2022年12月13日
12月11日(日) 七飯岳
この時期の七飯岳(779.2m)山行は、本格的な雪山シーズンを控えてスノーシューやかんじき・アイゼン歩行の足慣らしと、上部での展望を目的に、当クラブの定番企画になっている。参加は18名。
雲は多いが隙間から青空が覗き、風も弱い。気温もわずかながらプラスと、穏やかな天気に恵まれた。予想より積雪が多いので、最初からスノーシューやかんじきを装着して、8時23分に城岱スカイライン七飯本町側ゲート付近を出発する。
今回も参加メンバーを2つのグループに分け、それぞれに複数のリーダーがついた。

作業道を20分ほど歩いて山道に入り、ミズナラ(水楢)林の尾根を進む。

尾根の右側(東側)は採石場になっており、尾根の縁が切れ落ちている。崩落の危険がある箇所で登山道は左側を巻いているが、さらに新しい巻き道が先に伸び、尾根に戻る箇所にはロープも付けられていた。

採石場の上の尾根に出て、眼前に函館市街地と函館山(334m)を望む。

尾根の反対側には、北海道新幹線の新函館北斗駅が見えた。前方右端の山は700峰(通称:北斗700)。

C380付近に来ると、七飯岳の頂上が見えてきた。

採石場上部のC410付近で休憩。ここではいつも、オヤマボクチ(雄山火口)が迎えてくれる。

函館山の展望も良い。右遠方は津軽半島。

再び樹林帯の登りになる。ダケカンバ(岳樺)が多い。エゾシカの足跡が何筋も横切っていた。

数日の間に降った湿り雪が、枝先で「バウムクーヘン」のよう。

C610で、城岱牧場放牧地の一角に上がる。早くも雪庇ができ始めていた。

放牧地で休憩して、展望を楽しむ。先ず、函館市街(五稜郭タワーから湯川温泉街)と陽が射して光る津軽海峡。遠方は下北半島。

函館山。手前の七飯岳山裾に函館新道が伸びている。

左に函館山、右に当別丸山(482.3m)。当別丸山の手前、函館平野に北海道新幹線の高架線路が綺麗な曲線を描いている。

西方には、北斗毛無山や700峰(通称:北斗700)、木地挽山(木地挽高原)が眺められた。

放牧地の縁を頂上方面に向かい、この先は右に続く旧い作業道に入ってライオン岩を目指す。頂上から単独行の女性が下りてきた。何人かの参加メンバーと知り合いの方だった。

旧い作業道は雪が吹き溜まっていて、シーズン冒頭から膝付近までの本格的なラッセルを強いられた。先頭を短時間で交替しながら進む。旧い林道を30分ほど辿って、ピンクテープを目印に、左(山側)の植林帯に分け入る。

植林帯は13~14列ある。各列の樹々を、掻き分けたりくぐったりして進む。

植林帯を抜けると、横津岳方面の展望が広がった。

横津岳頂上の航空路監視レーダー(右)と北海道開発局無線中継所(左)が、陽に照らされて輝いていた。

ライオン岩の基部に向かう。このあと、岩塔の間に雪が詰まったルンゼを登っていく。

ルンゼの中も雪が深かったので、スノーシューやわかんを装着したまま爪を効かせて登る。

ルンゼの上からサブリーダーが補助ザイルを垂らし、チーフリーダーは後ろからサポート。

ライオン岩を上がり切った頂上稜線から北北西方向に、大沼と頂上が雲に隠れた駒ヶ岳を望む。

北方向、横津岳中腹にある標高600~700m超の峰は馴染みが薄いが、特徴的な姿を見せている。左端は、駒ヶ岳中腹にある東円山。

ほぼ平らな稜線を山頂に向かう。

12時13分、予定より30分ほど遅れて頂上に到着。風は弱く、陽射しを受け、函館市街地方面を眺めながらランチタイムとする。(お詫び:カメラに付着した雪が融けてレンズに水滴が付いたため、このあとの何枚かは画像が見苦しくなってしまいました。失礼しました。)

食事後に、恒例の全体集合を撮る。

頂上から北海道新幹線高架線路が描くU字形の全体が見えた。

12時48分、頂上を後にする。牧草地に下りたところで、頂上を振り返る。

下山中に見かけたのは、先ずアキグミ(秋茱萸)。

ラッセルされた雪道に作られていたスノーマン。単独行女性によるお帰りメッセージか。

最後の作業道で見かけた、空き家ながらも立派なスズメバチの巣。

ミツバウツギ(三葉空木)の実。袴や先の尖った軍配のような形が面白い。近くにシオデ(牛尾菜)の実やマタタビ(木天蓼)の実もあったが、写真は省略。

14時30分、出発地点に到着して下山を終了。点呼をとって人数を確認し、挨拶を済ませて現地で解散した。
函館市の最高気温は3.3℃とほぼ平年並みで風も割に弱く、この時期(12月上中旬)の七飯岳としては穏やかな天気であった。雲が多かったものの、展望もまずまず得られた。本格的な冬山に向けて服装や装備を確かめる良い機会となった。
参加メンバーを2つのグループに分け、それぞれに複数のリーダーがついて目配りができるようにした。想像より積雪が多かったため、ラッセルなどでグループを解いたり再結集したりと、臨機応変に対応した。
雲は多いが隙間から青空が覗き、風も弱い。気温もわずかながらプラスと、穏やかな天気に恵まれた。予想より積雪が多いので、最初からスノーシューやかんじきを装着して、8時23分に城岱スカイライン七飯本町側ゲート付近を出発する。
今回も参加メンバーを2つのグループに分け、それぞれに複数のリーダーがついた。

