2025年03月24日
3月23日(日) 濁川毛無山(周回)
森町濁川地区「濁川カルデラ」外輪の南東端に位置する毛無山(684.5m、通称:濁川毛無山)を、2年ぶりに訪れた。前回に続いて、登りは北東峰(標高点678m)、下りは南西峰(682m)を経由する周回コースをとった。参加は15名。
濁川ダム右岸の林道除雪終点に車4台を縦列に停めた。8時48分に出発し、奥に続く広い林道を進む。雪は締まっていて歩きやすい。

林道の脇に、良く見かけるハンノキ(榛の木)の雄花序。北海道では、3月中旬ころから花粉を飛ばし始める。

林道に点々と続いていた、かなり大きな動物の足跡。羆のものではないが、お主の名は?

林道を300mほど進んだところで、左に分岐する桂川林道に入る。入り口には雪融けによる水溜りができていた。

桂川林道を20分ほど登ったヘアピンカーブの手前(C250m付近)から、右に下がる枝道に入る(入り口左右の木に目立つピンクテープあり)。小さい沢を渡って、苦戦の末に反対側の斜面に上がると旧い作業道があり、これを辿っていく。
カルデラと外輪山の形成過程の結果、尾根の下部は凹地やコブが混在した複雑な地形になっているので、コース選択が難しい。
C330m付近で作業道を外れ、傾斜が急になる尾根斜面に取り付く。

C400m付近の尾根上の肩で見かけた、大木に絡むイワガラミ(岩絡み)のドライフラワー(白いガク片が1枚)。
この付近の針葉樹林帯を登っているとき、エゾリスが樹幹を登ったり下りたり、隣の木に跳び移ったりして遊んでいる姿を見かけた。

尾根の傾斜が少し緩んだ、途中の小さな平地で休憩。出発した時よりも青空が広がってきたが、北西風はやや強い。

尾根の右手、西北西方向に20kmほど離れた八雲町の砂蘭部岳と横山が見渡せた。

C520m付近からは北の内浦湾方向の展望が良い。中央やや右にある386.4m峰(点名:蛯谷山)の先にニセコ連峰と羊蹄山が位置するが、この日は残念ながら遠望が利かなかった。2023年山行時の写真で代行。


北東峰の頂上が近づいてきた。細いダケカンバの幹に、可愛らしいサルノコシカケ。

灌木の隙間から、北東峰の丸い頂部が見えてきた。

北東峰に上がると、一気に展望が開ける。南西方向には、目指す濁川毛無山(二等三角点、点名:毛無山)の丸い頂部と、その背後に荒々しい狗神岳(森町・八雲町境、899.5m、三等三角点、点名も同じ)、左に888.9m峰(森町、三等三角点、点名:桂川前山)。濁川毛無山に向かって左下から、このあと辿っていく雪稜が伸びている。

南南東方向には、奥深い819.2m峰(森町、二等三角点、点名:姫川)、中二股山(北斗市・森町境、三等三角点、点名:中二股川)などの山並みが望めた。

北東峰からマイクロ波反射板を経て、濁川毛無山に向かう尾根を標高差78mほど下がる。

コルからは、標高差85mほどの登りになる。右から吹く北西風がやや冷たい。

明るく気持ちの良い尾根を登っていく。

12時5分、大きなマイクロ波反射板が2基設置された頂上に到着。2年前に設置した山名標識を囲んで、全体集合写真を撮る。
撮影者後方の雪庇の陰で、風を避けてランチタイム。

東方向に北海道駒ヶ岳がすっきりと望めた。剣ヶ峯(右、1131m)と砂原岳(左、1112.2m)の双耳峰。

南南東方向には、北東峰からも眺められた中二股山と、頂部をチョコンと覗かせる785m峰(北斗市と森町の市町界で、三九郎岳(802m)から中二股山に繋がる主稜線の途中にある三角形ピーク)。

12時50分、頂上をあとにして南西峰(南西尾根の肩、682m)に向かう。

南西尾根の末端を29m登って、南西峰に到着。

南西峰からは、南に向かって急な下りになる。

転がって出来たばかりの雪まくり。春山の風物詩。

南西峰から30分ほどで谷近くに下りた。傾斜が緩くなって、C510m付近から作業道跡を辿る。

作業道の日陰に、雪まくりが作り上げた「イルカ」か「アヒル」のような雪像があった。付着した落ち葉の断片が目のようで、リアルに可愛らしい。

作業道を下がっていくと、道路面の所々に雪融けの水を集めた池が現れ、春到来を感じさせる。

水溜まりに出たフキノトウ。

C265m付近の沢を渡った陽だまりで休憩。ここまで下りてくると、北西風も弱くなり暖かい。

濁川ダム湖付近まで下がり、ダム湖からさらに奥に向かう林道との合流点に至る。下りてきた作業道に車止めゲートが設置されていたが、まだ半分は雪の中であった。

14時50分、車列に到着して無事に下山を終了。ダム湖の奥に、狗神岳の怪峰が聳えていた。

挨拶を済ませて現地で解散し、車2台は函館に直帰、後の2台は濁川の温泉に立ち寄った。
今回は二年前の周回山行時よりも残雪が多く、行動中にスノーシューやわかんを外すことはなかった。
桂川林道を離れて北東峰に登り始めるコースの下部は、カルデラと外輪山の形成過程の結果、複雑な地形になっており、新旧の林道・作業道が交錯しているため、コースの選定が課題として残った。今後、より分かりやすく安全なコースを検討していきたいところである。
濁川ダム右岸の林道除雪終点に車4台を縦列に停めた。8時48分に出発し、奥に続く広い林道を進む。雪は締まっていて歩きやすい。

林道の脇に、良く見かけるハンノキ(榛の木)の雄花序。北海道では、3月中旬ころから花粉を飛ばし始める。

林道に点々と続いていた、かなり大きな動物の足跡。羆のものではないが、お主の名は?

林道を300mほど進んだところで、左に分岐する桂川林道に入る。入り口には雪融けによる水溜りができていた。

桂川林道を20分ほど登ったヘアピンカーブの手前(C250m付近)から、右に下がる枝道に入る(入り口左右の木に目立つピンクテープあり)。小さい沢を渡って、苦戦の末に反対側の斜面に上がると旧い作業道があり、これを辿っていく。
カルデラと外輪山の形成過程の結果、尾根の下部は凹地やコブが混在した複雑な地形になっているので、コース選択が難しい。
C330m付近で作業道を外れ、傾斜が急になる尾根斜面に取り付く。

C400m付近の尾根上の肩で見かけた、大木に絡むイワガラミ(岩絡み)のドライフラワー(白いガク片が1枚)。
この付近の針葉樹林帯を登っているとき、エゾリスが樹幹を登ったり下りたり、隣の木に跳び移ったりして遊んでいる姿を見かけた。

尾根の傾斜が少し緩んだ、途中の小さな平地で休憩。出発した時よりも青空が広がってきたが、北西風はやや強い。

尾根の右手、西北西方向に20kmほど離れた八雲町の砂蘭部岳と横山が見渡せた。

C520m付近からは北の内浦湾方向の展望が良い。中央やや右にある386.4m峰(点名:蛯谷山)の先にニセコ連峰と羊蹄山が位置するが、この日は残念ながら遠望が利かなかった。2023年山行時の写真で代行。


北東峰の頂上が近づいてきた。細いダケカンバの幹に、可愛らしいサルノコシカケ。

灌木の隙間から、北東峰の丸い頂部が見えてきた。

北東峰に上がると、一気に展望が開ける。南西方向には、目指す濁川毛無山(二等三角点、点名:毛無山)の丸い頂部と、その背後に荒々しい狗神岳(森町・八雲町境、899.5m、三等三角点、点名も同じ)、左に888.9m峰(森町、三等三角点、点名:桂川前山)。濁川毛無山に向かって左下から、このあと辿っていく雪稜が伸びている。

南南東方向には、奥深い819.2m峰(森町、二等三角点、点名:姫川)、中二股山(北斗市・森町境、三等三角点、点名:中二股川)などの山並みが望めた。

北東峰からマイクロ波反射板を経て、濁川毛無山に向かう尾根を標高差78mほど下がる。

コルからは、標高差85mほどの登りになる。右から吹く北西風がやや冷たい。

明るく気持ちの良い尾根を登っていく。

12時5分、大きなマイクロ波反射板が2基設置された頂上に到着。2年前に設置した山名標識を囲んで、全体集合写真を撮る。
撮影者後方の雪庇の陰で、風を避けてランチタイム。

東方向に北海道駒ヶ岳がすっきりと望めた。剣ヶ峯(右、1131m)と砂原岳(左、1112.2m)の双耳峰。

南南東方向には、北東峰からも眺められた中二股山と、頂部をチョコンと覗かせる785m峰(北斗市と森町の市町界で、三九郎岳(802m)から中二股山に繋がる主稜線の途中にある三角形ピーク)。

12時50分、頂上をあとにして南西峰(南西尾根の肩、682m)に向かう。

南西尾根の末端を29m登って、南西峰に到着。

南西峰からは、南に向かって急な下りになる。

転がって出来たばかりの雪まくり。春山の風物詩。

南西峰から30分ほどで谷近くに下りた。傾斜が緩くなって、C510m付近から作業道跡を辿る。

作業道の日陰に、雪まくりが作り上げた「イルカ」か「アヒル」のような雪像があった。付着した落ち葉の断片が目のようで、リアルに可愛らしい。

作業道を下がっていくと、道路面の所々に雪融けの水を集めた池が現れ、春到来を感じさせる。

水溜まりに出たフキノトウ。

C265m付近の沢を渡った陽だまりで休憩。ここまで下りてくると、北西風も弱くなり暖かい。

濁川ダム湖付近まで下がり、ダム湖からさらに奥に向かう林道との合流点に至る。下りてきた作業道に車止めゲートが設置されていたが、まだ半分は雪の中であった。

14時50分、車列に到着して無事に下山を終了。ダム湖の奥に、狗神岳の怪峰が聳えていた。

挨拶を済ませて現地で解散し、車2台は函館に直帰、後の2台は濁川の温泉に立ち寄った。
今回は二年前の周回山行時よりも残雪が多く、行動中にスノーシューやわかんを外すことはなかった。
桂川林道を離れて北東峰に登り始めるコースの下部は、カルデラと外輪山の形成過程の結果、複雑な地形になっており、新旧の林道・作業道が交錯しているため、コースの選定が課題として残った。今後、より分かりやすく安全なコースを検討していきたいところである。
2025年03月20日
3月19日(水) スボリコ山~釜谷富士
春分の日を翌日に控えたこの日、自然部企画として函館市(旧・戸井町)にあるスボリコ山(304m)と釜谷富士(243m)を訪れて、春の気配を探した。参加はフリーを含めて21名。
小安町地区の国道278号線・路側帯駐車場に集合し、挨拶と注意事項を伝えて9時28分に出発。高屋敷川沿いの林道に向かう途中で、右手に目指すスボリコ山(左奥)と釜谷富士(右)を望む。
![スボリコ山[左奥]と釜谷富士 スボリコ山[左奥]と釜谷富士](//img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub2/20250319-A%E3%82%B9%E3%83%9C%E3%83%AA%E3%82%B3%E5%B1%B1%EF%BD%9E%E9%87%9C%E8%B0%B7%E5%AF%8C%E5%A3%ABk%E3%82%B9%E3%83%9C%E3%83%AA%E3%82%B3%E5%B1%B1%5B%E5%B7%A6%E5%A5%A5%5D%E3%81%A8%E9%87%9C%E8%B0%B7%E5%AF%8C%E5%A3%ABk_1.jpg)
駐車場で見かけたツグミ。

