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山楽人2
山楽人2
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2024年05月14日

5月12日(日) 北斗毛無山(橋整備・登山道倒木処理)

 北斗毛無山(750.4m)の今年一回目の登山道整備として、「檜沢の滝」までの沢に架かる橋の整備と、頂上までの登山道の倒木処理と簡易な笹刈りを行った。参加は「橋整備組」が15名、「倒木処理組」が10名。

 国道227号線路側帯の駐車場で、各自の希望による担当割りと打ち合わせを行った。「橋整備組」は五人ずつ3つの班に分け、「倒木処理組」は全員での作業とした。
 メンバー全員で8時30分に出発。登山口を示す案内板から大野川に向かって下る。
出発

 大野川に架かる吊り橋の羽目板は冬期に外されるが、つい先日、檜山森林管理署の差配により敷設された。
大野川を吊り橋で渡る

 橋を渡って少し登り、林を抜けた先から「橋整備組」の出番が始まる。二番目の橋は損壊していなかったが、橋の下の川底を浚って、橋の隙間に砂利を埋めた。
二つ目の橋に川砂利を敷く

 三番目の橋も、流木などが詰まらないように川底を浚って流れを整えた。折れ下がった樹木の太い枝も処理。
三つ目の橋の川底を浚う

 旧道との分岐から「檜沢の滝」に向かうコースに入ると、登山道は砂防堰堤の脇をトラバースする。昨年、この斜面が崩落していたので道を付け直した。ひと冬を越したが、目立つ損壊はなかった。
分岐を過ぎた昨年崩落箇所

 四番目の橋は無傷だったが、五番目の橋は崩れていた。二班合同で、太い木の枝を集めて番線で縛り、歩きやすいように上面に砂利を載せる。ここも水が円滑に流れて橋を壊さないよう、沢底を掘り下げた。
五番目の橋は架け替え

 六番目の橋は損壊していなかったが、ここも同様に川底を浚って砂利を載せた。
六番目の橋

 七番目の橋は三つ連続で架けてあるが、真ん中の橋が流されていた。近くの斜面下(落ち葉の下に残雪があった)で折れて落下した太い枝を切り出し、橋の横幅確保に補った。さらに、上流から15mほどの川底を浚って流れの幅を広げ、流木などが一か所に集中しないようにした。
七番目の橋①
七番目の橋②
七番目の橋③

 「檜沢の滝」に近づくと沢は小滝となり、残雪が現れた。
小滝と残雪

 「檜沢の滝」のすぐ下にある最後(九番目)の橋は、流れが急なため木や砂利が詰まって、ダムのような状態になっていた。
九番目の橋①_before

 追い付いた班も加わった10人で作業にあたった。先ず、詰まった木や砂利を取り除いて円滑な流れを確保した。女性陣もスコップで慣れた作業を行う(左上に写った「異物」はカメラカバーの一部です。失礼しました)。
九番目の橋②

 木材が安定するように組み上げて番線でしっかり固定し、橋の隙間に石や砂利を詰めて完成。
九番目の橋③_after

 11時25分に作業を終了。「檜沢の滝」を背景に、「橋整備組」の集合写真を撮る(カメラの撮影設定ダイヤルを触ってしまったのか白っぽく写ってしまい、背景などが補正しきれませんでした)。
(「檜沢の滝」下で全体集合

 「檜沢の滝」を見ながらランチタイム。
「檜沢の滝」

 11時50分に下山を開始。旧道コースと「檜沢の滝」コースの分岐にある標識を見落とさないよう、手前に移動した。
分岐の標識

 登山コースにある九つの橋を、上流側から並べてみた。左上から右、次いで下に向かうほど登山口に近づく。12時30分、「橋整備組」が駐車場に到着して下山終了。
帰路・九か所の橋

 続いて、頂上へ向かう登山道の「倒木処理組」の様子です。
 先ず、五合目にある「大石の沼」まで来て、ひと休み。
大石の沼

 この先を進むと、登山道の両側にシラネアオイ(白根葵)が連続する「シラネアオイロード」。
シラネアオイロード

 太い倒木が登山道を塞いでいた。乗り越えようとすると幹が回転するので危険と判断し、切断することにした。
回転する倒木

 丸太を手鋸で切るのは、複数人で交替しても重労働。
手鋸で切る

 切り終えた! ご苦労様!
ご苦労様

 倒木の切断に、メンバーで喜びに沸く。
太い倒木の切断に沸く

 この倒木も。
こちらも

 残った倒木の幹にぶつからないよう、注意喚起のピンクテープを付けた。
危険個所にピンクテープ

 登山道に被る千島笹を、鎌で刈る作業も行った。
鎌で笹を切る①
鎌で笹を刈る②

 作業を終え、頂上で憩う「倒木処理組」のメンバー。
頂上で憩う

 頂上から眺めた木地挽高原(右手前)と北海道駒ヶ岳(1131m)。
北海道駒ヶ岳を望む

 最後に、毛無山の初夏の花々をどうぞ。先ず、この時期を代表するシラネアオイ(白根葵)から。
シラネアオイ

 [左上]これから賑わうサンカヨウ(山荷葉)、[右上]白いシラネアオイ、[左下]遅くまで雪が残ったC610~C620のトラバース道に咲くエゾエンゴサク(蝦夷延胡索)、[右下]お馴染みのエンレイソウ(延齢草)。
花4態①

 [左上]蕚片が緑色になったミドリニリンソウ(緑二輪草)、[右上]オオバキスミレ(大葉黄菫)、[左下]キバナイカリソウ(黄花碇草)、[右下]タチカメバソウ(立亀葉草)。
花4態②

 今年一回目の登山道整備として、丸木橋の整備・補修と、頂上までの倒木処理などを行った。
 前の週からこの日の天気が心配されたが、日中はまずまずの日和に恵まれた。加えて、誰も怪我をせず、無事に当初予定の作業を終えることができた。参加された皆さん、お疲れ様でした。

 初夏の毛無山は、多くの種類の山野草が迎えてくれます。安全に留意されて、山野草観察と展望を楽しんでください。
 なお、二回目の登山道整備として、笹などの刈り払いを6月下旬に予定しています。
  


2024年05月10日

5月8日(水) 日浦海岸・山道散策

 函館市(旧・恵山町)の日浦町地区から豊浦町地区にかけて、海岸道路と「サンタロトンネル」上の山道を散策して、春の雰囲気に浸った。当会山行(自然部企画)では初めてのコースで、参加は21名。

 日浦町地区から恵山岬方面に向かう国道278号線「サンタロトンネル」の手前で、海岸沿いに道道41号線(旧・国道)が分岐している。この道を少し入った先に昆布干し場があり、この脇に車を停めさせてもらった。
 9時40分、豊浦町地区に向けて出発。海岸にそそり立つ岩場をくりぬいた、「日浦洞門」と呼ばれるトンネルに向かう。
日浦洞門に向けて出発

