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2024年08月12日

8月11日(日) 松倉川(中流遡行)

 函館市中心部では8月はじめから最高気温が29℃から30℃を少し超え、平均湿度80%超の蒸し暑い日が続いていた。函館市の寅沢町地区と三森町地区の境を流れる松倉川の中流域を遡行して、いっときの涼を楽しんだ。参加は14名。

 目指すアカゲラの滝(C205付近)からの帰路用として林道(C220付近)に車を回してから、取水場近くの寅沢林道・寅の沢橋(C140付近)に集合。支度を整えて点呼と注意事項伝達を終え、9時20分に出発。取水堰の上まで、右岸に付けられた道を300mほど歩く。
沢の入渓地点に向けて出発

 取水堰を越えてから沢に入る。暫くは穏やかな流れが続く。
暫くは穏やかな沢相

 所どころで流れの速い瀬が現れるが、水深は深いところでも膝の少し上まで。流れに足をとられないよう、川底の岩や石で滑らないよう、ゆっくり慎重に渡渉する。
早瀬を渡渉する

 川辺に咲いていたモミジガサ(紅葉笠・紅葉傘)の花。
モミジガサ

 早瀬を何度も渡り返す。緑一色の世界に木漏れ日が射して、気持ちが良い。
早瀬を何度か渡り返す

 一息入れた場所で、岩の上にミヤマクワガタを発見。
ミヤマクワガタ

 木漏れ日が射し込む、穏やかで明るい川底。
明るい川底

 やや速い流れの瀬が続く箇所は、右岸に沿って進む。
やや速い瀬が連続

 大きな礫が積み重なった川原の日陰で、腰を下ろして休憩。
木陰で休憩

 行程の半分近くに差し掛かると、大きくて丸い岩が連続して現れるようになる。
大きくて丸い岩塊が集まる地帯

 苔むした岩の上に鎮座していたエゾアカガエル。北海道に生息している在来種のカエルは、これとニホンアマガエルの、二種類のみだとか。
エゾアカガエル

 大きな岩の間は、ゴルジュ状の急流になっている。
ゴルジュ状の急な流れ

 大岩が積み重なる箇所を、慎重に進む。
大岩群を慎重に越す

 大岩の群れを抜けると、川幅が少し広い瀬になっていた。
川幅が少し広がった瀬

 川の流れが岩壁の下をえぐって、深い瀞を形作っている。
岩壁下の瀞

 どこからともなく芳香が漂ってきた。右岸を見上げるとクサギ(臭木)の花が咲いており、数匹のクロアゲハが集まっていた。名前の由来は、枝や葉をちぎると青臭いような独特な匂いがあることから。
クサギの花

 こちらはノリウツギ(糊空木)の花。
ノリウツギの花

 左岸に堆積した砂の浜を歩く。
左岸にできた砂浜

 右岸の岩壁に柱状節理が現れていた。柱状節理は、火山から流れ出た比較的厚い溶岩がゆっくり冷え固まるとき、岩石の体積が収縮してできる角柱状の規則正しい割れ目。
右岸の柱状節理

 岩に張り付く苔に混じって、所どころでダイモンジソウ(大文字草)の葉を見かけた。花の時期はこれから。
 苔むした岩は、清流の象徴である。
ダイモンジソウの葉

 11時35分、C200付近に設けられた堰堤に到着。人工物ではあるが、横一列に流れ落ちる水流に涼味を感じる。
C200付近に設けられた堰堤に到着

 堰堤を流れ落ちる水の幕を背景に、一回目の集合写真を撮る。
水の幕を背景に全体集合①

 堰堤を越した先は広い礫の川原になっており、その対岸(右岸)の少し奥にアカゲラの滝が落ちている。ここで二回目の集合写真。
アカゲラの滝を背景に全体集合②

 アカゲラの滝の全景。この滝下でチーフリーダーが「水垢離」をした。
アカゲラの滝の全景

 会員のYmさんが作成した滝名標識。
滝名標識

 広い礫の川原でゆっくりと昼食をとる。浅い川面に垂れ下がっていたヤマブドウ(山葡萄)の実とハウチワカエデ(羽団扇楓)の翼果。
ヤマブドウの実
ハウチワカエデの翼果

 食事を終え、山道を少し上がって林道に回した車に到着。沢装備を解いて、各車はフレスポ戸倉の駐車場に戻り、挨拶を終えて解散した。
 当地なりに暑くて蒸す天候が続いていたため、この沢歩きは一服の清涼剤になった。急な滝登りやへつり、深い渡渉などの危険箇所がなく、安全に楽しむことができた。
 松倉川は函館市の中で数少ない、自然が残された河川である。これからもこの自然を守り、楽しんでいきたいものである。



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