2023年10月10日
10月8日(日) 風不死岳
2016年以来、悪天候やコロナ禍による会山行の中止・自粛があり、7年ぶりに支笏湖畔の風不死岳(1102.3m)を訪れた。函館から日帰りで山行可能な最遠地のひとつ。参加は9名。
北尾根コースを登った。支笏湖畔の国道276号線に沿う駐車場はすでに満杯であった。不安ながら上部駐車場を目指すと、幸いにも車3台を停めることができた。
8時45分に出発し、ゲートで閉鎖された旧い林道を辿る。

道は雨水や雪融け水の流れで浸食され、深い溝ができて歩きづらい。加えて、所々で倒木を回避する。

かつて跨いで越えていた太い倒木は、凹状に切り取られていて容易に通過できた。

旧い林道から登山道に入り、出発から50分弱で五合目を通過。

この時期は、山野草がほとんど見当たらない。観察できたのは、キノコ類とフッキソウ(富貴草、翌春に咲く蕾)くらい。

登山道にダケカンバの倒木が被さっている箇所をくぐる。サルトリイバラの藪のように、枝が絡まって抜け出すのに苦労する。

八合目を過ぎ、左の谷から上がってくる大沢コース(廃道?)との合流点あたりから傾斜がきつくなる。

泥状の急斜面に、補助ロープが4~5本設置されていた。ありがたく使わせていただくが、どのロープに取り付くのが先々安全か、各自の判断が分かれる。

高度を上げていくと、背後に支笏湖周辺の景観が広がる。中央は恵庭岳(1320m)。その麓の湖畔に丸駒温泉。

このあとも、補助ロープが設置された岩場をいくつか通過する。

振り返ると、支笏湖を隔てた北方向の中央に「山」容姿のイチャンコッペ山(878.2m)と、その右遠方に札幌市中心街が望めた。

支笏湖の東半分を俯瞰する。中央の山は紋別岳(865.6m)。

頂上まで間もなくという箇所で、最後のロープ場を越える。

笹で覆われた頂上手前、左前方に樽前山(1041m)を望みながら進む。

11時12分、頂上に到着。札幌市から訪れたというグループの方にカメラのシャッターをお願いした。山名標識の後方に恵庭岳の頂上岩峰が見えていたのだが、撮影位置からは残念ながら写らなかった。
「どちらから」の問いに「函館から」と応えると、「(当クラブ会友の)Nmさんの会か」と尋ねられたので、しばし情報を交換。

頂上でランチを摂ってから、四方の景観を楽しんだ。先ずは北西方向に鎮座する恵庭岳と周辺の山々を皮切りに、左回りで紹介。

西方には、頂部に雲を被った羊蹄山(1898m、往路の車窓からは頂部の冠雪が見えた)と尻別岳(1107.3m)。

南西方向にはホロホロ山と徳舜瞥山の三角形山容、オロフレ山などが指呼できた。

同じく南西方向の先には、先週(10月1日)に会山行で訪れた鷲別岳(室蘭岳)と、すぐ左隣りにカムイヌプリを構成する峰々、遠く内浦湾を隔てて駒ヶ岳と横津岳。

その左遠方には、恵山など亀田半島の山々も望めた。手前は白老港。

南南西方向の目の前は、樽前山登山口から辿るコース上の1093ピーク。

南南東方向の隣りに聳える活火山・樽前山(1041m)。中央火口丘からは、火山性の蒸気を噴き上げていた。

南東方向に苫小牧市街地。

東北東方向、はるかに夕張岳も望めた。手前は千歳市街地。

北方向、札幌市中心街の高層ビル群を撮る。札幌ドームの白い建物や紅白縞模様の煙突がある駒岡清掃工場、遠く江別市環境クリーンセンターや北石狩衛生センターの建物。さらに遠くは増毛山地か。

11時50分に頂上を発ち、支笏湖に落ちるように下山する。

いくつもあるロープ場は登りの時よりも慎重に、足元を確かめながら降下する。

補助ロープが4~5本設置された急斜面の上部に、風雪に耐えて幹が屈曲したダケカンバが健在であった。

今夏の猛暑の影響からか、登山道縁辺は紅葉が始まったばかりという状況であった。

13時30分、林道上部の駐車場に到着して下山を終えた。

駐車場で挨拶を済ませ、車ごとに帰宅の途に就いた。
7年ぶりの会山行で訪れた風不死岳は、紅葉には早かったが秋晴れの空のもと、半径100km・360度の大展望を堪能することができた。
2016年9月に訪れた風不死岳山行の様子は、こちらをご覧ください。
北尾根コースを登った。支笏湖畔の国道276号線に沿う駐車場はすでに満杯であった。不安ながら上部駐車場を目指すと、幸いにも車3台を停めることができた。
8時45分に出発し、ゲートで閉鎖された旧い林道を辿る。

