2019年10月08日
10月6日(日) 峠下台場山(自然部)
今月の自然部行事は先月の「殿様街道」に続き、歴史探訪も兼ねて七飯町の通称「峠下台場山」。ここには箱館戦争時、榎本武揚率いる旧幕府軍がフランス人ブリューネの指導のもとに短期間で造成したとされる台場の跡があり、七飯町の中心部から大沼公園に抜ける国道5号線・大沼トンネルの上部一帯に位置する。台場跡を含め、登山道と作業林道を一筆書きで辿って植物観察を楽しんだ。参加は17名+フリー1名。
小沼南端付近の登山口で、Ttさんから昭和26年測量の地形図をもとに、大沼トンネルが出来る前の馬車やバスが越えた峠道について説明があった。それに記されていた磁北偏差は西偏7度50分だったが、現在の国土地理院地形図(電子国土Web)では8度40分となっている。地磁気が変動していることを示していて、興味深かった。8時50分に出発。

秋の風情はもう少し後か…という感じの樹林帯をゆっくり登っていく。

登山道とかつてのバス道路跡を辿り、出発から25分ほどで台場山に向かう細い登山道に入る。

観察されたサルメンエビネ(?)の葉(左上)、フユノハナワラビ(右上)、ジャコウソウの実(左下)、ツルリンドウの実(右下)。

頂上手前の短い急登を慎重に登る。

10時、台場山(345m)に到着。「台場跡現況案内」によると台場の面積は309平方メートルとさほど広くはないが、少し変形した七稜の星型を呈しており、砲台を据えるために造成したと考えられるスロープも2ヶ所ある。

「七稜郭」台場の土塁跡が白い紐で表示されている。写真は、案内板右上の⑦に相当する一角で、北斗市(旧上磯・旧大野)方面が望まれた。

案内板の右側に示された、砲台を据えたスロープ跡か。

陽光を受けて赤く輝くマイヅルソウの実。

山頂から南西~南に延びる尾根を下がっていく。ブッシュがかぶって歩きづらい。目についたのはナニワズ(来春に向けた花蕾も)(左上)、キノコ類(右上)、マタタビの実(左下)、チョウセンゴミシの実(右下)。

30分ほど下って、「七飯2号作業道」に出る。現在地を確認し、台場山を時計回りに進んで大沼トンネルの上部に至る行程を採る。

林道で観察できたオトコエシの種(左上)、マルバヒレアザミ(右上)、クサギの実(左下)、ムラサキシキブの実(右下)。

落ちていたクサギの実、トチの実、黄葉、紅葉のデコレーション。

さらに、カヤの実(左上)、ノビネチドリの花がら(右上)、コクワ(サルナシ)の実(左下)、トチバニンジンの実(右下)。

林道をショートカットして送電線保守道を辿ると、東南東の方向に横津岳や七飯岳が望めた。

風雪に耐えたミズナラ老木の「ガンバル」さん。

大沼トンネルの上部を目指して尾根筋を行く。

大沼トンネルの上部で見つけた標識。峠を乗り越えた延長10kmほどの歩道を示すもの。

営林作業で使用されたらしきもの。

かつてのバス道路跡を登山口に戻る途中、樹間から駒ヶ岳・剣ヶ峰の鋭鋒が望まれた。

台場山を半周し、先に取り付いた登山道(3枚目の写真)に戻ったところで恒例の全体写真を撮る。


12時45分、登山口に到着。爽やかな青空の下、秋の気配を少し感じながら、ほぼ4時間をかけてゆったりと辿った山歩きだった。挨拶ののち、食事と温泉は車ごととして現地で解散した。
小沼南端付近の登山口で、Ttさんから昭和26年測量の地形図をもとに、大沼トンネルが出来る前の馬車やバスが越えた峠道について説明があった。それに記されていた磁北偏差は西偏7度50分だったが、現在の国土地理院地形図(電子国土Web)では8度40分となっている。地磁気が変動していることを示していて、興味深かった。8時50分に出発。

秋の風情はもう少し後か…という感じの樹林帯をゆっくり登っていく。

登山道とかつてのバス道路跡を辿り、出発から25分ほどで台場山に向かう細い登山道に入る。

観察されたサルメンエビネ(?)の葉(左上)、フユノハナワラビ(右上)、ジャコウソウの実(左下)、ツルリンドウの実(右下)。

頂上手前の短い急登を慎重に登る。

10時、台場山(345m)に到着。「台場跡現況案内」によると台場の面積は309平方メートルとさほど広くはないが、少し変形した七稜の星型を呈しており、砲台を据えるために造成したと考えられるスロープも2ヶ所ある。

「七稜郭」台場の土塁跡が白い紐で表示されている。写真は、案内板右上の⑦に相当する一角で、北斗市(旧上磯・旧大野)方面が望まれた。

案内板の右側に示された、砲台を据えたスロープ跡か。

陽光を受けて赤く輝くマイヅルソウの実。

山頂から南西~南に延びる尾根を下がっていく。ブッシュがかぶって歩きづらい。目についたのはナニワズ(来春に向けた花蕾も)(左上)、キノコ類(右上)、マタタビの実(左下)、チョウセンゴミシの実(右下)。

30分ほど下って、「七飯2号作業道」に出る。現在地を確認し、台場山を時計回りに進んで大沼トンネルの上部に至る行程を採る。

林道で観察できたオトコエシの種(左上)、マルバヒレアザミ(右上)、クサギの実(左下)、ムラサキシキブの実(右下)。

落ちていたクサギの実、トチの実、黄葉、紅葉のデコレーション。

さらに、カヤの実(左上)、ノビネチドリの花がら(右上)、コクワ(サルナシ)の実(左下)、トチバニンジンの実(右下)。

林道をショートカットして送電線保守道を辿ると、東南東の方向に横津岳や七飯岳が望めた。

風雪に耐えたミズナラ老木の「ガンバル」さん。

大沼トンネルの上部を目指して尾根筋を行く。

大沼トンネルの上部で見つけた標識。峠を乗り越えた延長10kmほどの歩道を示すもの。

営林作業で使用されたらしきもの。

かつてのバス道路跡を登山口に戻る途中、樹間から駒ヶ岳・剣ヶ峰の鋭鋒が望まれた。

台場山を半周し、先に取り付いた登山道(3枚目の写真)に戻ったところで恒例の全体写真を撮る。


12時45分、登山口に到着。爽やかな青空の下、秋の気配を少し感じながら、ほぼ4時間をかけてゆったりと辿った山歩きだった。挨拶ののち、食事と温泉は車ごととして現地で解散した。