 後方には、日浦岬灯台。
出発地点から日浦岬灯台

 路線バスも通る狭い道路を、車に注意しながら連続する7つのトンネルを潜っていく。右前方は採石場の跡。
洞門が続く海岸

 いっとき、道路を外れて採石場跡の平坦地を歩く。
採石場跡地を行く

 採石のために掘削された山肌には、安山岩の柱状節理が見られる。
採石場跡の柱状節理

 海岸道路などで見られた植生は、[左上]出発地点の頭上に咲いていたエゾヤマツツジ(蝦夷山躑躅)、[右上]ハマハタザオ(浜旗竿)、[左下]タヌキラン(狸蘭)はカヤツリグサ科(スゲの仲間)で花穂がタヌキの尻尾のように見える、[右下]草地に咲いていたノビネチドリ(延根千鳥)。
植生4態①

 上空には綺麗な巻雲や巻積雲が。
巻雲

 豊浦町地区に入った海岸にある、「サンタロナカセ岩」と名付けられた岩塔。冬にタラ漁へ出たまま帰らない息子を浜辺で待ち続けた父で漁師の三太郎と息子の嫁が、春には岩になってしまったという悲しい民話が名前の由来だとか。
サンタロナカセ岩と小さな入り江

 豊浦町地区から眺めた恵山。
サンタロナカセ岩付近から恵山

 豊浦町地区集落の裏山には、まだサクラの花が咲いていた。
豊浦町集落裏山のサクラ

 出発からちょうど30分、豊浦町地区集落の民家の間を静かに通り抜けて山道に入る。のっけから標高差100m余りと短いながら、急な登りになる。
山道を行く①

 山道に入って見られた植生は、[左上]ミヤマエンレイソウ(深山延齢草)、[右上]コウライテンナンショウ(高麗天南星)は別名マムシグサ、[左下]コンロンソウ(崑崙草)、[右下]オオバタネツケバナ(大葉種漬花)。
植生4態②

 新緑が美しいミズナラやブナの林を登るメンバー。
山道を行く②

 C110の台地に上がると、かつては人家か畑があったと思われるやや広い平地になっていた。その片隅にあったサクラの木。平地の別の一角には、境界の目印として植えられたと思われるスイセンの株列があった。
開拓地のサクラ

 この前後で見られた植生は、[左上]ヤマシャクヤク(山芍薬)の葉、[右上]五人でも静かなヒトリシズカ(一人静)、[左下]見かけたシラネアオイ(白根葵)はこれ一株だけ、[右下]花を開き始めたルイヨウボタン(類葉牡丹)。
植生4態③

 採石場跡上方の標高点112ピークから、辿ってきた海岸道路と下北半島を望む。足元は採石場跡の平坦地。
日浦海岸と下北半島

 同じ場所から、灯台がある日浦岬をズームで。この岬も、自然のままの柱状節理が美しい。
日浦岬

 尾根上の草地には、ユウシュンラン(祐舜蘭)がたくさん自生していた。名前は、植物学者の工藤祐舜(くどう ゆうしゅん)氏に因むとか。
ユウシュンラン①
ユウシュンラン②

 日浦町地区に向かって、緩やかな起伏の山道を行く。この下に「サンタロトンネル」が通っているが、海岸道路ができる前、あるいは大波で道路が通行できない場合など、生活の道として使われたと思われる。山道の脇にはビール瓶やサイダー瓶が、土に埋もれていた。
山道を行く③

 山道では、綺麗なオオサクラソウ(大桜草)が何度も目を楽しませてくれた。途中の尾根の陰で冷たい北西風を避け、ランチタイム(25分間)。
オオサクラソウ①
オオサクラソウ②

 C150ピーク付近から、ジグを切って下る。
山道を行く④)

 この前後で見られた植生は、[左上]チゴユリ(稚児百合)、[右上]センボンヤリ(千本槍)の春型の花、[左下]ムラサキケマン(紫華鬘)は花の形が仏殿に吊るす華鬘(けまん)に似ていることから、[右下]カキドオシ(垣通)は生命力が強く、人家の垣根も通り越して入り込んでしまうほどに逞しい。
植生4態④

 日浦町集落の高台に建つ日浦稲荷神社。本殿は荘厳で、趣がある。
日浦稲荷神社の本殿

 本殿に上がる階段で、全体集合写真に納まるメンバー。
日浦稲荷神社参道で①
日浦稲荷神社参道で②

 ゴウダソウ(合田草)は、ヨーロッパ中央部原産の園芸帰化植物。名前は版画家で東京美術学校(東京芸術大学美術学部の前身)のフランス語教授だった合田清(ごうだ きよし)氏が、1901年(明治34年)にパリのフランス画家宅の庭にあった花の種子を持ち帰って日本に広めたことに因むという。
園芸種のゴウダソウ

 日浦町集落の東端から国道278号線を横切り、道道41号線脇の昆布干し場に到着(13時ちょうど)。
ゴール

 装備を解いて点呼と挨拶の後、現地で解散した。
 往路は日浦町地区から豊浦町地区に向かう狭いバス道路、復路は逆方向の山道を辿った。3時間ほどをのんびりと散策し、春真っ盛りの植生と津軽海峡・海岸線の展望を楽しむことができた。
 帰路に、八重桜が満開との情報があった函館市白石町「石崎地主海神社」に立ち寄ったメンバーも。

【おまけ】石崎地主海神社の八重桜
石崎地主海神社の八重桜
  


2024年05月07日

5月5日(日) 蝦夷松山&雁皮山

 いつものとおり、函館市陣川町からの登山道を辿って蝦夷松山(667m)と雁皮山(743.3m)を訪れ、季節の花々を愛でた。参加は34名で、「頂上組」21名と「花の道組」13名に分かれて行動した。

 「頂上組」は、陣川町住宅地から林道を入ったC270付近に駐車。点呼をとって注意事項を伝達し、8時25分に出発した。
出発

 さっそく、季節の植生が次々と現れる。[左上]清楚なチゴユリ(稚児百合)の花、[右上]蕾を付けたルイヨウボタン(類葉牡丹)は葉が牡丹に似ている、[左下]ミミコウモリ(耳蝙蝠)は葉の基部が耳状で葉の形が蝙蝠に似ており、夏に筒状の白い花を咲かせる、[右下]チャワンタケ(茶碗茸)の仲間は、雨が溜まらないのだろうか。
植生4態①

 20分弱で、亀田川支流の笹流川枝沢を渡る。
笹流川の枝沢を越える

 樹林帯で見られた植生。[左上]タチカメバソウ(立亀葉草)は薄暗い林内で濃緑色の葉に白い花が映える、[右上]小低木のフッキソウ(富貴草)は常緑の葉がめでたい、[左下]お馴染みのエンレイソウ(延齢草)、[右下]ナニワズ(難波津)は黄色い花が目立つ落葉小低木。
植生4態②

 キクザキイチゲ(菊咲一華)が群落を作っていた。名前は、菊に似た花を一輪付けることから。
キクザキイチゲの群落

 キクザキイチゲの花弁に見える部分は「萼片」で8~13枚。花の色は道南では白が多いが、薄い青もよく見かける。萼片の数と色が違う花を集めてみた。
キクザキイチゲ4態

 出発から50分少々で、C490付近の林道交差点に到着。熊避けに、叩いて音を出す鍋が下げられている。休憩をとって水分とエネルギーを補給。
C490林道で休憩

 樹林の密度が薄くなって、陽当たりの良い場所に入る。見かけた植生は、[左上]いつもの場所に花を付けたオクエゾサイシン(奥蝦夷細辛)、[右上]ニシキゴロモ(錦衣)は陽当たりの良い場所に生えることが多い、[左下]エゾエンゴサク(蝦夷延胡索)は春の花の定番、[右下]オオカメノキ(大亀の木)は葉が虫に喰われやすいことから別名ムシカリ(虫刈)。
植生4態③