同じく、駐車場で見かけたガガイモ(蘿藦)の実の殻。ガガイモはつる性の植物で、果実が裂開すると綿毛が付いた種子を飛び散らす。釜谷富士からの下山途中でも見かけた。

高屋敷川に沿う林道は、C65m付近に車止めゲートが設置されている。ここで軽アイゼンやチェーンスパイクを装着し、林道の少し先から右の小さい沢の中に入っていく。細かい雪が降り始めた。

沢を詰めると、自然と小さい支尾根に上がるようになる。エゾシカの足跡が多数付いており、寝床もあった。

針葉樹林の中でひときわ目立つ大きな広葉樹の名は、何だろうか。枝には枯れ葉が落ちずに付いていた。

別の樹の幹に残っていた蝉の抜け殻が三つ。

主尾根までもう少し。

スボリコ山に繋がる主尾根を辿る。積雪は深い所では膝くらいまでと、2~3日前に降った雪が思ったよりも積もっている。前方の樹間に釜谷富士の山容。

標高点213mの岩稜を越える。

雪が消えたところにナニワズ(浪花津)を一株見つけた。黄色いのはガク片で、暖かくなると筒形の先が4つに裂け、間に花を付ける。

主尾根上の二つ目のピークで丸い頂部を持つ212m峰を越える。

C185mのコルからスボリコ山北西隣りのピークに向けて、標高差115mの小尾根を登る。

間もなく頂上稜線に到着というところ(C300m付近)でも雪は深い。期待していたフクジュソウ(福寿草)は雪の下かと諦めたが…。

稜線の上や東側斜面の雪の間から福寿草が次々と姿を見せてくれて、参加メンバーは大喜び。四枚組でどうぞ。

スボリコ山の頂上は狭いので、数人ずつ交代で登頂する(12時3分~18分)。



往路を少し戻り、釜谷富士に向かって南の小尾根を下がる。

樹林帯を抜けると、左手(南東方向)に汐首山と津軽海峡が望めた。相変わらず細かい雪が降り続いていたが、気にするほどの降り方ではない。このころ、一時的に雪あられになった。

12時39分、スボリコ山と釜谷富士とのコルに到着して、遅めのランチタイムとする。雪が小やみになって、陽が射してくると暖かく感じる。
雪が融けた草地では、早ばやとマダニの姿がたくさん…。スボリコ山~釜谷富士はエゾシカの生息密度が高いので、マダニの山だと再認識した

コルから函館山方面が見えた。右は、辿ってきた主尾根上の岩稜がある標高点213mピーク。

スボリコ山を背景にして、全体集合写真を撮る。

13時14分、コルから釜谷富士に向かって、標高差73mを登り始める。

ここの中腹でも福寿草の「畑」に出合った。飛び切りの美人を一枚と、四枚組で。


釜谷富士の頂上から、下海岸と函館山が見通せた。

釜谷富士の頂上も狭いので、ここでも数人ずつ交代で登頂する(13時37分~47分)。



釜谷富士から往路を少し戻って、C210m付近から西にのびる小尾根を下る。途中で見かけたフッキソウ(冨貴草)の緑葉。

14時37分、国道278号線・路側帯駐車場に到着して、下山を終了。
山の装備を解いてから挨拶とお知らせがあり、この日に誕生日を迎えた参加メンバーを「ハッピー・バースディー」の合唱で祝った。
春の兆しを愛でる予定の低山ハイクだったが、先日(3月16日~17日)に降った湿り雪で、想像以上に雪が深かった。スノーシューが必要なほどではなかったが、交替で先頭を歩いてくれたメンバーに感謝!
積雪に覆われた中で、何株もの福寿草を愛でることができたのは幸いであった。
スボリコ山~釜谷富士を今回より1か月ほど遅く訪れた時の様子は、こちらをクリック(タップ)してご覧ください。
小安町地区の国道278号線・路側帯駐車場に集合し、挨拶と注意事項を伝えて9時28分に出発。高屋敷川沿いの林道に向かう途中で、右手に目指すスボリコ山(左奥)と釜谷富士(右)を望む。
![スボリコ山[左奥]と釜谷富士 スボリコ山[左奥]と釜谷富士](http://img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub2/20250319-A%E3%82%B9%E3%83%9C%E3%83%AA%E3%82%B3%E5%B1%B1%EF%BD%9E%E9%87%9C%E8%B0%B7%E5%AF%8C%E5%A3%ABk%E3%82%B9%E3%83%9C%E3%83%AA%E3%82%B3%E5%B1%B1%5B%E5%B7%A6%E5%A5%A5%5D%E3%81%A8%E9%87%9C%E8%B0%B7%E5%AF%8C%E5%A3%ABk_1.jpg)
駐車場で見かけたツグミ。

同じく、駐車場で見かけたガガイモ(蘿藦)の実の殻。ガガイモはつる性の植物で、果実が裂開すると綿毛が付いた種子を飛び散らす。釜谷富士からの下山途中でも見かけた。

高屋敷川に沿う林道は、C65m付近に車止めゲートが設置されている。ここで軽アイゼンやチェーンスパイクを装着し、林道の少し先から右の小さい沢の中に入っていく。細かい雪が降り始めた。

沢を詰めると、自然と小さい支尾根に上がるようになる。エゾシカの足跡が多数付いており、寝床もあった。

針葉樹林の中でひときわ目立つ大きな広葉樹の名は、何だろうか。枝には枯れ葉が落ちずに付いていた。

別の樹の幹に残っていた蝉の抜け殻が三つ。

主尾根までもう少し。

スボリコ山に繋がる主尾根を辿る。積雪は深い所では膝くらいまでと、2~3日前に降った雪が思ったよりも積もっている。前方の樹間に釜谷富士の山容。

標高点213mの岩稜を越える。

雪が消えたところにナニワズ(浪花津)を一株見つけた。黄色いのはガク片で、暖かくなると筒形の先が4つに裂け、間に花を付ける。

主尾根上の二つ目のピークで丸い頂部を持つ212m峰を越える。

C185mのコルからスボリコ山北西隣りのピークに向けて、標高差115mの小尾根を登る。

間もなく頂上稜線に到着というところ(C300m付近)でも雪は深い。期待していたフクジュソウ(福寿草)は雪の下かと諦めたが…。

稜線の上や東側斜面の雪の間から福寿草が次々と姿を見せてくれて、参加メンバーは大喜び。四枚組でどうぞ。

スボリコ山の頂上は狭いので、数人ずつ交代で登頂する(12時3分~18分)。



往路を少し戻り、釜谷富士に向かって南の小尾根を下がる。

樹林帯を抜けると、左手(南東方向)に汐首山と津軽海峡が望めた。相変わらず細かい雪が降り続いていたが、気にするほどの降り方ではない。このころ、一時的に雪あられになった。

12時39分、スボリコ山と釜谷富士とのコルに到着して、遅めのランチタイムとする。雪が小やみになって、陽が射してくると暖かく感じる。
雪が融けた草地では、早ばやとマダニの姿がたくさん…。スボリコ山~釜谷富士はエゾシカの生息密度が高いので、マダニの山だと再認識した

コルから函館山方面が見えた。右は、辿ってきた主尾根上の岩稜がある標高点213mピーク。

スボリコ山を背景にして、全体集合写真を撮る。

13時14分、コルから釜谷富士に向かって、標高差73mを登り始める。

ここの中腹でも福寿草の「畑」に出合った。飛び切りの美人を一枚と、四枚組で。


釜谷富士の頂上から、下海岸と函館山が見通せた。

釜谷富士の頂上も狭いので、ここでも数人ずつ交代で登頂する(13時37分~47分)。



釜谷富士から往路を少し戻って、C210m付近から西にのびる小尾根を下る。途中で見かけたフッキソウ(冨貴草)の緑葉。

14時37分、国道278号線・路側帯駐車場に到着して、下山を終了。
山の装備を解いてから挨拶とお知らせがあり、この日に誕生日を迎えた参加メンバーを「ハッピー・バースディー」の合唱で祝った。
春の兆しを愛でる予定の低山ハイクだったが、先日(3月16日~17日)に降った湿り雪で、想像以上に雪が深かった。スノーシューが必要なほどではなかったが、交替で先頭を歩いてくれたメンバーに感謝!
積雪に覆われた中で、何株もの福寿草を愛でることができたのは幸いであった。
スボリコ山~釜谷富士を今回より1か月ほど遅く訪れた時の様子は、こちらをクリック(タップ)してご覧ください。
2025年03月10日
3月9日(日) 蛾眉野毛無山
通称・蛾眉野毛無山(630.6m、二等三角点、点名:糸川)は、道南にいくつかある毛無山と名の付く山の一つ。亀田半島の三森山(842.1m)から恵山(617.6m)までの間で古部丸山(691.0m)に次ぐ標高を持ち、頂上から360度の展望が楽しめる。参加は9名。
道道41号線(函館恵山線)の蛾眉野町から糸川林道に入り、約2.8km進んだ三叉路(C103付近)の道路脇除雪地に車3台を何とか停めた。
8時35分、除雪されていない林道(「常五郎林道」の標識あり)に入り、糸川に架かる「清流橋」を渡る。

