2021年04月12日
4月11日(日) 弥五兵衛岳
弥五兵衛岳(649.9m)は北斗市と森町の市町境に聳え、北斗市の最高峰である二股岳(825.6m)と東西の稜線で繋がっている。頂上から北西に160m離れた643m峰(ジャンクションピーク)は北東に顕著な尾根を伸ばしており、これが大沼に流れ込む宿野辺川の源流部を右股沢と左股沢に分けている。
会山行で訪れるのは3年振りで、今回は左股沢から尾根に取り付き、林道や尾根筋を辿って登頂した。参加は12名。
森町赤井川の「グリーンピア大沼」の少し手前から、弥五兵衛岳(左)とマイクロ波反射板を載せた二股岳(中)を仰ぐ。
「グリーンピア大沼」から1kmほど奥(西)に入った作業倉庫の近くに車を停めさせてもらい、8時43分に出発。地表面が現れた宿野辺川左股沢沿い林道を行く。
しばらくして林道から右手、前記の尾根に向かって作業道を繋いで登っていく。
C270付近で尾根中腹の林道に上がる。雪はほとんど残っておらず、道端にフキノトウが開き始めていた。
進むにつれて、少しづつ残雪が現れてきた。トラバース気味に迂回する林道を外れて、ときどき尾根筋を辿る。
幸いに、尾根筋の笹の密度は薄い。少し下って、また林道に出合う。
林道の脇に、大きなコブとたくさんの宿り木を付けたブナが立っていた。
再び尾根筋を進む。残雪が広がっているが、壷足で快適。
雪面に残っていた羆の足跡。当日のものではないようだが、爪痕がはっきり認められる。
右隣り(北方向)の尾根越しに羊蹄山(1898m)が見えてきた。
ツルシキミの鮮やかな赤い実が、目を楽しませてくれる。
尾根上のC500付近から傾斜が増す。ここはまだ壷足のキックステップで登れた。
ここで展望が開け、右手(北方向)には、三九郎岳北峰から北東に伸びる尾根上の通称・四九郎岳(左、759.0m)と五九郎岳(その右、660m)。
後方(北西方向)を振り返ると、駒ヶ岳(1131m)と右下に「グリーンピア大沼」の建物。
C570付近で、左前方に643m峰(ジャンクションピーク)が近づいてきた。この辺りでようやく、わかんやスノーシューを装着する。
尾根の東側に残る雪庇から少し離れて登行する。
尾根左側の切れ込んだ谷は雪崩で埋まっていた。
11時18分、弥五兵衛岳の頂上に到着。5名が初登頂であった(偶然、山名と同じ数字)。西風がやや冷たいが展望は良く、正面にアンテナ群が立つ木地挽高原が広がる。
頂上の一角から東側に、雪庇が張り出している。
頂上からの展望をどうぞ。先ず、東南東にはたおやかな横津岳(1167m)。
南に北斗毛無山(750.4m)。
西にマイクロ波反射板を載せた二股岳(825.6m)。
南西には、雷電山(設計山ではなかった)と遠くに大千軒岳・七ツ岳などの雪山群。
そして、北には内浦湾を隔てて右に羊蹄山(1898m)、左に昆布岳(1044.9m)。
ゆったりとしたランチタイムのあと恒例の全体集合写真を撮り、12時ちょうどに下山を開始。
往路を戻り、最後に雪解け水を集める宿野辺川右股沢の瀬音を聞いて13時51分、駐車場に到着。
装備を解いてから挨拶を済ませ、現地で車ごとに解散した。
残雪は少なかったが笹漕ぎも軽く済み、快晴の空の下で、展望に恵まれた穏やかなひと時を楽しむことができた。
会山行で訪れるのは3年振りで、今回は左股沢から尾根に取り付き、林道や尾根筋を辿って登頂した。参加は12名。
森町赤井川の「グリーンピア大沼」の少し手前から、弥五兵衛岳(左)とマイクロ波反射板を載せた二股岳(中)を仰ぐ。
「グリーンピア大沼」から1kmほど奥(西)に入った作業倉庫の近くに車を停めさせてもらい、8時43分に出発。地表面が現れた宿野辺川左股沢沿い林道を行く。
しばらくして林道から右手、前記の尾根に向かって作業道を繋いで登っていく。
C270付近で尾根中腹の林道に上がる。雪はほとんど残っておらず、道端にフキノトウが開き始めていた。
進むにつれて、少しづつ残雪が現れてきた。トラバース気味に迂回する林道を外れて、ときどき尾根筋を辿る。
幸いに、尾根筋の笹の密度は薄い。少し下って、また林道に出合う。
