2020年08月04日
8月2日(日) 知内丸山
函館では7月11日以降、晴れた日が2日しかないほど曇雨天が続いていた。そのなかで訪れた知内丸山(665.3m)だが、登りは低い雲や霧の中だったものの綺麗な花を目にすることができた。下りでは久し振りに青空が覗いて蝉の声も聞こえ、「夏」を感じた。参加は14名。
千島列島の東に移動した高気圧から吹き出す暖湿な南東風によって低い雲が垂れ込めていたが、雨の心配はなかった。矢越山荘前を9時15分に出発。湿度の高い日が続いていたためか、多くのきのこが目についた。


「霜柱」のように、土の表面に白く広がる菌類も…。

支尾根の上に出ると、あたりの木の葉にたくさんの蝉の抜け殻が下がっていた。源氏物語の「空蝉(うつせみ)」を引き合いに出す高尚なメンバーも…。

目に入った花はイチヤクソウ。

「八面樹」を過ぎて、C300付近の急登にかかる。低い雲を通して薄日が射し込み始めた。

C340付近でブナの古木「百手観音」が現れた。二本の幹が絡まるように立ち上がり、沢山の枝を伸ばしている。

広くてなだらかな「千畳敷」を過ぎて、急登の「戻ろう坂」にかかる。

上部の草付きに差し掛かると、咲き始めの鮮やかな黄色を見せて、トウゲブキが出迎えてくれた。

さらに思いもかけず、草に隠れるように咲いていたカキラン。歩くペースもぐっと遅くなる。

花々に励まされ、C560までの急登を上がりきる。

緩やかなアップダウンが続く主稜線上の登山道はヤブが被らず意外と歩きやすかったが、頂上の手前では短い距離ながらヤブをかき分けて進むことになった。何人かで笹竹を切ったり手折ったり…。

11時55分、山頂に到着(登り2時間40分)。頂上の一等三角点標石と山名標識。

被っていた雲が切れて、津軽海峡方面に青空も見えてきた。ゆっくりランチタイムとする。

12時30分、頂上を後にする。ヤマシャクヤクの実が見送ってくれた。

笹薮の中に立っていたのは、オオヤマサギソウか。

主稜線を外れて草付き斜面を下るころ、雲(霧)が取れて見通しが良くなった。中ノ沢川を挟んで対峙する矢越岳(548.5m)。

同じくC550付近から、2か月ほど前に訪れた尖山(360.7m、左の三角峰)。こちらをどうぞ。

正面には、小谷石地区の集落と津軽海峡が望まれた。

登り始めた矢越山荘の建物(右の赤い屋根)と駐車場をズームで。止めた車5台もソーシャル・ディスタンス。

ブナの大木「八面樹」に立ち寄った。太い樹幹の中は、広い洞(うろ)になっている。

ブナ古木「百手観音」からの下りでコースを左寄り(東方向)の枝尾根に取ってしまい、登り返すハプニングがあった。また、木の枝に大きな蜂の巣を発見し、静かに通り過ぎる場面もあった。14時40分、矢越山荘に下山(下り2時間10分)。敷地内の小さな池に睡蓮の花が咲き、魚が泳いでいた。

駐車場から、コース上部を仰ぎ見る(中央の小さいポコが主稜線の肩)。

矢越山荘の管理人さんから、冷たい麦茶の差し入れがあった。ありがたくいただき、無事下山の乾杯を行う。挨拶を済ませ、現地で解散。
まずまずの天気に恵まれ、緩急の変化に富んだ地形とブナの巨木・古木、何種類かのランなどがアクセントになる、楽しい山行であった。
千島列島の東に移動した高気圧から吹き出す暖湿な南東風によって低い雲が垂れ込めていたが、雨の心配はなかった。矢越山荘前を9時15分に出発。湿度の高い日が続いていたためか、多くのきのこが目についた。


「霜柱」のように、土の表面に白く広がる菌類も…。

支尾根の上に出ると、あたりの木の葉にたくさんの蝉の抜け殻が下がっていた。源氏物語の「空蝉(うつせみ)」を引き合いに出す高尚なメンバーも…。

目に入った花はイチヤクソウ。

「八面樹」を過ぎて、C300付近の急登にかかる。低い雲を通して薄日が射し込み始めた。

C340付近でブナの古木「百手観音」が現れた。二本の幹が絡まるように立ち上がり、沢山の枝を伸ばしている。

広くてなだらかな「千畳敷」を過ぎて、急登の「戻ろう坂」にかかる。

上部の草付きに差し掛かると、咲き始めの鮮やかな黄色を見せて、トウゲブキが出迎えてくれた。

さらに思いもかけず、草に隠れるように咲いていたカキラン。歩くペースもぐっと遅くなる。

花々に励まされ、C560までの急登を上がりきる。

緩やかなアップダウンが続く主稜線上の登山道はヤブが被らず意外と歩きやすかったが、頂上の手前では短い距離ながらヤブをかき分けて進むことになった。何人かで笹竹を切ったり手折ったり…。

11時55分、山頂に到着(登り2時間40分)。頂上の一等三角点標石と山名標識。

被っていた雲が切れて、津軽海峡方面に青空も見えてきた。ゆっくりランチタイムとする。

12時30分、頂上を後にする。ヤマシャクヤクの実が見送ってくれた。

笹薮の中に立っていたのは、オオヤマサギソウか。

主稜線を外れて草付き斜面を下るころ、雲(霧)が取れて見通しが良くなった。中ノ沢川を挟んで対峙する矢越岳(548.5m)。

同じくC550付近から、2か月ほど前に訪れた尖山(360.7m、左の三角峰)。こちらをどうぞ。

正面には、小谷石地区の集落と津軽海峡が望まれた。

登り始めた矢越山荘の建物(右の赤い屋根)と駐車場をズームで。止めた車5台もソーシャル・ディスタンス。

ブナの大木「八面樹」に立ち寄った。太い樹幹の中は、広い洞(うろ)になっている。

ブナ古木「百手観音」からの下りでコースを左寄り(東方向)の枝尾根に取ってしまい、登り返すハプニングがあった。また、木の枝に大きな蜂の巣を発見し、静かに通り過ぎる場面もあった。14時40分、矢越山荘に下山(下り2時間10分)。敷地内の小さな池に睡蓮の花が咲き、魚が泳いでいた。

駐車場から、コース上部を仰ぎ見る(中央の小さいポコが主稜線の肩)。

矢越山荘の管理人さんから、冷たい麦茶の差し入れがあった。ありがたくいただき、無事下山の乾杯を行う。挨拶を済ませ、現地で解散。
まずまずの天気に恵まれ、緩急の変化に富んだ地形とブナの巨木・古木、何種類かのランなどがアクセントになる、楽しい山行であった。