林道を約1.2km進んだ3つ目の「栄橋」を渡ると、左カーブ(C125付近)の右奥に廃棄された路線バスの車体がある。作業小屋として使われていたのだろうか。
この後方を回って尾根(標高点392m・482m・582mがある右尾根)に取り付く。

右尾根の下部はエゾシカの生活道で、歩きづらい。場所によって、一面に笹の葉が食されていた。

エゾシカの寝床もあちこちに。

右尾根は途中にコブがいくつもあり、傾斜の緩急コントラストが強い。傾斜が緩い場所は気分良く歩ける。

前週(3月5日、6日)の低気圧通過によって、樹木の東側だけに雪が付着していた。

C320付近から、本峰頂上がすっきり見通せた。地形図で、頂上を取り巻く標高620mの等高線が繭形をしている。この写真でも、右の本峰と左の西峰で双耳になっていることが良く判る。

南東方向に、谷を挟んで三枚岳(585.6m、三等三角点、点名も三枚岳)。登っている地点の標高の目安になる。

標高点392mを通過する。頂上はまだ遠い。

その先のコルを乗り越す旧い林道を使って左に少し回り込み、再び尾根に上がっていく。

標高点482m付近の気持ち良い雪原で休憩。

最後の標高点582mに向かう。

東南東方向に亀田半島南東端の恵山(617.6m、三等三角点、点名も恵山)と左手前に海向山(569.4m、二等三角点、点名も海向山)が望めた。

東北東方向に通称・古部丸山(691.0m、一等三角点、点名:古部岳)。ここの三角点は、北海道で最初に設置された(明治29年7月4日が選点日)。

標高点582mを越えて、本峰との間のコルに下がる。頂上の南側は樹木がなく、かなり急な傾斜の雪面になっている。

コルから山頂に向かって、雪崩や滑落の危険を避け、右側(東側~北側)の樹林内を注意深く斜上していく。

最後は西峰との鞍部に出て、反対側から頂上に立った(12時21分)。

頂上の樹木に、当会会員Ymさん作成の山名標識を取り付ける。

恒例の全体集合写真。

集合写真でも掲げていた頂上の山名看板。この裏側に「酒場放浪記」と記してあった。「酒場詩人」の吉田類氏と何か関係があるのだろうか。

天気予報のとおり雲が広がってきたが、頂上からは遮ぎるものがない360度の展望が得られた。
先ず、北東方向には函館市木直町地区に聳える三つの三角峰。右が父親(頭に白髪もある)、中が母親(三等三角点、点名:丸山)、左は子供と、家族のよう。右には古部丸山。

東南東方向に恵山と海向山。

南南東に、隣の三枚岳(585.6m)。遠くに津軽海峡を挟んで、青森県下北半島の山々が霞んでいる。

反対の北西方向には、函館市の最高峰である袴腰岳、三森山、泣面山など。

西南西方向に、函館山(334m)も。

頂上は陽が陰って風が冷たいので、ランチは少し下りて摂ることにした。12時35分、西峰から標高点481mがある西寄りの尾根(左尾根)に向かって下がる。

左尾根の標高点481mの少し上部でランチタイム。南方向に、低いながら美しい三角錐形の丸山龍神宮の山(400m)が望めた。林業の方などには「山の神」として、戸井の漁師さんには「大漁の神」として大切に信仰されており、頂上の少し下に立派な御社がある。

左尾根の末端(C180付近)は急な崖で終わっている。左股の谷へ慎重に下りた。

糸川に向かう支流に、小さな滑滝が懸かっていた。水量は割合に多く、何となく嬉しい。

糸川を渡って林道に出て、車に戻る。廃バス(登り始めた地点)を過ぎた「栄橋」から、糸川の下流を撮る。川面の様子に春の気配が…。
15時3分、駐車場所に到着し、無事に下山を終了した。

駐車場所で挨拶を済ませ、車3台が揃って林道を下がった。
日曜日だったので営林作業用の車両は通らないとは思われたが、停めた車が通行の支障にならないように配慮した。
蛾眉野毛無山は、頂部から南西方向の糸川が流れる谷に、二本の顕著な尾根を下げている。今回は下流側の尾根(「右尾根」とした)から本峰に登り、西峰から上流側(西側)の尾根(「左尾根」とした)を下って周回した。右尾根は途中にコブがいくつもあり、傾斜の緩急に変化がある。尾根の途中から、頂部や東側~南側の展望が得られる。これを下りに使うと登り返しや派生尾根があって、疲労や道迷いを引き起こしやすい。左尾根はコブが一か所あるほかは、やや急な下り一辺倒で、展望が得られる場所も少ない。これを登りに使うのはシンドイようだ。今回のような反時計回りのコース取り(右尾根を登って左尾根を下る)が快適と思われる。
なお、毛無山は木無山や気無山も含めて、語源はアイヌ語の「ケナシ」(山林、林野、木原の意)に因むらしい。和語から受ける「木のない山」とは正反対だとのこと。
道道41号線(函館恵山線)の蛾眉野町から糸川林道に入り、約2.8km進んだ三叉路(C103付近)の道路脇除雪地に車3台を何とか停めた。
8時35分、除雪されていない林道(「常五郎林道」の標識あり)に入り、糸川に架かる「清流橋」を渡る。

林道を約1.2km進んだ3つ目の「栄橋」を渡ると、左カーブ(C125付近)の右奥に廃棄された路線バスの車体がある。作業小屋として使われていたのだろうか。
この後方を回って尾根(標高点392m・482m・582mがある右尾根)に取り付く。

右尾根の下部はエゾシカの生活道で、歩きづらい。場所によって、一面に笹の葉が食されていた。

エゾシカの寝床もあちこちに。

右尾根は途中にコブがいくつもあり、傾斜の緩急コントラストが強い。傾斜が緩い場所は気分良く歩ける。

前週(3月5日、6日)の低気圧通過によって、樹木の東側だけに雪が付着していた。

C320付近から、本峰頂上がすっきり見通せた。地形図で、頂上を取り巻く標高620mの等高線が繭形をしている。この写真でも、右の本峰と左の西峰で双耳になっていることが良く判る。

南東方向に、谷を挟んで三枚岳(585.6m、三等三角点、点名も三枚岳)。登っている地点の標高の目安になる。

標高点392mを通過する。頂上はまだ遠い。

その先のコルを乗り越す旧い林道を使って左に少し回り込み、再び尾根に上がっていく。

標高点482m付近の気持ち良い雪原で休憩。

最後の標高点582mに向かう。

東南東方向に亀田半島南東端の恵山(617.6m、三等三角点、点名も恵山)と左手前に海向山(569.4m、二等三角点、点名も海向山)が望めた。

東北東方向に通称・古部丸山(691.0m、一等三角点、点名:古部岳)。ここの三角点は、北海道で最初に設置された(明治29年7月4日が選点日)。

標高点582mを越えて、本峰との間のコルに下がる。頂上の南側は樹木がなく、かなり急な傾斜の雪面になっている。

コルから山頂に向かって、雪崩や滑落の危険を避け、右側(東側~北側)の樹林内を注意深く斜上していく。

最後は西峰との鞍部に出て、反対側から頂上に立った(12時21分)。

頂上の樹木に、当会会員Ymさん作成の山名標識を取り付ける。

恒例の全体集合写真。

集合写真でも掲げていた頂上の山名看板。この裏側に「酒場放浪記」と記してあった。「酒場詩人」の吉田類氏と何か関係があるのだろうか。

天気予報のとおり雲が広がってきたが、頂上からは遮ぎるものがない360度の展望が得られた。
先ず、北東方向には函館市木直町地区に聳える三つの三角峰。右が父親(頭に白髪もある)、中が母親(三等三角点、点名:丸山)、左は子供と、家族のよう。右には古部丸山。

東南東方向に恵山と海向山。

南南東に、隣の三枚岳(585.6m)。遠くに津軽海峡を挟んで、青森県下北半島の山々が霞んでいる。

反対の北西方向には、函館市の最高峰である袴腰岳、三森山、泣面山など。

西南西方向に、函館山(334m)も。

頂上は陽が陰って風が冷たいので、ランチは少し下りて摂ることにした。12時35分、西峰から標高点481mがある西寄りの尾根(左尾根)に向かって下がる。

左尾根の標高点481mの少し上部でランチタイム。南方向に、低いながら美しい三角錐形の丸山龍神宮の山(400m)が望めた。林業の方などには「山の神」として、戸井の漁師さんには「大漁の神」として大切に信仰されており、頂上の少し下に立派な御社がある。

左尾根の末端(C180付近)は急な崖で終わっている。左股の谷へ慎重に下りた。

糸川に向かう支流に、小さな滑滝が懸かっていた。水量は割合に多く、何となく嬉しい。

糸川を渡って林道に出て、車に戻る。廃バス(登り始めた地点)を過ぎた「栄橋」から、糸川の下流を撮る。川面の様子に春の気配が…。
15時3分、駐車場所に到着し、無事に下山を終了した。

駐車場所で挨拶を済ませ、車3台が揃って林道を下がった。
日曜日だったので営林作業用の車両は通らないとは思われたが、停めた車が通行の支障にならないように配慮した。
蛾眉野毛無山は、頂部から南西方向の糸川が流れる谷に、二本の顕著な尾根を下げている。今回は下流側の尾根(「右尾根」とした)から本峰に登り、西峰から上流側(西側)の尾根(「左尾根」とした)を下って周回した。右尾根は途中にコブがいくつもあり、傾斜の緩急に変化がある。尾根の途中から、頂部や東側~南側の展望が得られる。これを下りに使うと登り返しや派生尾根があって、疲労や道迷いを引き起こしやすい。左尾根はコブが一か所あるほかは、やや急な下り一辺倒で、展望が得られる場所も少ない。これを登りに使うのはシンドイようだ。今回のような反時計回りのコース取り(右尾根を登って左尾根を下る)が快適と思われる。
なお、毛無山は木無山や気無山も含めて、語源はアイヌ語の「ケナシ」(山林、林野、木原の意)に因むらしい。和語から受ける「木のない山」とは正反対だとのこと。
2025年03月04日
3月2日(日) 七飯岳
今日は七飯岳から烏帽子山まで足を延ばす山行を企画したが,同日に七飯岳ピストン組も企画した。こちらはゆっくり組で11名の参加。登りはずっと曇りで時折小雨にも降られたが,天気予報通り,頂上着の頃には天気も好転し,快適な山となった。
8時40分出発。

