4月12日 「藤山峠~七飯林道」周回(自然部)
4月は春の花々を見ようと自然部の活動も活発になり,2回の山行を計画しています。今月1回目は会としては初めての藤山峠周回ルート。山行部との合同山行とし,途中まで同じルートを歩いたが,山行部に露払いをお願いした。ルートの概要や城岱スカイラインに出るまでの模様はこちらをご覧ください。
城岱スカイラインに出るまでに早くもフクジュソウなどいわゆるスプリング・エフェメラル(「春のはかない植物」エフェメラルはもともと「一日限り」という意味のギリシア語エペーメロスに由来する)が咲き誇るさまを見ながら歩いていたら,露払いだけが先に行ってしまった。その途中Tさんがエゾサンショウウオの「卵嚢(のう)」を発見。ぬかるみに足を取られながらもみなさんに見せてくれた。ウィキペディアによるとエゾサンショウウオは環境省レッドリストの「情報不足」と分類されている。「絶滅危惧種」にはなっていないが,生息数が減少しており,大切に見守っていきたい種である。
城岱スカイラインに出て鷹ノ巣へ向かう組と七飯林道を下りる組とが分かれるのでここで全体写真を撮っておいた。山行部のブログとは撮影者が異なります。
七飯林道を歩き始めてすぐ,「鯨の岩」という声があり,見上げると確かにマッコウクジラのような岩が横たわっていた。
しばらく歩くと林道の分岐があり,「七飯冷水沢線」とある。
ここでブナの幼木の樹齢の数え方をTさんから教えてもらう。枝の途中に芽鱗痕(がりんこん)という糸巻状の細かい筋(ざっと数えて10数本の筋)があり,このワンセットの筋は1年毎にできるので,そのセットを数えると樹齢がわかるというもの。芽鱗痕は脇枝にもあるのでそれは数えないように注意する。見え易いところを2枚。
11時40分,林道からショートカットする地点で30分ほど昼食とする。12時10分ショートカットを下り始めたが藪も浅く快適な道だった。
再び林道に出て20分ほど歩くと沢があり,ヒメイチゲが陽に誘われ可憐に咲いていた。
13時に下山終了。鷹ノ巣組に連絡してみると,下山はまだ30分ほどかかるということなので藤山峠周回組だけ先に挨拶を済ませたうえで解散した。帰る途中,来るときに見掛けたシデコブシ(別名ヒメコブシ)を撮った。私は初めて見た。
世間はコロナでストレスが掛かる状況ですが,山はいつもの春の姿で迎えてくれました。みなさんしばしの息抜きができたと思います。
関連記事