3月8日(日) 846m峰(精進川東尾根)

山楽人2

2020年03月09日 16:33

当クラブの山行部山行(主に日曜日実施)は、2月2日の清水山&310m峰以降、悪天候などのため4週連続で中止となっていたが、久し振りに実施することができた(自然部山行は2月20日(木)に峠下台場山周辺で実施)。今回は、函館七飯スノーパーク駐車場を発着点として、横津岳頂上から北方に流れ下る精進川(折戸川支流)東側尾根の中間に位置する、標高846mの無名峰を目指した。会山行として初登場の山である(悪天候で中止した今年2月16日の再設定)。参加は12名。

新型コロナウイルス関連で自家用車の乗り合わせはしないことにし、参加者は自力で函館七飯スノーパーク駐車場の最奥に集合した。濃霧(放射霧)の中、7時50分に出発。
濃霧の中を出発

スキーヤーやスノーボーダーがほとんど訪れないゲレンデの外縁を緩く登っていくと、10分ほどで霧が薄れて駒ヶ岳が姿を現した。足を止めて一同、しばし見とれる。
駒ヶ岳も見え出した

5週間振りに味わう自然の息遣いに、思わず笑顔がこぼれる。
溢れる笑顔

C340付近でゲレンデを外れ、林間の小道(バックカントリーのスキーヤー道)を辿って精進川方面に向かう。


30分少々で精進川林道の変則十字路(C350付近)に到着し、体温調整の休憩を取る。ここから広い牧草地に向けて、緩い登りを200mほど進む。


牧草地に出ると、一気に視界が広がる。麓に霧の名残を漂わせた駒ヶ岳を背景に、全体写真を撮る。


牧草地の西縁を緩く登っていく。C470付近で牧草地は終わって樹林に入る。その前に、雄大な駒ヶ岳の姿をどうぞ。右山腹の小さい突起は東円山(481.3m)。


同じ場所から右手(東)方向。内陸で発生した霧が、鹿部町の海岸から太平洋上に流れ出している。残念ながら、羊蹄山は見えない。


同じく、左手(西)方向は結氷した大沼と600m~700mの山並み。左端の三角形は、通称・四九郎岳(759.0m)。


樹林に覆われた尾根に入っていく。小さな505mポコを越えたところ。


樹林帯の中、標高差120mほどを詰めていく。


C620付近で鏡部が壊れたカーブミラーが目印の古い林道に出て、しばらく休憩。


南に続く尾根を更に登って行く。雪が重たいので、女性陣はラッセルの先頭を30歩ずつ務める。C800前後のやや急な登りを過ぎると傾斜が緩み、左手(東側)の視界が開けてくる。


10時55分、標高846m無名峰の頂上に到着。早速、鹿部丸山を背景に恒例の全体写真を撮る。9名が初登頂だった。


雨鱒川を挟んだ鹿部丸山(909.2m)。この山頂部は広い笹原になっており、北端(三角点近く)と南端に岩塔がある。南端の岩塔をアップで。



樹林越しに、左(南東方向)には880m無名峰(雨鱒川源流部、頂上近くにダケカンバの巨木がある)、右端には横津連山の袴腰岳(1,108.4m)。


風がほとんどなくて暖かい中、ゆったりとランチタイムを過ごした。


11時35分、頂上を後にした。少し下がったC760付近から、駒ヶ岳を望む。


ホオ(朴)の木に名残の実。


樹林帯を下り、C470付近で牧草地に飛び出すと、眼前に駒ケ岳が迫る。


広い牧草地を、駒ヶ岳を正面に見ながら思い思いに下っていく。日常の雑事を忘れさせてくれる牧歌的な風景…。


精進川林道を横切って、時折バックカントリーのスキーヤーやスノーボーダーが滑ってくる林道から小道を通ってゲレンデに出る。その手前にある標識。


13時45分、駐車場に到着。挨拶を済ませて解散し、車ごとに帰宅の途に就いた。新型コロナウイルス感染の拡大で家庭内に閉じこもりがちな昨今であるが、濃厚接触を避けて自然の中に身を置くことができ、幸せな一日であった。

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