2022年10月10日
10月9日(日) 桂岳
北斗市と木古内町の境界に位置する木古内町の最高峰・桂岳(733.6m)を訪れ、秋の風情を探した。「会創立25周年記念」の第19座目で、参加は16名。
亀川に沿う林道の車止めゲート前(標高98m)で参加者確認を済ませ、8時50分に出発。亀川支流・鴉沢(からすざわ)に沿う林道を約3km歩く。

途中の林道脇に、トチノキの老木が威厳ある姿で立っていた。裏側は大きな洞になっている。

林道終点の少し手前に「五丈の滝」が落ちており、林道から見物した。

林道の反対側は堆積岩の急な壁になっており、岩の隙間にエゾオヤマリンドウ(蝦夷御山竜胆)が咲いていた。

ほぼ1時間で林道終点(登山道入り口)に到着し、各自が衣類やザックなどにダニ防止スプレーを吹き付けた。準備万端整え、鴉沢を渡って山中に入っていく。

紅葉にはまだ早く、緑色の葉が目立った。腎臓の形で脈に沿って白い筋があるジンヨウイチヤクソウ(腎葉一薬草)の葉と、常緑小低木でツツジ科・イワナシ(岩梨)の葉。


ジンチョウゲ科のカラスシキミ(烏樒)とミカン科のツルシキミ(蔓樒)は常緑小低木。シキミ(樒)はマツブサ科で宮城県と新潟県から西の地域に自生し、関西では葬儀や法要などの仏事で多く使用される植物であり、普通は高さ2~5m程度という。木全体に強い香りと毒性がある。カラスシキミやツルシキミは、これと葉が似ており、有毒植物でもあることから名前に「シキミ」が付いたと思われる。


白いキノコも。

最初の送電鉄塔(C495)に着いて休憩をとる。

桂岳頂上から南東に伸びる尾根に向かって、送電線下のトラバース道に入る。登山道には、羆の落とし物が何か所もあった。コクワを食べているようだ。帰りには、さらに新しい落とし物が鎮座していた。

トラバース道で見かけたフッキソウ(富貴草)。ここの葉だけが濡れていたのは何故だろう。

尾根道に入って見かけた、カラスシキミと同じジンチョウゲ科のナニワズ(浪花津)の葉。盛夏に落葉し、秋から新しい葉と翌春の花蕾が生える。

秋の定番、ツルリンドウ(蔓竜胆)の果実。

登山道のブナ林は、黄葉にはまだ早い。

ブナの枯れた太い幹に、びっくりするほど沢山のキノコが付いていた。

紅葉や黄葉は、わずかに見られた程度だった。こちらはイチゴの仲間の草もみじ。

11時48分、北電のマイクロ波反射板がある前衛峰(724峰)に到着。桂岳の頂上は北西に約200m先(標高差は約10m)だが、藪と細尾根のため、ここを終着点とする。

出発時に見えていた青空はすっかり雲に覆われ、風が冷たく感じられた。暖かく着込んでランチタイムとする。
前衛峰から西北西方向を眺めると、標高は低いが綺麗な三角形のピークが目に留まった。木古内町・厚沢部町境の457峰と思われる。左端は稜線続きの梯子岳(562.7m)か。

前衛峰から西方向には、木古内町と厚沢部・上ノ国町の町境に連なる標高500~600mの山並。右端は630.7峰(三等三角点、点名:瓜谷岳)で、木古内・厚沢部・上ノ国の三町境に立つ。
![630.7峰[木古内・厚沢部・上ノ国町境] 630.7峰[木古内・厚沢部・上ノ国町境]](//img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub2/20221009-U%E6%A1%82%E5%B2%B3k630.7%E5%B3%B0%5B%E6%9C%A8%E5%8F%A4%E5%86%85%E3%83%BB%E5%8E%9A%E6%B2%A2%E9%83%A8%E3%83%BB%E4%B8%8A%E3%83%8E%E5%9B%BD%E7%94%BA%E5%A2%83%5Dk.jpg)
南東方向に下北半島を望む。左端にピョコっと突き出ているのは縫道石山(626m、矢印)か。

東~東南東方向には、桂岳と稜線で繋がる681峰(通称:釜谷岳)と右隣りに640峰。左側の一帯は大当別川の源流部で、その先に函館山が浮かんでいるように見える。

函館山と函館市中心部をズームアップ。中心部写真の左に五稜郭タワーが写っている。


函館山を背景に、恒例の集合写真を撮る。

12時15分、前衛峰から下山にかかる。到着した林道終点に、キンポウゲ科・サラシナショウマ(晒菜升麻)の果実(房)があった。

人数確認を行い、林道を戻る。途中で見かけたマメ科・ウスバヤブマメ(薄葉藪豆)の果実。なるほど、豆のさやの形をしている。

14時30分、車止めゲートに到着。人数確認と挨拶を済ませて解散した。
道南では例年、10月中旬から11月上旬に紅葉の見頃を迎える。しかし今年は8月以降に雨の日が多く、不安定な天気が続いたためか、山々の紅葉はまだ美しさに乏しいようだ。それでも、草もみじや草木の果実などに、深まりつつある秋を感じ取ることができた。
亀川に沿う林道の車止めゲート前(標高98m)で参加者確認を済ませ、8時50分に出発。亀川支流・鴉沢(からすざわ)に沿う林道を約3km歩く。