 途中の登りでもポツポツ咲いていたシラネアオイ(白根葵)は、陽当たりの良い場所でブーケのような群落を作っていた。
シラネアオイ

 蝦夷松山に近づくにつれて登山道の傾斜が強まり、岩場も多く出てくる。
蝦夷松山を登る

 短い痩せ尾根から最後の岩場に移る地点で、北東方向に三森山(842.1m)を望む。この方向からは、山名のとおり三つのピークが見える。
三森山

 蝦夷松山の「肩」の直下にある岩場には、新しいロープが付けられていた。
蝦夷松山の「肩」直下の岩場

 蝦夷松山の「肩」にある狭い岩場で、一回目の全体集合写真を何とか撮る。20名が納まっているはずだが…。
蝦夷松山「肩」の狭い岩場で

 「肩」から東方向に、亀田半島の山並みを望む。
恵山方面

 「肩」から蝦夷松山の最高点を経て雁皮山に向かう登山道は、狭くて灌木が多い尾根を辿る。ツバメオモト(燕万年青)は尾根上で多く見られ、緑の葉と白い花の対比が美しい。
ツバメオモト

 草木の小さい花も次々に現れてくる。[左上]清楚なヒメイチゲ(姫一華)、[右上]ヒメイチゲで白く長楕円形の花弁状に見える部分は「萼片」で通常5枚だが、これを9枚付けた個体を見つけた、[左下]フデリンドウ(筆竜胆)の小さな可愛い花、[右下]落葉低木のコヨウラクツツジ(小瓔珞躑躅)、瓔珞とは仏像や仏教寺院の厳かな飾り物。
植生4態④

 大きな岩塊が重なった箇所に、今年も「落ちそうで落ちない岩塊(受験の神様)」が健在だった。
落ちそうで落ちない岩塊

 雁皮山の前衛峰にあたる石楠花山への登り。
石楠花山を登る

 [左上]白色のサクラ、[右上]薄いピンク色のサクラ、[左下]ハリブキ(針蕗)は葉がフキに似て大きく、全身に針がある落葉低木、[右下]一般に「赤ダニ」と呼ばれるカベアナタカラダニは花粉などを餌にしている。
植生など4態⑤

 石楠花山の西端が刈り払われた箇所からは、西側の展望が素晴らしい。南西方向に函館市街地から函館山(334m)、函館湾越しに当別丸山(482.3m)が一望できた。右の手前に見える三角形は580岩峰。
石楠花山から函館市街方面

 西方向には、雁皮山の本峰(743.3m)と北峰(747m)の間から下がる尾根途中の、611岩峰が目を引く。
石楠花山から611岩峰

 岩塊の積み重なった場所が何か所もあり、これらの脇を抜けていく。頂上が近づいてきた。
岩が多い登り

 11時15分、雁皮山の本峰に到着(登り2時間50分)。ここは二列になって、二回目の全体集合写真に納まる。このあと、景色を眺めながらランチタイム(25分間)。
雁皮山の頂上で

 東方向には亀田半島の山並みと、上空には低気圧接近を知らせる巻雲。
亀田半島の山並みと巻雲

 約30km離れた恵山をズームアップ。
恵山をズームアップ

 蝦夷松山から辿ってきた稜線。左側(東側)は、落差150m前後の断崖になっている。カルデラの壁という説も。津軽海峡越しに、下北半島が霞んでいる。
蝦夷松山との稜線

 11時47分、頂上を後にする。蝦夷松山の最高点を過ぎた先で、右(西側)の通称「花の道」を下がった。
 名前のとおり、馴染みの花々が群落を成しており、シラネアオイもたくさん咲いていたので、再び掲載。通常は紫色の萼花弁を4枚付けるが、今回は5枚と3枚、白い色の萼花弁を付けた「変わり種」も見つけた。
シラネアオイ4態

 岩に付着した苔の間から、直径1cmあまりの白い花が顔を出していた。コミヤマカタバミ(小深山傍食)か。花の左下に赤褐色の茎と、ハート型を三枚折りたたんだような葉が見えている。
コミヤマカタバミ?

 上品な容姿のミヤマエンレイソウ(深山延齢草)。
ミヤマエンレイソウ

 ヒトリシズカ(一人静)の群落は、みんな静か。
ヒトリシズカ

 今日は雁皮山頂上まで行かず,「花の道」だけを楽しむ別動隊も企画した。こちらの「花組」の写真もご覧ください。先ず旧KGカントリークラブへ出る途中で見つけたフイリミヤマスミレ。
フイリミヤマスミレ

 ゴルフ場脇の道にたくさん咲いていたオトメスミレ。ゴルフ場からの展望は相変わらず気持ちの良いものだった。動画はこちらから見られます。
オトメスミレ

 花の道で咲いていたサンカヨウ。
サンカヨウ

 最後に「花組」の集合写真。
花組集合写真

 「頂上組」は13時57分、駐車場所に到着して下山を終えた(下り2時間10分)。装備を解いて点呼と挨拶の後、車6台揃って林道をソロソロと下り、住宅地に出て解散した。
 上層雲がやや多かったが、函館市(美原3丁目)の日最高気温は21.7℃と平年より7℃以上高く、暖かい日和に恵まれた。沢山の花々を愛でることができたが、ここにすべてを紹介できなかったことをご容赦願います。
  


2024年05月02日

4月28日 桂岳

今日は春の花を目当てに桂岳を訪れた。天気は晴れ,やや黄砂が舞っていたようだが展望は比較的良かった。参加者はフリー参加を含め21名。旧枕木山荘奥のゲートには既に車が2台停めてあり,林道の途中で下山してくる男性3人組と出会った。個人山行で来る予定だったSさん夫妻らもこの方々と出会ったと聞いたので,出発がもう少し遅ければ個人山行グループとも会えたのだが,残念だった。

ゲートを8時50分に出発。
出発

早速「春の妖精」たちがお出迎えです。先ずはニリンソウ。
ニリンソウ

オオバキスミレ。
オオバキスミレ

ミドリニリンソウ。
ミドリニリンソウ

エゾエンゴサク。
エゾエンゴサク

紫色のキクザキイチゲ。
紫色のキクザキイチゲ

シラネアオイ。
シラネアオイ

キタコブシ。
キタコブシ

ヤマザクラ。
ヤマザクラ

9時50分「五丈の滝」到着。滝を落ちた水が勢いよく跳ね返っている。動画はこちらから。
五丈の滝

さらにその上流の無名の滝。動画はこちらから。




上流の滝





10時頃登山口到着。注意して徒渉する。すぐ急登になり,その途中で一番のお目当てのイワナシが見られるはずだったが,あまり残っていなかった。この写真は頂上近くで見られたイワナシ。
イワナシ

