2020年09月18日
9月16日(水) 厚沢部町「レクの森」(山野草探訪)
道南では9月9日の夜から雨や曇りの天気が続き、予定していた白水岳山行も中止になった。函館市内では、この日の朝も一時やや強い雨が降っていたが、厚沢部町方面はほとんど降らないだろうとの予想を立てて出発し、「レクの森」で山野草観察を行った。参加は18名。
厚沢部町に向かう途中から青空が見え出し、道路も乾いてきた。道の駅「あっさぶ」でお目当ての農産物などを買い求めてから、「レクの森」駐車場に集合。10時20分に出発し、畑内川沿いの観察路に向かってバンガロー村を抜ける。久し振りに陽射しを浴びた。

さっそく姿を見せた山野草4態からどうぞ。ツリフネソウ(左上)、キツリフネ(右上)、ミズヒキ(左下)、オクトリカブト?(右下)。

今回の主役、アケボノソウのお出まし。花の直径はおよそ2cmと小さいが、白地の花弁の先端近くに緑色の円形斑が2つ、さらに先端部に多数の紫黒色の細かい点が配置されている。この多数の点を「夜明けの星」に見立てて「曙草」と名付けられたとか。花期は9月~10月なので、枕草子風に言えば「秋はアケボノソウ~」か。主役なので、写真3枚でお披露目。なお、面白いことに2枚目写真の上に写っている花は、花弁と雄しべの数が4つしかない。



続いて姿を見せた山野草4態。タデ科のミゾソバは葉の形が牛の正面顔の輪郭に似ているので別名ウシノヒタイ(左上)、アキノウナギツカミは同じタデ科だが茎に下向きの鋭いトゲが多数あるので、これを手のひらに載せてウナギを握ると滑らずに掴めることから付いた名前だとか。ミゾソバとは葉の形が異なる(右上)、キブシの実(左下)、夏の名残のキツネノボタン(右下)。

川沿いから尾根に取り付くと、別の環境で育つ植生が現れてきた。ツルリンドウの清楚な姿2態。

実を付けた山野草も現れた。小さな水玉のような実を付けたミズタマソウ(左上)、近くにまだ花を付けたミズタマソウも(右上)、水滴を付けたユキザサ(アズキナ)の実(左下)、ルイヨウショウマの実(右下)。

アケボノシュスランの花期は9月~10月。

トチバニンジンの実2態。葉がトチの木のように手のひら状を成す。左側の実は先端側が黒色、柄側が赤色のツートンカラーになっていて面白い。

木の実も現れてきた。トチの実(左上)、ウリノキの濃紺色の実。葉の形がウリに似ていることから付いた名前(右上)、キッコウハグマは五角形状の葉を亀の甲羅に見立てた名前(左下)、キク科のノブキの実(右下)。

観察路の脇に立つヒバの大木「ヒバ爺さん」。

ツバメオモトの実は、宝石のように光沢のある鮮やかな青色。

「ブナ婆さん」に向かって、尾根道をゆっくり進む。

11時35分、ブナの大木「ブナ婆さん」に到着。ここが「レクの森」の最奥になっている。

ランチタイムを取り、付近を散策した。樹林内に、とても目立つツチアケビの実がすっくと立っていた。右の写真は別の場所で撮ったもの。

背は低いが姿の良いミヤマウズラを見つけた。茎が細長い個体はカメラのピントがなかなか花に合わないが、ちんまりとしたこれは恰好の被写体であった。花はクリオネに似ている。葉の模様が鳥の鶉の模様に似ているのが名前の由来とか。敬意を表し、同じ個体で角度を変えた写真を2枚どうぞ。


12時15分、「ブナ婆さん」を出発。別コースで戻る。分岐にある「青年の樹」と名付けられたヒバの大木。樹に「力こぶ」みたいな突起物があるので、そう呼ばれているとのこと。メンバーから、「この大木で『青年』なら、我々は未だ青二才だね」との声も…。

急な斜面をつづら折れに下っていく。また何か見つけたよう。

モミジガサ(左上)、ツクバネソウの実は、まさに羽子板の羽根のよう(右上)、キンセイランの葉と茎(左下)、クルマユリの実(右下)。

途中の樹間から北北東方向に望めた乙部岳の一角・九郎岳(969.8m、中央奥)。

枯れた大木(左側)に穿たれたクマゲラの食痕と巣穴。参加メンバーのS先生によると、クマゲラは木の中に巣を作る時、天敵に襲われた場合を想定して裏口を作っておくとのこと。

ゴールが近づいてきた。ヒメモチ?(左上)、アキノギンリョウソウ(右上)、ウバユリの実(左下)、イワガラミの葉で孵化したセミの抜け殻(右下)。

最後にきのこ類を。赤いキノコ(左上)。エリマキツチグリ(右上)、ホウキタケの仲間(左下)、お椀のように雨水を溜めたきのこ(右下)。

13時15分、駐車場に帰着。

道の駅に移動して、預けた買い物袋を受け取ったり、新たな買い物をしたり、ジェラートやコロッケを食したり…。ここはいつ訪れても楽しい。道の駅で暫しの歓談の後に解散し、車ごとに帰宅した。
短い時間ではあったが久し振りの天気に恵まれて、秋のはしりを堪能することができた。
厚沢部町に向かう途中から青空が見え出し、道路も乾いてきた。道の駅「あっさぶ」でお目当ての農産物などを買い求めてから、「レクの森」駐車場に集合。10時20分に出発し、畑内川沿いの観察路に向かってバンガロー村を抜ける。久し振りに陽射しを浴びた。

