7月23日(木) 汐首岬(山野草探訪)
汐首岬を訪れて山野草を愛でながらゆっくりと散策する企画は、当クラブで人気が高い。昨年(こちらのブログ)と一昨年はエゾヤマツツジを目当てに6月前半の実施だったが、今年は別の花々を探しに、この時期に企画した。参加は24名。
生憎と低い雲がたれ込めるなか、「7/10にクマ目撃情報」の看板を見ながら、9時25分に林道ゲートを出発。
最初に目に付いたのは、霧の露をまとったキンギンボク(ヒョウタンボク)の赤い実。美味しそうに見えるが、有毒とのこと。
黄色が目立つカセンソウとエゾカワラマツバ。
ヤマブドウの実は、熟すと羆のお目当てに。
登るにつれて雲の中に入り、霧の状態になってきた。その中に揺れるオカトラノオ。
秋には衣服に付着してやっかいなヌスビトハギも、花は小さくて可憐。
一見すると地味だけれど、小さな花をたくさん纏って華やかなヤマブキショウマ。
ピンク色のノコギリソウ。
お馴染みのハマフウロ。
サルトリイバラの実。これが繁茂したところへ追いやられると猿さえも脱出できず、人間に捕らえられてしまうという意味合いで名付けられたとか。
ノリウツギの花。白く小さい粒々が花で、4枚の花弁は装飾花。
10時25分、林道の分岐で休憩。霧で見通しが効かないので、このあとは離れないように注意して行動する。
霧の中で見かけた花々。(左上)エゾノキリンソウ、(右上)ホソバキソチドリ?、(左下)トンボソウ?、(右下)ウツボグサ(花の後に花穂のみが枯れたように褐色に変わることから、カコソウ(=夏枯草)の別名がある)。
孤高を楽しんだかのような、盛りを過ぎたシュロソウ。
ママコナ2態。名前の由来は、花の中に飯粒のような白い膨らみが2つ並んでいる姿からとか…。
そして、黄色の斑が鮮やかなノハナショウブ3態。
ハマフウロを訪れた、ナミヒョウモン蝶2態。
11時20分、花探訪を終えて早めの「リンドウ de ランチ」。
霧のため三角点がある頂上には向かわず、12時20分、林道ゲートに戻って下山を終了。短い時間での探訪ではあったが、このほかにも多くの山野草を目とカメラに収めることができた。
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