登りの途中で見られた花もたくさん。先ずはエンレイソウ。
エンレイソウ

フイリミヤマスミレ。
フイリミヤマスミレ

ここにもシラネアオイ。まだ蕾で色が濃い。
シラネアオイ

12時前,マイクロウェーブ反射板直下の登り。
反射板直下の登り

まだカタクリも見られた。
カタクリ

12時反射板到着。ここで昼食とする。予定では登りはここで終わりと考えていたが,頂上までの登山道が綺麗に刈られていたので,食後,全員頂上まで行くことにした。12時37分頂上着。
頂上標識

標識を囲んで全体写真。


12時40分下山開始。反射板でもう一度全体写真。
反射板下での全体写真

周りの展望を少し。先ず残雪の残る斜面と奥に浮かぶ函館山。
斜面と函館山

木地挽高原方面。
木地挽き高原方面

さらに下山を続ける。津軽海峡と知内方面がよく見えた。
下山途中に見えた知内山塊

反射板直下を下って来る面々。




反射板直下の下り





14時登山口に到着。徒渉の様子。
下山時の徒渉

帰りの林道でイタヤカエデの花も見られた。
イタヤカエデの花

15時下山終了。帰り支度と挨拶を済ませて解散した。反射板から頂上までは藪漕ぎが予想されたので当初予定になかったが,登山道が綺麗に笹刈されており,快適に歩くことができた。笹刈を実施された方々に大いに感謝したい。  


2024年04月23日

4月21日(日) 弥五兵衛岳(途中撤退)

 弥五兵衛岳(649.9m)は北斗市の最高峰である二股岳(825.6m)の東隣りに位置し、大沼に流れ込む宿野辺川の上流部にあたる右股沢と左股沢に挟まれた山で、3年ぶりに訪れた。
 前回よりも10日遅く、最近の高い気温のため雪解けが進んで笹薮の露出が懸念された。参加は21名。


 「グリーンピア大沼」から1kmほど奥(西)に入った作業倉庫の前に車を停めさせてもらい、車止めゲートを8時43分に出発。雪が残っていない宿野辺川左股沢沿いの林道を歩く。
宿野辺川左股沢に沿う林道を進む

 林道を15分ほど歩いて右の尾根に向かい、複雑に付けられた作業道を繋いで登っていく。
複雑な作業道を繋いで上部に向かう

 キタコブシ(北辛夷)の白い花が、青空に映えて美しい。
キタコブシ

 4月18日の太鼓山に続いて、ここでもフデリンドウ(筆竜胆)の芽を発見。
フデリンドウの芽

 花を付けた、めでたい名前のフッキソウ(福貴草)。
フッキソウ

 上部林道にショートカットで上がる箇所は、短いながらも急な登りだった。
上部の林道に上がる

 上部の林道を緩やかに辿っていく。残雪は現れてこない。
上部林道を進む

 振り返ると、北海道駒ヶ岳の頂部に被っていた雲から、剣ヶ峯(1131m)が姿を現してくれた。
剣ヶ峯が頭を出した北海道駒ヶ岳

 ようやく、僅かながら残雪が現れてきた。
僅かな雪が残った林道

 雪が消えた地肌に出てきた薄緑色のフキノトウ(蕗の薹)は、春の使者のように健気で愛おしい。
残雪とフキノトウ

 林道が行き止まりになり、笹薮の尾根歩きに変る。笹の背丈はまだ低い。
林道が尽きて笹薮になる

 目の高さにエゾヤマザクラ?(蝦夷山桜)の蕾、足元にはジンヨウイチヤクソウ(腎葉一薬草)の葉。
エゾヤマザクラ?の蕾とジンヨウイチヤクソウの葉

 標高点508ピークへの登りは背丈ほどの千島笹が生い茂り、傾斜も増してきた。
標高点508ピークへの急な登り

 ここまでの間に、大きな瘤を付けたブナ(橅)の大樹を3本見かけた。コブが付いたブナなので「コブナ」…(^_^)。
 ちなみに、1912(大正元)年に発表された唱歌「春の小川」で「えびやめだかや、小鮒の群れに…」の詞のモデルになった川は、現在の東京都渋谷区代々木界隈といわれている。
ブナの瘤3態

 508ピークの頂上に近づくと、高さ3m・太さ2cmほどの千島笹の繁茂帯が待ち構えていた。
 頂上まで標高差140m、距離800mほどを残す地点まで進んだが、前進に苦労する状態を考慮し、チーフ・サブリーダーと山行部員の相談により撤退することになった(10時58分)。
背丈を越える千島笹の繁茂帯

 深い笹薮の中で目に付いたのは、ツルシキミ(蔓樒)の鮮やかな赤い実。
ツルシキミ

 人数を確認し、508ピークから尾根を外さないように気を付けて下る。
標高点508ピークを下る

 笹の背丈が少し低くなったところで、エゾイチゲ(蝦夷一華)が名前通りに一輪だけ咲いていた。
エゾイチゲが一輪

 林道の末端に到着。やや冷たい北北西の風を避けて、「リンドウ de ランチ」(25分間)。
林道に出てランチ

 枯れたブナの樹にサルノコシカケがたくさん付いていた。
サルノコシカケ

 茶色の殻を背負ったカタツムリは、笹の葉に乗せると美味しそうな和菓子にも見える。ずっしりと、結構な重さがあった。
カタツムリを笹葉の乗せると和菓子の様

 北西方向が開けた林道で、通称・四九郎岳(左、759.0m)と同・五九郎岳(右、660m)を背景に集合写真を撮る。
四九郎岳を背景に全体集合

 これから植生の成長が日一日と進みそうだが、タラノキの芽はまだ固く、木の葉も開き始めたばかり。
若い木の芽2態

 上部林道を下っていくと、正面に北海道駒ヶ岳の剣ヶ峯が…。残雪は僅かになってきた。
北海道駒ヶ岳の残雪も僅か

 上部林道から、宿野辺川左股沢沿いの林道に向かって、ショートカットで降りる。左の尾根が北北西風を遮ってくれるので、暖かい。
上部林道から左股沢に下りる

 陽当たりが良い斜面でタチツボスミレ?(立坪菫)、下の林道沿いでネコノメソウ(猫の目草)とキクザキイチゲ(菊咲一華)を見かけた。エゾエンゴサク(蝦夷延胡索)もチラホラとあった(写真なし)。
植生3態

 右股沢と左股沢の合流点付近は、新緑のトンネルの中、雪解け水を集めて早瀬となっていた。春を感じる穏やかな風情。
右股沢と左股沢の合流点

 13時50分、駐車場に到着して下山を終えた。点呼をとり、全員の安着を確認して解散した。
 想定してはいたが、雪がほとんど残っていなかったため笹薮に阻まれ、途中で撤退することになった。しかし、本格的な春の到来を感じることができて、まずまずの楽しい山歩きであった。

 2021年4月11日に弥五兵衛岳を訪れた際の様子は、こちらのブログをご覧ください。偶然にも、駐車場の出発時刻と到着時刻は、今回とほぼ同じでした。
  


2024年04月20日

4月18日(木) 太鼓山&俄虫沢

 この時期の定番となっている自然部企画として、厚沢部町の太鼓山(171m)と俄虫沢を訪れ、「春の妖精」たちの姿を愛でた。参加はフリーを含めて22名。

 道の駅「あっさぶ」で開店早々の買い物を済ませ、太鼓山スキー場の駐車場を9時32分に出発。林道をゆっくり登っていくと、脇にはいくつもの植生が目に入ってくる。先ず、オオウバユリ(大姥百合)の大きな葉。
オオウバユリの葉