9時過ぎに林道から最初の尾根に取り付く。積雪も少なく,雪のある所を選んで歩く。


9時30分頃,採石場脇に出た。道の脇が切れ落ちていて怖い。

函館山がよく見えるところまで来たが,まだ薄ぼんやりしている。

採石場を後にすると七飯岳頂上が見えて来た。まだ天気は悪い。

10時前に二つ目の尾根の取付き着。函館湾を望む。

10時45分,牧場端まで到着。雪庇はそれほど成長していない。

牧場に上がると,函館山がよく見えた。天気も良くなって来た。

11時過ぎ,もうすぐ頂上。

11時38分頂上着。天気も良くなり,360度の展望が得られた。その写真のうちの数枚。駒ケ岳・函館山・仁山と木地挽高原。



昼食前に全体写真を撮った。

30分ほど昼食を摂り,12時15分に下山を開始した。


牧場端まで来て頂上を振り返った。

最後の尾根の下りで小休止。そうこうしているうちに烏帽子山組が追い付いて合流した。

14時前に下山終了。七飯岳組と烏帽子山組がそれぞれ挨拶を済ませたうえで解散した。登りは日差しがなく寒いのと強風で大変だったが,一日で冬と春の山を味わうことができた贅沢な山行だった。
8時40分出発。

9時過ぎに林道から最初の尾根に取り付く。積雪も少なく,雪のある所を選んで歩く。


9時30分頃,採石場脇に出た。道の脇が切れ落ちていて怖い。

函館山がよく見えるところまで来たが,まだ薄ぼんやりしている。

採石場を後にすると七飯岳頂上が見えて来た。まだ天気は悪い。

10時前に二つ目の尾根の取付き着。函館湾を望む。

10時45分,牧場端まで到着。雪庇はそれほど成長していない。

牧場に上がると,函館山がよく見えた。天気も良くなって来た。

11時過ぎ,もうすぐ頂上。

11時38分頂上着。天気も良くなり,360度の展望が得られた。その写真のうちの数枚。駒ケ岳・函館山・仁山と木地挽高原。



昼食前に全体写真を撮った。

30分ほど昼食を摂り,12時15分に下山を開始した。


牧場端まで来て頂上を振り返った。

最後の尾根の下りで小休止。そうこうしているうちに烏帽子山組が追い付いて合流した。

14時前に下山終了。七飯岳組と烏帽子山組がそれぞれ挨拶を済ませたうえで解散した。登りは日差しがなく寒いのと強風で大変だったが,一日で冬と春の山を味わうことができた贅沢な山行だった。
2025年03月04日
3月2日(日) 七飯岳~烏帽子山
2023年3月に軍川沿いの谷からアプローチし、急な尾根通しに登った烏帽子山(703m)。今回は七飯岳(779.2m)からライオン岩を眺めながら、「ばんだい号遭難慰霊の山」に繋がる主稜線から派生する狭い小尾根を利用して反対側から登頂した。参加は6名。
7時40分、城岱スカイラインの南側ゲート前から林道を辿り、尾根に上がる。何だか年々細くなる採石場上端の細尾根を慎重に歩く。

採石場の上部から七飯岳を仰ぐ。連日の暖かさで、斜面の雪がどんどん解けてきている。

雑木林を抜けて放牧場に上がる。風が強く、足元の雪は深くはないがモナカ状態。

ライオン岩の横を抜け、「ばんだい号遭難慰霊の山」に繋がる主稜線上の標高点711から左に90度(北西)向きを変えて、木々の間に見える烏帽子山へ向かう。

頂上直下の急斜面手前でひと息入れる。ここでザックをデポ。腕力頼りに何でもつかんで上へ上へ…。
11時ちょうど、烏帽子山の狭い頂上に立った。2023年3月に設置した山名標識が出迎えてくれた。

頂上で全体集合写真。
下山も慎重に!

風を避けるため少し降りたところでランチタイム。このあたりから晴れてきた。
天気も良くなり、正面にライオン岩を見ながら進む。振り返ると、横津岳頂上の航空路監視レーダードームなどもクッキリ。

この辺りは、ぐるりとよく見えて、駒ヶ岳はもちろんのこと、遠くに乙部岳も姿を見せてくれた。

ライオン岩が呼んでいる(?)ような気がして、登ってみました。ここも絶景。

12時44分、七飯岳頂上に到着。

下りは登りとは大違い。風のない、気持ちの良い放牧場歩きとなった。

途中で当会の七飯岳往復チームと合流。13時56分、城岱スカイラインの駐車場所に到着して下山を完了した。
今回のコースは昨年(2024年)3月3日にも計画したが、この時は参加希望者が一人だけだったので中止した経緯がある。今回も参加者は少なかったが、足の揃ったメンバーで、まずまずの天気に恵まれたこともあって、無事に実施することができた。復路での展望が素晴らしかった。
2023年3月12日に軍川沿いから尾根を辿って烏帽子山を訪れた時の様子は、こちらをクリック(タップ)してご覧ください
7時40分、城岱スカイラインの南側ゲート前から林道を辿り、尾根に上がる。何だか年々細くなる採石場上端の細尾根を慎重に歩く。

採石場の上部から七飯岳を仰ぐ。連日の暖かさで、斜面の雪がどんどん解けてきている。

雑木林を抜けて放牧場に上がる。風が強く、足元の雪は深くはないがモナカ状態。

ライオン岩の横を抜け、「ばんだい号遭難慰霊の山」に繋がる主稜線上の標高点711から左に90度(北西)向きを変えて、木々の間に見える烏帽子山へ向かう。

頂上直下の急斜面手前でひと息入れる。ここでザックをデポ。腕力頼りに何でもつかんで上へ上へ…。
11時ちょうど、烏帽子山の狭い頂上に立った。2023年3月に設置した山名標識が出迎えてくれた。

頂上で全体集合写真。
下山も慎重に!

風を避けるため少し降りたところでランチタイム。このあたりから晴れてきた。
天気も良くなり、正面にライオン岩を見ながら進む。振り返ると、横津岳頂上の航空路監視レーダードームなどもクッキリ。

この辺りは、ぐるりとよく見えて、駒ヶ岳はもちろんのこと、遠くに乙部岳も姿を見せてくれた。

ライオン岩が呼んでいる(?)ような気がして、登ってみました。ここも絶景。

12時44分、七飯岳頂上に到着。

下りは登りとは大違い。風のない、気持ちの良い放牧場歩きとなった。

途中で当会の七飯岳往復チームと合流。13時56分、城岱スカイラインの駐車場所に到着して下山を完了した。
今回のコースは昨年(2024年)3月3日にも計画したが、この時は参加希望者が一人だけだったので中止した経緯がある。今回も参加者は少なかったが、足の揃ったメンバーで、まずまずの天気に恵まれたこともあって、無事に実施することができた。復路での展望が素晴らしかった。
2023年3月12日に軍川沿いから尾根を辿って烏帽子山を訪れた時の様子は、こちらをクリック(タップ)してご覧ください
2025年02月25日
2月23日(日) 北斗700峰
通称・北斗700峰は北斗市の中山・戸切地両地区の境界にあり、北を大野川支流の上河汲沢川、南を戸切地川に挟まれた山塊の最高峰である。標高696.3mの無名峰(二等三角点、点名:河汲沢)から北北西へわずか160m離れたところに、円い頂きを持ち上げている。会山行では2021年3月7日以来、4年振りに訪れた。参加は20名。
北斗市中山地区の国道227号線から林道を580mほど入った北海道電力ネットワーク(株)北斗変換所近くの除雪終了点(C135付近)に車を置かせてもらった。登山準備を整え、リーダーから注意事項などが伝えられる。
奥に向かう林道には、最近の入山者によるラッセル跡が残っていた(ラッキー)。8時5分に出発。

上河汲沢川(大野川支流)に沿う林道を辿る。ラッセル跡は、北斗毛無山(750.4m)の中腹に上がる林道分岐の手前(出発地点から距離580mほど)で終わっていた(残念だが感謝)。

ラッセル跡が途切れてから70mほど進んで左後方に斜上する道に入り、上河汲沢川右岸台地の水道(貯水)施設に上がる(C210付近)。施設は地下に埋設されているので、広い雪原はエゾユキウサギなどの運動場。
上空は気持ちの良い青空が広がっているが、昼前後には雪が降り出すかも…。

ここから標高点261付近を経てC300付近の尾根末端に取り付くまで、小さな尾根や沢がやや複雑に入り組んでいる。地形を確かめながら、進む。

積雪は70cmくらいだろうか。雪面に付いた動物の足跡(アニマルトラック)を見るのは楽しい。この写真では、エゾユキウサギ(右下から左上へ)とキタキツネ(左右)の足跡が交差している。

標高点261を少し過ぎた小さな沢で、このあとのコース取りを確認する。結局、沢を越さないで、写真手前右の小尾根に上がった。

トドマツ林の脇で休憩。太いダケカンバの幹と枝に、サルノコシカケのような形の雪塊が乗っかっていた。

青空を背景にして、雪塊を乗せたダケカンバの林が広がる風景は、何となく「春近し」の雰囲気。

標高点346から同491に繋がる顕著な尾根を上がっていく。

ネズミ類の足跡を見つけた。真ん中に尻尾を引きずった細い線を残すのが特徴。写真上の樹木の根元から出てきて、写真下にある灌木根元の穴に潜り込んだらしい。

尾根の樹木の間から進行方向の右手(北北西方向)に、北斗市の最高峰である二股岳(825.6m)。頂上にマイクロ波反射板を載せている。

尾根の上部に到達すると、さらに展望が開けてきた。進行方向の右手(北北東)に、木地挽山(683m)のアンテナ群と北海道駒ヶ岳・剣ヶ峯(1131m)。

左手(南東方向)には函館山(334m)と函館湾、北海道新幹線の高架線路が見える。海岸の右端は北斗市谷好(たによし)地区にあるセメント工場、手前の白い窪地は結氷した上磯ダム湖。

