7月19日(日) 大千軒岳(松前新道・旧道コース)

山楽人2

2020年07月21日 00:05

 お花畑の見事さは大雪山クラスと言われる道南屈指の花の名山を訪れた。道道607号石崎松前線が今年5月29日に通行可能となったので、最短で登頂できる松前新道コースを利用し、頂上から十字架が立つ千軒平を経て旧道コースを下りた。参加は23名(フリー参加&ドライバーの2名を含む)。

木古内町~知内町を走行している間は雨がそぼ降る天気だったが、登山開始の場所・時刻では回復していることを期待しつつ、旧道コース登山口に到着した。幸いに雨は降っておらず、ここにRV車2台を残して7台で新道コース登山口駐車場に向かう。雲(霧)の中で陽は射していないが蒸し暑い中、10時35分に登り始める。
整備されて歩きやすい道をしばらく登ると、黒いカタツムリを何匹か目にした。狩場山で見かける「ブドウマイマイ」とは、色つやが違うようにも思われた。


周囲がブナ林から草原に替わるあたりから、山野草が現れ始めた。最初にウツボグサ。


霧の中に見えたオレンジ色の正体は、何かの拍子で一枝だけ紅葉したナナカマドの葉だった。


同じく、霧の中で目立った黄色(ハイオトギリ)と赤色(ノウゴウイチゴ?の実)。



白色(エゾシオガマ)とピンク色(タカネナデシコ)も。



頂上は間近だが、あいにく霧の中。


頂上直下、イブキトラノオとエゾカンゾウ(最盛期は過ぎていたが…)の群落が現れた。


12時30分、頂上に到着。新型コロナウイルス感染症拡大防止のために控えていた集合写真を、3か月ぶりに撮った。


10分少々の滞在で千軒平に向かう。行手の江良岳・中千軒岳方面の見通しが効くようになってきた。


西の空には、青空も…。


天気が良くなると、顔もほころぶ。頂上を背に、ポーズ。


大鴨津川支流・右石崎越沢源流部の斜面に広がるお花畑。イブキトラノオとエゾカンゾウの群落が素晴らしい。


その中に、ギョウジャニンニクの花とヤマブキショウマ。



お花畑の来し方と行く先。歩みを進めるのがもったいないほどで、足取りが自然と遅くなる…。



ヤマハハコとヨツバシオガマも。



千軒平で広がって、ゆっくりと昼食を摂る。頂上は再び雲の中に。


千軒平で見かけたクモキリソウ。


13時45分、千軒平を出発して旧道コースを辿る。途中で見かけたアリドオシラン。


15磁45分、旧道コース登山口に到着。先行下山したドライバー9名が、残しておいたRV車2台で新道コース登山口駐車場から車を回収してきたところであった。


 簡単な挨拶・連絡のあと、道道607号線を慎重に走行した。国道228号線に出る直前で集結し、全車両・全メンバーの安全を確認してから解散した。道道を走行中、先頭の車2~3台が羆1~2頭を目撃したとのことであった。登山行動中に出くわさなくて、幸いであった。

 なお、悪路の道道607号線の走行に耐える車の確保台数と新型コロナウイルス感染の防止対策として、1台の車で2~3人の乗車としたため、参加申し込みの中から、何度か大千軒岳の頂上を踏んでいる方7人には、参加をお断りせざるを得なかった。今後に課題を残すことになり、改めてお詫びします。

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