 花の後ろにある「距」が長いナガハシスミレ(長嘴菫)。別名はテングスミレ(天狗菫)。北海道南部と、本州の島根県までの主に日本海側に分布するという。
ナガハシスミレ[テングスミレ]

 カタクリ(片栗)2態。
カタクリ2態

 シラネアオイ(白根葵)は時期が早いのか、見かけた数は少なかった。
シラネアオイ

 キバナイカリソウ(黄花碇草)の蕾が膨らんで、花を開くまでの4つの姿が見られた。
キバナイカリソウ4態

 クロミノエンレイソウ(黒実延齢草)。
クロミノエンレイソウ

 ヒトリシズカ(一人静)は、群生すると賑やか。
ヒトリシズカ

 道幅が広いので、辺りを見回しながら歩いても大丈夫。
林道を行くメンバー

 明るい空色のエゾエンゴサク(蝦夷延胡索)。赤紫色の花を付けた個体も見られる。
エゾエンゴサク4態

 キクザキイチゲ(菊咲一華)。花弁のように見えるのは、がく片。
キクザキイチゲ

 C120付近で林道は行き止まる。山道に入る前に休憩と水分補給。
林道終点で休憩

 山道に入ってすぐ、メンバーのひとりが二つのフデリンドウ(筆竜胆)の新芽を見つけた。「良い目をしているなあ~」と感心する(二つの目で二つの芽を発見)。
フデリンドウの芽が二つ

 センボンヤリ(千本槍)は年に2回花を咲かせる(春型と秋型)。こちらは当然ながら、春型の花茎。
センボンヤリの春型花茎

 盛りは「これから」とか「まだまだ先」という植生たちも…。[左上]キジムシロ(雉莚)の蕾、[右上]ツルアリドオシ(蔓蟻通)の葉、[左下]クルマユリ(車百合)の葉、[右下]ヒメアオキ(姫青木)は光沢のある赤い実とテカテカ反射する葉が印象的な常緑低木。
植生4態

 太鼓山の頂上で、「はこだて自然倶楽部」ツアーのご一行とすれ違い、情報を交換した。 
 頂上を越えると、花の数が一段と増えてきた。カタクリが群生する斜面。
カタクリの斜面

 こちらはキクザキイチゲだらけの斜面。
キクザキイチゲの斜面

 太鼓山の下りから左前方に、若葉を開いてきたブナ(橅)と、その先はこの後に辿る標高点180ピーク。
ブナの新緑と180峰

 C100の最低コルを通過し、標高点140ピークに向かう。
C100コルを通過

 標高点140ピークを越え、ブナの大樹が立つ尾根を通って、C135付近で鶉地区の国道227号線「目名橋」付近から上がってきた林道に出る。
 広くて乾いている林道で、時間をたっぷりとってランチタイムとする。
林道deランチ

 林道を200mほど進んで、標高点180ピークに向かう山道に入っていく。
 この付近で見られた植生は、[左上]スミレサイシン(菫細辛)、[右上]アズキナ(小豆菜)、別名ユキザサ(雪笹)、[左下]クロモジ(黒文字)の花。枝や葉に精油成分が含まれ、枝を少し削ると甘く華やかでとても上品な香りがするため、高級爪楊枝にも使われる、[右下]ニリンソウ(二輪草)の花も出てきた。
植生4態

 地味なオクノカンスゲ(奥寒菅)、別名エゾカンスゲ(蝦夷寒菅)。
オクノカンスゲ[エゾカンスゲ]

 標高点180ピークを越えて俄虫沢に降り立つと、また賑やかな花園が迎えてくれた。陽が照って頭を持ち上げてきたカタクリの花。
カタクリ

 花の蕾を二つ付けたニリンソウ。花弁のように見えるのはがく片なので、緑色になる個体もある(ミドリニリンソウ)。
ニリンソウ

 コバイケイソウ(小梅蕙草)の大きな葉。
コバイケイソウ

 本日のメインイベントであるエゾノリュウキンカ(蝦夷立金花)の大群落地が見えてきた。
エゾノリュウキンカの花畑に向かう

 エゾノリュウキンカの群生地を背景に、恒例の集合写真に納まる。
全体集合

 エゾノリュウキンカの群生は、毎年のことながら圧巻。群生地の中に入って土や植物を荒らさないようにしたい。
エゾノリュウキンンカの花畑

 花をアップで撮ると、五弁(稀に四弁)花の黄色と濃い緑葉との対比が美しい。
エゾノリュウキンカ

 雪解けとともに、ミズバショウ(水芭蕉)とエゾノリュウキンカは一緒に花を咲かせる。
ミズバショウ

 そのほかに見かけた植生4態。[左上]俄虫沢で良く見かけるホソバエゾエンゴサク(細葉蝦夷延胡索)、[右上]キバナノアマナ(黄花甘菜)、[左下]ネコノメソウ(猫目草)の名前は、果実ができると2つに裂けて種が現れ、それが猫の細い瞳孔のように見えるところから、[右下]花の時期が終わりに近づいたフクジュソウ(福寿草)。
植生4態

 大トリは、端正なキクザキイチゲで締め。
有終のキクザキイチゲ

 キタコブシ(北辛夷)の花に見送られると、俄虫沢の出口はそぐそこ。
里に向かう

 広い農地に出ると、北には乙部岳(1016.9m)一角の峰々が…。
九郎岳など

 沢を出て畔道と農道を歩き、駐車場には13時43分到着。
ゴール

 駐車場で点呼をとり、全員の安着を確認して解散した。
 約3時間20分の逍遥(昼食時間を除く)で、たくさんの「春の妖精」たちに出会えた。これから盛りを迎える植生も多くあり、暫くは山野草探訪が楽しめそう。
 この日は函館市(五稜郭公園)で「さくらの開花」が観測された(平年より10日早く、昨年より4日遅い開花)。
  


2024年04月15日

4月14日(日) スボリコ山&釜谷富士

 函館市の釜谷町地区にある通称・スボリコ山(304m)と釜谷町・小安町地区境にある通称・釜谷富士(243m)の低山をのんびりと周回して、春の到来を楽しんだ。参加はフリーを含めて32名と、最近では2023年11月5日の知内尖山に並ぶ大人数。

 小安町地区の国道278号線沿いにある小安中央会館の駐車場に車を置かせてもらい、点呼とコース説明を済ませて9時30分に出発。高屋敷川の上流に向かう林道を進む。農地を隔てて中央に釜谷富士、左の奥にスボリコ山を望む。
二山の容姿

 正面には、これからスボリコ山(右の奥)に向かって辿る尾根の稜線。
辿る里山稜線

 出発から15分ほど歩いて、林道の車止めゲートに到着。すぐ右の谷を利用して、尾根に向かう。
C65付近から谷を登る

 ここまでに見かけた春の山野草は、[左上]ヒメオドリコソウ(姫踊り子草、ヨーロッパ原産)、[右上]カタクリ(片栗)の蕾、[左下]エンレイソウ(延齢草)の葉、[右下]ツクシ(土筆)。
山野草4態

