2021年11月22日
11月21日(日) 当別丸山(南西尾根コース)
渡島当別のトラピスト修道院の裏手にある丸山(482.3m)を、「当別丸山」と呼んでいる(石狩の当別町にも丸山がある)。よく利用する一般登山道は東側のトラピスト修道院から付いているが、当会では昨年初めて南側の尾根から笹薮を漕いで登った(こちら)。今回も、函館市在住のMさんから教わった南西側の尾根を初めて登ってみた。参加は29名。
国道228号線を函館から木古内町方面に向かい、大釜谷川に架かる橋を過ぎてから右側後方に上がる大釜谷川林道に入る。工事中の函館江差道の高架橋を潜ると、林道C30地点(大釜谷川に当別丸山の頂上から落ちる顕著な沢が合流する地点)に至る。ここを発着点とした。頂上との標高差は約450m。
前日に頂上まで下見をした際に、発着点近くに車8台を停める場所も見つけておいた。9時46分に出発、合流沢左岸の林道跡を辿っていく。

合流沢は水量が少なく、沢底は泥岩状のきれいな滑(なめ)になっている。

200m余り進んで崩落しそうな橋を渡り、南西尾根末端を斜上している林道を進む。結構な傾斜がある。

その途中、道の真ん中に羆のリアルな落とし物があった(前日の下見時にも)。

C110あたりで右にヘアピンで曲がると林道の傾斜は緩くなり、185.9m三角点(四等、点名:深沢)の東側山腹を巻いていく。

道端に、アザミ類の名残り花を見かけた。

傾斜が緩い林道を辿っていく。歩きやすい所もあれば、笹で足元の岩塊や石ころなどが見えにくい所もあった。


C260付近から南~南西方面に、釜谷漁港の防波堤と建設中の函館江差道が見えた。右遠方は、知内山塊。

C270付近の針葉樹の植林地で林道を離れ、尾根に上がる。

尾根の稜線上は広葉樹林と笹原に覆われていた。

エビネ属の葉の緑色が鮮やか。

C340あたりから、このコース最大の急登が始まる。その前に休憩をとる。

標高差70mほどの急登を、20分ほどで登りきる。落ち葉が積もって滑りやすく、浮石もあるので慎重に。


傾斜が緩くなると尾根は歩きやすくなり、頂上のすぐ西にある480mの小ピークに向かって登る。

ナニワズの緑色も、多く目に付いた。

480m小ピークのすぐ下を巻いて頂上に向かうと、羆の寝床と思われる痕跡裸地があった。

目の前に、笹に覆われた頂上の丸い高まりが見えてきた。部分的に背丈を超える笹薮を掻き分けていく。

11時51分、笹薮の中から、綺麗に刈り払われた頂上広場に飛び出した。その瞬間をNkさんに再現してもらった。

気持ちの良い頂上で、函館市方面などを眺めながら、ランチタイムとする。

北斗市上磯地区の太平洋セメント上磯工場を俯瞰。

大人数なので、マスクを着用して、恒例の全体集合写真を撮る。

12時24分、頂上広場から笹薮に潜り込んで下山を始める。

急な斜面も、想像したよりスムーズかつ安全に下ることができた。

林道に降り立って、周りの植生などを眺めながら、下っていく。ハウチワカエデの紅葉・黄葉が残っていた。

ところどころで、別種の樹木が互いに寄り添って幹を伸ばしているカップルがあり、ほほえましい気分になる。これはナラ類とイタヤカエデのカップル。

ブナとナラ類のカップル。

Atさんが見つけた、サワシバと思われる果穂。

季節外れのフキノトウが頭を出していた。

林道の下部で見かけた白くて小さな花は、名前が分からない。斜めに写っているのが本体の茎で、その途中に小枝(細かい毛がある)が輪生して葉と六弁花が開いている。

13時57分、大釜谷川林道C30地点に到着して下山を終了。出発時の集合場所だった北斗漁港(上磯)駐車場に戻って挨拶を済ませ、解散した。
これまでのコロナ禍にあっては、狭い車中で長時間移動する山域や、山小屋・テントを利用しなければならない山域は避けてきた。どうしても道南の山々を対象とした山行が中心となるが、今回のように馴染みの山でもコースを変えて登行してみると、新しい発見があって十分に楽しめる。
