2024年02月22日
2月18日(日) 知内丸山(涌元コース)
抜けるような晴天と3月末相当の暖かさに恵まれたこの日、東円山のもうひとつの「まるやま」組は、知内町元町地区の温泉駐車場を発着点とし、通称・涌元(わきもと)コースの尾根を辿って積雪期の知内丸山(665.3m、一等三角点、点名:丸山)を訪れた。参加は8名。
知内町元町地区を走行中の車内から、知内丸山(矢印)を仰ぐ。頂上から左下に伸びる顕著な尾根が、辿る予定のコース。

温泉建屋の玄関で掃除をされていた職員の方にお願いして車3台を停めさせてもらい、駐車場を8時25分に出発。
温泉から奥に続く林道を進み、山栗川に架かる橋を渡った先から左手(南南東方向)の針葉樹林帯に入って外記川(げきがわ)に向かう。

樹林帯を距離500mほど突っ切って8時55分、外記川に架かる除雪されていない「外記の沢橋」に到着。渡った少し先で左手(南方向)の尾根に取り付く。

尾根に上がった所は針葉樹の人工林だったが、尾根筋を暫く辿ると明るい自然林に変る。トップは適宜に交替した。

人工林と自然林の境目に作業道が開かれている。この150mほど前方に、親子のエゾシカを見かけた。

雪の中でも緑葉を付けたエゾユズリハ(蝦夷譲葉)の群落。ユズリハは、春に枝先で若葉が育つと前年の葉がその場所を譲るように落ちて入れ替わるため、世代交代がうまくいく縁起良い象徴とされ、正月飾りにも使われる。有毒植物なので、動物による食害を受けることがない。

トラバース気味に伸びる作業道を外れて、尾根筋を辿る。

C300~350間に控える一番の急登斜面が近づいてきた。

足場を確かめながらジグを切って、急登をゆっくり慎重に登り切る。

その上部も、緩やかな登りが続く。

標高点447付近はぼぼ平坦な尾根になっている。上方に、頂上手前の開けた雪面が見えてきた。

右手には外記川の谷を挟んで、625.9峰(四等三角点、点名:涌元山)を含む尾根が見えた。

尾根のC500~570間は、二番目の急登になっている。ここもじっくりと登っていく。

C580付近は展望が開けており、しばし休憩。

南東方向に、小谷石地区からの夏道が上がってくる東方稜線と、左下方に知内尖山(360.7m)が望めた。

知内尖山をズームアップ。2023年11月5日に会山行で訪れた際の様子はこちらをどうぞ。

C610付近の平坦尾根に上がる。ブナの大樹が何本もの枝を広げていた。

雪面に落ちた樹木の影が柔らかく波打って、幽玄な雰囲気を醸し出していた。

エゾユキウサギの足跡に並行して進む。頂上はもうすぐ。

11時35分、雪で覆われた丸い頂上に到着。暖候期には2mほど伸びている千島笹も今は雪の下で、すっきり心地良い。気温は2~3℃、風速はせいぜい3m/s、陽光を浴びて暖かい。

周りの景観を眺める。西には知内山塊の主脈稜線が伸びている。

南には小谷石地区の裏山にあたる通称・矢越岳(548.5m、四等三角点、点名:福島境)。矢越岳の頂部の先に青森県竜飛岬(矢印)が位置し、そこから左に津軽半島がうっすらと見える。

東南東には、裏側から夏道コースが上がってくる東方稜線。津軽海峡の向こうに、下北半島が霞んでいる。

知内山塊の主脈稜線を背景に、集合写真を撮る。

20分ほどの滞在で頂上から少し戻り、展望の良い雪尾根でランチタイムとする(30分間)。
海岸に建つのは知内火力発電所。その煙突の先は、トラピスト修道院の裏山にあたる当別丸山(482.3m)。函館山(矢印)も、かすかに見える。

「展望レストラン」の近くで、数個の木の芽がほころんでいた。「春だな~」と嬉しい。

ランチを終えて下山を開始する。少し下ったところで、麓の知内町海岸を背景にワンショット。

14時ちょうど、「外記の沢橋」に戻った。

ここからさらに往路を辿り、14時35分に温泉駐車場に到着した。下りは雪を踏み抜くことも多かったが、怪我もなく何よりであった。挨拶を済ませて現地で解散した。
今回辿った通称・涌元コースは、実は知内町の涌元地区ではなく元町地区だけを通っているので、「元町コース」とでも呼びたいところ。登り一辺倒であるが緩急の変化があり、上部では良い展望が得られるコースである。雪に覆われた丸い頂上は、暖候期とはまったく異なる雰囲気で、心地がよかった。
駐車場に車3台を快く停めさせていただいた知内町「K温泉」の方に、感謝申し上げます。
【おまけ】行動中、青空の中で目についた白いもの……。飛行機雲(11:07)と上弦の半月(14:01)。

