2022年11月21日
11月20日(日) 知内尖山
立冬から2週間、知内町小谷石地区の知内山塊最東端に位置する尖山(360.7m、通称:知内尖山)を訪れて、初冬の雰囲気と展望を楽しんだ。復路では「小谷石展望台」にも立ち寄った。参加は23名。
小谷石地区のイカリカイ駐車公園に車を停めさせてもらい、海面から突き出す岩塔を眺める。南東の風がやや強く、波もやや高い。

駐車公園を9時55分に出発。道道531号線を西に400mほど歩き、民家の脇を静かに通らせてもらって小谷石大明神社への階段を上がる。

大明神社の脇から登山を開始。

急な斜面は、ミズナラなどの落ち葉に埋まって滑りやすい。踏み跡程度の小径を上がっていく。

15分ほどで尾根に上がり、ひと息入れる。

傍のミズナラの幹に、「尖山 小谷石 2」の標識があった。下で「1」を見かけたが、「3」以降は目に入らなかった。坂口さんの記録(2011.9.23)によれば、この上にも数字が付けられた標識があってC330地点に「7」、当時の頂上看板に「10」が付けられていたという。

褐色の谷の中に、木立に絡みついたツルアジサイかイワガラミの黄葉が美しかった。

C180付近から、ミズナラ主体の広い尾根になる。

C220付近、中腹を巻いてNTT無線中継所に至る保守管理道路に出て、休憩をとる。

道路を横切って、ブナとミズナラの急斜面を登っていく。下草や笹は、ほとんど生えていない。

尾根が少し狭くなってくると、安山岩質の岩塊が多くなってくる。

312mの小ピークから、樹間に尖山の頂上が見えた。

小ピークから頂上まで300mほどの距離だが、尾根が細く右側(東側)が切れ落ちているので、足元に注意して進む。

木の間から狐越岬(こごしみさき)の岩塔が望めた。岬の付け根に、「しおさいトンネル」ができる前に使われていた道道531号線の旧道が見えている。

途中で撮った、この時期に貴重な緑色の葉を寄せてみた。(左上)サイハイラン(采配蘭)か、(右上)ナニワズ(難波津)、(左下)ツルリンドウ(蔓竜胆)、(右下)ハクサンシャクナゲ(白山石楠花)。

最後の急登を抜けて11時25分、ワラビの枯れ葉に覆われた狭い頂上に到着(イカリカイ駐車公園から予定より少し早い1時間30分)。四等三角点(点名:尖山)がある。恒例の全体集合写真を撮って、ランチタイムとする。

頂上からの展望をどうぞ。北西方に見えた尖岳(604m)は、木古内・上ノ国町境の稜線上に位置する。夏道はなく、残雪期に長い林道を辿って尾根伝いに登頂できる。「とがり山」から眺めた「とんがり岳」ということで…。

西方向にNTT無線中継所と知内丸山(665.3m)方面。

西南西には、中央に丸い頂部の矢越岳(548.5m)。この頂上まで、小谷石地区から夏道が付いている。奥は知内山塊主稜線上の680峰など。

南方には、小谷石地区の集落と津軽海峡が一望できた。対岸は津軽半島だが、岩木山までは見えなかった。

北には北海道電力知内火力発電所と、木古内町に続く海岸線。右遠方に、木古内町と北斗市の境に位置する桂岳(733.6m)が見える。

12時少し前に下山を開始。NTT保守管理道路を過ぎてからの下りは、積もった落ち葉で足元が見えにくく、また急斜面は滑りやすいため、安全を期して軽アイゼンを装着する。

名残りの紅葉が陽に照らされていた。

海に向かって急な斜面を下っていくと、小さな尾根の末端に出て、眼下に小谷石漁港が見えた。

大明神社の小さな社殿の裏で、陽射しを浴びて輝くオオカメノキ(大亀の木)の紅い実。

大明神社から、右下への階段を降りないで、左へトラバース気味に続く津波避難路を辿ってみる。落石防止の金網に絡んだツルウメモドキ(蔓梅擬)の実を見かけたが、津軽海峡の暖流で暖かいためか、未だ弾けていない。

ほどなく、イカリカイ駐車公園のすぐ頭上にある小谷石展望台に到着。かすかに「望の鐘」と読める看板を付けた鐘と、津軽海峡の説明板、ベンチ2基が設置されていた。

しばらく展望を楽しむ。手前はイカリカイ島。波がやや高いためか、たくさんのカモメとウが羽根を休めていた。遠景は下北半島と、津軽海峡を航行するフェリー。

津波避難階段を利用して、展望台から降りる。

13時25分、イカリカイ駐車公園に到着(頂上からの下りは、展望台での時間を含めて1時間25分)。駐車公園で人数確認と挨拶を済ませ、北斗漁港(上磯地区)駐車場に戻って三々五々に解散した。
南東の風が麓でやや強かったが、頂上では割合に弱かった。青空が広がって気温も平年より6~7℃高く、快適な天気に恵まれた。短い時間の登下降であったが、初冬の静かな山を十分に堪能することができた。
小谷石地区のイカリカイ駐車公園に車を停めさせてもらい、海面から突き出す岩塔を眺める。南東の風がやや強く、波もやや高い。