今後も、初めての山も含め、変化に富んだ山行を企画していきたいと思う。
情報を提供して下さったMさん、ありがとうございました。
国道228号線を函館から木古内町方面に向かい、大釜谷川に架かる橋を過ぎてから右側後方に上がる大釜谷川林道に入る。工事中の函館江差道の高架橋を潜ると、林道C30地点(大釜谷川に当別丸山の頂上から落ちる顕著な沢が合流する地点)に至る。ここを発着点とした。頂上との標高差は約450m。
前日に頂上まで下見をした際に、発着点近くに車8台を停める場所も見つけておいた。9時46分に出発、合流沢左岸の林道跡を辿っていく。

合流沢は水量が少なく、沢底は泥岩状のきれいな滑(なめ)になっている。

200m余り進んで崩落しそうな橋を渡り、南西尾根末端を斜上している林道を進む。結構な傾斜がある。

その途中、道の真ん中に羆のリアルな落とし物があった(前日の下見時にも)。

C110あたりで右にヘアピンで曲がると林道の傾斜は緩くなり、185.9m三角点(四等、点名:深沢)の東側山腹を巻いていく。

道端に、アザミ類の名残り花を見かけた。

傾斜が緩い林道を辿っていく。歩きやすい所もあれば、笹で足元の岩塊や石ころなどが見えにくい所もあった。


C260付近から南~南西方面に、釜谷漁港の防波堤と建設中の函館江差道が見えた。右遠方は、知内山塊。

C270付近の針葉樹の植林地で林道を離れ、尾根に上がる。

尾根の稜線上は広葉樹林と笹原に覆われていた。

エビネ属の葉の緑色が鮮やか。

C340あたりから、このコース最大の急登が始まる。その前に休憩をとる。

標高差70mほどの急登を、20分ほどで登りきる。落ち葉が積もって滑りやすく、浮石もあるので慎重に。


傾斜が緩くなると尾根は歩きやすくなり、頂上のすぐ西にある480mの小ピークに向かって登る。

ナニワズの緑色も、多く目に付いた。

480m小ピークのすぐ下を巻いて頂上に向かうと、羆の寝床と思われる痕跡裸地があった。

目の前に、笹に覆われた頂上の丸い高まりが見えてきた。部分的に背丈を超える笹薮を掻き分けていく。

11時51分、笹薮の中から、綺麗に刈り払われた頂上広場に飛び出した。その瞬間をNkさんに再現してもらった。

気持ちの良い頂上で、函館市方面などを眺めながら、ランチタイムとする。

北斗市上磯地区の太平洋セメント上磯工場を俯瞰。

大人数なので、マスクを着用して、恒例の全体集合写真を撮る。

12時24分、頂上広場から笹薮に潜り込んで下山を始める。

急な斜面も、想像したよりスムーズかつ安全に下ることができた。

林道に降り立って、周りの植生などを眺めながら、下っていく。ハウチワカエデの紅葉・黄葉が残っていた。

ところどころで、別種の樹木が互いに寄り添って幹を伸ばしているカップルがあり、ほほえましい気分になる。これはナラ類とイタヤカエデのカップル。

ブナとナラ類のカップル。

Atさんが見つけた、サワシバと思われる果穂。

季節外れのフキノトウが頭を出していた。

林道の下部で見かけた白くて小さな花は、名前が分からない。斜めに写っているのが本体の茎で、その途中に小枝(細かい毛がある)が輪生して葉と六弁花が開いている。

13時57分、大釜谷川林道C30地点に到着して下山を終了。出発時の集合場所だった北斗漁港(上磯)駐車場に戻って挨拶を済ませ、解散した。
これまでのコロナ禍にあっては、狭い車中で長時間移動する山域や、山小屋・テントを利用しなければならない山域は避けてきた。どうしても道南の山々を対象とした山行が中心となるが、今回のように馴染みの山でもコースを変えて登行してみると、新しい発見があって十分に楽しめる。
今後も、初めての山も含め、変化に富んだ山行を企画していきたいと思う。
情報を提供して下さったMさん、ありがとうございました。