小広くなった尾根を快適に辿っていく。北西の空から、雪雲が近づいてきた。

季節風が吹き抜ける尾根の雪面に、小規模ながら風雪紋(シュカブラ:ノルウェー語で「波」を意味する「skovla」が語源)が現れていた。

間もなく、前衛の無名峰(696.3m、点名:河汲沢)に到着する。

前衛鋒から南方向を眺める。手前は階段状に石灰石を採掘している峩朗鉱山。ここから北斗市谷好地区のセメント工場まで、砕かれた石灰石はベルトコンベヤーで運ばれる。
右遠方は南に17.6km離れた当別丸山(482.3m)で、トラピスト大修道院の裏山にあたる。

南西方向は、雪雲のため遠くが霞んでいた。15km離れた桂岳(733.6m)と、尾根繋がりの681峰(通称:釜谷岳)が望めた。

当会会員のYmさん作成による山名標識。下の看板には「北隣に700ピークあり」と。

前衛峰から北斗700峰までは、北北西へ距離わずかに160m。初めて登頂するメンバー数名を先頭に、ヒョイと下ってヨヨィと登っていく。

頂部の手前(南東側)に、雪庇が発達していた。気温が高い日には、崩落に十分注意しなければならない。

10時55分、陽射しが降り注ぐ頂上に到着。画面中央に山名標識、右側に二股岳(北に約8km先)を入れて、恒例の集合写真に納まるメンバー。

銘々が山頂から南東斜面に散らばり、函館平野と横津連山を眺めながらランチタイム。風が弱く、陽が射して割合に暖かいので、ゆったりできた。

11時40分、人数を確認して頂上をあとにする。尾根上部から正面に、横津連山が一望できた。麓のやや右に七飯町の中心部、手前にはカーブを描く北海道新幹線の高架線路。

下りで見かけた風物を3枚。まず、雪塊のオブジェから(遠景は木地挽高原)。

たくさん付いたアニマルトラックは、エゾリスだろうか。

[左]葉脈だけが残った枯れ葉、[右]装飾花が一枚だけのつる性落葉木イワガラミ(岩絡み)。

麓の林道に出るまでに雪が降り出した。13時25分、出発点に停めた車に戻って、無事に下山を終えた。

装備を解いて挨拶を済ませ、国道227号線経由で北斗市役所総合分庁舎(旧・大野町役場)駐車所に戻って解散した。
冬型の気圧配置となり、上空に流れ込む強い寒気の影響で北海道・本州の日本海側を中心に大雪が降る予想であったが、北斗700峰周辺は幸い、昼頃まで青空が覗く天候に恵まれた。
西方向の展望は雪雲がかかって良くなかったが、北~東~南の方向は、美しい景観を楽しむことができた。アニマルトラックの動物特定も面白かった。
北斗市中山地区の国道227号線から林道を580mほど入った北海道電力ネットワーク(株)北斗変換所近くの除雪終了点(C135付近)に車を置かせてもらった。登山準備を整え、リーダーから注意事項などが伝えられる。
奥に向かう林道には、最近の入山者によるラッセル跡が残っていた(ラッキー)。8時5分に出発。

上河汲沢川(大野川支流)に沿う林道を辿る。ラッセル跡は、北斗毛無山(750.4m)の中腹に上がる林道分岐の手前(出発地点から距離580mほど)で終わっていた(残念だが感謝)。

ラッセル跡が途切れてから70mほど進んで左後方に斜上する道に入り、上河汲沢川右岸台地の水道(貯水)施設に上がる(C210付近)。施設は地下に埋設されているので、広い雪原はエゾユキウサギなどの運動場。
上空は気持ちの良い青空が広がっているが、昼前後には雪が降り出すかも…。

ここから標高点261付近を経てC300付近の尾根末端に取り付くまで、小さな尾根や沢がやや複雑に入り組んでいる。地形を確かめながら、進む。

積雪は70cmくらいだろうか。雪面に付いた動物の足跡(アニマルトラック)を見るのは楽しい。この写真では、エゾユキウサギ(右下から左上へ)とキタキツネ(左右)の足跡が交差している。

標高点261を少し過ぎた小さな沢で、このあとのコース取りを確認する。結局、沢を越さないで、写真手前右の小尾根に上がった。

トドマツ林の脇で休憩。太いダケカンバの幹と枝に、サルノコシカケのような形の雪塊が乗っかっていた。

青空を背景にして、雪塊を乗せたダケカンバの林が広がる風景は、何となく「春近し」の雰囲気。

標高点346から同491に繋がる顕著な尾根を上がっていく。

ネズミ類の足跡を見つけた。真ん中に尻尾を引きずった細い線を残すのが特徴。写真上の樹木の根元から出てきて、写真下にある灌木根元の穴に潜り込んだらしい。

尾根の樹木の間から進行方向の右手(北北西方向)に、北斗市の最高峰である二股岳(825.6m)。頂上にマイクロ波反射板を載せている。

尾根の上部に到達すると、さらに展望が開けてきた。進行方向の右手(北北東)に、木地挽山(683m)のアンテナ群と北海道駒ヶ岳・剣ヶ峯(1131m)。

左手(南東方向)には函館山(334m)と函館湾、北海道新幹線の高架線路が見える。海岸の右端は北斗市谷好(たによし)地区にあるセメント工場、手前の白い窪地は結氷した上磯ダム湖。

小広くなった尾根を快適に辿っていく。北西の空から、雪雲が近づいてきた。

季節風が吹き抜ける尾根の雪面に、小規模ながら風雪紋(シュカブラ:ノルウェー語で「波」を意味する「skovla」が語源)が現れていた。

間もなく、前衛の無名峰(696.3m、点名:河汲沢)に到着する。

前衛鋒から南方向を眺める。手前は階段状に石灰石を採掘している峩朗鉱山。ここから北斗市谷好地区のセメント工場まで、砕かれた石灰石はベルトコンベヤーで運ばれる。
右遠方は南に17.6km離れた当別丸山(482.3m)で、トラピスト大修道院の裏山にあたる。

南西方向は、雪雲のため遠くが霞んでいた。15km離れた桂岳(733.6m)と、尾根繋がりの681峰(通称:釜谷岳)が望めた。

当会会員のYmさん作成による山名標識。下の看板には「北隣に700ピークあり」と。

前衛峰から北斗700峰までは、北北西へ距離わずかに160m。初めて登頂するメンバー数名を先頭に、ヒョイと下ってヨヨィと登っていく。

頂部の手前(南東側)に、雪庇が発達していた。気温が高い日には、崩落に十分注意しなければならない。

10時55分、陽射しが降り注ぐ頂上に到着。画面中央に山名標識、右側に二股岳(北に約8km先)を入れて、恒例の集合写真に納まるメンバー。

銘々が山頂から南東斜面に散らばり、函館平野と横津連山を眺めながらランチタイム。風が弱く、陽が射して割合に暖かいので、ゆったりできた。

11時40分、人数を確認して頂上をあとにする。尾根上部から正面に、横津連山が一望できた。麓のやや右に七飯町の中心部、手前にはカーブを描く北海道新幹線の高架線路。

下りで見かけた風物を3枚。まず、雪塊のオブジェから(遠景は木地挽高原)。

たくさん付いたアニマルトラックは、エゾリスだろうか。

[左]葉脈だけが残った枯れ葉、[右]装飾花が一枚だけのつる性落葉木イワガラミ(岩絡み)。

麓の林道に出るまでに雪が降り出した。13時25分、出発点に停めた車に戻って、無事に下山を終えた。

装備を解いて挨拶を済ませ、国道227号線経由で北斗市役所総合分庁舎(旧・大野町役場)駐車所に戻って解散した。
冬型の気圧配置となり、上空に流れ込む強い寒気の影響で北海道・本州の日本海側を中心に大雪が降る予想であったが、北斗700峰周辺は幸い、昼頃まで青空が覗く天候に恵まれた。
西方向の展望は雪雲がかかって良くなかったが、北~東~南の方向は、美しい景観を楽しむことができた。アニマルトラックの動物特定も面白かった。
2025年02月17日
2月16日(日) 石山~313峰(縦走)
石山(358m)は函館市白石町にあって、5月中~下旬の八重桜トンネルで有名な石崎地主海神社の裏山にあたる。神社近くの作業道から頂上に向かい、そこから北西に連なる主稜線を313峰まで縦走した。参加は24名。
車を下山口である鶴野町の市道・林道十字路付近(標高点88)に回し、ドライバーが車2台で白石町の作業道入り口(石崎地主海神社から400mほど南西のC80付近丁字路)に戻ってきた。
ここでリーダーからコース概要と天気見通し(このあと雨が降る)を説明し、10時3分に出発。積雪がほとんどないので、スノーシューやわかんは背負っていく。

作業道を少し進むと、右前方に石山前衛の323峰が望まれた。

ノリウツギ(糊空木)装飾花のドライフラワー。

白石川を渡ったC108でスノーシューを装着して、作業道の登りにかかる。

標高点194付近の作業道屈曲地点を過ぎ、C220付近で尾根に上がる。雨がポツポツと降り出した。

今年初めてレインウェアーを身に着けて、ミズナラとブナの尾根を登っていく。

辿ったコースの至る所に、エゾシカの足跡が縦横に付いていた。

前衛323峰を越えると、石山の頂部が見えた。

石山の頂上に近づくと、低灌木が生える雪原に代わる。雨はほぼ上がり、本降りにならずに済んだ。

後方(西方向)を振り返る。函館山(334m)と、右に函館空港の滑走路が眺められた。

11時50分、石山の頂上に到着。恒例の全体集合写真を撮る。初めて登ったメンバーが若干名。

陽は射さないが、南東方向に汐首山が望めた。自然部企画として、3月に春の花々を鑑賞に訪れるスボリコ山と釜谷富士も指呼できた。

やや強い西風を避けて、細長い石山頂部の木陰でランチタイムとする。2020年1月12日に取り付けた頂上の山名標識は、痛みが目立っていた。

12時25分、頂上を後にして、313峰への縦走路に向かって北西斜面を下る。山名のとおり、頂上付近は大きな石(岩)が重なっているので、雪に隠れた穴に落ちないよう慎重に下る。