途中の林道脇に、トチノキの老木が威厳ある姿で立っていた。裏側は大きな洞になっている。

林道終点の少し手前に「五丈の滝」が落ちており、林道から見物した。

林道の反対側は堆積岩の急な壁になっており、岩の隙間にエゾオヤマリンドウ(蝦夷御山竜胆)が咲いていた。

ほぼ1時間で林道終点(登山道入り口)に到着し、各自が衣類やザックなどにダニ防止スプレーを吹き付けた。準備万端整え、鴉沢を渡って山中に入っていく。

紅葉にはまだ早く、緑色の葉が目立った。腎臓の形で脈に沿って白い筋があるジンヨウイチヤクソウ(腎葉一薬草)の葉と、常緑小低木でツツジ科・イワナシ(岩梨)の葉。


ジンチョウゲ科のカラスシキミ(烏樒)とミカン科のツルシキミ(蔓樒)は常緑小低木。シキミ(樒)はマツブサ科で宮城県と新潟県から西の地域に自生し、関西では葬儀や法要などの仏事で多く使用される植物であり、普通は高さ2~5m程度という。木全体に強い香りと毒性がある。カラスシキミやツルシキミは、これと葉が似ており、有毒植物でもあることから名前に「シキミ」が付いたと思われる。


白いキノコも。

最初の送電鉄塔(C495)に着いて休憩をとる。

桂岳頂上から南東に伸びる尾根に向かって、送電線下のトラバース道に入る。登山道には、羆の落とし物が何か所もあった。コクワを食べているようだ。帰りには、さらに新しい落とし物が鎮座していた。

トラバース道で見かけたフッキソウ(富貴草)。ここの葉だけが濡れていたのは何故だろう。

尾根道に入って見かけた、カラスシキミと同じジンチョウゲ科のナニワズ(浪花津)の葉。盛夏に落葉し、秋から新しい葉と翌春の花蕾が生える。

秋の定番、ツルリンドウ(蔓竜胆)の果実。

登山道のブナ林は、黄葉にはまだ早い。

ブナの枯れた太い幹に、びっくりするほど沢山のキノコが付いていた。

紅葉や黄葉は、わずかに見られた程度だった。こちらはイチゴの仲間の草もみじ。

11時48分、北電のマイクロ波反射板がある前衛峰(724峰)に到着。桂岳の頂上は北西に約200m先(標高差は約10m)だが、藪と細尾根のため、ここを終着点とする。

出発時に見えていた青空はすっかり雲に覆われ、風が冷たく感じられた。暖かく着込んでランチタイムとする。
前衛峰から西北西方向を眺めると、標高は低いが綺麗な三角形のピークが目に留まった。木古内町・厚沢部町境の457峰と思われる。左端は稜線続きの梯子岳(562.7m)か。

前衛峰から西方向には、木古内町と厚沢部・上ノ国町の町境に連なる標高500~600mの山並。右端は630.7峰(三等三角点、点名:瓜谷岳)で、木古内・厚沢部・上ノ国の三町境に立つ。
![630.7峰[木古内・厚沢部・上ノ国町境] 630.7峰[木古内・厚沢部・上ノ国町境]](http://img01.naturum.ne.jp/usr/s/a/n/sangakuclub2/20221009-U%E6%A1%82%E5%B2%B3k630.7%E5%B3%B0%5B%E6%9C%A8%E5%8F%A4%E5%86%85%E3%83%BB%E5%8E%9A%E6%B2%A2%E9%83%A8%E3%83%BB%E4%B8%8A%E3%83%8E%E5%9B%BD%E7%94%BA%E5%A2%83%5Dk.jpg)
南東方向に下北半島を望む。左端にピョコっと突き出ているのは縫道石山(626m、矢印)か。

東~東南東方向には、桂岳と稜線で繋がる681峰(通称:釜谷岳)と右隣りに640峰。左側の一帯は大当別川の源流部で、その先に函館山が浮かんでいるように見える。

函館山と函館市中心部をズームアップ。中心部写真の左に五稜郭タワーが写っている。


函館山を背景に、恒例の集合写真を撮る。

12時15分、前衛峰から下山にかかる。到着した林道終点に、キンポウゲ科・サラシナショウマ(晒菜升麻)の果実(房)があった。

人数確認を行い、林道を戻る。途中で見かけたマメ科・ウスバヤブマメ(薄葉藪豆)の果実。なるほど、豆のさやの形をしている。

14時30分、車止めゲートに到着。人数確認と挨拶を済ませて解散した。
道南では例年、10月中旬から11月上旬に紅葉の見頃を迎える。しかし今年は8月以降に雨の日が多く、不安定な天気が続いたためか、山々の紅葉はまだ美しさに乏しいようだ。それでも、草もみじや草木の果実などに、深まりつつある秋を感じ取ることができた。
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