 谷の中でも目立つ黄色い花はナニワズ(難波津)。緑色の葉との対比が美しい。
ナニワズ

 スボリコ山に繋がる尾根の稜線に出る。柔らかい春の陽射しが心地よい。
主稜線に上がるところ

 この尾根稜線からスボリコ山腹まで、カタクリの花がたくさん開いていた。こちらは双子のように、並んで咲いた花。
ツインのカタクリ

 尾根稜線を進む。標高点213を持つピークと、C210等高線が巻くピークを越える。
標高点213ピークを登る
210ピークを越える

 まだ花を残すフクジュソウ(福寿草)も姿を見せてきた。カタクリとフクジュソウの饗宴をどうぞ。
カタクリとフクジュソウ

 間もなく、スボリコ山手前の鞍部に到着。
スボリコ山手前の鞍部に向かう

 鞍部で休憩して、スボリコ山への登りにかかる。頂上稜線までの標高差は120mほど。
登り

 ギョウジャニンニク(行者大蒜)の畑。じっと「何も採らない」。
ギョウジャニンニクの畑

 間もなく頂上稜線(C305ほど)に到着する。
間もなく頂上稜線

 頂上稜線には、明るい空色のエゾエンゴサク(蝦夷延胡索)がチラホラと咲いていた。春の妖精(スプリング・エフェメラル)の一つ。
エゾエンゴサク

 11時35分、スボリコ山の直下に到着。尖って狭い頂上には3組に分かれて登り、組ごとに集合写真を撮った。
スボリコ山頂上で集合①
スボリコ山頂上で集合②
スボリコ山頂上で集合③

 一輪だけ見かけたコキンバイ(小金梅)の花。
コキンバイ

 頂上稜線を少し戻って南の尾根を下り、釜谷富士との鞍部に向かう。左手(南東方向)には釜谷漁港と汐首岬方面、津軽海峡越しに下北半島が霞んで見えた。
釜谷漁港と汐首岬方面

 正面には釜谷富士。
釜谷富士の山容

 広い鞍部でやや強い南西風を避けて、30分ほどゆったりとランチタイム。
鞍部でランチ

 鞍部から北西方向、辿ってきた里山稜線と奥の山並みを望む。
辿ってきた里山稜線

 昼食を終えてスボリコ山を背に、「U字形」整列で全体集合写真に納まる。
鞍部でスボリコ山を背に全体集合

 鞍部から目の前の釜谷富士の頂上に向かう。春の山野草の代表格であるキクザキイチゲ(菊咲一華)がチラホラと…。
キクザキイチゲ

 釜谷富士頂上の30mほど手前にザックを置いて、細く狭い岩尾根を5組に分かれて頂上を往復した。ブナの樹に咲いたザックの花(^_^)。
釜谷富士登頂の順番待ち

 釜谷富士の狭い頂上で、組ごとに集合写真。
釜谷富士頂上で集合①
釜谷富士頂上で集合②
釜谷富士頂上で集合③
釜谷富士頂上で集合④
釜谷富士頂上で集合⑤

 頂上から西方向の、下海岸と函館山を望む。
釜谷富士から下海岸と函館山

 頂上から少し戻り、C200付近から南西の小さい尾根を下った。
小尾根を下る

 麓に下りたところに、たくさんの花を付けたキタコブシ(北辛夷)の樹があった。背景は釜谷富士の頂上稜線。
麓のキタコブシと釜谷富士頂部

 国道278号線に出て歩道を歩き、14時17分に小安中央会館の駐車場へ戻った。駐車場で点呼と安着・慰労の挨拶、帰宅後のマダニ点検と咬まれていた際の処置を伝えて解散した。
 大人数で、のんびりゆっくりと低山を逍遥して、春山をたっぷり楽しんだ。この日の函館市の日最高気温は20.4℃と、平年より9℃ほども高く、一気に初夏を思わせる陽気であった。
 2021年3月17日、会山行としてスボリコ山に初めて登った際の様子は、こちらのブログをご覧ください。
  


2024年04月11日

4月7日(日) 鹿部丸山(精進川東尾根コース)

 青空が広がり、函館市の日最高気温が17.2℃と平年より7℃も高くなったこの日、会山行別組は3年ぶりに鹿部丸山(909.2m)を訪れた。横津岳頂上から北に流れ下る精進川(折戸川支流)東側の尾根を利用し、883峰付近からは北東に延びる支尾根を辿った。参加は会友・フリーのM夫妻を含めて12名。

 以前の会山行では精進川林道C348付近の変則十字路(除雪終点)を発着点としたが、今回はC405付近のY字路まで除雪されていたので、ここまで車を乗り入れることができ、標高差で約60mの登降が稼げた。
 車4台を縦列に停め、注意事項を伝えて6時32分に出発。スノーシューやワカンを手に提げて放牧地に出ると、左(北西)には朝日を受けた北海道駒ヶ岳(1131m)の秀麗な姿。右の山腹に見えるコブは、古い寄生火山の東円山(481.3m)。放牧地は、雪解けがかなり進んでいた。
放牧地から北海道駒ヶ岳

 雪面が締まっているので、放牧地の上部まで壷足で上がる。
放牧地を上がる

 放牧地の上部でスノーシューやワカンを装着して、樹林帯に入った。この地点で積雪は25cmくらい(前日に確認済み)あり、笹薮が頭を持ち上げ始めていたが、まだ大丈夫。尾根のC510付近(傾斜がやや急になる地点)まで来ると、積雪は十分にあった。
C510付近から少し急になる

 ミズナラの木の根回り穴(根開け)を見ると、積雪深は50cmほど。
根開けの深さは約50cm

 C620付近を横切る林道で休憩。この林道は、旧精進川鉱山跡から上がってきて、鹿部丸山の西にある鞍部に繋がっている。
C620付近を横切る林道で休憩

 この先は樹林の密度が薄くなり、展望が開けてくる。C700付近で、北海道駒ヶ岳や大沼方面を眺めながら休憩。
C700付近から北海道駒ヶ岳

 北に95km離れた羊蹄山など、道央の山々も見通せた。内浦湾は一面の海霧。
C700付近から遠く羊蹄山

 ダケカンバの古木に付いた緑色の苔に、白いキノコが生えて(映えて)いた。
ダケカンバ古木に付いた苔と白いキノコ

 846峰の手前、C770付近からの急斜面は、右から回って高度を上げる。
846峰手前の急傾斜部は右から回る

 846峰に近づくと、尾根は細くすっきりとしてくる。
すっきりした尾根を846峰に向かう

 8時33分、846峰に到着(ここまで登り2時間)。雨鱒川の谷を挟んで、目指す鹿部丸山(中央)とひとつ手前の880峰(右)を望む。鹿部丸山まで、まだ2時間ほどを要する。
雨鱒川を挟んで鹿部丸山と880峰

 846峰を下って、883峰(前方の樹林に覆われた山)との間にある鞍部の広い雪原に出る。左遠方は、函館市の最高峰である袴腰岳(1108.4m)。
883峰との間の鞍部雪原に出る