青空が現れて、陽が射してきた。雪面に落ちる樹々の影が、春らしい雰囲気を漂わせている。

13時5分、標高点296のジャンクションピークに到着し、地形図を広げて簡単な読図講習を行った。5分ほどで講習を終え、313峰に繋がる顕著な主稜線に入る。

主稜線の脇で見つけたキツツキ類の食痕。穴の大きさと形から、クマゲラやアカゲラ、ヤマゲラの類であろう。

枯れたミズナラの根元に、ひと山ほどのキノコを見つけた。名前は分からない。

297峰への登り。ここは積雪が少なかった。

297峰から313峰に向かう主稜線の樹木の間から、北東に10km少々離れた蛾眉野毛無山(630.6m)を望む。頂部の雪原が特徴的。

313峰を登っている途中から二度目の雨降りになり、一時はあられも混じった。
14時20分、313峰の頂上に到着し、二度目の全体集合写真に納まる。雨降りのため写真の諧調がかなり暗くなったので、明るさを調整した。

函館空港への着陸態勢に入った航空機が通過していった。今度の雨も25分間ほどで上がり、本降りにはならなかった。

頂上に5分ほど滞在して、下山にかかる。また陽が射してきた。

雪の上に落ちていた「チョコボール」と「柏餅」。

鶴野町と鉄山町を繋ぐ林道の分水嶺峠(313峰と北西方向の清水山(321.1m)を結ぶ尾根の鞍部)に降り立った。点呼をとって、全員の無事下山を確認。

車を回しておいた鶴野町の市道・林道十字路付近に向かって、林道を緩く下っていく。途中で積雪が少なくなり、スノーシューやわかんを外した。
林道の山側斜面には火成岩や堆積岩の露頭があり、この付近の地質の成り立ちを想像させてくれる。


おしまいに、313峰の下りで見かけたもの。[左上]木の根元にイチヤクソウ(一薬草)の葉、[右上]甘酸っぱいガマズミ(莢蒾)の実、[左下]春の到来を告げるフキノトウ(蕗の薹)、[右下]ウスタビガ(薄手火蛾)の繭は鮮やかな黄緑色が良く目立つ(冬は抜け殻)。

15時10分、市道・林道の十字路(標高点88)に到着して下山を終えた。白石町の登山開始地点に停めた車2台を回収して、全員がそろったところで、リーダーから挨拶と、2月に入会されて今回初めて会山行に参加されたメンバーを紹介した。
現地で解散し、各車それぞれで帰途に就いた。車中ではあったが、15時40分頃からやや強い雨が降り始めた。行動中でなくて幸いであった。
前回の石山周回(2023年2月12日)の様子はこちらを、313峰の往復(2024年2月14日)はこちらをクリック(タップ)してご覧ください。
車を下山口である鶴野町の市道・林道十字路付近(標高点88)に回し、ドライバーが車2台で白石町の作業道入り口(石崎地主海神社から400mほど南西のC80付近丁字路)に戻ってきた。
ここでリーダーからコース概要と天気見通し(このあと雨が降る)を説明し、10時3分に出発。積雪がほとんどないので、スノーシューやわかんは背負っていく。

作業道を少し進むと、右前方に石山前衛の323峰が望まれた。

ノリウツギ(糊空木)装飾花のドライフラワー。

白石川を渡ったC108でスノーシューを装着して、作業道の登りにかかる。

標高点194付近の作業道屈曲地点を過ぎ、C220付近で尾根に上がる。雨がポツポツと降り出した。

今年初めてレインウェアーを身に着けて、ミズナラとブナの尾根を登っていく。

辿ったコースの至る所に、エゾシカの足跡が縦横に付いていた。

前衛323峰を越えると、石山の頂部が見えた。

石山の頂上に近づくと、低灌木が生える雪原に代わる。雨はほぼ上がり、本降りにならずに済んだ。

後方(西方向)を振り返る。函館山(334m)と、右に函館空港の滑走路が眺められた。

11時50分、石山の頂上に到着。恒例の全体集合写真を撮る。初めて登ったメンバーが若干名。

陽は射さないが、南東方向に汐首山が望めた。自然部企画として、3月に春の花々を鑑賞に訪れるスボリコ山と釜谷富士も指呼できた。

やや強い西風を避けて、細長い石山頂部の木陰でランチタイムとする。2020年1月12日に取り付けた頂上の山名標識は、痛みが目立っていた。

12時25分、頂上を後にして、313峰への縦走路に向かって北西斜面を下る。山名のとおり、頂上付近は大きな石(岩)が重なっているので、雪に隠れた穴に落ちないよう慎重に下る。

青空が現れて、陽が射してきた。雪面に落ちる樹々の影が、春らしい雰囲気を漂わせている。

13時5分、標高点296のジャンクションピークに到着し、地形図を広げて簡単な読図講習を行った。5分ほどで講習を終え、313峰に繋がる顕著な主稜線に入る。

主稜線の脇で見つけたキツツキ類の食痕。穴の大きさと形から、クマゲラやアカゲラ、ヤマゲラの類であろう。

枯れたミズナラの根元に、ひと山ほどのキノコを見つけた。名前は分からない。

297峰への登り。ここは積雪が少なかった。

297峰から313峰に向かう主稜線の樹木の間から、北東に10km少々離れた蛾眉野毛無山(630.6m)を望む。頂部の雪原が特徴的。

313峰を登っている途中から二度目の雨降りになり、一時はあられも混じった。
14時20分、313峰の頂上に到着し、二度目の全体集合写真に納まる。雨降りのため写真の諧調がかなり暗くなったので、明るさを調整した。

函館空港への着陸態勢に入った航空機が通過していった。今度の雨も25分間ほどで上がり、本降りにはならなかった。

頂上に5分ほど滞在して、下山にかかる。また陽が射してきた。

雪の上に落ちていた「チョコボール」と「柏餅」。

鶴野町と鉄山町を繋ぐ林道の分水嶺峠(313峰と北西方向の清水山(321.1m)を結ぶ尾根の鞍部)に降り立った。点呼をとって、全員の無事下山を確認。

車を回しておいた鶴野町の市道・林道十字路付近に向かって、林道を緩く下っていく。途中で積雪が少なくなり、スノーシューやわかんを外した。
林道の山側斜面には火成岩や堆積岩の露頭があり、この付近の地質の成り立ちを想像させてくれる。


おしまいに、313峰の下りで見かけたもの。[左上]木の根元にイチヤクソウ(一薬草)の葉、[右上]甘酸っぱいガマズミ(莢蒾)の実、[左下]春の到来を告げるフキノトウ(蕗の薹)、[右下]ウスタビガ(薄手火蛾)の繭は鮮やかな黄緑色が良く目立つ(冬は抜け殻)。

15時10分、市道・林道の十字路(標高点88)に到着して下山を終えた。白石町の登山開始地点に停めた車2台を回収して、全員がそろったところで、リーダーから挨拶と、2月に入会されて今回初めて会山行に参加されたメンバーを紹介した。
現地で解散し、各車それぞれで帰途に就いた。車中ではあったが、15時40分頃からやや強い雨が降り始めた。行動中でなくて幸いであった。
前回の石山周回(2023年2月12日)の様子はこちらを、313峰の往復(2024年2月14日)はこちらをクリック(タップ)してご覧ください。
2025年02月13日
2月12日(水) 大沼森林公園スノーハイク
自然部企画による大沼湖上ウォークの予定だったが、天気と湖面積雪状態が悪いため、大沼国際セミナーハウス周辺(大沼森林公園)のスノーハイクに切り替えた。参加は10名。
今にも降り出しそうな空の下、大沼国際セミナーハウスの横でコースを説明して9時15分に出発。

雪の帽子をかぶったハンノキの花序。

近くを流れる宿野辺川が見える丘に立ち寄る。

アカゲラかヤマゲラの食痕。

キタキツネの足跡。

朝鮮ゴヨウマツは葉が長く、キタゴヨウマツは短いと、違いを学習した。五本の葉は72度の間隔で付いているとのこと。

ヤマウルシの実。

10時10分、公園の北端にある「大きな石」に到着。撮影者が入れ替わった集合写真2枚をどうぞ。この大岩は、かつて北海道駒ヶ岳が大噴火した際の岩屑(がんせつ)なだれが残したものと思われる。


岩に上がってみようか。

反時計回りでコースを進む。雪が降ったり青空が覗いたりと、天気も忙しい。


若い木が凍り付いた雪の重みでたわみ、アーチを作っていた。

右に長沼を見ながら、作業道を進んでいく。沼の対岸に、JR函館本線(大沼回り)の線路が通っている。

11時を回ったころ、大沼周回道路に出た。途中からみぞれが降り始めたため、この後に予定していた大沼公園の散策は取り止め、セミナーハウスに戻って解散した

雪が降ったり青空になったり、みぞれが降ったりと猫の目のような天気であったが、樹木に詳しい参加者の説明を受けたり、アカゲラやヤマゲラ、ヒヨドリ、ゴジュウカラを観察したりと、それなりに楽しい一日であった。
今にも降り出しそうな空の下、大沼国際セミナーハウスの横でコースを説明して9時15分に出発。

雪の帽子をかぶったハンノキの花序。

近くを流れる宿野辺川が見える丘に立ち寄る。

アカゲラかヤマゲラの食痕。

キタキツネの足跡。

朝鮮ゴヨウマツは葉が長く、キタゴヨウマツは短いと、違いを学習した。五本の葉は72度の間隔で付いているとのこと。

ヤマウルシの実。

10時10分、公園の北端にある「大きな石」に到着。撮影者が入れ替わった集合写真2枚をどうぞ。この大岩は、かつて北海道駒ヶ岳が大噴火した際の岩屑(がんせつ)なだれが残したものと思われる。


岩に上がってみようか。

反時計回りでコースを進む。雪が降ったり青空が覗いたりと、天気も忙しい。


若い木が凍り付いた雪の重みでたわみ、アーチを作っていた。

右に長沼を見ながら、作業道を進んでいく。沼の対岸に、JR函館本線(大沼回り)の線路が通っている。

11時を回ったころ、大沼周回道路に出た。途中からみぞれが降り始めたため、この後に予定していた大沼公園の散策は取り止め、セミナーハウスに戻って解散した

雪が降ったり青空になったり、みぞれが降ったりと猫の目のような天気であったが、樹木に詳しい参加者の説明を受けたり、アカゲラやヤマゲラ、ヒヨドリ、ゴジュウカラを観察したりと、それなりに楽しい一日であった。
2025年02月03日
2月2日(日) 吉野山(北東尾根コース)~321峰
大沼・小沼に近く、慣れ親しんだ吉野山(484.3m)であるが、ここ数年は通常の北尾根コースを登るものの、下りは南西主稜線~北西尾根を経由し、さらに隣の321峰も訪れる周回コースを楽しんでいる。今回は登りの新たなコースとして、北東尾根を辿ってみた。参加は18名。
吉野山の北東山麓に位置する小澤牧場大沼肉牛ファーム近く、牧草地作業道の入り口(C160付近)で登山準備を整える。車4台を吉野山北西山麓の旧スキー場ゲレンデ下にデポし、ドライバー5名は車1台で入り口に戻った。9時15分に出発。
青空を背景にした、北海道駒ヶ岳(1131m)の姿が美しい。

