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山楽人2
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2023年10月03日

10月1日(日) 鷲別岳(室蘭岳)

 コロナ禍で遠出を控えていたため、会山行で鷲別岳(911.1m、別名:室蘭岳)を訪れるのは5年4か月ぶり。前回は夏道(南尾根)コースを上がってからカムイヌプリへ縦走したが、今回は西尾根コースを下って周回した。参加は14名。

 室蘭岳山麓総合公園の駐車場を10時40分に出発。白鳥ヒュッテに向かう。
白鳥ヒュッテに向かう

 15分ほどで白鳥ヒュッテに到着し、これからの尾根登りに備えた。
白鳥ヒュッテ

 ダケカンバなどの広葉樹に覆われた夏道コースを登り始める。雲は多いながら、ときどき陽が照る。
南道コースを登り始める

 ほどなく室蘭岳水神社への参道分岐に至る。神社はペトトル川支流の湧水口に建立され、室蘭市民の生活水となる大切な水源に感謝するとともに、安全登山の祈りが込められている。
室蘭岳水神社

 南尾根にはガンバリ岩など、ところどころに大きな岩石がある。岩塊を包み込んで、大樹が根を張っていた。 
石の上にもウン十年

 樹林が切れた所から振り返ると、室蘭港(別名:白鳥湾)が一望できた。右端の湾口に東日本最長の吊り橋である白鳥大橋(1998年に完成)、左下に登山口付近の山麓総合公園と「だんパラスキー場」休憩所も。ちなみに「だんパラ」は、メンバーの調べによると「家族団らんパラダイス」から命名されたとのこと。
室蘭港

 夏道の上部は傾斜が緩く、良く手入れがされていて登りやすい。
南尾根コースの上部

 西尾根に向かう分岐点の下でひと息入れる。安全な道なので当クラブの慣例に倣い、鷲別岳の頂上を初めて踏むメンバー7名が列の前に出る。
主稜線の直下

 12時55分、一等三角点が設けられた鷲別岳(点名も同じ)の頂上に到着。三角点標石の「〇等三角点」という文字は原則として南面に入れることになっている(苔類の付着などによる侵食から保護するためとか)そうだが、原則通りになっているのは70パーセント程度との報告もあるという。
一等三角点標石

 遠方は霞んでいたが、頂上からの展望をどうぞ。先ず、すぐ東隣りのカムイヌプリ(750.0m、三等三角点、点名:鷲別来馬[わしべつらいば])から。六つから七つの峰を持ち、中央の奥が頂上(最高点)。遠景は登別市街。
カムイヌプリ

 北北東方向に、形の良い山容のオロフレ山(二等三角点、点名:登別岳)やホロホロ山(一等三角点、点名:徳心別山)。徳舜瞥山(1309m)はオロフレ山と重なっているので見えていない。
オロフレ山・ホロホロ山方面

 北東方向には、風不死岳(三等三角点、点名:風不止)や樽前山が望めた。加車山[かしゃやま](三等三角点、点名も同じ)はオロフレ峠の東に位置する登山道のない低山だが、南のカルルス温泉から見ると意外に迫力があるという。
風不死岳・樽前山方面

 北西方向を眺める。一か月前の9月3日に会山行で訪れた稀府岳(702.2m)から奥稀府岳に至る尾根の一角と、紋別岳、有珠山が指呼できた。
有珠山方面

 ランチタイムを終えて、頂上の立派な山名表示板を入れて全体集合写真を撮る。
頂上で全体集合

 13時40分、頂上を発って西尾根コースに向かう。主稜線はダケカンバ林や笹原になっている。
主稜線を西尾根コースに向かう

 主稜線上にある標高点855ピークの手前、登山道から少し北に入った岩塔から良い展望が得られた。頂上からの展望で紹介した、北東方向のオロフレ山(左)から樽前山(右)に至る山並み。
主稜線の展望台から北東方向の山々

 鷲別岳の頂上。左は、鷲別来馬川の源頭部にあたる岩場の急斜面になっている。
同じく展望台から鷲別岳頂上

 標高点855ピークにとりかかるメンバーの列。カーブを過ぎたところにいるのだが…。
標高点855に上がる

 ピークから内浦湾越しに、駒ヶ岳(右、1131m)と横津岳(左、1167m)が見えた。手前の海岸付近には、旧・JX日鉱日石エネルギーの高い煙突と、白鳥大橋も。
駒ヶ岳・横津岳

 笹に覆われた尾根を下り始める。左の海岸にある小山は、室蘭・登別市境に位置する鷲別岬(107.4m)。
西尾根を下り始める

 振り返ると、大気の状態が不安定なことを示す雄大積雲(積乱雲の卵)の頭が見えた。右は標高点855ピークの直下にあるマイクロ波反射板。
雄大積雲

 進行方向の右下には、伊達市に建つ発電用の風車群。
発電風車群

 今回のコースでは、山野草の花や実が少なかった。目についたのは、[左上]ノコンギク(野紺菊)、[右上]ヤナギタンポポ(柳蒲公英)、[左下]センボンヤリ(千本槍)の実、[右下]オオノアザミ(大野薊)くらい。
山野草4態

 尾根はC500を過ぎると、左のペトトル川に向かう斜面に入る。川の近くはダケカンバなどの広葉樹林帯になっている。
西尾根からペトトル川に向かう

 樹林帯にあったフッキソウ(富貴草)。秋には翌春に咲く蕾が伸びてくる。
フッキソウ

 ペトトル川のきれいな流れ。
ペトトル川の流れ

 ふたたび白鳥ヒュッテの前に出て、登った夏道コースと合流した。
10月1日(日) 鷲別岳(室蘭岳)

 左の木の間からスキー場のゲレンデが覗く道を、駐車場に向かう。
駐車場に向かう

 到着の少し前、スキー場ゲレンデから一頭のエゾシカがこちらを見ていた。
スキー場の鹿

 16時10分、室蘭岳山麓総合公園の駐車場に到着して下山を終了。駐車場で挨拶を済ませて解散し、帰宅の途に就いた。車ごとの判断により、途中の日帰り温泉で汗を流した。
 俄雨や雷の可能性はあったが、幸い遭わずに済んだ。山野草は殆ど観察できなかったが、足元には白鳥大橋が架かる室蘭の港と市街地、近くはカムイヌプリから、北東方向にはオロフレ山から樽前山まで、北西方向に紋別岳や有珠山、内浦湾越しに駒ヶ岳や横津岳などの展望が得られた。
 2018年6月に鷲別岳からカムイヌプリへ縦走した時の様子は、旧ブログのこちらをご覧ください。



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10月1日(日) 鷲別岳(室蘭岳)
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