作業道を20分ほど歩いて山道に入り、ミズナラ(水楢)林の尾根を進む。

尾根の右側(東側)は採石場になっており、尾根の縁が切れ落ちている。崩落の危険がある箇所で登山道は左側を巻いているが、さらに新しい巻き道が先に伸び、尾根に戻る箇所にはロープも付けられていた。

採石場の上の尾根に出て、眼前に函館市街地と函館山(334m)を望む。

尾根の反対側には、北海道新幹線の新函館北斗駅が見えた。前方右端の山は700峰(通称:北斗700)。

C380付近に来ると、七飯岳の頂上が見えてきた。

採石場上部のC410付近で休憩。ここではいつも、オヤマボクチ(雄山火口)が迎えてくれる。

函館山の展望も良い。右遠方は津軽半島。

再び樹林帯の登りになる。ダケカンバ(岳樺)が多い。エゾシカの足跡が何筋も横切っていた。

数日の間に降った湿り雪が、枝先で「バウムクーヘン」のよう。

C610で、城岱牧場放牧地の一角に上がる。早くも雪庇ができ始めていた。

放牧地で休憩して、展望を楽しむ。先ず、函館市街(五稜郭タワーから湯川温泉街)と陽が射して光る津軽海峡。遠方は下北半島。

函館山。手前の七飯岳山裾に函館新道が伸びている。

左に函館山、右に当別丸山(482.3m)。当別丸山の手前、函館平野に北海道新幹線の高架線路が綺麗な曲線を描いている。

西方には、北斗毛無山や700峰(通称:北斗700)、木地挽山(木地挽高原)が眺められた。

放牧地の縁を頂上方面に向かい、この先は右に続く旧い作業道に入ってライオン岩を目指す。頂上から単独行の女性が下りてきた。何人かの参加メンバーと知り合いの方だった。

旧い作業道は雪が吹き溜まっていて、シーズン冒頭から膝付近までの本格的なラッセルを強いられた。先頭を短時間で交替しながら進む。旧い林道を30分ほど辿って、ピンクテープを目印に、左(山側)の植林帯に分け入る。

植林帯は13~14列ある。各列の樹々を、掻き分けたりくぐったりして進む。

植林帯を抜けると、横津岳方面の展望が広がった。

横津岳頂上の航空路監視レーダー(右)と北海道開発局無線中継所(左)が、陽に照らされて輝いていた。

ライオン岩の基部に向かう。このあと、岩塔の間に雪が詰まったルンゼを登っていく。

ルンゼの中も雪が深かったので、スノーシューやわかんを装着したまま爪を効かせて登る。

ルンゼの上からサブリーダーが補助ザイルを垂らし、チーフリーダーは後ろからサポート。

ライオン岩を上がり切った頂上稜線から北北西方向に、大沼と頂上が雲に隠れた駒ヶ岳を望む。

北方向、横津岳中腹にある標高600~700m超の峰は馴染みが薄いが、特徴的な姿を見せている。左端は、駒ヶ岳中腹にある東円山。

ほぼ平らな稜線を山頂に向かう。

12時13分、予定より30分ほど遅れて頂上に到着。風は弱く、陽射しを受け、函館市街地方面を眺めながらランチタイムとする。(お詫び:カメラに付着した雪が融けてレンズに水滴が付いたため、このあとの何枚かは画像が見苦しくなってしまいました。失礼しました。)

食事後に、恒例の全体集合を撮る。

頂上から北海道新幹線高架線路が描くU字形の全体が見えた。

12時48分、頂上を後にする。牧草地に下りたところで、頂上を振り返る。

下山中に見かけたのは、先ずアキグミ(秋茱萸)。

ラッセルされた雪道に作られていたスノーマン。単独行女性によるお帰りメッセージか。

最後の作業道で見かけた、空き家ながらも立派なスズメバチの巣。

ミツバウツギ(三葉空木)の実。袴や先の尖った軍配のような形が面白い。近くにシオデ(牛尾菜)の実やマタタビ(木天蓼)の実もあったが、写真は省略。

14時30分、出発地点に到着して下山を終了。点呼をとって人数を確認し、挨拶を済ませて現地で解散した。
函館市の最高気温は3.3℃とほぼ平年並みで風も割に弱く、この時期(12月上中旬)の七飯岳としては穏やかな天気であった。雲が多かったものの、展望もまずまず得られた。本格的な冬山に向けて服装や装備を確かめる良い機会となった。
参加メンバーを2つのグループに分け、それぞれに複数のリーダーがついて目配りができるようにした。想像より積雪が多かったため、ラッセルなどでグループを解いたり再結集したりと、臨機応変に対応した。