4月14日(日) スボリコ山&釜谷富士

山楽人2

2024年04月15日 19:00

 函館市の釜谷町地区にある通称・スボリコ山(304m)と釜谷町・小安町地区境にある通称・釜谷富士(243m)の低山をのんびりと周回して、春の到来を楽しんだ。参加はフリーを含めて32名と、最近では2023年11月5日の知内尖山に並ぶ大人数。

 小安町地区の国道278号線沿いにある小安中央会館の駐車場に車を置かせてもらい、点呼とコース説明を済ませて9時30分に出発。高屋敷川の上流に向かう林道を進む。農地を隔てて中央に釜谷富士、左の奥にスボリコ山を望む。


 正面には、これからスボリコ山(右の奥)に向かって辿る尾根の稜線。


 出発から15分ほど歩いて、林道の車止めゲートに到着。すぐ右の谷を利用して、尾根に向かう。


 ここまでに見かけた春の山野草は、[左上]ヒメオドリコソウ(姫踊り子草、ヨーロッパ原産)、[右上]カタクリ(片栗)の蕾、[左下]エンレイソウ(延齢草)の葉、[右下]ツクシ(土筆)。


 谷の中でも目立つ黄色い花はナニワズ(難波津)。緑色の葉との対比が美しい。


 スボリコ山に繋がる尾根の稜線に出る。柔らかい春の陽射しが心地よい。


 この尾根稜線からスボリコ山腹まで、カタクリの花がたくさん開いていた。こちらは双子のように、並んで咲いた花。


 尾根稜線を進む。標高点213を持つピークと、C210等高線が巻くピークを越える。



 まだ花を残すフクジュソウ(福寿草)も姿を見せてきた。カタクリとフクジュソウの饗宴をどうぞ。


 間もなく、スボリコ山手前の鞍部に到着。


 鞍部で休憩して、スボリコ山への登りにかかる。頂上稜線までの標高差は120mほど。


 ギョウジャニンニク(行者大蒜)の畑。じっと「何も採らない」。


 間もなく頂上稜線(C305ほど)に到着する。


 頂上稜線には、明るい空色のエゾエンゴサク(蝦夷延胡索)がチラホラと咲いていた。春の妖精(スプリング・エフェメラル)の一つ。


 11時35分、スボリコ山の直下に到着。尖って狭い頂上には3組に分かれて登り、組ごとに集合写真を撮った。




 一輪だけ見かけたコキンバイ(小金梅)の花。


 頂上稜線を少し戻って南の尾根を下り、釜谷富士との鞍部に向かう。左手(南東方向)には釜谷漁港と汐首岬方面、津軽海峡越しに下北半島が霞んで見えた。


 正面には釜谷富士。


 広い鞍部でやや強い南西風を避けて、30分ほどゆったりとランチタイム。


 鞍部から北西方向、辿ってきた里山稜線と奥の山並みを望む。


 昼食を終えてスボリコ山を背に、「U字形」整列で全体集合写真に納まる。


 鞍部から目の前の釜谷富士の頂上に向かう。春の山野草の代表格であるキクザキイチゲ(菊咲一華)がチラホラと…。


 釜谷富士頂上の30mほど手前にザックを置いて、細く狭い岩尾根を5組に分かれて頂上を往復した。ブナの樹に咲いたザックの花(^_^)。


 釜谷富士の狭い頂上で、組ごとに集合写真。






 頂上から西方向の、下海岸と函館山を望む。


 頂上から少し戻り、C200付近から南西の小さい尾根を下った。


 麓に下りたところに、たくさんの花を付けたキタコブシ(北辛夷)の樹があった。背景は釜谷富士の頂上稜線。


 国道278号線に出て歩道を歩き、14時17分に小安中央会館の駐車場へ戻った。駐車場で点呼と安着・慰労の挨拶、帰宅後のマダニ点検と咬まれていた際の処置を伝えて解散した。
 大人数で、のんびりゆっくりと低山を逍遥して、春山をたっぷり楽しんだ。この日の函館市の日最高気温は20.4℃と、平年より9℃ほども高く、一気に初夏を思わせる陽気であった。
 2021年3月17日、会山行としてスボリコ山に初めて登った際の様子は、こちらのブログをご覧ください。

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