2021年11月09日
11月7日(日) 知内尖山
知内山塊の最東端に位置する知内尖山(360.7m)で、名残りの紅葉と頂上からの展望を楽しんだ。復路では、北側山麓にある通称「龍神沼」(C216)を初めて訪れてみた。参加は22人。
知内火力発電所付近から眺めた端正な三角形の容姿。安山岩質の溶岩や火山角礫岩でできているらしい。

知内町のイカリカイ駐車公園に車を停めさせてもらい、海岸に下りて岩峰を見物する。標高0mからの登りになった。

10時13分、イカリカイ駐車公園を出発。民家の脇を静かに通らせてもらい、小谷石大明神社への階段を上がる。

大明神社の脇から登山を開始。

ナラ類の落ち葉に埋まって滑りやすい、踏み跡程度の急登を上がっていく。

「二合目」の標識があった。「一合目」は見かけたが、「三合目」以降は目に入らなかった。

ナラ類の落ち葉が積もった褐色の斜面で目に付いた緑色は、キンセイランの葉か?

広葉樹と針葉樹植林地の境界尾根を辿る。

広葉樹林帯になると、赤色や黄色が目立ってきた。こちらはハウチワカエデの紅葉。

こちらもハウチワカエデらしいが、黄葉になっている。ハウチワカエデは、ブナやミズナラの林の中に生えると赤くならず、黄色いままのこともあるらしい。高木類に遮られ、日射が不足するためと考えられるそうだ。

紅葉・黄葉が彩るミズナラの尾根を辿る。

休憩地点で目に入った、いっそう美しいハウチワカエデの紅葉。

知内尖山の中腹を巻いているNTT無線中継所の保守管路道(C220)に出て、休憩を取る。

道路を横切って、頂上に向かう。ブナとミズナラの急斜面を登っていく。

樹間から、尖山の頂上が見えた。

次の急登は岩塊が多いので、落石に注意してゆっくり登る。

ナニワズの幼木が、小さな蕾を付けていた。

頂上に近づくと、尾根が細くなってきた。右側が切れ落ちているので、慎重に歩を進める。

最後の急登を抜けて11時53分、ワラビの枯れ葉に覆われた狭い頂上に到着(イカリカイ駐車公園からの登りは1時間40分)。恒例の全体集合写真を撮る。

頂上からの展望をどうぞ。先ず南西方向、登って来た尾根の向うに小谷石漁港と地区集落などが一望できた。

西南西には、左に矢越岳(548.5m)。この頂上まで、小谷石地区から夏道が付いている。右上は知内丸山(665.3m)方面。右端にNTT無線中継所も見えている。
![頂上から矢越岳[左]と知内丸山方面 頂上から矢越岳[左]と知内丸山方面](//img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub2/20211107-U%E7%9F%A5%E5%86%85%E5%B0%96%E5%B1%B1k%E9%A0%82%E4%B8%8A%E3%81%8B%E3%82%89%E7%9F%A2%E8%B6%8A%E5%B2%B3%5B%E5%B7%A6%5D%E3%81%A8%E7%9F%A5%E5%86%85%E4%B8%B8%E5%B1%B1%E6%96%B9%E9%9D%A2k.jpg)
遠く北西方に見えた尖岳(604m)は、木古内・上ノ国町境の稜線上に位置する。夏道はなく、残雪期には長い林道を辿って尾根伝いに登頂できる。「とんがり山」から眺めた「とんがり岳」ということで…。

北には北海道電力知内火力発電所と、木古内町に続く海岸線。

12時23分に下山を開始。中腹の保守管路道に出てから参加者の希望もあって、通称「龍神沼」に向かってNTT無線中継所方面に歩を進める。

保守管路道のコルから東に向かって付いている道に入る。道は不明瞭な箇所も多く、やや複雑に入り組んでいる。

途中にあった緩い谷状地形の樹林はエゾシカが集まる所らしく、ほとんどの木の幹に角研ぎの跡が付いていた。

やや遠回りをした末、「龍神沼」に到着。上段と下段に二つの沼があり、両者の水面の高さには2mほどの差があった。やや神秘的な趣がある下段の沼の畔には、供え物の清酒瓶などもあった。
![龍神沼[上段] 龍神沼[上段]](//img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub2/20211107-Z2%E7%9F%A5%E5%86%85%E5%B0%96%E5%B1%B1k%E9%BE%8D%E7%A5%9E%E6%B2%BC%5B%E4%B8%8A%E6%AE%B5%5Dk.jpg)
![龍神沼[下段] 龍神沼[下段]](//img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub2/20211107-Z3%E7%9F%A5%E5%86%85%E5%B0%96%E5%B1%B1k%E9%BE%8D%E7%A5%9E%E6%B2%BC%5B%E4%B8%8B%E6%AE%B5%5Dk.jpg)
落ち葉を踏みしめて(蹴散らして)保守管路道を戻る。辿った登山道と保守管路道の交差点から沼までの往復は、休憩を入れて1時間25分。

