2025年01月13日
1月12日(日) 清水山~310峰
清水山(321.1m)は函館空港東北東の高台から立ち上がっていて、低山ながら津軽海峡・函館市街地などの眺めが良く、この時期の定番山行になりつつある。今回も最短の西尾根コースを登って頂上に至り、本峰の北西隣りにある310峰にも立ち寄った。参加は19名。
函館市豊原町の民家前に車を置かせてもらい、ときどき小雪が舞う中を9時34分に出発。北に向かう農道に入り、途中から牧草地の脇を進む。
牧草地から仰ぐ清水山(頂上は中央やや左の尾根肩に隠れて見えない)。積雪はほとんどない。午前9時現在のアメダス観測では、函館空港の積雪深は0cm、函館地方気象台(美原3丁目)は7cmと、この日の平年値(空港10cm、気象台18cm)よりずっと少ない。

農道の脇にあったガガイモ(蘿藦)の実の殻。ガガイモはつる性の植物で、果実の鞘は表面に小さな突起が多数ある長さ10cmほどの紡錘形。裂開すると、綿毛が付いた種子を飛び散らす。

裾野がやや広がった尾根を登り始めると、足元には春を待つジンヨウイチヤクソウ(腎葉一薬草)の葉。

林の中の尾根斜面も、雪が少ない。

エビネ類の葉。

尾根がだんだん狭くなってくると、傾斜は緩くなる。

春を迎える準備をしているナニワズ(浪花津)の花芽。

樹林の間から左手(北方向)に、後で向かう310峰の丸い頂きが見えた。

10時43分、清水山の頂上に到着。山名標識を入れて、恒例の全体集合写真を撮る。三角点(二等三角点、点名も清水山)の標石を探したが、雪に埋もれて見つけられなかった。

少しの滞在で頂上を発ち、310峰に向かって往路を少し戻る。前方の函館空港・函館市街方面は、雪雲に覆われていた。

函館空港の滑走路をズームアップ。日中は東の風が5~6m毎秒であったため、航空機は風下の西(右)から風上の東(左)に向かって離着陸していた。清水山や310峰からは、飛び立って、南(沖合)に向きを変えながら上昇していく様子が見られた。

南方向の下海岸高台に畑が広がる。

南東方向の津軽海峡の海面は、雲間から射し込んだ陽の光に輝いていた。

310峰に続く吊り尾根は、エゾシカの通り道がたくさん付いていた。積雪が少ないので、シカは笹などの餌を得やすいだろう。樹皮が食べられる害が減れば良いのだが…。

鞍部から先は陽当たりが良いので、積雪はいっそう少ない。

310峰の手前鞍部から頂上にかけて北東~東方向の視界が開け、亀田半島先端部の山々が望めた。北海道で最初に設けられた一等三角点を持つ古部丸山(点名:古部岳)や毛無山(通称:蛾眉野毛無山、二等三角点、点名:糸川)など。

東方向の恵山(617.6m、三等三角点、点名:同じ)をズームアップで。左端の台形は海向山(569.4m、二等三角点、点名:同じ)。

11時17分、310峰の頂上に到着。本日2回目の全体集合写真に納まる。
清水山と310峰の山名標識は当クラブ会員Ymさんの制作で、2023年2月の自主山行時に設置された。

東風を避け、頂上の西側樹林内でランチタイムをとっている間に青空が覗き始め、陽が射してきた。310峰の南肩から、陽が当たる函館空港と函館山を望む。

函館山の陸繋砂州(りくけいさす)、いわゆるトンボロ(イタリア語「Tombolo」)に建つ市街地(市役所を含む)をズームアップで。函館山の向こうには、函館湾を挟んで通称・当別丸山(482.3m、一等三角点、点名:当別丸山)の姿が美しい。

五稜郭タワー。

11時50分、310峰から下山を始める。吊り尾根の途中で、カマキリの卵嚢(らんのう)をいくつか見かけた。春になると孵化して、ひとつの卵嚢から200~300匹のカマキリの幼虫(体長は8mmくらい、形は成虫とほぼ同じ)が出て来る。卵嚢を無防備で室内に飾っておくと、春にはえらい目に合うかも(汗)。

西尾根を下っていくと、白くてきれいな岩塊を見かけた。汐首山周辺や大千軒岳知内川などでも見られる石英岩と思われ、道南では「きんから石」と呼ばれる。

尾根を下りて、牧草地の脇で見かけた赤い実はナナカマドか。

12時48分、民家前に到着して下山を終了。人数を確認し、本日の感想と今年の希望を含めた挨拶を終えた。

そのあと、本日が誕生日の会員さん(当会の最高齢!)を全員の合唱で祝福した。同時にご本人からお手製のカヌレ(フランス発祥の焼き菓子)が参加メンバーに手渡しされて、一同大感激! カヌレを持った腕を寄せ集めて、記念の写真をパチリ。しっかりした、香ばしくて美味しいカヌレを、ありがとうございました。我々も元気で山を歩けるようにトレーニングをして、お手本にさせて頂きたいと思いました。

