汐首岬を訪れて山野草などを愛でながらゆっくりと散策する企画は、当クラブでも年を通じて人気が高い。昨年(7月23日)に続いて、今年もこの時期に企画した。参加は11名。
なお、当日は同時並行で、8名が羊蹄山(喜茂別コース)を登った。
9時33分に林道ゲートを出発。少し上がると、海岸線沿いに函館市中心部方面と函館山が望めた。函館山のすぐ後方に桂岳(733.6m)と、左に当別丸山(482.3m)。
林道を辿ると、馴染みの山野草が次々と姿を見せてくれた。左上:エゾカワラナデシコ、右上:カセンソウ、左下:エゾカワラマツバ、右下:クサフジ。
左上:オカトラノオ、右上:ナワシロイチゴの果実、左下:ピンク色のノコギリソウ、右下:ヤマブキショウマ。
キンギンボク(ヒョウタンボク)の赤い実が緑の葉に映えて、ルビーのように輝いている。きれいだけれど、有毒。
津軽海峡を、太平洋側から日本海側に抜けるコンテナ船が航行していた。
C210林道分岐の前後で撮った花。左上:ハマフウロ、右上:ミヤコグサ、左下:トンボソウ?、右下:ウツボグサ(別名:夏枯草[カコソウ])。
林道分岐付近の、霧が駆け上がる草原。
最高点(290.6m、三等三角点:汐首山)に向かう。また何かを見つけて立ち止まるメンバー。道路脇に繁茂する白い花は、ヨーロッパ原産帰化植物のフランスギク(前の写真にも写っている)。
左上:上の地点で見かけたヒロハノカワラサイコ、右上:はしりのマツムシソウ、左下:小さい紅白のノハラツメクサ、右下:エゾノキリンソウ。
見かけた蝶は、イチモンジチョウとナミヒョウモン。
野生化した馬の集団。
霧を透かして恵山(617.6m)の頂部が見えた。
林道分岐に戻って早めの昼食を摂る。その周辺で見かけた花は、左上:キソチドリ?、右上:ネバリノギラン、左下:ヒトツバイチヤクソウ、右下:これもトンボソウ?。
288m峰(通称「203高地」)の中腹に広がるノハナショウブの群落。
赤紫色の花弁に黄色の斑が鮮やかなノハナショウブのアップ2態をどうぞ。
一旦下って、別の林道に向かう。湧き上がる霧が陽射しを遮るので、暑さはあまり感じない。
ママコナ2態。名前の由来は、花の中に飯粒のような白い膨らみが2つ並んでいる姿から。
帰路につく。霧が薄くなって、下北半島の山並が見えてきた。
林道分岐付近で、函館山方面を背景に全体集合写真を撮る。
下山途中の林道で見かけたヤマグワの果実とノリウツギの花。
林道ゲートの少し手前から眺めた釜谷富士(左、243m)とスボリコ山(右、304m)。今年3月17日に訪れたときの記録は、
こちらをどうぞ。
13時4分、林道ゲート下の駐車地点に到着して下山を終了。ここに紹介しなかった山野草も含めて、多くを目とカメラに収めることができた。
この日は函館市で今年の最高気温となる31.6℃を記録したが、汐首岬は涼しい風が吹き抜け、また山頂部はときおり雲(霧)がかかったため暑さはあまり感じず、爽やかなひとときを過ごすことができた。