林道を離れ、海に向かって急な斜面を下っていく。

14時54分、イカリカイ駐車公園に到着(頂上からの下りは1時間5分[沼までの往復時間を除く])。

駐車公園で挨拶を済ませ、サラキ岬駐車場と北斗漁港(上磯地区)駐車場で三々五々に解散した。最後に、北斗漁港(上磯地区)駐車場で撮った夕陽と飛行機雲のショットをどうぞ(飛行機雲が伸びていく先に当別丸山(482.3m)のシルエット)。
![北斗漁港[上磯]駐車場から夕陽と飛行機雲 北斗漁港[上磯]駐車場から夕陽と飛行機雲](//img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub2/20211107-Z7%E7%9F%A5%E5%86%85%E5%B0%96%E5%B1%B1k%E5%8C%97%E6%96%97%E6%BC%81%E6%B8%AF%5B%E4%B8%8A%E7%A3%AF%5D%E9%A7%90%E8%BB%8A%E5%A0%B4%E3%81%8B%E3%82%89%E5%A4%95%E9%99%BD%E3%81%A8%E9%A3%9B%E8%A1%8C%E6%A9%9F%E9%9B%B2k.jpg)
北海道中部を寒冷前線が通過した影響で昼過ぎまでやや雲が多く、頂上では(すぐに止んだが)パラッと小雨も落ちてきた。その後は青空が広がり、気温も暖かくて、まずまずの天候に恵まれた。参加の皆さんは、晩秋の山を十分に堪能されたことと思う。
初めて訪れた「龍神沼」は、神秘的な雰囲気を醸し出していた。この沼の存在を教えていただいた、函館市在住のMさんにお礼申し上げます。
知内火力発電所付近から眺めた端正な三角形の容姿。安山岩質の溶岩や火山角礫岩でできているらしい。

知内町のイカリカイ駐車公園に車を停めさせてもらい、海岸に下りて岩峰を見物する。標高0mからの登りになった。

10時13分、イカリカイ駐車公園を出発。民家の脇を静かに通らせてもらい、小谷石大明神社への階段を上がる。

大明神社の脇から登山を開始。

ナラ類の落ち葉に埋まって滑りやすい、踏み跡程度の急登を上がっていく。

「二合目」の標識があった。「一合目」は見かけたが、「三合目」以降は目に入らなかった。

ナラ類の落ち葉が積もった褐色の斜面で目に付いた緑色は、キンセイランの葉か?

広葉樹と針葉樹植林地の境界尾根を辿る。

広葉樹林帯になると、赤色や黄色が目立ってきた。こちらはハウチワカエデの紅葉。

こちらもハウチワカエデらしいが、黄葉になっている。ハウチワカエデは、ブナやミズナラの林の中に生えると赤くならず、黄色いままのこともあるらしい。高木類に遮られ、日射が不足するためと考えられるそうだ。