道は雨水や雪融け水の流れで浸食され、深い溝ができて歩きづらい。加えて、所々で倒木を回避する。

かつて跨いで越えていた太い倒木は、凹状に切り取られていて容易に通過できた。

旧い林道から登山道に入り、出発から50分弱で五合目を通過。

この時期は、山野草がほとんど見当たらない。観察できたのは、キノコ類とフッキソウ(富貴草、翌春に咲く蕾)くらい。

登山道にダケカンバの倒木が被さっている箇所をくぐる。サルトリイバラの藪のように、枝が絡まって抜け出すのに苦労する。

八合目を過ぎ、左の谷から上がってくる大沢コース(廃道?)との合流点あたりから傾斜がきつくなる。

泥状の急斜面に、補助ロープが4~5本設置されていた。ありがたく使わせていただくが、どのロープに取り付くのが先々安全か、各自の判断が分かれる。

高度を上げていくと、背後に支笏湖周辺の景観が広がる。中央は恵庭岳(1320m)。その麓の湖畔に丸駒温泉。

このあとも、補助ロープが設置された岩場をいくつか通過する。

振り返ると、支笏湖を隔てた北方向の中央に「山」容姿のイチャンコッペ山(878.2m)と、その右遠方に札幌市中心街が望めた。

支笏湖の東半分を俯瞰する。中央の山は紋別岳(865.6m)。

頂上まで間もなくという箇所で、最後のロープ場を越える。

笹で覆われた頂上手前、左前方に樽前山(1041m)を望みながら進む。

11時12分、頂上に到着。札幌市から訪れたというグループの方にカメラのシャッターをお願いした。山名標識の後方に恵庭岳の頂上岩峰が見えていたのだが、撮影位置からは残念ながら写らなかった。
「どちらから」の問いに「函館から」と応えると、「(当クラブ会友の)Nmさんの会か」と尋ねられたので、しばし情報を交換。

頂上でランチを摂ってから、四方の景観を楽しんだ。先ずは北西方向に鎮座する恵庭岳と周辺の山々を皮切りに、左回りで紹介。

西方には、頂部に雲を被った羊蹄山(1898m、往路の車窓からは頂部の冠雪が見えた)と尻別岳(1107.3m)。

南西方向にはホロホロ山と徳舜瞥山の三角形山容、オロフレ山などが指呼できた。

同じく南西方向の先には、先週(10月1日)に会山行で訪れた鷲別岳(室蘭岳)と、すぐ左隣りにカムイヌプリを構成する峰々、遠く内浦湾を隔てて駒ヶ岳と横津岳。

その左遠方には、恵山など亀田半島の山々も望めた。手前は白老港。

南南西方向の目の前は、樽前山登山口から辿るコース上の1093ピーク。

南南東方向の隣りに聳える活火山・樽前山(1041m)。中央火口丘からは、火山性の蒸気を噴き上げていた。

南東方向に苫小牧市街地。

東北東方向、はるかに夕張岳も望めた。手前は千歳市街地。

北方向、札幌市中心街の高層ビル群を撮る。札幌ドームの白い建物や紅白縞模様の煙突がある駒岡清掃工場、遠く江別市環境クリーンセンターや北石狩衛生センターの建物。さらに遠くは増毛山地か。

11時50分に頂上を発ち、支笏湖に落ちるように下山する。

いくつもあるロープ場は登りの時よりも慎重に、足元を確かめながら降下する。

補助ロープが4~5本設置された急斜面の上部に、風雪に耐えて幹が屈曲したダケカンバが健在であった。

今夏の猛暑の影響からか、登山道縁辺は紅葉が始まったばかりという状況であった。

13時30分、林道上部の駐車場に到着して下山を終えた。

駐車場で挨拶を済ませ、車ごとに帰宅の途に就いた。
7年ぶりの会山行で訪れた風不死岳は、紅葉には早かったが秋晴れの空のもと、半径100km・360度の大展望を堪能することができた。
2016年9月に訪れた風不死岳山行の様子は、こちらをご覧ください。