2024年11月25日
11月24日(日) 桂岳
本格的な冬の装いをまとう前に、北斗市と木古内町の境に位置する木古内町最高峰の桂岳(733.6m、二等三角点、点名も桂岳)を訪れた。4月28日の花探訪に続いて、今年2回目になる。参加は22名。
亀川に沿う林道の車止めゲート前(標高98m付近)に車7台を停め、挨拶と参加者確認を済ませて9時8分に出発。気温は3℃程度で寒いが、樹林の中で風が弱いのは助かる。

亀川支流の鴉沢(からすざわ)に沿う林道を約3km歩く。

林道の脇に、トチノキの老木が威厳ある姿で立っている。裏側は大きな洞になっている。

林道終点の少し手前に「五丈の滝」が落ちており、林道から見物した。
ちなみに、「丈(じょう)」は中国や日本の伝統的な長さの単位であり、1丈は10尺(1尺は10寸)と定義されている。日本では明治時代の尺貫法で1尺=10/33m(約0.303m=30.3cm)と定義されたので、1丈は約3.03mの長さになる。

ほぼ1時間で林道終点(登山道入り口)に到着。「長靴組」のサポートで鴉沢を飛び石伝いに渡り、針葉樹に覆われた急な尾根に取り付く。

尾根の登りが少し緩むと、辺りは広葉樹林に代わってくる。

広葉樹林帯で見られた植生。[左上]ツルリンドウ(蔓竜胆)のロゼット葉(葉を放射状に広げ、地面から立ち上がっていない状態)、[右上]ツルリンドウの赤い実は雪が積もると更に良く目立つ、[左下]ツルシキミ(蔓樒)の実、[右下]ユズリハ(楪、譲葉)は新しい葉が出てくると古い葉を落とす新旧交代を象徴する縁起物。

最初の送電鉄塔(C495付近)に着いて、しばし休憩。数日来の雪が残っていた。
この少し手前の登山道脇に、ガラス瓶の破片がたくさん落ちていた。下山時に、土に埋もれていたものも掘り出して回収した。

登山道は、送電線の下をトラバースしていく。赤い実をたわわに付けたナナカマド(七竈)。

桂岳の頂上から南東方向に伸びる尾根上の送電鉄塔(C544付近)に向かう。

泥土で滑りやすい急な登山道に、この時期、何とスミレの花が咲いていてビックリ。

登山道は送電鉄塔の下で左(北西方向)に折れ、北斗市と木古内町の境界線にほぼ沿って頂上に向かう。

[左]雪の上を蜘蛛が這っていた(「坂の上の雲」ならぬ「雪の上の蜘蛛」)。[右]始めに取り付いた尾根の途中にあった羆の落とし物は、数日経っているがコクワの実100%のようだ。

市町境尾根から後ろ(南方向)を振り返る。知内町の丸山と、先週に雨予想で山行を中止した尖山が指呼できた。

北海道電力のマイクロ波反射板がある前衛峰(724峰)への最後の登り。

12時12分、前衛峰(724峰)に到着。反射板の下から東南東方向に、函館山と亀田半島の山並みを望む。右端は市町境尾根の延長に位置する662峰。

函館山と函館市街中心部をズームアップで。青森港に向かうフェリーが写っている。函館山の向こう右端は汐首山(290.6m)。

南南西方向に、知内山塊の全容が見えた。

南西方向には、大千軒岳と前千軒岳、七ッ岳も指呼できた。

前衛峰から北西、約200m先(標高差は約10m)にある桂岳の頂上を空身で往復。

丸く刈り払われた頂上で、1回目の集合写真を撮る。

頂上から北北東方向に、頂部を雲に隠した北海道駒ヶ岳(1131m)が見えた。

前衛峰に戻る途中のコルにあったナナカマドの実。

前衛峰で冷たい北西風を避けながらランチタイムをとり、函館山を背景に2回目の集合写真に納まる。

13時過ぎでも、霜柱が融けずに残っていた。

13時19分、前衛峰からの下山を開始。南西方向の大千軒岳は姿を隠していたが、三角形の七ッ岳と雲間から差し込む薄明光線(光芒、いわゆる「天使の梯子」)が美しかった。

前衛峰の直下から北東方向には、陽に照らされた横津岳(1167m)と七飯町中心部の街並み。

鴉沢に沿う林道を戻っていると、それまでずっと頭上に被っていた雲が切れて青空が広がってきた。一筋の飛行機雲が映える。

15時35分、林道の車止めゲートに到着して下山を終えた。

この日の12時~13時、頂上では推定で気温0~1℃、風速5~6m/秒と、体感温度はマイナス5℃前後であった。雲が切れないので陽が照らず、余計に寒く感じた。しかし、周囲の展望に恵まれて、雪を被った山々を指呼することができた。
辿った林道と取り付き尾根で晩秋、トラバース道から市町境の尾根道で初冬の雰囲気を味わった。これから雪の山に入るにあたって、冬用の衣服や装備を点検する良い機会にもなった。
4月28日の桂岳(花探訪)は、こちらをクリック(タップ)してご覧ください。
亀川に沿う林道の車止めゲート前(標高98m付近)に車7台を停め、挨拶と参加者確認を済ませて9時8分に出発。気温は3℃程度で寒いが、樹林の中で風が弱いのは助かる。