 883峰付近で、846峰と内浦湾を振り返りながら休憩。
846峰を背に休憩

 883峰の次のピーク(892m)で主尾根を外れ、鹿部丸山に続く支尾根に向かう。屈曲地点から、横津岳の頂部周辺に建ち並ぶ通信施設群が見えた。
主尾根を外れて鹿部丸山に向かう

 880峰に向かって、標高差50mほどの急な斜面を下る(帰りはこの登り返しがなかなか…)。
880峰に向かって下る

 鹿部丸山の一つ手前にある880峰の頂上から少し先に進むと、ダケカンバの老いた巨木が堂々と聳え立っている。太い幹は大きなウロになっているが、広げた枝々は白く若々しい。敬意を込め、勝手に「ダケ爺」と呼んでいる。
880峰にあるダケカンバの老大木

 少し先から、鹿部丸山の南端にある岩塔が見えた。
鹿部丸山の南端にある岩塔

 最終コルを越え、鹿部丸山への登りにかかる。
本峰への登りにかかる

 左の後方には、越えてきた846峰と、その右後方に砂蘭部岳(984.1m)、奥に遊楽部岳(1277m)・太櫓岳(1053.6m)が重なって見えた。
846峰の右奥に砂蘭部岳と遊楽部岳が重なり

 鹿部丸山の頂部南端にある岩塔に到着。岩の間に袴腰岳を入れて一枚。
南の岩塔から袴腰岳

 鹿部丸山の頂部は広い雪原になっており、噴気(温度は低いようだ)の影響で多数の「落とし穴」が隠れている。
頂部雪原は「落とし穴」だらけ

 穴を踏み抜かないように、スノーモービルのトレースを辿って、右前方に見える最高地点(黒っぽい北岩塔の後ろ)に向かう。前を行くメンバーからほんの少し足を横に置いて、踏み抜いた人もご愛敬。
頂部の広い雪原を行く

 10時23分、北岩塔のすぐ先にある頂上に到着(登り:3時間50分)。山名標識を入れて集合写真に納まる。初めて頂上を踏んだメンバーは6名。
頂上の山名標識を入れて全体集合①
頂上の山名標識を入れて全体集合②

 頂上からの展望をどうぞ。まず、東隣りの熊泊山と泣面山。南東に27km離れた一等三角点を持つ古部丸山と、黒っぽい恵山。
熊泊山・泣面山と遠く古部丸山・恵山

 広い雪原の向こうには、横津岳から烏帽子岳、袴腰岳へと続く穏やかな連峰稜線。雪面に点在する黒っぽい部分は「落とし穴」。
横津岳と烏帽子岳・袴腰岳

 袴腰岳から左(東方)に緩く下がる稜線の向こうに、ピョコンと頭を出す三森山(842.1m)。
頭を出す三森山

 やや強い南風を避けて、北向き斜面で北海道駒ヶ岳(砂原岳)を眺めながら、ゆったりとランチタイムとする(45分間)。
 斜面のすぐ下に立つ樹木の根元で、小さなネズミ(ヒメネズミ?)が僅かな笹薮から雪の上に出たり戻ったり、木の幹に少し登ったり降りたりしていた。メンバーが食するランチに惹かれたのか、いちどはザックのところにも駆け寄ってきた。動きが素早いので、残念ながら写真には写せなかった。
北海道駒ヶ岳[砂原岳]

 お供え餅のような北岩塔の前で集合写真を撮り、11時10分、下山にかかる。
北の岩塔の前で

 帰路、880峰を越えて急な登りを終えたところで、芽吹いたバッコヤナギ(?)が見られた。青空を背景にして、春を感じさせてくれた。
ヤナギの芽吹き

 846峰の頂上に戻ると、このピークを目指した組が作ってくれた雪ダルマが出迎えてくれた(当ブログ「4月7日 846峰」参照)。鹿部丸山組の疲れを癒そうと、参加者6名で作ったとのことで、感謝。
 スヌーピーかなと思ったが、衣装(飾り)が少し変わっていたり場所がずれたりしていたので、雪ダルマが着替えたり動いたりしたのだろうか(^_^)。ちなみに、「4月7日 846峰」での雪ダルマ撮影時刻と、この写真の撮影時刻の差は、1時間35分。
846峰で出迎えてくれた雪ダルマ

 尾根の樹林帯を抜けて上部の放牧地に出ると、西方に二股岳から三九郎岳に続く山並みが見えた。前日に樹林帯入口の積雪状況を確認に来た時に撮った写真(下の2枚目)と比べると、雪解けが一気に進んだように思えた(太陽光の当たり方の違いもあるが…)。
上部放牧地から二股岳・三九郎岳
二股岳・三九郎岳[4月6日]

 駒ヶ岳を正面に見て、広い放牧地を余韻に浸りながらゆっくり下る。
北海道駒ヶ岳に向かって最後の下り

 14時10分、精進川林道C405付近のY字路に到着し、無事に下山を終えた(下り:3時間ちょうど)。安着とねぎらいの挨拶、最高気温が高い状態が続くので山行時にはブロック雪崩に注意することを確認し、現地で解散した。
 車が少し奥まで入れて所要時間を短縮できたが、7時間ほどの実動は疲れた。それでも、暖かい気温と青空、展望に恵まれ、今シーズン最後になるであろう雪山山行を存分に楽しめた。「846峰組」が14時少し前に下山を終えていたそうで、僅かな時間差で合流できずに残念であったが、雪ダルマのサプライズもあって幸せな一日であった。

★おまけ①:鹿部丸山と846峰の山容
 鹿部町内から鹿部丸山と846峰を望む(2020年3月25日撮影)。
鹿部町内から

★おまけ②:過去に試登した鹿部丸山の別コース
 2017年3月18日、今回辿ったコースと反対側(頂上の北東側)の常呂川ダム付近から未踏のコースを試登した際の様子は、こちらの旧ブログをご覧ください。
 このコースは、熊泊山積雪期取り付き点から奥の林道が車通行にスリップ・路肩逸脱などの危険を伴うため、それ以降、当クラブでは利用していません。
  


2024年04月10日

4月7日(日) 846峰

846峰は鹿部丸山の途中にあるピークで,雪山をゆっくり楽しみたいメンバーのために企画した。同日に鹿部丸山の山行もあり,そちらのパーティは6時過ぎには出発している。われわれは8時半頃に現地に到着し,牧場脇まで歩いてスノーシューを履いた。快晴のもと,すでにこの時点で駒ケ岳や大沼の展望に見とれる。

駒ケ岳を背景に準備。
準備

鹿部方面は海霧に隠れている。
海霧

羊蹄山もよく見えたが,写真はうまく撮れなかった。


一時間ほど歩くと巨大なダケカンバがいくつも現れる。
巨大ダケカンバ

10時25分やっと林を抜け,駒ケ岳がまたよく見えて来た。
駒ケ岳

駒ケ岳を背景に全体写真。


11時10分846峰到着。先ずは全体写真。
全体写真2

ここから少し進むと木の間隠れに横津岳のレーダー群が見えた。
横津岳

以前にどこかの山で他のパーティが雪だるまを作っていたこと,それで気持ちが和んだことを思い出し,鹿部丸山組を雪だるまでお迎えしようと思いついた。みんなで大小二つの雪だるまを作り,丸山組の来る方向に向けて並べた。みなさんが来るまで解けないといいのだが。
雪だるま

ピークは風が当たっていたので少し戻って昼食とした。下山もゆっくり歩いていれば丸山組が追いついて来るかもと思って,木々の様子を楽しみながら降りた。ゆっくり歩いているといつもより目に入って来る情報量が格段に多く,よく目についたのはつる植物がまっすぐ立って他の木に巻き付いていることだった。今まで全く気付かなかったことだ。C709辺りまで下りるとまた駒ケ岳が見えなくなるので一枚撮っておいた。
駒ケ岳2

13時27分牧場到着。最後にパノラマで駒ケ岳・大沼を撮ってみた。
パノラマ

雪の牧場を後にして車まで戻り,帰り支度・挨拶を済ませて解散したのが14時少し前。後で聞くと丸山組は14時10分に下山したとのこと。もう少し待っていたら会えていたなあ!  


