市街地。右端に函館空港の滑走路が見える。

11時50分に頂上を出発し、12時35分には神社駐車場に到着した。社務所に下山を知らせて解散前の挨拶を交わしたあと、この日が誕生日だったメンバーに全員で「ハッピーバースデー」を歌って祝福した。
積雪が少ないため、下りで計画していた地形図・方位磁針利用の別ルートトレースはできなかったが、暖かく穏やかな冬山ハイクを楽しむことができた。
神社の社務所に入山挨拶を済ませ、駐車場を9時50分に出発。このあたりの若い樹木には、鹿の食害から幹を守るカバーが取り付けられている。

この冬は雪が少なく、白石川の枝沢に沿う針葉樹林帯も御覧のとおり。

その上部の広葉樹林帯も、落ち葉を踏みしめて登る。

出発から30分弱、C200付近の尾根に上がる手前で西風を避けて休憩。地形図と方位磁針の使い方を復習するグループも…。

古い林道を少し辿って、尾根の斜面に上がる。ようやく積雪量が増えてきた。

320m前衛峰に到着し、休憩。雲は多いものの、青空から陽が射して風も弱く、暖かい。

前衛峰から本峰に向けて、吊り尾根状の稜線を進む。樹木の幹の左側(北側)に雪が付着しているので、1月9日未明に東北北部を抜けていった低気圧に伴う北風による湿雪と思われる(平地では雨だった)。

尾根上には縦横無尽に鹿の足跡が付いている。「鹿の集会所・情報交換場所か」との話も…(皆で相談「カクカクシカジカ」?)。

11時10分、頂上に到着。積雪は30cmくらい。東隣りの山(396.8m峰)の斜面に、数頭の鹿を見つけたメンバーも。

今回参加のメンバーが標識を作成してきた。


標識を背景に、岩石が折り重なった狭い空間で集合写真を撮る。

東方~南方~西方が開けた一角で、展望を楽しみながらランチタイムとする。

函館空港への着陸態勢に入る、スターアライアンス加盟の航空機。

ここからの展望をどうぞ。東に恵山(右の雪山)と海向山(左)。

南東には、なだらか汐首岬の台地と釜谷富士(右の三角錐)。

西に、うっすらと函館山と函館市街地。右端に函館空港の滑走路が見える。

11時50分に頂上を出発し、12時35分には神社駐車場に到着した。社務所に下山を知らせて解散前の挨拶を交わしたあと、この日が誕生日だったメンバーに全員で「ハッピーバースデー」を歌って祝福した。
積雪が少ないため、下りで計画していた地形図・方位磁針利用の別ルートトレースはできなかったが、暖かく穏やかな冬山ハイクを楽しむことができた。
2020年01月08日
1月7日(火) 函館山・新年交礼会
今年最初の会山行は、新年の交礼会として恒例の函館山。参加者は19名(うち、フリー参加は2名)。
函館山管理事務所の駐車場に集合。10時5分、今年の安全登山祈願のため函館八幡宮へ向かう。宮の森コースの一部が工事・通行止めとのことで、車道を歩いて表参道から階段をあがる。

この冬は雪が少なく、境内も御覧のとおり。

空には巻層雲が創り出す日暈と幻日(太陽の左側にある白っぽい斑点)、上部タンジェントアーク(太陽の上方で日暈に接する、反ったような光の帯)が見られた。

参加者それぞれに参拝と「どんど焼き」焼納などを済ませ、碧血碑を背に七曲りコースの登り口に向かう。

七曲りコースに取り付く。

雪が踏み固められた登山道を、ゆっくりと辿っていく。10番目の曲がり角付近を行くメンバー。

樹林の間から、函館の市街が望めるようになってきた。背景は横津連山(左から横津岳、烏帽子岳、袴腰岳)。

最後の27番目の曲がり角を過ぎると傾斜が緩くなる。C300付近から眺める津軽海峡には、穏やかな陽光が射していた。

空には日暈と上部タンジェントアークがまだ現れており、飛行機雲も見えている。

11時40分、千畳敷展望台に到着。函館市街と横津連山を背景に、集合写真を撮る。

展望台で軽いモグモグタイムとする。この日の函館の最高気温は平年より2℃ほど高い3.3℃、積雪も少ないので皆さん「春のようだ」とのこと。

12時過ぎ、展望台をあとに千畳敷要塞跡地へと向かう。少し上がった笹原から、津軽海峡、尻内方面、函館山頂上(御殿山)、函館市街地を望む。




北西の空に見つけた、波が躍るような積雲の連なり。

千畳敷要塞跡地を訪れた。立ち入り禁止になっておらず、内部を見学できる。この先にかつて、気象庁の気象レーダー観測所が建っていた。当時、この観測所に2泊3日交替で勤務していたというフリー参加の方(元・気象庁職員)から、当時の話を伺うことができた。

下山の旧山道コースに向けて、千畳敷コース林道を辿る。

13時5分、駐車場に戻って下山を終了。

晴れから薄曇りになる明るい空のもと、風が弱くて展望も割合に良く、上々の登り初めになった。
本年も宜しくお願いします。
函館山管理事務所の駐車場に集合。10時5分、今年の安全登山祈願のため函館八幡宮へ向かう。宮の森コースの一部が工事・通行止めとのことで、車道を歩いて表参道から階段をあがる。

この冬は雪が少なく、境内も御覧のとおり。

空には巻層雲が創り出す日暈と幻日(太陽の左側にある白っぽい斑点)、上部タンジェントアーク(太陽の上方で日暈に接する、反ったような光の帯)が見られた。

参加者それぞれに参拝と「どんど焼き」焼納などを済ませ、碧血碑を背に七曲りコースの登り口に向かう。

七曲りコースに取り付く。

雪が踏み固められた登山道を、ゆっくりと辿っていく。10番目の曲がり角付近を行くメンバー。

樹林の間から、函館の市街が望めるようになってきた。背景は横津連山(左から横津岳、烏帽子岳、袴腰岳)。

最後の27番目の曲がり角を過ぎると傾斜が緩くなる。C300付近から眺める津軽海峡には、穏やかな陽光が射していた。

空には日暈と上部タンジェントアークがまだ現れており、飛行機雲も見えている。

11時40分、千畳敷展望台に到着。函館市街と横津連山を背景に、集合写真を撮る。

展望台で軽いモグモグタイムとする。この日の函館の最高気温は平年より2℃ほど高い3.3℃、積雪も少ないので皆さん「春のようだ」とのこと。

12時過ぎ、展望台をあとに千畳敷要塞跡地へと向かう。少し上がった笹原から、津軽海峡、尻内方面、函館山頂上(御殿山)、函館市街地を望む。




北西の空に見つけた、波が躍るような積雲の連なり。

千畳敷要塞跡地を訪れた。立ち入り禁止になっておらず、内部を見学できる。この先にかつて、気象庁の気象レーダー観測所が建っていた。当時、この観測所に2泊3日交替で勤務していたというフリー参加の方(元・気象庁職員)から、当時の話を伺うことができた。

下山の旧山道コースに向けて、千畳敷コース林道を辿る。

13時5分、駐車場に戻って下山を終了。

晴れから薄曇りになる明るい空のもと、風が弱くて展望も割合に良く、上々の登り初めになった。
本年も宜しくお願いします。