さっそく姿を見せた山野草4態からどうぞ。ツリフネソウ(左上)、キツリフネ(右上)、ミズヒキ(左下)、オクトリカブト?(右下)。

今回の主役、アケボノソウのお出まし。花の直径はおよそ2cmと小さいが、白地の花弁の先端近くに緑色の円形斑が2つ、さらに先端部に多数の紫黒色の細かい点が配置されている。この多数の点を「夜明けの星」に見立てて「曙草」と名付けられたとか。花期は9月~10月なので、枕草子風に言えば「秋はアケボノソウ~」か。主役なので、写真3枚でお披露目。なお、面白いことに2枚目写真の上に写っている花は、花弁と雄しべの数が4つしかない。



続いて姿を見せた山野草4態。タデ科のミゾソバは葉の形が牛の正面顔の輪郭に似ているので別名ウシノヒタイ(左上)、アキノウナギツカミは同じタデ科だが茎に下向きの鋭いトゲが多数あるので、これを手のひらに載せてウナギを握ると滑らずに掴めることから付いた名前だとか。ミゾソバとは葉の形が異なる(右上)、キブシの実(左下)、夏の名残のキツネノボタン(右下)。

川沿いから尾根に取り付くと、別の環境で育つ植生が現れてきた。ツルリンドウの清楚な姿2態。

実を付けた山野草も現れた。小さな水玉のような実を付けたミズタマソウ(左上)、近くにまだ花を付けたミズタマソウも(右上)、水滴を付けたユキザサ(アズキナ)の実(左下)、ルイヨウショウマの実(右下)。

アケボノシュスランの花期は9月~10月。

トチバニンジンの実2態。葉がトチの木のように手のひら状を成す。左側の実は先端側が黒色、柄側が赤色のツートンカラーになっていて面白い。

木の実も現れてきた。トチの実(左上)、ウリノキの濃紺色の実。葉の形がウリに似ていることから付いた名前(右上)、キッコウハグマは五角形状の葉を亀の甲羅に見立てた名前(左下)、キク科のノブキの実(右下)。

観察路の脇に立つヒバの大木「ヒバ爺さん」。

ツバメオモトの実は、宝石のように光沢のある鮮やかな青色。

「ブナ婆さん」に向かって、尾根道をゆっくり進む。

11時35分、ブナの大木「ブナ婆さん」に到着。ここが「レクの森」の最奥になっている。

ランチタイムを取り、付近を散策した。樹林内に、とても目立つツチアケビの実がすっくと立っていた。右の写真は別の場所で撮ったもの。

背は低いが姿の良いミヤマウズラを見つけた。茎が細長い個体はカメラのピントがなかなか花に合わないが、ちんまりとしたこれは恰好の被写体であった。花はクリオネに似ている。葉の模様が鳥の鶉の模様に似ているのが名前の由来とか。敬意を表し、同じ個体で角度を変えた写真を2枚どうぞ。


12時15分、「ブナ婆さん」を出発。別コースで戻る。分岐にある「青年の樹」と名付けられたヒバの大木。樹に「力こぶ」みたいな突起物があるので、そう呼ばれているとのこと。メンバーから、「この大木で『青年』なら、我々は未だ青二才だね」との声も…。

急な斜面をつづら折れに下っていく。また何か見つけたよう。

モミジガサ(左上)、ツクバネソウの実は、まさに羽子板の羽根のよう(右上)、キンセイランの葉と茎(左下)、クルマユリの実(右下)。

途中の樹間から北北東方向に望めた乙部岳の一角・九郎岳(969.8m、中央奥)。

枯れた大木(左側)に穿たれたクマゲラの食痕と巣穴。参加メンバーのS先生によると、クマゲラは木の中に巣を作る時、天敵に襲われた場合を想定して裏口を作っておくとのこと。

ゴールが近づいてきた。ヒメモチ?(左上)、アキノギンリョウソウ(右上)、ウバユリの実(左下)、イワガラミの葉で孵化したセミの抜け殻(右下)。

最後にきのこ類を。赤いキノコ(左上)。エリマキツチグリ(右上)、ホウキタケの仲間(左下)、お椀のように雨水を溜めたきのこ(右下)。

13時15分、駐車場に帰着。

道の駅に移動して、預けた買い物袋を受け取ったり、新たな買い物をしたり、ジェラートやコロッケを食したり…。ここはいつ訪れても楽しい。道の駅で暫しの歓談の後に解散し、車ごとに帰宅した。
短い時間ではあったが久し振りの天気に恵まれて、秋のはしりを堪能することができた。