2024年10月08日
10月6日(日) カムイヌプリ(水元沢コース)と室蘭岳
昨年に続いて、この時期の室蘭岳(911.1m、国土地理院地形図では鷲別岳)を訪れた。前回は南尾根~西尾根コースを周回したが、今回は始めに水元沢コースを利用してカムイヌプリ(750.0m)に登り、分岐に戻って室蘭岳を目指した。参加は8名。
室蘭市「だんパラスキー場」の山麓休憩所前に車を停め、8時25分に出発。左の正面に室蘭岳、右にカムイヌプリの山塊が望めた。

広葉樹林の中、鷲別川の沢に向かって「水元沢コース」を標高差125mほど下る。何だかもったいないが…。


キノコあれこれ。[左上]マスタケ、[右上]ボリボリ、[左下]はて①、[右下]はて②。

出発から40分弱で鷲別川に行き着き、慎重に渡渉する。奥のコンクリート護岸の上を林道が通っている。

林道は10分も歩くと終点になる。ここで沢を渡り返し、右岸の山道に入っていく。

鷲別川の流れを8回渡るが、3回目以降の渡渉は川幅が狭く水量も少ないので楽だった。

爽やかな滑滝に続いて、小滝が現れた。滝壺は意外と深く、3mほどもあろうか。どちらも、暑い時期には気持ち良さそう。


沢を離れて左の小尾根に付けられた急傾斜の山道を登る。上部の傾斜が緩んできたところに、枯れたダケカンバの幹がアーチを作っていた。これを潜ると、良い事がありそうな。

実際、アーチから10分足らず、10時27分に室蘭岳とカムイヌプリを繋ぐコースの鞍部に到着した。

カムイヌプリに向かって登ると、右手に室蘭港の入り口に架かる白鳥大橋が見えた。右手前は「だんパラスキー場」の建物とゲレンデ。

草木の実あれこれ。[左上]コウライテンナンショウ(高麗天南星)、[右上]ツルウメモドキ(蔓梅擬)、[左下]サルナシ(猿梨)、[右下]たわわに実ったナナカマド(七竈)。

カムイヌプリ山塊の一角にある746峰(尾根の肩)は、「奥カムイヌプリ」とも呼ばれる。

カムイヌプリの三角点(750.0m、三等三角点、点名:鷲別来馬[わしべつらいば])は登山道のすぐ上にある。山名標柱がある頂上は更に330mほど先で、標高もほぼ同じ。

三角点から北方を眺める。左奥に羊蹄山が見えるはずなのだが、生憎と雲の中。手前は登別市と壮瞥町の境にある標高700m前後の山並み。

カンバの林を登ると、その先にカムイヌプリの頂上。

11時25分、頂上に到着(出発からちょうど3時間)。遠景に登別市街を入れて、全体集合写真に納まる。会山行として頂上を踏んだのは2018年6月以来。

頂上から東に登別市蘭法華岬方面を望む。その向こうに登別漁港の防波堤が伸びている。

南方向には内浦湾を挟んで、亀田半島の山並みが霞んで見えた。

昆虫の写真を2枚。[左]水元沢コース上部で見かけた金属光沢のセンチコガネ(雪隠金亀子・雪隠黄金虫)、[右]カムイヌプリ頂上で見かけたヒメオオクワガタ(姫大鍬形)の♀か。

頂上でランチタイムをとって12時5分、室蘭岳へ向かう。

登ってきた水元沢コースとの分岐を通過。ここから室蘭岳頂上までの標高差は340mほどだが、函館山一つ分と考えてゆっくり登る。

急な登りを終えると、頂上の一角が見えてきた。

13時55分、室蘭岳の頂上に到着。大きな山名看板を入れて、全体集合写真を撮る。
![室蘭岳[鷲別岳]頂上で全体集合 室蘭岳[鷲別岳]頂上で全体集合](//img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub2/20241006-X%E3%82%AB%E3%83%A0%E3%82%A4%E3%83%8C%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%BB%E9%B7%B2%E5%88%A5%E5%B2%B3k%E5%AE%A4%E8%98%AD%E5%B2%B3%5B%E9%B7%B2%E5%88%A5%E5%B2%B3%5D%E9%A0%82%E4%B8%8A%E3%81%A7%E5%85%A8%E4%BD%93%E9%9B%86%E5%90%88k.jpg)
看板の少し手前にある三角点(911.1m、一等三角点、点名:鷲別岳)から、北西方向を眺める。右に羊蹄山(1898m)、左にニセコアンヌプリ(1308.0m)。二つの間の遠くに霞むのは積丹半島の山々。

上の方向から少し左には、洞爺湖周辺と昆布岳、遠くニセコの山々。

頂上からカムイヌプリを俯瞰する。多くのピークを持ち、中央奥が頂上で、手前に奥カムイヌプリが重なっている。

14時15分、室蘭岳を後に夏尾根コースを下る。このコースは、最も安全で早く下ることができる。

室蘭岳水神社はペトトル川支流の湧水口に建立され、室蘭市民の生活水となる大切な水源に感謝するとともに、安全登山の祈りが込められている。

白鳥ヒュッテに到着。庭に引かれた自然水をボトルに詰めるメンバーも。

15時30分、だんパラスキー場の室蘭岳山麓休憩所に到着して下山を終えた。
休憩・昼食を含めて約7時間の行動時間を要したが、沢あり尾根ありのコースと展望に変化があり、穏やかな天候と相まって、登りごたえがある充実したコースであった。
2018年6月3日に室蘭岳からカムイヌプリを縦走、およびカムイヌプリをピストンした時の様子は、こちらの旧ブログをクリック(タップ)してご覧ください。このときの参加は、32名の大パーティ(縦走組26名、ピストン組6名)であった。
室蘭市「だんパラスキー場」の山麓休憩所前に車を停め、8時25分に出発。左の正面に室蘭岳、右にカムイヌプリの山塊が望めた。

