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山楽人2
山楽人2
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2025年01月28日

1月26日(日) 鏡山

 鏡山(330.3m)は、北斗市・旧上磯町市街地の南西にあり、万太郎沢川と茂辺地川に囲まれた低い山並みの最高峰である。頂部は平坦な笹原で、渡島半島南部の山々や函館湾・津軽海峡の展望が素晴らしい。快晴の空の下で、雪中ハイクを楽しんだ。参加は15名。

 北斗市の廃棄物処理場から先に続く広域農道に入り、道路脇の下町沢川二股の北尾根末端(二つの橋の中間部)を9時10分に出発。今冬の会山行で初めてスノーシューやわかんを装着し、小さなアップダウンを繰り返しながら進む。
小さなアップダウンが続く①

 積雪の深さは、平均30cm程度と少ない。ときどき、エゾシカやキタキツネの足跡(アニマルトラック)が目に入る。
エゾシカとキタミツネの足跡

 ノリウツギ(糊空木)装飾花のドライフラワー。
ノリウツギのドライフラワー

 160mポコの下に北海道新幹線・新茂辺地トンネル(長さ約3.3km)が通っている。写真は万太郎トンネル(長さ約530m)の東京側出入り口。この少し下の尾根から、新函館北斗駅発の上り「はやぶさ18号」が通過するのを見た。
北海道新幹線のトンネルと線路

 エゾシカの足跡(右)とピッタリ並行して、緩く登っていく。雪は締まっていてラッセルは楽だが、壷足だと膝下まで埋まる。
エゾシカの足跡と並行して進む

 空は快晴。風が弱く気温もやや高い(この日の函館の最高気温は6.2℃と、平年値より5℃以上高かった)。気分良く、小さなアップダウンが続く尾根を辿っていく。
小さなアップダウンが続く②

 ミズナラの枝にいるエゾリスを発見。ややしばらく、この場所で食餌を楽しんでいた。立ち止まって眺めるメンバーもほっこり。
エゾリス

 見上げる空は、青く澄み渡っている。
ミズナラ林と青空

 まるで春のような雰囲気…。
小さなアップダウンが続く③

 樹林帯を抜け、鏡山頂部の笹原に向かって最後の登り。
最後の登り

 頂部の一角に上がって振り返ると、北方向から東方向の素晴らしい展望が得られた。先ず、北北東には北海道駒ヶ岳が…。
北海道駒ヶ岳をズームアップ

 北東には函館平野を挟んで、横津岳(1167m)を盟主とする連山。
 山の上空にある高積雲から、白い筋が垂れ下がっていた。尾流雲(びりゅううん)と呼ばれる雲(状態、現象)で、雲の底から地上に向けて線状やベール状に尾を引いたように見える。
 雲から落下した雨粒や氷粒、雪片の降水粒子が地上に達すれば雨や雪として観測されるが、尾流雲を形作る降水粒子は、落下の途中で蒸発や昇華によって消散してしまう。降水をもたらす雲の下方に、降水粒子がすぐに蒸発・昇華してしまうような乾燥した空気層があるときに見られる。
津連山と尾流雲①
津連山と尾流雲②

 続いて東北東から東にかけて、北斗市、函館市の市街地と函館湾、亀田半島の山々。
蝦夷松山・雁皮山
亀田半島の山々

 袴腰岳は函館市の最高峰。その麓の平野部に、北海道新幹線高架線路と函館江差道(自動車専用道)が美しい直線とカーブを描いている。
袴腰岳をズームアップ

 なだらかな雪原を頂上に向かう。空には薄いベールのような筋状の巻雲が浮かぶ。
頂上に向かう

 11時35分、頂上に到着。北方向から反時計回りに南西方向が見渡せた。北には通称・北斗700峰、馴染みの通称・北斗毛無山(三等三角点、点名:毛無岳)の頂部、峩朗鉱山(太平洋セメント上磯工場に送る石灰石を採掘)の近くに位置する570.6峰(三等三角点、点名:我呂)。
北斗毛無山方面

 北西~西北西には袴腰山(三等三角点、点名:袴腰)と不二山(三等三角点、点名:同じ)。
袴腰山方面

 西南西には、手前に木古内町内に位置する411.7峰(三等三角点、点名:亀川)と、遠くに七ッ岳(二等三角点、点名:七ツ岳[大きい「ツ」])と大千軒岳(一等三角点、点名:千軒岳)・前千軒岳。
亀川[411.7m]と七ッ岳・大千軒岳

 南西には、トラピスト大修道院の裏山にあたる通称・当別丸山(一等三角点、点名:当別丸山)と、向こうには知内山塊の山並み。
当別丸山と知内山塊

 南には、陽光に輝く津軽海峡が広がる。
光る津軽海峡

 鏡山の山名標識を真ん中に、恒例の全体集合写真を撮る。
頂上で全体集合

 風は穏やかで割に暖かいため、頂上付近の雪原でゆったりとランチタイム。横津岳の上空には、まだ尾流雲が残っていた。
尾流雲

 12時15分、南尾根コースに向かって頂上を後にする。
下山開始

 頂上南東の303峰から東北東方向に折れて、尾根伝いに辿る。尾根上の229峰手前のコルから、4名は林道を辿って下山。残り11名は、229峰を越えて尾根通しに進む。
 229峰から函館湾と函館山、および函館市中心部と向こうの汐首山方面に繋がる下海岸が望めた。
南尾根から函館山
南尾根から函館市中心部と汐首山方面

 南尾根コースの最後は、童心に返って広域農道に滑り降りた。
雪斜面でスライディング

 下町沢川の左股に架かる橋の上から、鏡山の穏やかな頂上方面を眺める。
下町沢川の谷から頂上方面

 14時10分、車列に到着して下山を終了。挨拶と連絡伝達を終えて、現地で解散した。
 春のように穏やかな好天に恵まれ、のんびりゆったり気分で雪山ハイクと展望を楽しむことができた。ただし、今シーズン初のスノーシュー・かんじきの出番であったため、若干名に留め具のトラブルが発生した。持ち合わせやメンバー提供のバンド・紐などで処置して、事無きを得た。

【おまけ】
 かなり以前の写真で恐縮ですが、2013年9月26日に函館市湯川町で撮った、きれいな尾流雲の写真を紹介します。横一列に並んだ高積雲の一つひとつから、尾流雲が真っすぐに垂れ下がって、薄いカーテンのように見えています。画面の下は遠くにある高層雲で、雪の原ではありません。
尾流雲【おまけ】



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1月26日(日) 鏡山
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