2022年10月24日
10月23日(日) 二股岳
見頃を迎えた紅葉や黄葉を愛でるため、北斗市の最高峰・二股岳(825.6m)を訪れた。「会創立25周年記念」の第21座目で、参加は28名。
無積雪期は、国道227号線から二股沢川の谷沿いに付けられた林道を車止めゲートまで1.2kmほど乗り入れ、そこから歩き始めるのだが、偵察に入った車から林道途中で路肩が崩れているとの情報があったため、国道227号線の路側帯駐車場から徒歩で出発した(8時25分)。

参加者が多いので三つのグループに分かれ、二股沢川の渓谷に沿う林道を辿る。第2グループを写す。

対岸は二股口古戦場跡(二股台場)で、1869(明治2)年の箱館戦争時、旧幕府軍の土方歳三が新政府軍を迎え撃った激戦の地である。こちら側に新政府軍、対岸の鞍部周辺に旧幕府軍が陣取った。

25分ほどで車止めゲートを通過し、二股沢川に架かる橋の上で休憩。橋から下流方向、東二股沢川との合流地点を撮る。

橋から林道跡を辿っていくと、C315付近で沢を渡る。かつては橋が架かっていたが、土石流で崩壊した後は修復されていない。

林道跡は泥濘や落石で歩きにくい。足元に気を付けながら、紅葉の下を進む。

紅葉をカメラに収める第3グループのメンバー。

出発から1時間45分で、かつての登山口駐車場に到着。今は薄の原っぱになっている。

登山道に入ると、道の真ん中にウツボグサ(靫草)が季節外れの花を咲かせていた。カコソウ(夏枯草)という別名のとおり、夏に花が終わると褐色に変わって枯れたようになるのだが…。

道の脇に白いキノコがあった。

登山道がC490付近で尾根に上がると、紅葉や黄葉の世界が一気に広がってきた。

二本のブナの木が、門柱のように立っている。陽が照りだして、紅葉が一段と映えてきた。

紅葉には、やはり青空が相応しい。

足元に見られた植生も。最初はアクシバ(灰汁柴)の若木の紅葉。

マイヅルソウ(舞鶴草)の実。

ツルリンドウ(蔓竜胆)の実。

頂上の北海道電力・マイクロ波反射板が見えてきた。

頂上の一角に上がると、あとは笹原を緩く登るだけ。

11時35分、頂上に到着。頂上にある二等三角点(点名:二股山)の標石に、山名標識が立てかけてあった。

反射板の基部から、周囲の山々を望む。最初は、北東方向の駒ヶ岳(1131m)と大沼、その手前に弥五兵衛岳(649.9m、点名:弥五兵岳)。
![駒ヶ岳と大沼、弥五兵衛岳[手前] 駒ヶ岳と大沼、弥五兵衛岳[手前]](//img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub2/20221023-S%E4%BA%8C%E8%82%A1%E5%B2%B3k%E9%A7%92%E3%83%B6%E5%B2%B3%E3%81%A8%E5%A4%A7%E6%B2%BC%E3%80%81%E5%BC%A5%E4%BA%94%E5%85%B5%E8%A1%9B%E5%B2%B3%5B%E6%89%8B%E5%89%8D%5Dk.jpg)
南東方向には木地挽高原(最高点683m)と函館山(334m)。

南方向は、大野川を挟んで対峙する北斗毛無山(点名:毛無岳)。尾根で左(東方向)に繋がる692峰との鞍部から頭を出すのは、峩朗鉱山(石灰石)のすぐ南にある570.6峰(点名:我呂)。右の遠くに桂岳(点名:同じ)。

反射板の基部で、恒例の全体集合写真を撮る。

12時20分に下山を開始し、南西に向かって下りる。大野ダムの南正面に位置する北斗三角山は、標高は低いが鋭角の山容が目立つ。その奥には雷電山(点名:同じ)、お馴染みの設計山(もっけやま、点名:同じ)と厚沢部町の焼木尻岳(点名:同じ)。さらに右(西南西方向)の遠くに、厚沢部町・上ノ国町境に位置する北海道最初の一等三角点を持つ八幡岳(点名:同じ)、厚沢部町・江差町境の笹山。

西方を望む。北斗市に位置する712.0峰(点名:小滝)は三角形の山容が目立つ。すぐ右下の小さい三角形は670峰。中央奥の平たい頂部の山は827.2峰(点名:下俄郎)。画面の右側に、残雪期に訪れる北斗市・森町境の中二股山(点名:中二股川)。そのずっと奥に、厚沢部町・乙部町境の千メートル峰・乙部岳(点名:同じ)も見渡せた。

立木に絡みついたツルアジサイ(蔓紫陽花)の黄葉が、逆光に透けて美しい。

尾根の下部まで来ると、陽に照らされて紅葉や黄葉が一層美しく眺められた。


かつての登山口駐車場に下り立ち、林道跡を戻る。ハウチワカエデ(羽団扇楓)の紅葉とアカイタヤ(赤板屋、新芽や新枝が赤みを帯びる)の黄葉のコラボレーション。

最後に有終の紅葉をどうぞ。


14時45分、国道227号線の路側帯駐車場に到着して下山を終了した。
出だしは曇り空であったが、登るにつれて陽が射し始め、紅葉や黄葉の色彩が鮮やかに浮かび上がってきた。頂上では西風が冷たく防風衣を着用したが中腹から下は快適な気温で、錦繍の山をたっぷりと堪能することができた。
無積雪期は、国道227号線から二股沢川の谷沿いに付けられた林道を車止めゲートまで1.2kmほど乗り入れ、そこから歩き始めるのだが、偵察に入った車から林道途中で路肩が崩れているとの情報があったため、国道227号線の路側帯駐車場から徒歩で出発した(8時25分)。