駐車公園を9時55分に出発。道道531号線を西に400mほど歩き、民家の脇を静かに通らせてもらって小谷石大明神社への階段を上がる。

大明神社の脇から登山を開始。

急な斜面は、ミズナラなどの落ち葉に埋まって滑りやすい。踏み跡程度の小径を上がっていく。

15分ほどで尾根に上がり、ひと息入れる。

傍のミズナラの幹に、「尖山 小谷石 2」の標識があった。下で「1」を見かけたが、「3」以降は目に入らなかった。坂口さんの記録(2011.9.23)によれば、この上にも数字が付けられた標識があってC330地点に「7」、当時の頂上看板に「10」が付けられていたという。

褐色の谷の中に、木立に絡みついたツルアジサイかイワガラミの黄葉が美しかった。

C180付近から、ミズナラ主体の広い尾根になる。

C220付近、中腹を巻いてNTT無線中継所に至る保守管理道路に出て、休憩をとる。

道路を横切って、ブナとミズナラの急斜面を登っていく。下草や笹は、ほとんど生えていない。

尾根が少し狭くなってくると、安山岩質の岩塊が多くなってくる。

312mの小ピークから、樹間に尖山の頂上が見えた。

小ピークから頂上まで300mほどの距離だが、尾根が細く右側(東側)が切れ落ちているので、足元に注意して進む。

木の間から狐越岬(こごしみさき)の岩塔が望めた。岬の付け根に、「しおさいトンネル」ができる前に使われていた道道531号線の旧道が見えている。

途中で撮った、この時期に貴重な緑色の葉を寄せてみた。(左上)サイハイラン(采配蘭)か、(右上)ナニワズ(難波津)、(左下)ツルリンドウ(蔓竜胆)、(右下)ハクサンシャクナゲ(白山石楠花)。

最後の急登を抜けて11時25分、ワラビの枯れ葉に覆われた狭い頂上に到着(イカリカイ駐車公園から予定より少し早い1時間30分)。四等三角点(点名:尖山)がある。恒例の全体集合写真を撮って、ランチタイムとする。

頂上からの展望をどうぞ。北西方に見えた尖岳(604m)は、木古内・上ノ国町境の稜線上に位置する。夏道はなく、残雪期に長い林道を辿って尾根伝いに登頂できる。「とがり山」から眺めた「とんがり岳」ということで…。

西方向にNTT無線中継所と知内丸山(665.3m)方面。

西南西には、中央に丸い頂部の矢越岳(548.5m)。この頂上まで、小谷石地区から夏道が付いている。奥は知内山塊主稜線上の680峰など。

南方には、小谷石地区の集落と津軽海峡が一望できた。対岸は津軽半島だが、岩木山までは見えなかった。

北には北海道電力知内火力発電所と、木古内町に続く海岸線。右遠方に、木古内町と北斗市の境に位置する桂岳(733.6m)が見える。

12時少し前に下山を開始。NTT保守管理道路を過ぎてからの下りは、積もった落ち葉で足元が見えにくく、また急斜面は滑りやすいため、安全を期して軽アイゼンを装着する。

名残りの紅葉が陽に照らされていた。

海に向かって急な斜面を下っていくと、小さな尾根の末端に出て、眼下に小谷石漁港が見えた。

大明神社の小さな社殿の裏で、陽射しを浴びて輝くオオカメノキ(大亀の木)の紅い実。

大明神社から、右下への階段を降りないで、左へトラバース気味に続く津波避難路を辿ってみる。落石防止の金網に絡んだツルウメモドキ(蔓梅擬)の実を見かけたが、津軽海峡の暖流で暖かいためか、未だ弾けていない。

ほどなく、イカリカイ駐車公園のすぐ頭上にある小谷石展望台に到着。かすかに「望の鐘」と読める看板を付けた鐘と、津軽海峡の説明板、ベンチ2基が設置されていた。

しばらく展望を楽しむ。手前はイカリカイ島。波がやや高いためか、たくさんのカモメとウが羽根を休めていた。遠景は下北半島と、津軽海峡を航行するフェリー。

津波避難階段を利用して、展望台から降りる。

13時25分、イカリカイ駐車公園に到着(頂上からの下りは、展望台での時間を含めて1時間25分)。駐車公園で人数確認と挨拶を済ませ、北斗漁港(上磯地区)駐車場に戻って三々五々に解散した。
南東の風が麓でやや強かったが、頂上では割合に弱かった。青空が広がって気温も平年より6~7℃高く、快適な天気に恵まれた。短い時間の登下降であったが、初冬の静かな山を十分に堪能することができた。