2023年04月21日
4月20日(木) 太鼓山~俄虫沢(厚沢部町)
毎年この時期、自然部企画として厚沢部町の太鼓山(171m)と俄虫沢を訪れ、春の山野草、とりわけエゾノリュウキンカの大群落を愛でることが恒例となっている。今年は季節の進みが早いため、例年より一週間早めて実施した。参加はフリーを含めて22名。
高層雲に覆われた高曇りの空であったが、時折り陽が射した。道の駅「あっさぶ」で各自お目当ての買い物を済ませ、スキー場下の駐車場を9時48分に出発。定番の春の妖精たちが次々と出迎えてくれた。先ずはカタクリ(片栗)の花から。

[左上]キクザキイチゲ(菊咲一華)とカタクリ、[右上]エゾエンゴサク(蝦夷延胡索)、[左下]ニリンソウ(二輪草)、[右下]早くも見かけた蝶はエゾスジグロシロチョウ(蝦夷筋黒白蝶)か。

船の碇のような距(突起)を持つ、キバナイカリソウ(黄花碇草)。

ヒメアオキ(姫青木)の雄花。

シラネアオイ(白根葵)とカタクリの競演を2枚ずつ。

[左上]クロミノエンレイソウ(黒実の延齢草)、[右上]ヒトリシズカ(一人静)、[左下]スミレサイシン(菫細辛)、[右下]キブシ(木五倍子)は果実に含まれるタンニンが黒色染料のフシ(五倍子)の代用とされたことに因むという。

林道の脇に咲くカタクリやキクザキイチゲを眺めながら終点に到着し、休憩をとる。ここから山道を辿っていく。

太鼓山頂上に向かう山道に咲いていた花々。[左上]長い距が後ろ斜め上に伸びるナガハシスミレ(長嘴菫)、別名テングスミレ(天狗菫)、[右上]センボンヤリ(千本槍)、[左下]整った顔立ちのキクザキイチゲ、[右下]キジムシロ(雉莚)の蕾。

太鼓山の頂上に到着。大きな風格のある山名標識看板は、支柱が折れていた。立てかけた看板を入れて、1回目の全体集合写真を撮る。久々に復活されたメンバーも…。

カエデ、ナラ、カバの3種類の樹木が、寄り添って立っている。共生する姿勢が微笑ましい。

頂上をあとに、C100鞍部に向かって下る。

鞍部から140峰に登り返すと、右前方に204.6峰(三等三角点、点名:上ノ山)が見えた。

山道の右側斜面にあったブナ(橅)の古木。

C120尾根を通る山道の真ん中に、枝を広げて立つブナの大木があった。幹周りは人が手を繋いで二人半ほどなので、直径は1.3mくらい。

尾根上で見られた実・葉・花の4態。[左上]ツルアリドオシ(蔓蟻通)の赤い実、[右上]光沢があるオオウバユリ(大姥百合)の葉、[左下]オオカメノキ(大亀の木)の花、[右下]ブナの幼木。

北東方向から尾根を辿って伸びてきた林道の、小広い終点に到着。薄日が射す中で、早めのランチタイムとする。食後は林道を少し進み、180峰に向かう山道に入る。

陽当たりが良い所は、マイヅルソウ(舞鶴草)とギョウジャニンニク(行者大蒜)の葉で埋まっていた。

180峰へは、今回のコースで一番の急登。

180峰の頂上付近で、蕾を付けたヤマシャクヤク(山芍薬)を見つけた。

180峰から俄虫沢への下りも急なので、慎重に…。小さな蕾を付けた花は、カタクリだった。

俄虫沢に降り立つと、コバイケイソウ(小梅蕙草)の群落が…。

小さな沢を流れ落ちる滑滝を見に行ったメンバー。

そのメンバーがみつけた、2枚葉のエンレイソウ。がく片も2つ。

今年も広い沢の中で一面に咲く、エゾノリュウキンカの見事な群落を愛でることができた。毎年眺めていても、素晴らしい景観にはいつも見惚れる。

花をアップで撮る。花びら4弁のものも…。

群生地を背景に、2度目の全体集合写真を撮る。メンバーの表情も満足そう。


ミズバショウ(水芭蕉)も瑞々しい。

カタクリ、エンレイソウ、エゾエンゴサクなど、極楽のような花園。

最後も、花4態。[左上]オクエゾサイシン(奥蝦夷細辛)の花、[右上]ホソバエゾエンゴサク、[左下]キバナノアマナ(黄花の甘菜)、[右下]毎年のしんがりを務めるキタコブシ(北辛夷)の花。