知内町元町地区を走行中の車内から、知内丸山(矢印)を仰ぐ。頂上から左下に伸びる顕著な尾根が、辿る予定のコース。

温泉建屋の玄関で掃除をされていた職員の方にお願いして車3台を停めさせてもらい、駐車場を8時25分に出発。
温泉から奥に続く林道を進み、山栗川に架かる橋を渡った先から左手(南南東方向)の針葉樹林帯に入って外記川(げきがわ)に向かう。

樹林帯を距離500mほど突っ切って8時55分、外記川に架かる除雪されていない「外記の沢橋」に到着。渡った少し先で左手(南方向)の尾根に取り付く。

尾根に上がった所は針葉樹の人工林だったが、尾根筋を暫く辿ると明るい自然林に変る。トップは適宜に交替した。

人工林と自然林の境目に作業道が開かれている。この150mほど前方に、親子のエゾシカを見かけた。

雪の中でも緑葉を付けたエゾユズリハ(蝦夷譲葉)の群落。ユズリハは、春に枝先で若葉が育つと前年の葉がその場所を譲るように落ちて入れ替わるため、世代交代がうまくいく縁起良い象徴とされ、正月飾りにも使われる。有毒植物なので、動物による食害を受けることがない。

トラバース気味に伸びる作業道を外れて、尾根筋を辿る。

C300~350間に控える一番の急登斜面が近づいてきた。

足場を確かめながらジグを切って、急登をゆっくり慎重に登り切る。

その上部も、緩やかな登りが続く。

標高点447付近はぼぼ平坦な尾根になっている。上方に、頂上手前の開けた雪面が見えてきた。

右手には外記川の谷を挟んで、625.9峰(四等三角点、点名:涌元山)を含む尾根が見えた。

尾根のC500~570間は、二番目の急登になっている。ここもじっくりと登っていく。

C580付近は展望が開けており、しばし休憩。

南東方向に、小谷石地区からの夏道が上がってくる東方稜線と、左下方に知内尖山(360.7m)が望めた。

知内尖山をズームアップ。2023年11月5日に会山行で訪れた際の様子はこちらをどうぞ。

C610付近の平坦尾根に上がる。ブナの大樹が何本もの枝を広げていた。

雪面に落ちた樹木の影が柔らかく波打って、幽玄な雰囲気を醸し出していた。

エゾユキウサギの足跡に並行して進む。頂上はもうすぐ。

11時35分、雪で覆われた丸い頂上に到着。暖候期には2mほど伸びている千島笹も今は雪の下で、すっきり心地良い。気温は2~3℃、風速はせいぜい3m/s、陽光を浴びて暖かい。

周りの景観を眺める。西には知内山塊の主脈稜線が伸びている。

南には小谷石地区の裏山にあたる通称・矢越岳(548.5m、四等三角点、点名:福島境)。矢越岳の頂部の先に青森県竜飛岬(矢印)が位置し、そこから左に津軽半島がうっすらと見える。

東南東には、裏側から夏道コースが上がってくる東方稜線。津軽海峡の向こうに、下北半島が霞んでいる。

知内山塊の主脈稜線を背景に、集合写真を撮る。

20分ほどの滞在で頂上から少し戻り、展望の良い雪尾根でランチタイムとする(30分間)。
海岸に建つのは知内火力発電所。その煙突の先は、トラピスト修道院の裏山にあたる当別丸山(482.3m)。函館山(矢印)も、かすかに見える。

「展望レストラン」の近くで、数個の木の芽がほころんでいた。「春だな~」と嬉しい。

ランチを終えて下山を開始する。少し下ったところで、麓の知内町海岸を背景にワンショット。

14時ちょうど、「外記の沢橋」に戻った。

ここからさらに往路を辿り、14時35分に温泉駐車場に到着した。下りは雪を踏み抜くことも多かったが、怪我もなく何よりであった。挨拶を済ませて現地で解散した。
今回辿った通称・涌元コースは、実は知内町の涌元地区ではなく元町地区だけを通っているので、「元町コース」とでも呼びたいところ。登り一辺倒であるが緩急の変化があり、上部では良い展望が得られるコースである。雪に覆われた丸い頂上は、暖候期とはまったく異なる雰囲気で、心地がよかった。
駐車場に車3台を快く停めさせていただいた知内町「K温泉」の方に、感謝申し上げます。
【おまけ】行動中、青空の中で目についた白いもの……。飛行機雲(11:07)と上弦の半月(14:01)。