雪が締まった作業道を10分ほど歩き、送電鉄塔を過ぎたところで、右手の北東尾根の取り付き(送電線巡回路の入り口)に向かって牧草地を歩かせてもらった。

この頃はまだ青空が広がっており、短いながら綺麗な飛行機雲が見られた。

ピンクテープが付けられた送電線巡回路の入り口(C220付近)に着いて、衣服調整などのため小休止。

送電線巡回路を少し進んでから、北東尾根の稜線に向かって標高差約50mの樹林帯斜面を上がる。笹竹や倒木はあるが、登りやすい。

北東尾根の稜線下部(C270付近)に上がって休憩。尾根の上部、樹林の間から吉野山の頂部が見えた。

尾根上にあった枯れた樹幹に、ケラ類の食痕がたくさん残っていた。やや大きい穴はアカゲラ、小さいのはコゲラの仕業だろうか。やや遠くで、クマゲラらしいドラミング音も聞こえた。

北東尾根の中間部を快適に登る。笹薮はあるが密度は薄く、総じて歩きやすい。

C400付近から、尾根の傾斜がきつくなってきた。ジグを切って登っていく。

通常の北尾根コースが通る主稜線が近づいてきた。先頭は登山道に上がっているが、中間の数名は歓喜のポーズ。

主稜線に上がり、30mほど先に立つブナ大木の前で集合写真を撮る。このブナは、勝手に「吉野太郎」と呼んでいる。

少し先に進んで11時ちょうど、吉野山の頂上に到着。北東尾根の登りに要した時間は1時間45分と、通常の北尾根コースより10~15分ほど多く要した程度だった。

短い頂上滞在を終え、前方に緩く下がる南西主稜線を辿っていく。

10分ほど歩いて東側と南側の展望が開けた展望地(C420付近)に到着し、ランチタイムとする。曇り空になったが風は弱いので、寒さは感じない。

南方向に、函館山(334m)と函館湾が望めた。

南西方向には、城岱牧場の一角にあるアンテナ群。

30分ほどでランチタイムを終えて南西主稜線の末端に進むと、展望地では灌木が邪魔をしていた横津岳(1167m)のなだらかな頂部の全容が見えた。頂上の航空路監視関係の通信施設は、雲がかかって見えていない。

南西主稜線の末端で進路を右に70度ほど変えて、北西に下がる尾根に入る。尾根上にあるコブの向こう側は急な岩場になっているので、スリップに注意して右側(北側)を巻く。

やや急な尾根を慎重に下っていく。

南西主稜線の末端から40分弱で沢に到着。渡った先のやや広い雪原で、旧スキー場ゲレンデを通って駐車場所に戻る6名が分かれた。

321峰に向かう12名は、もう一度沢を渡って、321峰の主稜線に上がる東向き斜面に取り付く。

35分ほどの登りで321峰の南にのびる主稜線に上がって、頂上に向かう。

主稜線にはエゾシカの足跡が多く、写真の場所はあたかも「集会所」のように踏まれている。寝床らしい、雪がなくて落ち葉の地面が出ている場所もあった。

13時50分、321峰の頂上に到着。背の高い笹竹が多いが、吉野山の頂部を右端に入れて、何とか集合写真に納まった。

321峰の下りは積雪が少ないため、笹薮や倒木脇を急に踏み抜かないよう、慎重に通過した。幸い、足を痛めるようなヒヤリハットは起きなかった。

地ビール関連倉庫の脇から道路に出て車をデポした場所に戻り、14時45分、無事に下山を終えた。

山中で見かけたあれこれ。[左上]北東尾根登山口にあったオオウバユリの種の抜け殻、[右上]北東尾根の登り口(送電線巡回路の入り口)に立っていた樹木の実は何だろうか、[左下]下り尾根の雪面に落ちていたノリウツギ(糊空木)の装飾花、[右下]蝉の抜け殻。

おしまいに、西に傾いてきた陽に照らされる北海道駒ヶ岳をもう一枚。

初めて北東尾根から吉野山に登ってみた(1月30日に下見)。車を下山口にデポしておく手間はあるが、なかなか快適な登りで、ブナ大木のすぐ近くに上がることができる。南西主稜線と北西尾根を辿って下がり、321峰を乗り越えるコースを組み合わせると、低山ながら深山のような変化が楽しめる。積雪期の定番コースになりつつある。
吉野山の北東山麓に位置する小澤牧場大沼肉牛ファーム近く、牧草地作業道の入り口(C160付近)で登山準備を整える。車4台を吉野山北西山麓の旧スキー場ゲレンデ下にデポし、ドライバー5名は車1台で入り口に戻った。9時15分に出発。
青空を背景にした、北海道駒ヶ岳(1131m)の姿が美しい。

雪が締まった作業道を10分ほど歩き、送電鉄塔を過ぎたところで、右手の北東尾根の取り付き(送電線巡回路の入り口)に向かって牧草地を歩かせてもらった。

この頃はまだ青空が広がっており、短いながら綺麗な飛行機雲が見られた。

ピンクテープが付けられた送電線巡回路の入り口(C220付近)に着いて、衣服調整などのため小休止。

送電線巡回路を少し進んでから、北東尾根の稜線に向かって標高差約50mの樹林帯斜面を上がる。笹竹や倒木はあるが、登りやすい。

北東尾根の稜線下部(C270付近)に上がって休憩。尾根の上部、樹林の間から吉野山の頂部が見えた。

尾根上にあった枯れた樹幹に、ケラ類の食痕がたくさん残っていた。やや大きい穴はアカゲラ、小さいのはコゲラの仕業だろうか。やや遠くで、クマゲラらしいドラミング音も聞こえた。

北東尾根の中間部を快適に登る。笹薮はあるが密度は薄く、総じて歩きやすい。

C400付近から、尾根の傾斜がきつくなってきた。ジグを切って登っていく。

通常の北尾根コースが通る主稜線が近づいてきた。先頭は登山道に上がっているが、中間の数名は歓喜のポーズ。

主稜線に上がり、30mほど先に立つブナ大木の前で集合写真を撮る。このブナは、勝手に「吉野太郎」と呼んでいる。

少し先に進んで11時ちょうど、吉野山の頂上に到着。北東尾根の登りに要した時間は1時間45分と、通常の北尾根コースより10~15分ほど多く要した程度だった。

短い頂上滞在を終え、前方に緩く下がる南西主稜線を辿っていく。

10分ほど歩いて東側と南側の展望が開けた展望地(C420付近)に到着し、ランチタイムとする。曇り空になったが風は弱いので、寒さは感じない。

南方向に、函館山(334m)と函館湾が望めた。

南西方向には、城岱牧場の一角にあるアンテナ群。

30分ほどでランチタイムを終えて南西主稜線の末端に進むと、展望地では灌木が邪魔をしていた横津岳(1167m)のなだらかな頂部の全容が見えた。頂上の航空路監視関係の通信施設は、雲がかかって見えていない。

南西主稜線の末端で進路を右に70度ほど変えて、北西に下がる尾根に入る。尾根上にあるコブの向こう側は急な岩場になっているので、スリップに注意して右側(北側)を巻く。

やや急な尾根を慎重に下っていく。

南西主稜線の末端から40分弱で沢に到着。渡った先のやや広い雪原で、旧スキー場ゲレンデを通って駐車場所に戻る6名が分かれた。

321峰に向かう12名は、もう一度沢を渡って、321峰の主稜線に上がる東向き斜面に取り付く。

35分ほどの登りで321峰の南にのびる主稜線に上がって、頂上に向かう。

主稜線にはエゾシカの足跡が多く、写真の場所はあたかも「集会所」のように踏まれている。寝床らしい、雪がなくて落ち葉の地面が出ている場所もあった。

13時50分、321峰の頂上に到着。背の高い笹竹が多いが、吉野山の頂部を右端に入れて、何とか集合写真に納まった。

321峰の下りは積雪が少ないため、笹薮や倒木脇を急に踏み抜かないよう、慎重に通過した。幸い、足を痛めるようなヒヤリハットは起きなかった。

地ビール関連倉庫の脇から道路に出て車をデポした場所に戻り、14時45分、無事に下山を終えた。

山中で見かけたあれこれ。[左上]北東尾根登山口にあったオオウバユリの種の抜け殻、[右上]北東尾根の登り口(送電線巡回路の入り口)に立っていた樹木の実は何だろうか、[左下]下り尾根の雪面に落ちていたノリウツギ(糊空木)の装飾花、[右下]蝉の抜け殻。

おしまいに、西に傾いてきた陽に照らされる北海道駒ヶ岳をもう一枚。

初めて北東尾根から吉野山に登ってみた(1月30日に下見)。車を下山口にデポしておく手間はあるが、なかなか快適な登りで、ブナ大木のすぐ近くに上がることができる。南西主稜線と北西尾根を辿って下がり、321峰を乗り越えるコースを組み合わせると、低山ながら深山のような変化が楽しめる。積雪期の定番コースになりつつある。
2025年01月28日
1月26日(日) 鏡山
鏡山(330.3m)は、北斗市・旧上磯町市街地の南西にあり、万太郎沢川と茂辺地川に囲まれた低い山並みの最高峰である。頂部は平坦な笹原で、渡島半島南部の山々や函館湾・津軽海峡の展望が素晴らしい。快晴の空の下で、雪中ハイクを楽しんだ。参加は15名。
北斗市の廃棄物処理場から先に続く広域農道に入り、道路脇の下町沢川二股の北尾根末端(二つの橋の中間部)を9時10分に出発。今冬の会山行で初めてスノーシューやわかんを装着し、小さなアップダウンを繰り返しながら進む。

積雪の深さは、平均30cm程度と少ない。ときどき、エゾシカやキタキツネの足跡(アニマルトラック)が目に入る。

ノリウツギ(糊空木)装飾花のドライフラワー。

160mポコの下に北海道新幹線・新茂辺地トンネル(長さ約3.3km)が通っている。写真は万太郎トンネル(長さ約530m)の東京側出入り口。この少し下の尾根から、新函館北斗駅発の上り「はやぶさ18号」が通過するのを見た。