広葉樹林の中、鷲別川の沢に向かって「水元沢コース」を標高差125mほど下る。何だかもったいないが…。


キノコあれこれ。[左上]マスタケ、[右上]ボリボリ、[左下]はて①、[右下]はて②。

出発から40分弱で鷲別川に行き着き、慎重に渡渉する。奥のコンクリート護岸の上を林道が通っている。

林道は10分も歩くと終点になる。ここで沢を渡り返し、右岸の山道に入っていく。

鷲別川の流れを8回渡るが、3回目以降の渡渉は川幅が狭く水量も少ないので楽だった。

爽やかな滑滝に続いて、小滝が現れた。滝壺は意外と深く、3mほどもあろうか。どちらも、暑い時期には気持ち良さそう。


沢を離れて左の小尾根に付けられた急傾斜の山道を登る。上部の傾斜が緩んできたところに、枯れたダケカンバの幹がアーチを作っていた。これを潜ると、良い事がありそうな。

実際、アーチから10分足らず、10時27分に室蘭岳とカムイヌプリを繋ぐコースの鞍部に到着した。

カムイヌプリに向かって登ると、右手に室蘭港の入り口に架かる白鳥大橋が見えた。右手前は「だんパラスキー場」の建物とゲレンデ。

草木の実あれこれ。[左上]コウライテンナンショウ(高麗天南星)、[右上]ツルウメモドキ(蔓梅擬)、[左下]サルナシ(猿梨)、[右下]たわわに実ったナナカマド(七竈)。

カムイヌプリ山塊の一角にある746峰(尾根の肩)は、「奥カムイヌプリ」とも呼ばれる。

カムイヌプリの三角点(750.0m、三等三角点、点名:鷲別来馬[わしべつらいば])は登山道のすぐ上にある。山名標柱がある頂上は更に330mほど先で、標高もほぼ同じ。

三角点から北方を眺める。左奥に羊蹄山が見えるはずなのだが、生憎と雲の中。手前は登別市と壮瞥町の境にある標高700m前後の山並み。

カンバの林を登ると、その先にカムイヌプリの頂上。

11時25分、頂上に到着(出発からちょうど3時間)。遠景に登別市街を入れて、全体集合写真に納まる。会山行として頂上を踏んだのは2018年6月以来。

頂上から東に登別市蘭法華岬方面を望む。その向こうに登別漁港の防波堤が伸びている。

南方向には内浦湾を挟んで、亀田半島の山並みが霞んで見えた。

昆虫の写真を2枚。[左]水元沢コース上部で見かけた金属光沢のセンチコガネ(雪隠金亀子・雪隠黄金虫)、[右]カムイヌプリ頂上で見かけたヒメオオクワガタ(姫大鍬形)の♀か。

頂上でランチタイムをとって12時5分、室蘭岳へ向かう。

登ってきた水元沢コースとの分岐を通過。ここから室蘭岳頂上までの標高差は340mほどだが、函館山一つ分と考えてゆっくり登る。

急な登りを終えると、頂上の一角が見えてきた。

13時55分、室蘭岳の頂上に到着。大きな山名看板を入れて、全体集合写真を撮る。
![室蘭岳[鷲別岳]頂上で全体集合 室蘭岳[鷲別岳]頂上で全体集合](http://img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub2/20241006-X%E3%82%AB%E3%83%A0%E3%82%A4%E3%83%8C%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%BB%E9%B7%B2%E5%88%A5%E5%B2%B3k%E5%AE%A4%E8%98%AD%E5%B2%B3%5B%E9%B7%B2%E5%88%A5%E5%B2%B3%5D%E9%A0%82%E4%B8%8A%E3%81%A7%E5%85%A8%E4%BD%93%E9%9B%86%E5%90%88k.jpg)
看板の少し手前にある三角点(911.1m、一等三角点、点名:鷲別岳)から、北西方向を眺める。右に羊蹄山(1898m)、左にニセコアンヌプリ(1308.0m)。二つの間の遠くに霞むのは積丹半島の山々。

上の方向から少し左には、洞爺湖周辺と昆布岳、遠くニセコの山々。

頂上からカムイヌプリを俯瞰する。多くのピークを持ち、中央奥が頂上で、手前に奥カムイヌプリが重なっている。

14時15分、室蘭岳を後に夏尾根コースを下る。このコースは、最も安全で早く下ることができる。

室蘭岳水神社はペトトル川支流の湧水口に建立され、室蘭市民の生活水となる大切な水源に感謝するとともに、安全登山の祈りが込められている。

白鳥ヒュッテに到着。庭に引かれた自然水をボトルに詰めるメンバーも。

15時30分、だんパラスキー場の室蘭岳山麓休憩所に到着して下山を終えた。
休憩・昼食を含めて約7時間の行動時間を要したが、沢あり尾根ありのコースと展望に変化があり、穏やかな天候と相まって、登りごたえがある充実したコースであった。
2018年6月3日に室蘭岳からカムイヌプリを縦走、およびカムイヌプリをピストンした時の様子は、こちらの旧ブログをクリック(タップ)してご覧ください。このときの参加は、32名の大パーティ(縦走組26名、ピストン組6名)であった。