2020年09月22日
9月20日(日) 雄鉾岳
雄鉾岳(999.5m)は渡島半島の中央部に位置する。道南には珍しい岩山で、頂上部の北側~東側に特異な大岩壁・岩峰を形成しているが、南側にはなだらかな笹原が広がっている。登山コースは、沢沿いのやや不明瞭な道、胸を突くような急登、大岩壁基部のトラバース、急なルンゼの登りなど、変化に富む。参加はフリー1名を加えて13名。
登山口を7時10分に出発。

高度があって転落の危険もある小径を慎重に辿って、銀山沢に降りる。10日間ほど続いた雨模様の影響で、水量がやや多くなった流れを慎重に渡る。

身軽なSyさんも慎重に…。

しばらく銀山沢の左岸を辿っていく。小さな滝がかかる箇所では、そこに落ちる小尾根の末端を乗越すようにルートが付けられている。

湿った岩場に、ダイモンジソウの群落。

銀山沢と分かれて雄鉾沢を進んでいると、9時前に雨が降り出した。すぐに止むだろうと思っていたら、幸い10分ほどで上がってくれた。雲の中に、雄鉾岳の岸壁・岩峰が見え隠れ。

ルートテープに導かれて、岩の多い雄鉾沢を左右に渡り返しながら進む。

カナケ沢に入る。鉄分を含むのか、沢水が茶色い。

雲が切れて、大岩壁と青空が見えてきた。これから岩壁の基部に向けて、胸突きの急登が始まる。

急登の上部で見かけたエゾオヤマリンドウ。

岩壁の基部を南東方向にトラバースしていく。右手の岸壁から落石の危険が高いので、なるべく足早に進む。

トラバースが終わると、岩や泥、倒木が詰まった急なルンゼの登りになる。長雨の影響でとても滑りやすくなっており、固定ロープが付けられた所は、これを頼りに一人ずつ慎重に登る。危険個所で写真は撮れない。



ルンゼを登り終えると、そこは別世界のように笹原が広がる「海見平」。その名のとおり、南西方向に日本海が見えた。

南東方向に三角錐形のスルカイ岳(882.3m、頂上に反射板あり)と、遠く乙部岳(1,016.9m、頂上にレーダードームあり)が望めた。

そして、北方向の行く手に頂上。

12時15分、頂上に到着。初登頂のメンバー5名と保護者(?)1名で、集合写真を撮る。

やや強い西風を避けてランチタイムとする。頂上から北西方向に、渡島半島中央部の盟主、遊楽部岳(1,277m)。

その左側、頂上から西北西方向に形の良い冷水岳(1,175m)、右に奥冷水岳(1,143m)、冷水岳の左奥に通称・南白水岳(1,122m)。

北東方向(登ってきた側)に八雲町中心部と内浦湾。旧・八雲町(太平洋側)と旧・熊石町(日本海側)が合併した新・八雲町は、日本国内で唯一、太平洋と日本海に面する町となり、その郡名も二海郡(ふたみぐん)と付けられた。雄鉾岳からも二つの海を見ることができる。写真の中ほどは三角山(741.3m)。

12時45分、頂上を後にして、滑りやすい道を海見平に向けて下りる。

危険個所が連続するルンゼの急な下りを終え、トラバース道に入る所で後続メンバーを待つ。

最後の渡渉も慎重に。

17時10分に下山終了。登山口で挨拶を済ませ、皆さんの満足感も乗せて車ごとに帰宅した。
今回は登り5時間5分、下り4時間25分と、予定より少し遅いペースだった。長雨のあとで滑りやすいため慎重に足を運び、ロープ場も一人ずつ登降するため、人数が多いと時間を要する。今回は参加者を15人以内としたことで、安全な登山を図ることができた。
登山口を7時10分に出発。

高度があって転落の危険もある小径を慎重に辿って、銀山沢に降りる。10日間ほど続いた雨模様の影響で、水量がやや多くなった流れを慎重に渡る。

身軽なSyさんも慎重に…。

しばらく銀山沢の左岸を辿っていく。小さな滝がかかる箇所では、そこに落ちる小尾根の末端を乗越すようにルートが付けられている。

湿った岩場に、ダイモンジソウの群落。

銀山沢と分かれて雄鉾沢を進んでいると、9時前に雨が降り出した。すぐに止むだろうと思っていたら、幸い10分ほどで上がってくれた。雲の中に、雄鉾岳の岸壁・岩峰が見え隠れ。

ルートテープに導かれて、岩の多い雄鉾沢を左右に渡り返しながら進む。

カナケ沢に入る。鉄分を含むのか、沢水が茶色い。

雲が切れて、大岩壁と青空が見えてきた。これから岩壁の基部に向けて、胸突きの急登が始まる。

急登の上部で見かけたエゾオヤマリンドウ。

岩壁の基部を南東方向にトラバースしていく。右手の岸壁から落石の危険が高いので、なるべく足早に進む。

トラバースが終わると、岩や泥、倒木が詰まった急なルンゼの登りになる。長雨の影響でとても滑りやすくなっており、固定ロープが付けられた所は、これを頼りに一人ずつ慎重に登る。危険個所で写真は撮れない。



ルンゼを登り終えると、そこは別世界のように笹原が広がる「海見平」。その名のとおり、南西方向に日本海が見えた。

南東方向に三角錐形のスルカイ岳(882.3m、頂上に反射板あり)と、遠く乙部岳(1,016.9m、頂上にレーダードームあり)が望めた。

そして、北方向の行く手に頂上。

12時15分、頂上に到着。初登頂のメンバー5名と保護者(?)1名で、集合写真を撮る。

やや強い西風を避けてランチタイムとする。頂上から北西方向に、渡島半島中央部の盟主、遊楽部岳(1,277m)。

その左側、頂上から西北西方向に形の良い冷水岳(1,175m)、右に奥冷水岳(1,143m)、冷水岳の左奥に通称・南白水岳(1,122m)。

北東方向(登ってきた側)に八雲町中心部と内浦湾。旧・八雲町(太平洋側)と旧・熊石町(日本海側)が合併した新・八雲町は、日本国内で唯一、太平洋と日本海に面する町となり、その郡名も二海郡(ふたみぐん)と付けられた。雄鉾岳からも二つの海を見ることができる。写真の中ほどは三角山(741.3m)。

12時45分、頂上を後にして、滑りやすい道を海見平に向けて下りる。

危険個所が連続するルンゼの急な下りを終え、トラバース道に入る所で後続メンバーを待つ。

最後の渡渉も慎重に。

17時10分に下山終了。登山口で挨拶を済ませ、皆さんの満足感も乗せて車ごとに帰宅した。
今回は登り5時間5分、下り4時間25分と、予定より少し遅いペースだった。長雨のあとで滑りやすいため慎重に足を運び、ロープ場も一人ずつ登降するため、人数が多いと時間を要する。今回は参加者を15人以内としたことで、安全な登山を図ることができた。