紅葉・黄葉が彩るミズナラの尾根を辿る。

休憩地点で目に入った、いっそう美しいハウチワカエデの紅葉。

知内尖山の中腹を巻いているNTT無線中継所の保守管路道(C220)に出て、休憩を取る。

道路を横切って、頂上に向かう。ブナとミズナラの急斜面を登っていく。

樹間から、尖山の頂上が見えた。

次の急登は岩塊が多いので、落石に注意してゆっくり登る。

ナニワズの幼木が、小さな蕾を付けていた。

頂上に近づくと、尾根が細くなってきた。右側が切れ落ちているので、慎重に歩を進める。

最後の急登を抜けて11時53分、ワラビの枯れ葉に覆われた狭い頂上に到着(イカリカイ駐車公園からの登りは1時間40分)。恒例の全体集合写真を撮る。

頂上からの展望をどうぞ。先ず南西方向、登って来た尾根の向うに小谷石漁港と地区集落などが一望できた。

西南西には、左に矢越岳(548.5m)。この頂上まで、小谷石地区から夏道が付いている。右上は知内丸山(665.3m)方面。右端にNTT無線中継所も見えている。
![頂上から矢越岳[左]と知内丸山方面 頂上から矢越岳[左]と知内丸山方面](http://img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub2/20211107-U%E7%9F%A5%E5%86%85%E5%B0%96%E5%B1%B1k%E9%A0%82%E4%B8%8A%E3%81%8B%E3%82%89%E7%9F%A2%E8%B6%8A%E5%B2%B3%5B%E5%B7%A6%5D%E3%81%A8%E7%9F%A5%E5%86%85%E4%B8%B8%E5%B1%B1%E6%96%B9%E9%9D%A2k.jpg)
遠く北西方に見えた尖岳(604m)は、木古内・上ノ国町境の稜線上に位置する。夏道はなく、残雪期には長い林道を辿って尾根伝いに登頂できる。「とんがり山」から眺めた「とんがり岳」ということで…。

北には北海道電力知内火力発電所と、木古内町に続く海岸線。

12時23分に下山を開始。中腹の保守管路道に出てから参加者の希望もあって、通称「龍神沼」に向かってNTT無線中継所方面に歩を進める。

保守管路道のコルから東に向かって付いている道に入る。道は不明瞭な箇所も多く、やや複雑に入り組んでいる。

途中にあった緩い谷状地形の樹林はエゾシカが集まる所らしく、ほとんどの木の幹に角研ぎの跡が付いていた。

やや遠回りをした末、「龍神沼」に到着。上段と下段に二つの沼があり、両者の水面の高さには2mほどの差があった。やや神秘的な趣がある下段の沼の畔には、供え物の清酒瓶などもあった。
![龍神沼[上段] 龍神沼[上段]](http://img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub2/20211107-Z2%E7%9F%A5%E5%86%85%E5%B0%96%E5%B1%B1k%E9%BE%8D%E7%A5%9E%E6%B2%BC%5B%E4%B8%8A%E6%AE%B5%5Dk.jpg)
![龍神沼[下段] 龍神沼[下段]](http://img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub2/20211107-Z3%E7%9F%A5%E5%86%85%E5%B0%96%E5%B1%B1k%E9%BE%8D%E7%A5%9E%E6%B2%BC%5B%E4%B8%8B%E6%AE%B5%5Dk.jpg)
落ち葉を踏みしめて(蹴散らして)保守管路道を戻る。辿った登山道と保守管路道の交差点から沼までの往復は、休憩を入れて1時間25分。

林道を離れ、海に向かって急な斜面を下っていく。

14時54分、イカリカイ駐車公園に到着(頂上からの下りは1時間5分[沼までの往復時間を除く])。

駐車公園で挨拶を済ませ、サラキ岬駐車場と北斗漁港(上磯地区)駐車場で三々五々に解散した。最後に、北斗漁港(上磯地区)駐車場で撮った夕陽と飛行機雲のショットをどうぞ(飛行機雲が伸びていく先に当別丸山(482.3m)のシルエット)。
![北斗漁港[上磯]駐車場から夕陽と飛行機雲 北斗漁港[上磯]駐車場から夕陽と飛行機雲](http://img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub2/20211107-Z7%E7%9F%A5%E5%86%85%E5%B0%96%E5%B1%B1k%E5%8C%97%E6%96%97%E6%BC%81%E6%B8%AF%5B%E4%B8%8A%E7%A3%AF%5D%E9%A7%90%E8%BB%8A%E5%A0%B4%E3%81%8B%E3%82%89%E5%A4%95%E9%99%BD%E3%81%A8%E9%A3%9B%E8%A1%8C%E6%A9%9F%E9%9B%B2k.jpg)
北海道中部を寒冷前線が通過した影響で昼過ぎまでやや雲が多く、頂上では(すぐに止んだが)パラッと小雨も落ちてきた。その後は青空が広がり、気温も暖かくて、まずまずの天候に恵まれた。参加の皆さんは、晩秋の山を十分に堪能されたことと思う。
初めて訪れた「龍神沼」は、神秘的な雰囲気を醸し出していた。この沼の存在を教えていただいた、函館市在住のMさんにお礼申し上げます。