エゾシカの足跡(右)とピッタリ並行して、緩く登っていく。雪は締まっていてラッセルは楽だが、壷足だと膝下まで埋まる。

空は快晴。風が弱く気温もやや高い(この日の函館の最高気温は6.2℃と、平年値より5℃以上高かった)。気分良く、小さなアップダウンが続く尾根を辿っていく。

ミズナラの枝にいるエゾリスを発見。ややしばらく、この場所で食餌を楽しんでいた。立ち止まって眺めるメンバーもほっこり。

見上げる空は、青く澄み渡っている。

まるで春のような雰囲気…。

樹林帯を抜け、鏡山頂部の笹原に向かって最後の登り。

頂部の一角に上がって振り返ると、北方向から東方向の素晴らしい展望が得られた。先ず、北北東には北海道駒ヶ岳が…。

北東には函館平野を挟んで、横津岳(1167m)を盟主とする連山。
山の上空にある高積雲から、白い筋が垂れ下がっていた。尾流雲(びりゅううん)と呼ばれる雲(状態、現象)で、雲の底から地上に向けて線状やベール状に尾を引いたように見える。
雲から落下した雨粒や氷粒、雪片の降水粒子が地上に達すれば雨や雪として観測されるが、尾流雲を形作る降水粒子は、落下の途中で蒸発や昇華によって消散してしまう。降水をもたらす雲の下方に、降水粒子がすぐに蒸発・昇華してしまうような乾燥した空気層があるときに見られる。


続いて東北東から東にかけて、北斗市、函館市の市街地と函館湾、亀田半島の山々。


袴腰岳は函館市の最高峰。その麓の平野部に、北海道新幹線高架線路と函館江差道(自動車専用道)が美しい直線とカーブを描いている。

なだらかな雪原を頂上に向かう。空には薄いベールのような筋状の巻雲が浮かぶ。

11時35分、頂上に到着。北方向から反時計回りに南西方向が見渡せた。北には通称・北斗700峰、馴染みの通称・北斗毛無山(三等三角点、点名:毛無岳)の頂部、峩朗鉱山(太平洋セメント上磯工場に送る石灰石を採掘)の近くに位置する570.6峰(三等三角点、点名:我呂)。

北西~西北西には袴腰山(三等三角点、点名:袴腰)と不二山(三等三角点、点名:同じ)。

西南西には、手前に木古内町内に位置する411.7峰(三等三角点、点名:亀川)と、遠くに七ッ岳(二等三角点、点名:七ツ岳[大きい「ツ」])と大千軒岳(一等三角点、点名:千軒岳)・前千軒岳。
![亀川[411.7m]と七ッ岳・大千軒岳 亀川[411.7m]と七ッ岳・大千軒岳](//img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub2/20250126-T%E9%8F%A1%E5%B1%B1k%E4%BA%80%E5%B7%9D%5B411.7m%5D%E3%81%A8%E4%B8%83%E3%83%83%E5%B2%B3%E3%83%BB%E5%A4%A7%E5%8D%83%E8%BB%92%E5%B2%B3k.jpg)
南西には、トラピスト大修道院の裏山にあたる通称・当別丸山(一等三角点、点名:当別丸山)と、向こうには知内山塊の山並み。

南には、陽光に輝く津軽海峡が広がる。

鏡山の山名標識を真ん中に、恒例の全体集合写真を撮る。

風は穏やかで割に暖かいため、頂上付近の雪原でゆったりとランチタイム。横津岳の上空には、まだ尾流雲が残っていた。

12時15分、南尾根コースに向かって頂上を後にする。

頂上南東の303峰から東北東方向に折れて、尾根伝いに辿る。尾根上の229峰手前のコルから、4名は林道を辿って下山。残り11名は、229峰を越えて尾根通しに進む。
229峰から函館湾と函館山、および函館市中心部と向こうの汐首山方面に繋がる下海岸が望めた。


南尾根コースの最後は、童心に返って広域農道に滑り降りた。

下町沢川の左股に架かる橋の上から、鏡山の穏やかな頂上方面を眺める。

14時10分、車列に到着して下山を終了。挨拶と連絡伝達を終えて、現地で解散した。
春のように穏やかな好天に恵まれ、のんびりゆったり気分で雪山ハイクと展望を楽しむことができた。ただし、今シーズン初のスノーシュー・かんじきの出番であったため、若干名に留め具のトラブルが発生した。持ち合わせやメンバー提供のバンド・紐などで処置して、事無きを得た。
【おまけ】
かなり以前の写真で恐縮ですが、2013年9月26日に函館市湯川町で撮った、きれいな尾流雲の写真を紹介します。横一列に並んだ高積雲の一つひとつから、尾流雲が真っすぐに垂れ下がって、薄いカーテンのように見えています。画面の下は遠くにある高層雲で、雪の原ではありません。

北斗市の廃棄物処理場から先に続く広域農道に入り、道路脇の下町沢川二股の北尾根末端(二つの橋の中間部)を9時10分に出発。今冬の会山行で初めてスノーシューやわかんを装着し、小さなアップダウンを繰り返しながら進む。

積雪の深さは、平均30cm程度と少ない。ときどき、エゾシカやキタキツネの足跡(アニマルトラック)が目に入る。

ノリウツギ(糊空木)装飾花のドライフラワー。

160mポコの下に北海道新幹線・新茂辺地トンネル(長さ約3.3km)が通っている。写真は万太郎トンネル(長さ約530m)の東京側出入り口。この少し下の尾根から、新函館北斗駅発の上り「はやぶさ18号」が通過するのを見た。

エゾシカの足跡(右)とピッタリ並行して、緩く登っていく。雪は締まっていてラッセルは楽だが、壷足だと膝下まで埋まる。

空は快晴。風が弱く気温もやや高い(この日の函館の最高気温は6.2℃と、平年値より5℃以上高かった)。気分良く、小さなアップダウンが続く尾根を辿っていく。

ミズナラの枝にいるエゾリスを発見。ややしばらく、この場所で食餌を楽しんでいた。立ち止まって眺めるメンバーもほっこり。

見上げる空は、青く澄み渡っている。

まるで春のような雰囲気…。

樹林帯を抜け、鏡山頂部の笹原に向かって最後の登り。

頂部の一角に上がって振り返ると、北方向から東方向の素晴らしい展望が得られた。先ず、北北東には北海道駒ヶ岳が…。

北東には函館平野を挟んで、横津岳(1167m)を盟主とする連山。
山の上空にある高積雲から、白い筋が垂れ下がっていた。尾流雲(びりゅううん)と呼ばれる雲(状態、現象)で、雲の底から地上に向けて線状やベール状に尾を引いたように見える。
雲から落下した雨粒や氷粒、雪片の降水粒子が地上に達すれば雨や雪として観測されるが、尾流雲を形作る降水粒子は、落下の途中で蒸発や昇華によって消散してしまう。降水をもたらす雲の下方に、降水粒子がすぐに蒸発・昇華してしまうような乾燥した空気層があるときに見られる。


続いて東北東から東にかけて、北斗市、函館市の市街地と函館湾、亀田半島の山々。


袴腰岳は函館市の最高峰。その麓の平野部に、北海道新幹線高架線路と函館江差道(自動車専用道)が美しい直線とカーブを描いている。

なだらかな雪原を頂上に向かう。空には薄いベールのような筋状の巻雲が浮かぶ。

11時35分、頂上に到着。北方向から反時計回りに南西方向が見渡せた。北には通称・北斗700峰、馴染みの通称・北斗毛無山(三等三角点、点名:毛無岳)の頂部、峩朗鉱山(太平洋セメント上磯工場に送る石灰石を採掘)の近くに位置する570.6峰(三等三角点、点名:我呂)。

北西~西北西には袴腰山(三等三角点、点名:袴腰)と不二山(三等三角点、点名:同じ)。

西南西には、手前に木古内町内に位置する411.7峰(三等三角点、点名:亀川)と、遠くに七ッ岳(二等三角点、点名:七ツ岳[大きい「ツ」])と大千軒岳(一等三角点、点名:千軒岳)・前千軒岳。
![亀川[411.7m]と七ッ岳・大千軒岳 亀川[411.7m]と七ッ岳・大千軒岳](http://img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub2/20250126-T%E9%8F%A1%E5%B1%B1k%E4%BA%80%E5%B7%9D%5B411.7m%5D%E3%81%A8%E4%B8%83%E3%83%83%E5%B2%B3%E3%83%BB%E5%A4%A7%E5%8D%83%E8%BB%92%E5%B2%B3k.jpg)
南西には、トラピスト大修道院の裏山にあたる通称・当別丸山(一等三角点、点名:当別丸山)と、向こうには知内山塊の山並み。

南には、陽光に輝く津軽海峡が広がる。

鏡山の山名標識を真ん中に、恒例の全体集合写真を撮る。

風は穏やかで割に暖かいため、頂上付近の雪原でゆったりとランチタイム。横津岳の上空には、まだ尾流雲が残っていた。

12時15分、南尾根コースに向かって頂上を後にする。

頂上南東の303峰から東北東方向に折れて、尾根伝いに辿る。尾根上の229峰手前のコルから、4名は林道を辿って下山。残り11名は、229峰を越えて尾根通しに進む。
229峰から函館湾と函館山、および函館市中心部と向こうの汐首山方面に繋がる下海岸が望めた。


南尾根コースの最後は、童心に返って広域農道に滑り降りた。

下町沢川の左股に架かる橋の上から、鏡山の穏やかな頂上方面を眺める。

14時10分、車列に到着して下山を終了。挨拶と連絡伝達を終えて、現地で解散した。
春のように穏やかな好天に恵まれ、のんびりゆったり気分で雪山ハイクと展望を楽しむことができた。ただし、今シーズン初のスノーシュー・かんじきの出番であったため、若干名に留め具のトラブルが発生した。持ち合わせやメンバー提供のバンド・紐などで処置して、事無きを得た。
【おまけ】
かなり以前の写真で恐縮ですが、2013年9月26日に函館市湯川町で撮った、きれいな尾流雲の写真を紹介します。横一列に並んだ高積雲の一つひとつから、尾流雲が真っすぐに垂れ下がって、薄いカーテンのように見えています。画面の下は遠くにある高層雲で、雪の原ではありません。