亀川支流の鴉沢(からすざわ)に沿う林道を約3km歩く。

林道の脇に、トチノキの老木が威厳ある姿で立っている。裏側は大きな洞になっている。

林道終点の少し手前に「五丈の滝」が落ちており、林道から見物した。
ちなみに、「丈(じょう)」は中国や日本の伝統的な長さの単位であり、1丈は10尺(1尺は10寸)と定義されている。日本では明治時代の尺貫法で1尺=10/33m(約0.303m=30.3cm)と定義されたので、1丈は約3.03mの長さになる。

ほぼ1時間で林道終点(登山道入り口)に到着。「長靴組」のサポートで鴉沢を飛び石伝いに渡り、針葉樹に覆われた急な尾根に取り付く。

尾根の登りが少し緩むと、辺りは広葉樹林に代わってくる。

広葉樹林帯で見られた植生。[左上]ツルリンドウ(蔓竜胆)のロゼット葉(葉を放射状に広げ、地面から立ち上がっていない状態)、[右上]ツルリンドウの赤い実は雪が積もると更に良く目立つ、[左下]ツルシキミ(蔓樒)の実、[右下]ユズリハ(楪、譲葉)は新しい葉が出てくると古い葉を落とす新旧交代を象徴する縁起物。

最初の送電鉄塔(C495付近)に着いて、しばし休憩。数日来の雪が残っていた。
この少し手前の登山道脇に、ガラス瓶の破片がたくさん落ちていた。下山時に、土に埋もれていたものも掘り出して回収した。

登山道は、送電線の下をトラバースしていく。赤い実をたわわに付けたナナカマド(七竈)。

桂岳の頂上から南東方向に伸びる尾根上の送電鉄塔(C544付近)に向かう。

泥土で滑りやすい急な登山道に、この時期、何とスミレの花が咲いていてビックリ。

登山道は送電鉄塔の下で左(北西方向)に折れ、北斗市と木古内町の境界線にほぼ沿って頂上に向かう。

[左]雪の上を蜘蛛が這っていた(「坂の上の雲」ならぬ「雪の上の蜘蛛」)。[右]始めに取り付いた尾根の途中にあった羆の落とし物は、数日経っているがコクワの実100%のようだ。

市町境尾根から後ろ(南方向)を振り返る。知内町の丸山と、先週に雨予想で山行を中止した尖山が指呼できた。

北海道電力のマイクロ波反射板がある前衛峰(724峰)への最後の登り。

12時12分、前衛峰(724峰)に到着。反射板の下から東南東方向に、函館山と亀田半島の山並みを望む。右端は市町境尾根の延長に位置する662峰。

函館山と函館市街中心部をズームアップで。青森港に向かうフェリーが写っている。函館山の向こう右端は汐首山(290.6m)。

南南西方向に、知内山塊の全容が見えた。

南西方向には、大千軒岳と前千軒岳、七ッ岳も指呼できた。

前衛峰から北西、約200m先(標高差は約10m)にある桂岳の頂上を空身で往復。

丸く刈り払われた頂上で、1回目の集合写真を撮る。

頂上から北北東方向に、頂部を雲に隠した北海道駒ヶ岳(1131m)が見えた。

前衛峰に戻る途中のコルにあったナナカマドの実。

前衛峰で冷たい北西風を避けながらランチタイムをとり、函館山を背景に2回目の集合写真に納まる。

13時過ぎでも、霜柱が融けずに残っていた。

13時19分、前衛峰からの下山を開始。南西方向の大千軒岳は姿を隠していたが、三角形の七ッ岳と雲間から差し込む薄明光線(光芒、いわゆる「天使の梯子」)が美しかった。

前衛峰の直下から北東方向には、陽に照らされた横津岳(1167m)と七飯町中心部の街並み。

鴉沢に沿う林道を戻っていると、それまでずっと頭上に被っていた雲が切れて青空が広がってきた。一筋の飛行機雲が映える。

15時35分、林道の車止めゲートに到着して下山を終えた。

この日の12時~13時、頂上では推定で気温0~1℃、風速5~6m/秒と、体感温度はマイナス5℃前後であった。雲が切れないので陽が照らず、余計に寒く感じた。しかし、周囲の展望に恵まれて、雪を被った山々を指呼することができた。
辿った林道と取り付き尾根で晩秋、トラバース道から市町境の尾根道で初冬の雰囲気を味わった。これから雪の山に入るにあたって、冬用の衣服や装備を点検する良い機会にもなった。
4月28日の桂岳(花探訪)は、こちらをクリック(タップ)してご覧ください。