参加者が多いので三つのグループに分かれ、二股沢川の渓谷に沿う林道を辿る。第2グループを写す。

対岸は二股口古戦場跡(二股台場)で、1869(明治2)年の箱館戦争時、旧幕府軍の土方歳三が新政府軍を迎え撃った激戦の地である。こちら側に新政府軍、対岸の鞍部周辺に旧幕府軍が陣取った。

25分ほどで車止めゲートを通過し、二股沢川に架かる橋の上で休憩。橋から下流方向、東二股沢川との合流地点を撮る。

橋から林道跡を辿っていくと、C315付近で沢を渡る。かつては橋が架かっていたが、土石流で崩壊した後は修復されていない。

林道跡は泥濘や落石で歩きにくい。足元に気を付けながら、紅葉の下を進む。

紅葉をカメラに収める第3グループのメンバー。

出発から1時間45分で、かつての登山口駐車場に到着。今は薄の原っぱになっている。

登山道に入ると、道の真ん中にウツボグサ(靫草)が季節外れの花を咲かせていた。カコソウ(夏枯草)という別名のとおり、夏に花が終わると褐色に変わって枯れたようになるのだが…。

道の脇に白いキノコがあった。

登山道がC490付近で尾根に上がると、紅葉や黄葉の世界が一気に広がってきた。

二本のブナの木が、門柱のように立っている。陽が照りだして、紅葉が一段と映えてきた。

紅葉には、やはり青空が相応しい。

足元に見られた植生も。最初はアクシバ(灰汁柴)の若木の紅葉。

マイヅルソウ(舞鶴草)の実。

ツルリンドウ(蔓竜胆)の実。

頂上の北海道電力・マイクロ波反射板が見えてきた。

頂上の一角に上がると、あとは笹原を緩く登るだけ。

11時35分、頂上に到着。頂上にある二等三角点(点名:二股山)の標石に、山名標識が立てかけてあった。

反射板の基部から、周囲の山々を望む。最初は、北東方向の駒ヶ岳(1131m)と大沼、その手前に弥五兵衛岳(649.9m、点名:弥五兵岳)。
![駒ヶ岳と大沼、弥五兵衛岳[手前] 駒ヶ岳と大沼、弥五兵衛岳[手前]](http://img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub2/20221023-S%E4%BA%8C%E8%82%A1%E5%B2%B3k%E9%A7%92%E3%83%B6%E5%B2%B3%E3%81%A8%E5%A4%A7%E6%B2%BC%E3%80%81%E5%BC%A5%E4%BA%94%E5%85%B5%E8%A1%9B%E5%B2%B3%5B%E6%89%8B%E5%89%8D%5Dk.jpg)
南東方向には木地挽高原(最高点683m)と函館山(334m)。

南方向は、大野川を挟んで対峙する北斗毛無山(点名:毛無岳)。尾根で左(東方向)に繋がる692峰との鞍部から頭を出すのは、峩朗鉱山(石灰石)のすぐ南にある570.6峰(点名:我呂)。右の遠くに桂岳(点名:同じ)。

反射板の基部で、恒例の全体集合写真を撮る。

12時20分に下山を開始し、南西に向かって下りる。大野ダムの南正面に位置する北斗三角山は、標高は低いが鋭角の山容が目立つ。その奥には雷電山(点名:同じ)、お馴染みの設計山(もっけやま、点名:同じ)と厚沢部町の焼木尻岳(点名:同じ)。さらに右(西南西方向)の遠くに、厚沢部町・上ノ国町境に位置する北海道最初の一等三角点を持つ八幡岳(点名:同じ)、厚沢部町・江差町境の笹山。

西方を望む。北斗市に位置する712.0峰(点名:小滝)は三角形の山容が目立つ。すぐ右下の小さい三角形は670峰。中央奥の平たい頂部の山は827.2峰(点名:下俄郎)。画面の右側に、残雪期に訪れる北斗市・森町境の中二股山(点名:中二股川)。そのずっと奥に、厚沢部町・乙部町境の千メートル峰・乙部岳(点名:同じ)も見渡せた。

立木に絡みついたツルアジサイ(蔓紫陽花)の黄葉が、逆光に透けて美しい。

尾根の下部まで来ると、陽に照らされて紅葉や黄葉が一層美しく眺められた。


かつての登山口駐車場に下り立ち、林道跡を戻る。ハウチワカエデ(羽団扇楓)の紅葉とアカイタヤ(赤板屋、新芽や新枝が赤みを帯びる)の黄葉のコラボレーション。

最後に有終の紅葉をどうぞ。


14時45分、国道227号線の路側帯駐車場に到着して下山を終了した。
出だしは曇り空であったが、登るにつれて陽が射し始め、紅葉や黄葉の色彩が鮮やかに浮かび上がってきた。頂上では西風が冷たく防風衣を着用したが中腹から下は快適な気温で、錦繍の山をたっぷりと堪能することができた。