【おまけ】
Aが旧南茅部町岩戸地区の国道を走行していると、空き家の庭先に「野良馬(飼育放棄された馬)」が3頭集まっていた。汐首山周辺で生活している馬と同じで、江戸時代に東北地方から使役のために連れて来られた南部馬がルーツとされている。

函館市豊原町の民家前に車を置かせてもらい、ときどき小雪が舞う中を9時34分に出発。北に向かう農道に入り、途中から牧草地の脇を進む。
牧草地から仰ぐ清水山(頂上は中央やや左の尾根肩に隠れて見えない)。積雪はほとんどない。午前9時現在のアメダス観測では、函館空港の積雪深は0cm、函館地方気象台(美原3丁目)は7cmと、この日の平年値(空港10cm、気象台18cm)よりずっと少ない。

農道の脇にあったガガイモ(蘿藦)の実の殻。ガガイモはつる性の植物で、果実の鞘は表面に小さな突起が多数ある長さ10cmほどの紡錘形。裂開すると、綿毛が付いた種子を飛び散らす。

裾野がやや広がった尾根を登り始めると、足元には春を待つジンヨウイチヤクソウ(腎葉一薬草)の葉。

林の中の尾根斜面も、雪が少ない。

エビネ類の葉。

尾根がだんだん狭くなってくると、傾斜は緩くなる。

春を迎える準備をしているナニワズ(浪花津)の花芽。

樹林の間から左手(北方向)に、後で向かう310峰の丸い頂きが見えた。

10時43分、清水山の頂上に到着。山名標識を入れて、恒例の全体集合写真を撮る。三角点(二等三角点、点名も清水山)の標石を探したが、雪に埋もれて見つけられなかった。

少しの滞在で頂上を発ち、310峰に向かって往路を少し戻る。前方の函館空港・函館市街方面は、雪雲に覆われていた。

函館空港の滑走路をズームアップ。日中は東の風が5~6m毎秒であったため、航空機は風下の西(右)から風上の東(左)に向かって離着陸していた。清水山や310峰からは、飛び立って、南(沖合)に向きを変えながら上昇していく様子が見られた。

南方向の下海岸高台に畑が広がる。

南東方向の津軽海峡の海面は、雲間から射し込んだ陽の光に輝いていた。

310峰に続く吊り尾根は、エゾシカの通り道がたくさん付いていた。積雪が少ないので、シカは笹などの餌を得やすいだろう。樹皮が食べられる害が減れば良いのだが…。

鞍部から先は陽当たりが良いので、積雪はいっそう少ない。

310峰の手前鞍部から頂上にかけて北東~東方向の視界が開け、亀田半島先端部の山々が望めた。北海道で最初に設けられた一等三角点を持つ古部丸山(点名:古部岳)や毛無山(通称:蛾眉野毛無山、二等三角点、点名:糸川)など。

東方向の恵山(617.6m、三等三角点、点名:同じ)をズームアップで。左端の台形は海向山(569.4m、二等三角点、点名:同じ)。

11時17分、310峰の頂上に到着。本日2回目の全体集合写真に納まる。
清水山と310峰の山名標識は当クラブ会員Ymさんの制作で、2023年2月の自主山行時に設置された。

東風を避け、頂上の西側樹林内でランチタイムをとっている間に青空が覗き始め、陽が射してきた。310峰の南肩から、陽が当たる函館空港と函館山を望む。

函館山の陸繋砂州(りくけいさす)、いわゆるトンボロ(イタリア語「Tombolo」)に建つ市街地(市役所を含む)をズームアップで。函館山の向こうには、函館湾を挟んで通称・当別丸山(482.3m、一等三角点、点名:当別丸山)の姿が美しい。

五稜郭タワー。

11時50分、310峰から下山を始める。吊り尾根の途中で、カマキリの卵嚢(らんのう)をいくつか見かけた。春になると孵化して、ひとつの卵嚢から200~300匹のカマキリの幼虫(体長は8mmくらい、形は成虫とほぼ同じ)が出て来る。卵嚢を無防備で室内に飾っておくと、春にはえらい目に合うかも(汗)。

西尾根を下っていくと、白くてきれいな岩塊を見かけた。汐首山周辺や大千軒岳知内川などでも見られる石英岩と思われ、道南では「きんから石」と呼ばれる。

尾根を下りて、牧草地の脇で見かけた赤い実はナナカマドか。

12時48分、民家前に到着して下山を終了。人数を確認し、本日の感想と今年の希望を含めた挨拶を終えた。

そのあと、本日が誕生日の会員さん(当会の最高齢!)を全員の合唱で祝福した。同時にご本人からお手製のカヌレ(フランス発祥の焼き菓子)が参加メンバーに手渡しされて、一同大感激! カヌレを持った腕を寄せ集めて、記念の写真をパチリ。しっかりした、香ばしくて美味しいカヌレを、ありがとうございました。我々も元気で山を歩けるようにトレーニングをして、お手本にさせて頂きたいと思いました。

【おまけ】
Aが旧南茅部町岩戸地区の国道を走行していると、空き家の庭先に「野良馬(飼育放棄された馬)」が3頭集まっていた。汐首山周辺で生活している馬と同じで、江戸時代に東北地方から使役のために連れて来られた南部馬がルーツとされている。