乙部岳の一角、九郎岳(969.8m、三等三角点、点名:黒岳)の残雪も少なくなってきた。

14時、駐車場に到着。人数確認と挨拶を済ませ、現地で解散した。毎年に春の到来を告げてくれる花々にブラボー!!
高層雲に覆われた高曇りの空であったが、時折り陽が射した。道の駅「あっさぶ」で各自お目当ての買い物を済ませ、スキー場下の駐車場を9時48分に出発。定番の春の妖精たちが次々と出迎えてくれた。先ずはカタクリ(片栗)の花から。

[左上]キクザキイチゲ(菊咲一華)とカタクリ、[右上]エゾエンゴサク(蝦夷延胡索)、[左下]ニリンソウ(二輪草)、[右下]早くも見かけた蝶はエゾスジグロシロチョウ(蝦夷筋黒白蝶)か。

船の碇のような距(突起)を持つ、キバナイカリソウ(黄花碇草)。

ヒメアオキ(姫青木)の雄花。

シラネアオイ(白根葵)とカタクリの競演を2枚ずつ。

[左上]クロミノエンレイソウ(黒実の延齢草)、[右上]ヒトリシズカ(一人静)、[左下]スミレサイシン(菫細辛)、[右下]キブシ(木五倍子)は果実に含まれるタンニンが黒色染料のフシ(五倍子)の代用とされたことに因むという。

林道の脇に咲くカタクリやキクザキイチゲを眺めながら終点に到着し、休憩をとる。ここから山道を辿っていく。

太鼓山頂上に向かう山道に咲いていた花々。[左上]長い距が後ろ斜め上に伸びるナガハシスミレ(長嘴菫)、別名テングスミレ(天狗菫)、[右上]センボンヤリ(千本槍)、[左下]整った顔立ちのキクザキイチゲ、[右下]キジムシロ(雉莚)の蕾。

太鼓山の頂上に到着。大きな風格のある山名標識看板は、支柱が折れていた。立てかけた看板を入れて、1回目の全体集合写真を撮る。久々に復活されたメンバーも…。

カエデ、ナラ、カバの3種類の樹木が、寄り添って立っている。共生する姿勢が微笑ましい。

頂上をあとに、C100鞍部に向かって下る。

鞍部から140峰に登り返すと、右前方に204.6峰(三等三角点、点名:上ノ山)が見えた。

山道の右側斜面にあったブナ(橅)の古木。

C120尾根を通る山道の真ん中に、枝を広げて立つブナの大木があった。幹周りは人が手を繋いで二人半ほどなので、直径は1.3mくらい。

尾根上で見られた実・葉・花の4態。[左上]ツルアリドオシ(蔓蟻通)の赤い実、[右上]光沢があるオオウバユリ(大姥百合)の葉、[左下]オオカメノキ(大亀の木)の花、[右下]ブナの幼木。

北東方向から尾根を辿って伸びてきた林道の、小広い終点に到着。薄日が射す中で、早めのランチタイムとする。食後は林道を少し進み、180峰に向かう山道に入る。

陽当たりが良い所は、マイヅルソウ(舞鶴草)とギョウジャニンニク(行者大蒜)の葉で埋まっていた。

180峰へは、今回のコースで一番の急登。

180峰の頂上付近で、蕾を付けたヤマシャクヤク(山芍薬)を見つけた。

180峰から俄虫沢への下りも急なので、慎重に…。小さな蕾を付けた花は、カタクリだった。

俄虫沢に降り立つと、コバイケイソウ(小梅蕙草)の群落が…。

小さな沢を流れ落ちる滑滝を見に行ったメンバー。

そのメンバーがみつけた、2枚葉のエンレイソウ。がく片も2つ。

今年も広い沢の中で一面に咲く、エゾノリュウキンカの見事な群落を愛でることができた。毎年眺めていても、素晴らしい景観にはいつも見惚れる。

花をアップで撮る。花びら4弁のものも…。

群生地を背景に、2度目の全体集合写真を撮る。メンバーの表情も満足そう。


ミズバショウ(水芭蕉)も瑞々しい。

カタクリ、エンレイソウ、エゾエンゴサクなど、極楽のような花園。

最後も、花4態。[左上]オクエゾサイシン(奥蝦夷細辛)の花、[右上]ホソバエゾエンゴサク、[左下]キバナノアマナ(黄花の甘菜)、[右下]毎年のしんがりを務めるキタコブシ(北辛夷)の花。

乙部岳の一角、九郎岳(969.8m、三等三角点、点名:黒岳)の残雪も少なくなってきた。

14時、駐車場に到着。人数確認と挨拶を済ませ、現地で解散した。毎年に春の到来を告げてくれる花々にブラボー!!