林道の脇に、大きなコブとたくさんの宿り木を付けたブナが立っていた。
再び尾根筋を進む。残雪が広がっているが、壷足で快適。
雪面に残っていた羆の足跡。当日のものではないようだが、爪痕がはっきり認められる。
右隣り(北方向)の尾根越しに羊蹄山(1898m)が見えてきた。
ツルシキミの鮮やかな赤い実が、目を楽しませてくれる。
尾根上のC500付近から傾斜が増す。ここはまだ壷足のキックステップで登れた。
ここで展望が開け、右手(北方向)には、三九郎岳北峰から北東に伸びる尾根上の通称・四九郎岳(左、759.0m)と五九郎岳(その右、660m)。
後方(北西方向)を振り返ると、駒ヶ岳(1131m)と右下に「グリーンピア大沼」の建物。
C570付近で、左前方に643m峰(ジャンクションピーク)が近づいてきた。この辺りでようやく、わかんやスノーシューを装着する。
尾根の東側に残る雪庇から少し離れて登行する。
尾根左側の切れ込んだ谷は雪崩で埋まっていた。
11時18分、弥五兵衛岳の頂上に到着。5名が初登頂であった(偶然、山名と同じ数字)。西風がやや冷たいが展望は良く、正面にアンテナ群が立つ木地挽高原が広がる。
頂上の一角から東側に、雪庇が張り出している。
頂上からの展望をどうぞ。先ず、東南東にはたおやかな横津岳(1167m)。
南に北斗毛無山(750.4m)。
西にマイクロ波反射板を載せた二股岳(825.6m)。
南西には、雷電山(設計山ではなかった)と遠くに大千軒岳・七ツ岳などの雪山群。
そして、北には内浦湾を隔てて右に羊蹄山(1898m)、左に昆布岳(1044.9m)。
ゆったりとしたランチタイムのあと恒例の全体集合写真を撮り、12時ちょうどに下山を開始。
往路を戻り、最後に雪解け水を集める宿野辺川右股沢の瀬音を聞いて13時51分、駐車場に到着。
装備を解いてから挨拶を済ませ、現地で車ごとに解散した。
残雪は少なかったが笹漕ぎも軽く済み、快晴の空の下で、展望に恵まれた穏やかなひと時を楽しむことができた。
この記事へのコメント
お疲れ様です。
熊の爪痕がハッキリと残っているのは、初めて拝見しました。
近くで活発に行動していそうですね。
2月14日に行ったんですが、随分と雪融けが進んでいるんですね。
次回、熊に注意しながら、また行こうと思います。
https://youtu.be/lbDzcVc5K5c
(2月の弥五兵衛岳のようすでした)
熊の爪痕がハッキリと残っているのは、初めて拝見しました。
近くで活発に行動していそうですね。
2月14日に行ったんですが、随分と雪融けが進んでいるんですね。
次回、熊に注意しながら、また行こうと思います。
https://youtu.be/lbDzcVc5K5c
(2月の弥五兵衛岳のようすでした)
Posted by 栗瑛太 at 2021年04月20日 21:04
栗瑛太さん、いつも当ブログを訪問していただき、ありがとうございます。
雪面や泥土に残る新しい熊の足跡、登山道に残る熊の「落とし物」を見つけると、少し緊張します。
弥五兵衛岳では熊の足跡を何度も目にするので、「熊密度」が高いようです。
熊撃退スプレーも携行していますが、突然に出くわさないよう、注意を払いながら歩くしかないですね。
なお、雪面の足跡は、こちらもご覧ください。
https://sangakuclub2.naturum.ne.jp/e3285950.html
(2019年11月17日、海向山)
「進撃の○○」シリーズは、「創造」溢れる労作ですね。
雪面や泥土に残る新しい熊の足跡、登山道に残る熊の「落とし物」を見つけると、少し緊張します。
弥五兵衛岳では熊の足跡を何度も目にするので、「熊密度」が高いようです。
熊撃退スプレーも携行していますが、突然に出くわさないよう、注意を払いながら歩くしかないですね。
なお、雪面の足跡は、こちらもご覧ください。
https://sangakuclub2.naturum.ne.jp/e3285950.html
(2019年11月17日、海向山)
「進撃の○○」シリーズは、「創造」溢れる労作ですね。
Posted by 山楽人2 at 2021年04月24日 20:04