2024年04月02日

3月31日(日) 白老岳・北白老岳

 支笏湖の南西、美笛峠の南に位置する秀峰・白老岳(968m)を、6年ぶりに訪れた。国道267号線の大笛橋付近から標高点617がある尾根を登り、下りは本峰の北東にある通称・北白老岳(944.9m)を経由して周回した。参加は10名。

 国道267号線(453号線と重複)の大笛橋付近駐車スペースを9時5分に出発。国道の脇を美笛峠方面に250mほど歩き、大笛橋を渡った先(C520付近)で尾根の末端に取り付いた。国道から少し上がってスノーシューやわかんを装着し、やや急な斜面を登り始める。
国道脇から尾根に上がる

 急な登りは標高差70mほどで終わり、あとは緩やかで広い尾根を辿っていく。
広くて緩い登りの尾根を進む

 尾根上のC620付近から、右前方に白老岳の本峰が望めた。その手前に通称・前山(872m)の丸い山体が重なっている。
C620付近から白老岳頂部

 西風がやや強く雲も多かったが、青空が覗いて陽が射すと春の雰囲気が感じられる。
青空に映えるダケカンバ

 尾根から北東方向、送電線が走る沢向こうの尾根の陰から、恵庭岳が頂部を現してきた。
尾根から北東に恵庭岳

 尾根の傾斜が増してくると、前山は近い。
前山への登り

 前山の丸い頂上に到着。白老岳の頂部を背景に、1枚目の集合写真を撮る。
前山の頂上で白老岳を背景に全体集合

 前山から北東~北方向に、恵庭岳から漁岳、札幌岳方面を望む。
前山から恵庭岳・漁岳方面

 北西方向には、「夫婦山」である羊蹄山と尻別岳が並んで見えた。アイヌ語で羊蹄山はマチネシリ(女山)、尻別岳はピンネシリ(男山)と呼ばれた。貫気別山(ぬっきべつやま)の山腹から頂上には、留寿都村のスキー場がある。通称・イゾラ山(Mt.イゾラ)とも。
前山から北西に羊蹄山方面

 前山から白老岳との鞍部まで標高差20mほどだが、傾斜が急なため前山の南西山腹を大きく巻いて下った。ここから、最後の標高差120mほどの登りにかかる。
前山を下りて白老岳に向かう

 本峰直下の登りは傾斜が急で滑落や雪崩の危険があるため、正面右手の樹林帯の中を詰めていく。
白老岳の登り①

 頂上を覆うハイマツ帯の際を、足元に注意して慎重に進む。
白老岳の登り②

 11時45分、白老岳の頂上に到着。西風が強くて寒い中、2枚目の集合写真に納まる。
頂上で全体集合

 頂上から南西方向を望む。すぐ目の前に通称・南白老岳、7kmほど先には優美な姿の徳舜瞥山とホロホロ山。
頂上から南白老岳と徳舜瞥山・ホロホロ山

 反対の北東方向には、このあと下山で辿る予定の通称・北白老岳(中央の台形)。写真右下の鞍部は右(南方向)に流れ落ちる白老川の源頭だが、やや広い雪原に見えるほどの大きな雪庇になっていた。
頂上から北白老岳

 頂上から北白老岳との鞍部に向かう。ここは、今回のコースの下りで最も傾斜がきつかった。中央の遠くは、15kmほど離れた風不死岳(左の三角形)と樽前山(右のドーム)。
北白老岳とのコルに下がる①

 普通のスノーシューは踵が落ちないので、急な下りでは体勢の保持に苦労する。やや広い斜面でジグを切ったり、横向きで下がったりしながら、ゆっくり慎重に…。左奥に恵庭岳が見えている。
 到着した鞍部ではダケカンバなどの林に入り、風を避けてランチタイムとした(25分間)。
北白老岳とのコルに下がる②

 上の写真で右端に岩壁を持つ932ピークの山腹を巻いて、鞍部から右側(東側)の雪庇に注意しながら北白老岳に上がる。
北白老岳への登り

 北白老岳の頂上に立つと、陽が射してきた。恵庭岳の頂部を間に入れて、気分良く3枚目の集合写真に納まる。
北白老岳の頂上で恵庭岳を入れて全体集合

 北白老岳からは、東~北方向の展望が素晴らしかった。先ず、東に風不死岳と樽前山。その左に支笏湖と、頂上にNTT無線中継所がある紋別岳。
北白老岳から風不死岳・樽前山

 北東には、中央に恵庭岳、左に漁岳。恵庭岳の右奥には、小さくイチャンコッペ山も見えた。
北白老岳から支笏湖と恵庭岳

 北には、狭薄山(さうすやま)とすぐ左奥の札幌岳が、ほぼ重なって見えた。無意根山(1464m)などがある北西方向は雲がかかって、遠望は効かなかった。
北白老岳から漁岳方面

 北白老岳から、北西にのびる尾根を下る。左手(南西方向)には白老岳本峰と前山、その間に三角形の南白老岳。
白老岳の頂部と右に前山、間に南白老岳

 正面の遠くに羊蹄山と尻別岳を眺めながら、尾根を辿る。
羊蹄山を正面に、北白老岳の北西尾根を下る

 尾根のC650から下は緩やかで広い。気持ち良く歩を進めていく。
北白老岳北西尾根の下部を行く

 長流川(おさるがわ)支流の二の沢川に沿う林道の車止めゲートに到着して小休止。
二の沢川林道の車止めゲートに到着

 ここは林道の丁字路になっており、冬期登山のコース案内標識が付けられていた。右奥に向かう林道を進むと、白老岳のどの地点に至るのだろうか。
林道分岐の標識

 林道の車止めゲートの先に国道が見てきた。ここでスノーシューやワカンを外し、国道の脇を650mほど歩いて車に戻った。15時10分、駐車スペースに到着して下山を終了。
国道に出る手前でスノーシュー・わかんを外す

 駐車スペースで安着とねぎらいの挨拶を済ませ、現地で解散した。車二台は函館に直帰し、一台は途中の街に立ち寄り、あとの一台は壮瞥町の温泉に向かった。
 西風がやや強くて寒かったが、ときおり青空が覗いて陽射しが届いた。なによりも遠くまで見通せて、支笏湖と恵庭岳・漁岳、風不死岳・樽前山、ホロホロ山・徳舜瞥山、羊蹄山・尻別岳などの大展望を楽しむことができた。